ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- モザイク
- 日時: 2010/11/20 10:55
- 名前: 出雲 (ID: kDmOxrMt)
はじめまして、ひっそりと始めさせていただきます。
新参者、出雲というものです。
一言《参照が100を突破いたしました、これからもよろしくお願いします。》
もう一言《こんな感じのシリアスでなかったら番外編とかで遊んだりできたのにな、とか思ってます》
さらにもう一言《アドバイス、またしてほしいことなどあったらどうぞ》
登場人物 >>1
プロローグ >>2
参照100突破 >>27
《1》>>3 《2》>>4 《3》>>7 《4》>>13 《5》>>18 《6》>>21 《7》>>36 《8》>>38
《9》>>42
《お客様》
・月兎様
・阿嘉狐様
・詩様
・アキラ様
・神無月様
- Re: モザイク ( No.4 )
- 日時: 2010/08/19 14:52
- 名前: 出雲 (ID: QuEgfe7r)
《2》
—心が時間につれて崩れていく、壊れていくから—
財布を片手に家を出た、俺。
コンビニまでは少し田舎っぽい田んぼ際の道を真直ぐ進む。
こんな時間に外でブラブラしている高校生はいない。
というかいちゃいけない。
「暑い…」
のんびり歩いていた俺は帽子も何もかぶっていないおかげで頭に焼けるような暑さがふりそそぐ。
「あの日も暑かったな、多分」
あの日—
暑かった、確か。
クーラーもなくて、電気を止められてて扇風機は廻らない。
水も止められてて水道の蛇口からはいくら捻っても何もでてこない。
意味を成さないじゃないか。
「兄貴か、」
こんな暑い中、弟の為に。
俺とナツ兄貴の為に窓から抜け出して、兄貴は遠くの公園まで水を汲みに行ってくれた。
そうだ—
外にも出れなかった、鍵がかかってていくら三人で力をいれても開くことは無かったし。
でもあの日は残念なことに、窓を閉め忘れてった。
アイツが—
そのせいで、兄貴はまた傷を増やすことになってしまって、俺たちは大丈夫だったのに。
水なんてなくたって—
死んだって—
「あ」
そんなことを思い返していたら目の前にはコンビニが立っていた。
でも、一つだけいつもと違ったのは。
田舎らしく、でも今まではなかったんだけど、不良がたまってたところ。
「 」
それに大事なことがもう一つ。
知ってるような感じの女の子、多分。
要 いつか—
彼女がその不良の輪の中心にいたこと。
—心壊兄弟—
- Re: モザイク ( No.5 )
- 日時: 2010/08/19 22:43
- 名前: 月兎 (ID: QuEgfe7r)
あわわ、こんないいものが!
大好きな感じの小説です☆
頑張ってください!!
お友達こちらこそなってください♪
- Re: モザイク ( No.6 )
- 日時: 2010/08/20 09:36
- 名前: 出雲 (ID: QuEgfe7r)
月兎様>>
いいものなんて、そんなことありません。
そう言っていただけると嬉しいです。
頑張ります。
お友達いいんですか!?
嬉しいです、お願いします。
アドバイスありましたら遠慮なくお願いします。
- Re: モザイク ( No.7 )
- 日時: 2010/08/20 10:33
- 名前: 出雲 (ID: QuEgfe7r)
《3》
—奇声をあげて、狂いながら—
こんなときに知り合いと合ってしまうなんて、最悪だ。
そんなこと思わないけど。
彼女からすれば僕に言っているような言葉だ。
彼女は学校に来てないんだから。
不登校だから—
でも、今は多分違うんだと思う。
「ああ」
小さく小さく呟いてから俺は財布をジーパンのポケットに入れて、言い訳がましいことを考える。
そうしないと、コンビニに入れないだろ?
家で可愛い兄貴がまってんだから、、、多分。
「すいません」
ヒーロー気取りなんかじゃない。
目の前で知り合いが、それも滅多に会う事もない、1年ぶりに合った美少女が不良に絡まれてて、放っておくわけがない。
なんてこと、本当に思えているかは分からないけど。
「邪魔なのでどいてもらえますか?」
ああ、怖い。
痛いかもなぁ、あ。
お金取られるかもしれない、無理やり奪われるぐらいなら快く渡すけど。
『あン?』
『なんだテメー』
こんなに不良っぽい不良ってまだいるのか。
田舎だしな。
「それと」
間を開けて俺はもう一言付け加える。
本当はこっちが本命だけど、なんか気持ち悪いな。
「その女の子離してもらえます?」
そう言うとその、要いつかはゆっくり振り返った。
無表情だった彼女の顔が少し何故だか明るくなって、でも目に入るのは乱れたパジャマだったけど。
『なんだァ、コイツ?』
そりゃそうだ。
滅多にこんな事言う奴いないさ。
不良にはいわれたくないけど。
『この譲ちゃんの彼氏かなんかか?』
彼氏?
…かなんかってなんだよ。
「ただのクラスメイトです」
真面目に答えてから、少し前に出る。
すると不良は少し笑ってから
『はっ、喧嘩うってんのかオラ』
なんで笑う?
「別にうってませんけど、邪魔だから邪魔っていっただけですよ」
なんか自分、ウザくないか?
俺は分からないけど、多分。
『おい、コイツやっちまおうゼ』
『気取ってやンの!』
『痛い目あいたいのかなー坊っちゃんはよォ』
あ、ちなみに不良さんは三人でした。
でも、タバコとか吸ってる以外は別に普通の人、全然怖くないような、気もしないでもない。
不良はこぶしを握った。
「 」
殴るのか?
まぁ、アレに比べれば何も痛くないんだけど。
血さえでなきゃいいなぁ…
『泣いちゃうかもなァ!!』
なんて優しいこといいながら、不良は殴った。
俺の顔を。
「っ」
流石に反動はあったけど、久しぶりに殴られた。
昔は日常茶番時だったものが。
トラウマがでてきそうで怖い。
今更—
殴られた、蹴られた。
でも不良の攻撃は優しいもんで、全部素手だった。
いつ終わるのかなぁ、なんて思いながら反撃するわけでなく、ただただ俺はやられ続けた。
一応睨んでたのかもしれない。
「 」
でも、そのとき。
俺は顔を殴られて、その鼻血をだしてしまって。
『ああああああああああああああああああああ!!!!』
後ろから、奇声が、悲鳴が耳に入った。
「あ」の羅列に不良はビックリして振り返る、もちろん声の主は—
要 いつかだった。
それに驚いてか、なんだか不良は急いではしって逃げてった。
お金、用意してたのに。
『俺の金でよかったらどうぞ』
そう言う筈だったけど、まぁよかった。
—彼女は叫ぶから—
- Re: モザイク ( No.8 )
- 日時: 2010/08/20 15:59
- 名前: 阿嘉狐 (ID: a9Ili7i0)
わー!凄いです!
何でいつかちゃんは、奇声を?
何で主人公は。壊れたのか凄い気になります!
頑張って下さい!