ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ひらいてはいけない。 15話更新@ 参照200突破!
日時: 2010/09/29 20:58
名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=14997

.+ぷろろーぐ+.

……一体何だろう、これは。 
机の上にあるのは、見覚えのないノートだった。

表紙に書かれた真っ赤な文字。
‘夕紀と璃衣の交換日記’と書かれていた。

一体なんであろう、璃衣とは誰であろうか。
私は薄気味悪いノートを開いた。



__

今回はこのスレに来て頂き、感謝ですw
*よろしければ参照の小説もどーぞd*

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: ひらいてはいけない。  ( No.8 )
日時: 2010/08/04 14:24
名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)

部屋に戻り、再び日記を広げる。

10月8日
璃衣来てくれるのっ?
うそ、すっごい嬉しい!
みみずのケーキ、楽しみにしてまってるね(*^^)
私、璃衣と友達になれて良かった*


なんなんだこれは。
私は来てほしいなど書いてもいない。
友達になんかなった覚えもないんだから。

私はふと璃衣の字をみた。
私になりすまして書かれている字と筆跡が同じ。
そうか、分かった。
璃衣って子がこんな変態的なノート作ったのね?
気持ち悪い、きっと変なおじさんだろう。
私は溜息混じりの笑みを浮かべると、ノートをめくった。

10月9日
僕も夕紀ちゃんと友達になれて良かった@
僕ね、夕紀ちゃんのことすっごく好きだから、殺してあげたい。
いいかなあ?お誕生日に殺しても。
夕紀ちゃんが死ななきゃ僕と誕生日パーティーできないよ?
だからさあ、ね。殺したいんだあ(^ω^)


そのページはまるで血のように染まっていた。

Re: ひらいてはいけない。  ( No.9 )
日時: 2010/08/04 14:25
名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)

真っ赤になったページをみて私はゾッとした。
わ、私は死なない、死なない!

でも、私が強がってられるのはここまでだった。

10月10日
璃衣がきてくれるなら私、何でもする!
私、璃衣の言うことなら何だって聞くよ@
死んだって誰も悲しまないし。
私の親、本当は私のこと愛してないからさ^^;;


ひどい、醜い。
いくらなんでもひどい書きようではないであろうか。
私はページをめくる。


10月12日
へえ、夕紀ちゃんって愛されてないんだあ……。
かわいそう(;ω;`)
でも僕が夕紀ちゃんの事愛してるからねっ!

……あ、僕の写真貼っておくね*


そこにあったのは、一見何だか分からない腐乱した死体。
かろうじて見える目の空洞から、輪郭、鼻の位置が伺えた。
ひどく狂った文字の羅列に文章、そして写真。
吐き気を催し、私は洗面所に行った。

Re: ひらいてはいけない。  ( No.10 )
日時: 2010/08/02 16:28
名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)


バタバタと大きな足音をたてながら洗面所へ向かう。
蛇口を勢いよく回し、手に水をつけた。


ふとみた鏡に映る自分の顔。
……嘘だ、きっと気のせいだ、そう分かるのに。
自分の顔があの"死体"に見えてきてしまう。
錯覚、幻想。


私は吐き出してしまった。

Re: ひらいてはいけない。  ( No.11 )
日時: 2010/08/04 14:26
名前: 憂 (ID: NTjRWWeg)

少し落ち着いた頃、私は部屋に戻って日記に触れた。
写真のページを破り捨て、新たなページをめくる。
どうしてこんなにも、日記の中身が気になってしまうのだろうか。


10月13日
わあ、璃衣って可愛いんだねΣ
私ビックリしちゃった 笑
璃衣が遊びに来るの、余計楽しみになった!


パタン、と音をたて日記を閉じた。
なんであろうか、この体調不良は。
まるでひどい熱がある時のような、気分が悪い時のような。

璃衣は……、一体誰……?

私はそのまま深い眠りについていた。
あと2週間で璃衣がくるかもしれない、という恐怖を抱えながら。

ひらいてはいけない。  ( No.12 )
日時: 2010/08/03 17:35
名前: まにゅ (ID: r6yRxP5o)

はじめまして
まにゅです


憂さんの作品とてもおもしろいですね!!
はまります!!

これからも頑張ってくださいね


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



この掲示板は過去ログ化されています。