ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 鬼[オニガリ]狩
- 日時: 2010/09/19 16:40
- 名前: 黒ネコ^・д・^ (ID: q9W3Aa/j)
おはつです。気軽に参照、コメお願いします♪
...ご紹介...>>3>>15
...Prologue...>>4
...鬼狩り...>>5>>6
...水那の危機...>>7>>8>>9>>10>>11>>12
...宇津木の正体...>>13>>14
...西の鬼狩り...>>16>>17>>18>>21>>22
...鬼の変化...
- Re: 鬼[オニガリ]狩 ( No.17 )
- 日時: 2010/08/25 20:27
- 名前: 黒ネコ^・д・^ (ID: q9W3Aa/j)
「俺の報告は終わりっ!」
「じゃあ、今日は早めに切り上げよう。鬼が大量にくるんだからな」
宇津木はそういって、ひとり教室を出て行った。
「じゃ、帰るか」
俺は鞄を肩にかけながら、宇津木に続いて教室を出た。
西鬼狩りか・・・。苦手なんだよなアイツら・・・・。
特に“琉々”って言う女。 ツンツンしてて関わりにくい。
和久田とは気が合うけど、もう一人のちび男はうるさいし・・・・・。
はぁあ、おもわずため息が出る。
「悠夜」
「何?」
袖を引っ張られ、俺はゆっくりと後ろを向く。
「何を持ってけばいいのかな?」
そんなこといわれても俺が分かるはずない。
なんの武器を使うのかもわからないのに、持ってけなんていえるわけないし。
悩んでいると英助が駆け寄ってきた。
「水那ちゃんは、この長槍を持ってこればいいよ」
そういってキーホルダーぐらいの長槍を手渡す。
「大きくする時は、ココをこう・・・」
「・・ココ?・・わかった、ありがとう!!」
・・・俺も聞きたかった。なんで種明かしの時だけ俺に背中をむけんだよ。
教えてくれたっていいじゃねえか。俺は軽く英助を睨む。
二人の後ろにいた真田が俺の顔をみてクスッと笑う。
「・・・笑うなよ」
「すねない、すねない」
この野郎・・・・。
・・・・つーか、なんで長槍なんだ??そこも気になる。
「英助、なんで長槍なんだ?」
「出来るだけ接近させたくないからね。 ・・まあ、結局近づかないとだけど。
空手で握力もあるだろうし、突き刺す分にはいいでしょ?」
・・・そう言われると確かにな、 納得。
俺みたいに太刀だと、腕力はかなりいるし、大鎌は真田が得意ってだけ、単に慣れてるだけだしな。
「浅葱君も納得したみたいだし、・・・帰ろう」
真田の言葉に俺たちは頷いた。
- Re: 鬼[オニガリ]狩 ( No.18 )
- 日時: 2010/08/27 09:27
- 名前: 黒ネコ^・д・^ (ID: q9W3Aa/j)
深夜0時....
なったと同時に真田から連絡が来た。“助けて”と・・・。
真田のことだから追い込まれるへまなんてするはずないと思うんだけど・・・。
「水那、真田のトコいくぞ」
水那は頷いて俺のあとを追う。
「真田っ!!」
ビルの屋上で真田の姿を確認する。
彼女は俺の姿を確認すると、安堵のため息を吐いた。
・・・?別に鬼なんていないけど・・・??
「てめぇは・・っ!?浅葱!!」
・・・・うわぁー、最悪だ。 この声は、西鬼狩りの一人・・・
「・・・ちび男」
「あぁ!?誰がちび男だ!!“出島瀧汰”だ!!」
「・・・どうした?真田」
俺はちび男(瀧汰)を無視して真田に駆け寄った。
「・・・うざかったの」
あぁー、そうですか。まあ、わからなくもないけど。
あんな五月蝿いやつとはいたくねぇよな。
ふと水那のほうをみてみると、案の定、絡んでいた。
「君新しい子?・・・めっちゃ好みなんだけど!身長的にも俺のがでかいし!」
いや、さほど変わりなくねえか?
