ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ひらいてはいけない。 15話更新@ 参照200突破!
- 日時: 2010/09/29 20:58
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=14997
.+ぷろろーぐ+.
……一体何だろう、これは。
机の上にあるのは、見覚えのないノートだった。
表紙に書かれた真っ赤な文字。
‘夕紀と璃衣の交換日記’と書かれていた。
一体なんであろう、璃衣とは誰であろうか。
私は薄気味悪いノートを開いた。
__
今回はこのスレに来て頂き、感謝ですw
*よろしければ参照の小説もどーぞd*
- Re: ひらいてはいけない。 ( No.13 )
- 日時: 2010/08/03 17:52
- 名前: 故草@。 ◆Dv0PNAez16 (ID: BKGAQbzV)
はじめまして。故草@。と申します。
怖い!面白い!
続きが楽しみです!
- Re: ひらいてはいけない。 ( No.14 )
- 日時: 2010/08/04 13:09
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
まにゅ様@
きゃっふうううううry
ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんな駄に目を通してくれるなんて、もう涙です 笑
はいっ、頑張りますd
故草@。様@
きゃっほい^p^←
ありがとうございますまじで嬉しいです(
はいっ、頑張りますノ+
- Re: ひらいてはいけない。 8話更新@ ( No.15 )
- 日時: 2010/08/04 18:05
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
重たい瞼をあけると、カーテンの隙間からの眩しい光が顔に当たる。
身体を起こし、近くにあったノートに触れた。
気になる、気になる気になる気になる。
10月14日
ねえ僕ね、いつも夕紀ちゃんのすぐ傍にいる。
だからいつでも呼んでね?
僕絶対、すぐ行くから(*・▽・)
何、なんなの、意味が分からない。
何なの、璃衣って。
私は朝にもかかわらず、眠たい目が一気に覚めた。
そして生まれる恐怖感にパニック寸前。
10月15日
ねえ、夕紀ちゃん夕紀ちゃん夕紀ちゃん
大好き夕紀ちゃん
いつも見てる
ねえ夕紀ちゃん夕紀ちゃん夕紀ちゃん!!!!
大好き、大好き大好き大好き。
「きゃぁぁああああっ!!!!」
乱暴に書かれていた次のページの文字。
気がついた時には叫び声をあげていた。
「夕紀ちゃん!?」
私の叫びに驚いた表情で母は部屋に駆け込んできた。
そして私の肩を揺する。
だが私は上の空で、ただ叫び続けた。
怖い。
怖いの、怖くてたまらない。
璃衣が、怖い。
- Re: ひらいてはいけない。 8話更新@ ( No.16 )
- 日時: 2010/08/05 13:50
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
私は少し気分が悪いまま、学校へ向かった。
もちろんノートは家に置いてきた。
あんなもの、もう見たくもないのだから。
「夕紀!おはよっ」
ふいに後ろから声がする。
聞き覚えのある声なのに、まだ恐怖が抜け切れなくて少し驚いてしまう。
案の定、友達の萌歌だった。
「あ、おはよ……」
私は素っ気なく返事をした。
いつもの会話なのに、何処か違和感がある。
璃衣が怖くて、璃衣の顔が思い浮かんでくる。
私の心が、人間に拒否反応をおこしていた。
教室入り、真っ直ぐと席へ座る。
その動作でさえ、誰かが見てるようで怖かった。
いや、璃衣が見ているようで怖かった。
教科書を入れようと、私は机の中に手を入れた。
すると、何も入っていないはずなのに何かが手に当たった。
……嘘だ、こんなの嘘だ。
机の中には、おいてきたはずの日記。
「い……、いやぁぁぁあああっ!!」
私は叫び声をあげていた。
- Re: ひらいてはいけない。 9話更新@ ( No.17 )
- 日時: 2010/08/05 14:01
- 名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
私の悲鳴に、クラスの皆が顔をあげた。
私の方を見ているけれど、私はもはやそれどころではなかった。
ゆっくり、ゆっくりとノートを取り出す。
私の手は、緊張と恐怖で震えていた。
「ゆ、夕紀!?」
萌香が駆けつけてきた。
「な、んでもないっ」
私はそう答え、ノートを隠しながら平常を装った。
嗚呼、あと13日で来る、来てしまう。
私の誕生日は、11月17日。
どうしたら……璃衣は来なくなるの?
私は、恐怖を抱きながらノートを開く。
10月16日
ねえまいちゃん、
まいちゃんまいちゃんまいちゃんまいちゃんまいちゃん
今も見てるんでしょ、このノートを。
返事書いてよ。
ねえ。
ねえ
ねえ
ねえ
ねえ
ねえ……。
死 ね
最後の文字は、血文字だった。
11月4日。
どうしたら逃れれるの?
私はパニックをおこし、教室を飛び出した。
足を止めたのは、焼却炉。
……そうだ、燃やせばいいんだ。
交換ノート自体をなかったことにしてしまえばいい。
私は焼却炉にノートを放り投げた。
だが、教室に戻ると机の上にあるのは。
あの、ノート。
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