ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ミサイル。
- 日時: 2010/09/02 19:11
- 名前: 神酒 理 (ID: QCkuis7p)
はじめまして。こんにちは。……こんばんは?
神酒 理と申します。
コメディ・ライト小説でも小説を書かせていただいております。。。
え〜っと、広い心&温かい目で見ていただけると嬉しいです。
あと、コメントしていただけると、家の周りを一周してくるぐらい嬉しいですww
では、始まります。よろしくお願いします!!≧△≦
ミサイル。
- Re: ミサイル。 ( No.5 )
- 日時: 2010/09/02 19:26
- 名前: 九蛍 ◆WpSnIpcg.c (ID: Omw3dN6g)
おお、面白い!
- Re: ミサイル。 ( No.6 )
- 日時: 2010/09/02 19:28
- 名前: 神酒 理 (ID: QCkuis7p)
死神。
そう言ったほうがしっくりくるじゃないか。大体の事情は把握した。だか、そんな嘘みたいな、否、嘘話を信じる物理的証拠が無さ過ぎる。
「貴方は死にました。」
そんなの実感もないし、話としても信憑性がまったくない。大体に僕が死ぬ原因なんてどこにある?持病なんて持っていないし、自殺をする理由なんてこれっぽっちも無い。夏休みはほとんど家を出なかったし、親も仕事で日本にいない。
「信じられない。」
「でしょうね。」
即答されてしまった。こうなっては仕方が無い。
「とにかく、できる限り理解するように努めるから、詳しく……できれば、納得できるように説明してくれないかな?」
高木は満面の笑顔で大きく「はい!」と頷いた。……小学生。
「こほん。」
僕は大雑把に部屋を片付けると、高木を座らせ、正面に向かい合う形で座った。高木は正座で座り、黒のランドセルからなんだか、魔法でものっていそうな分厚い本を取り出すと咳払いをした。
「えー、今回秋野さん、貴方の死因は事故死です。」
「事故死?」
なんだか、よくある話だ。自動車に撥ねられたとか、そういった類のものだろう。
「どんな事故で僕は死んだんだ?」
「ミサイルによってふき飛ばされました。まあ、爆死…ともとれますね。」
「……。」
言葉を失った。これで二回目だ。僕は、5秒くらい静止すると、右手で眉間を押さえた。
「ごめん。いきなり理解できなくなった。」
「でしょうね。」
またも即答された。高木は「うーん…。」と首をひねり、何かを思案している。
荒れた部屋の中、分厚い本を広げた小学生と、パジャマ姿で座っている高校生。他から見たら、どんなにシュールな光景だろうか。
———なんだか、もうどうでもよくなってきた。
このまま、ずっとこの状態を続けるのだったら、いっそのこと鵜呑みにしてしまったほうが楽な気がする。
「僕は……死んだのか……。」
思わず呟いてしまった。
窓に映る夏の日差しも、部屋の荒れ具合も一向に変わらないのに、僕が死んだなんて。しかも、ミサイルによる爆死。笑うところなのに、やけに笑えないのがもどかしかった。
- Re: ミサイル。 ( No.7 )
- 日時: 2010/09/02 19:30
- 名前: 神酒 理 (ID: QCkuis7p)
九蛍様
あ、ありがとうございます!!
まさかこんなに早く見てもらえるとは思っていなかった。。。。。
早速家の周りを一周してきたいと思います!!!((wwww
- Re: ミサイル。 ( No.8 )
- 日時: 2010/09/02 19:38
- 名前: 九蛍 ◆WpSnIpcg.c (ID: Omw3dN6g)
なぜに家の周りを!?
というか面白いですね、がんばってください!
- Re: ミサイル。 ( No.9 )
- 日時: 2010/09/02 21:48
- 名前: 神酒 理 (ID: QCkuis7p)
「あのう、発言してよろしいですか?」
高木がくりくりした目でこちらを見てくる。僕はかなり呆けていたみたいで、何時の間にか高木は体勢を崩し、体育座りになっていた。……小学生。
「ああ、どうぞ。」
すると高木はまたも「こほん。」と咳払いをする。癖なのか?
「えー、癪に障ってしまったら申し訳ないのですが、理解できるように努めると言われたのは貴方なので、一応話は最後まで聞いていただいてよろしいですかね。」
小学生に、正論を言われてしまった。しかも、数段僕よりも大人っぽい言葉遣いだ。
僕は、何も言わず同意した。言ってしまえば、朝から脳に刺激が加わり過ぎて、一週間分の疲労と同じくらい疲れている。もう喋るのすら疲れた。
高木は咳払いをし、ものすごい勢いで喋り始めた。
「先日、貴方が通っている高校、R高校にミサイルが落ちました。高校は当然に木っ端微塵になりました。周辺の住宅も酷い有様になりました。ただ、不自然なことが二つありましてですね。はい。一つ目は、住宅に被害あったのにもかかわらず、死傷者がまったくいないこと。そして二つ目は———誰もいないその被害区域に貴方だけいたことです。」
「え?」
僕以外、誰も死んでいない?僕だけそこにいただって?
「しかも、貴方が立っていた場所は学校の校庭の真ん中ですよ?これって、己達にも理解ができませんね。これはどうみても意図的にしか思えませんよ。どうなんですか?秋野さん?」
「な、なにが?」
「何で立っていたんですか?これを聞きに来たと言っても過言ではないんですよ。はい。」
僕は、混乱した。それもそのはずだろう。なぜなら———
僕は、何も覚えていないのだから。
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