ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 木漏れ日の姫。
- 日時： 2010/12/02 21:20
- 名前： 栞。 ◆KsWCjhC.fU （ID: Omr4T4uD）
こんにちは。栞。（シオリ）といいます。
†注意書き†
※更新遅いとかありえない！
※駄文とかマジ無いわ〜
以上にあてはまる方は読まない方がいいと思います。
あ、コメントは大歓迎です♪
それではよろしくお願いします。
〜目次〜
>>01 プロローグ >>39 第十一話「母親」
>>06 第一話「森」 >>43 第十二話「神獣」
>>07 第二話「人」 >>45 第十三話「海」
>>13 第三話「王国」 >>56 第十四話「聖騎士達の仕事」
>>17 第四話「聖騎士」 >>80 第十五話「ユエの存在」
>>21 第五話「王女」 >>83 第十六話「ユエとレオ」
>>22 第六話「リョウの決意」>>89 第十七話「ユエの思いとレオの思い」
>>94 第十八話「王女セリシア」
>>25 第七話「外」
>>29 第八話「独立」
>>34 第九話「出発」
>>37 第十話「新しい世界」
オリキャラ募集用紙…>>47
〜お客様〜 現在11名
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- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.24 )
- 日時： 2010/11/11 16:21
- 名前： 栞。 ◆KsWCjhC.fU （ID: PRmCvUEV）
>>浅葱様
お優しいコメントで私の涙腺を刺激しないでください!!(泣
リョウの決意は揺るぎないものです。
ユエの黒髪は徐々に明らかにする…つもりです;
- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.25 )
- 日時： 2010/11/11 19:54
- 名前： 栞。 ◆KsWCjhC.fU （ID: PRmCvUEV）
第七話「兄として」
森の奥。
木が鬱蒼と茂る森の奥。
所々しか光が差し込まないため、そこは深い緑に染まっていた。
そこに、リョウとカイはいた。
「外に行った方がいいのではないかと……母様はそうお考えなのですね？」
カイが長い沈黙を破る。
リョウは無言で頷いた。
「外…ですか……」
カイは小さく言葉を紡いだ。
「最近のユエの成長は著しい。このまま森にいては、成長に悪影響を与えるのではないかと思ってな」
リョウは真剣な顔つきだった。
「でも、ユエ独りでは心もとない。だからカイ、お前に一緒にいってもらいたいのだ」
「俺も…」
リョウはカイを見つめながら言う。
「俺はユエの兄として、ユエについていきます」
カイはリョウの目を見て、言った。
「そうか」
リョウはほっとした表情を見せるとどこかへ行った。
「ユエ…」
カイは愛しい妹を想い浮かべた。
可愛くて、優しくて、強くて、弱くて、愛しくて。
大好きだ。
「でも、これは…」
兄としての感情なのだろうか。
- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.26 )
- 日時： 2010/11/11 21:06
- 名前： 栞。 ◆KsWCjhC.fU （ID: PRmCvUEV）
あげときますね(^^)
七話編集致しました。
- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.27 )
- 日時： 2010/11/12 20:23
- 名前： 栞。 ◆KsWCjhC.fU （ID: hj9a4sJB）
第八話「独立」
「外に…!?」
ユエの声が静かな森に響く。
「そうだ」
リョウは頷き、カイはユエを見つめている。
ユエは驚きを隠し切れずにいた。
「……それは」
ユエは声を絞り出す。
「母様と会えなくなるということですか…？」
リョウは黙ってしまった。
「私はここに…いたいです」
「ユエ、母様はお前のことを思って「勝手!!」
ユエはカイの言葉を遮って言った。
「勝手だ！母様も兄様も!!どうして私の思いを聞いてくれないの!?母様なんて大ッ嫌い!!!」
ユエがそう言い終えると同時に、森に頬を叩く音が響き渡った。
パンッ
ユエは叩かれて赤くなった頬を抑えながら、叩いた兄を呆然とした目で見ていた。
「黙れユエ。言い過ぎだ。母様に謝れ」
カイはユエに低い声で言う。
ユエはカイから目を背けて頬を抑えたまま、森の奥へと逃げた。
「母様、すみません。ユエは俺が……」
「いや、いい。私はまた、あの子を傷つけてしまった様だ」
リョウは困った様に笑って、カイに言った。
カイはそんな母を見て、ユエが去って行った方向を目で追った。
ユエは赤くなった頬を抑えながら自分の幼さを恥じた。
———母様は私のことを考えてくださったのに
「………ッ」
ユエは、泣いた。
声をひそめて。
ユエは泣いた。
誰にもわからないくらい小さく。
泣いて、自分の幼さを恥じた。
「ユエ見つけた」
ユエはいきなりかけられた声に驚き、その声の主を捜した。
「…兄…様……」
ユエを見つけたのはユエを叱りつけた兄だった。
「こうやっていると小さい頃を思い出すな」
カイは目を細めながら笑って呟いた。
「ユエ、外に行くのがそんなに嫌か？」
「……外には行きたいです。…でも、母様と離れたくない…」
ユエは声を絞り出す。
自分の思いを、カイに、リョウに告げた。
「外に行ったら母様には会えなくなるだろう。だがユエ、母様の思いは聞いただろう」
ユエは無言で頷いた。
「わかっています…でも、寂しくて……」
ユエは涙のあとをぬぐった。
「行きましょう。外に」
- Re: 木漏れ日の姫。 ( No.28 )
- 日時： 2010/11/12 20:27
- 名前： 栞。 ◆KsWCjhC.fU （ID: hj9a4sJB）
あげます。
七話編集いたしました♪
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