つーか、なにげに寄り添ってんじゃねえよ。なんかムカつく・・・・。
今度は真田もつれて水那に近寄り、
「勝手に手ぇ出さないでくれる?俺のだから」
水那の肩を寄せながら、俺はちび男を睨んだ。
真田がその様子をじっと見つめていた。
その時、
「瀧汰、鬼探せ」
「こんなとこでなにしてんのよっ!!」
西鬼狩り全員集合☆
うわー、こんな所で全員集合かよ・・・。
「久しぶりね、南の鬼狩りサン」
「・・・・・」
黒田のやつ、微妙に上から目線だぞ。
和久田はなんも喋んねえのかよ・・っ。
不意に水那が俺の袖をひっぱってきた。
いかにも「誰?」とでもいってる顔をして。
「着物女は黒田琉々、無愛想のでかいヤツが和久田夾。
んで、五月蝿いやつが出島瀧汰、通称ちび男」
「誰が着物女よ!!」
だって着物着てるからだよ・・・・。
俺は彼女の服を上から下まで凝視した。
隣では「誰がちび男だ!!」って叫んでるやつもいるけどそこはスルー。
「ところで・・・宇津木さんは?」
あぁ?あんなヤツの名前をこんなとこで出すんじゃねえよ。
「∑っは、別にいないからショックな訳じゃないのよ!??」
はいはい、別にそんなこと聞いてねえよ。
俺は呆れた風にため息を吐いた。
その時、英助から通信が入った。
「200m先のビルの屋上に、鬼12体」
「「わかった」」
俺と真田は顔を見合わせて、お互いに頷く。
「水那」
水那も俺をみて大きく頷き、俺の手を取る。
「ちょ、何処行くのよ!?」
俺はその言葉に振り向き、
「“鬼狩り”」
といって、フッと笑った。
- Re: 鬼[オニガリ]狩 ( No.19 )
- 日時: 2010/08/28 00:16
- 名前: 柚奈π●・х・● (ID: 2evdFSQa)
き、来ました。人生初・・・。
こ、更新、が、頑張ってください;;
(へたれでゴメンねm(__)m)
- Re: 鬼[オニガリ]狩 ( No.20 )
- 日時: 2010/08/30 09:09
- 名前: 黒ネコ^・д・^ (ID: q9W3Aa/j)
柚奈...
緊張しなくていいよぉ〜^^;
ありがとう!!頑張るよ!!
- Re: 鬼[オニガリ]狩 ( No.21 )
- 日時: 2010/08/30 09:49
- 名前: 黒ネコ^・д・^ (ID: q9W3Aa/j)
ビル屋上にて...
そこには鬼12体、そして男性4人ぐらいの死体が倒れていた。
どの死体にも腹部に大きな穴がぽっかり開いていた。
俺は小さく舌打ちをうつ。 もう、喰われちまってやがる・・・。
「浅葱君、どうする?」
「どうするも、・・・西のやつらもついてきたし、・・一人二体ずつ?」
今この場にいる人数は6人、鬼は12体、割って2ぐらいだろ。
「水那、いけるか?」
水那は頷きながら俺の手を強く握る。俺も同じように強く握り返す。
「真田、終わったら水那の援護頼む」
「わかった」
そして俺たちは散開した。
「西、一人2体ずつな」
西のやつらは武器を手に取りながら頷く。
「足引っ張ったら許さないから」
黒田は軽く俺を見据えてから、大鎌を振り上げる。
はいはい・・。 俺は軽くため息を吐いてから、背中から太刀を抜いた。
しばらくして、返り血に染まったみんなが集合していた。
もちろん、初仕事の水那まで。
「大丈夫だったか?」
「うん、途中で真田さんも来てくれたから」
俺はそっかといって微笑んだ。
「悠夜たち、さっきのビルのところに9体、そしてその位置から左に真っ直ぐに
路地の所に12体」
はっ!?いきなり20体以上!? 英助の通信に俺たちは焦りを隠せなかった。
「浅葱君!二手に分かれよう!!」
「西はさっきのビルのとこ!俺たちは路地の所に行くぞ!!」
真田の言葉に頷きながら指示を出す。
「私も南側に行きます」
はぁ?なんでこっちなんかに・・・。普通は西だろ??
「そっちの方が多いんでしょ?むこうは夾たちにまかせて大丈夫よ」
・・・だから無駄に上から目線やめろ。
メガネを無造作に中指で軽く上げて黒田を見る。
いかにも文句ある?みたいな顔をして見てくるのも癇に障る。
「水那」
俺は水那に手を差し出す。
黒田はその様子を不快そうに見つめていた。
真田はただみているだけ。
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