ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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片腕の魔術師 参照300突破しました!
日時: 2010/12/01 21:42
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)

始めましてでもそうでない方でもこんにちは、こんばんは、おはようございます。浅葱です。
シリアス・ダーク小説ではもう一作偽りの僕と言う作品を書いているので宜しければそちらm(ry
……はい、早速失礼しました。


ちなみに

・流血表現無理
・更新不定期言語両断
・浅葱って人嫌い
・てか荒らしなんですけどww


の内、どれか一つでも当てはまる方はブラウザバック推奨します。
ちなみに時代は現代です。
ファンタジー要素がやや多いかと思われます。

オリキャラ募集用紙>>12(オリキャラ募集してます!)
オリキャラ
リリアーヌ(鏖さん作成オリキャラ)>>13 エンドリュ—(黎龍さん作成オリキャラ)>>14
スプリング・グリーン(ヴィオラさん作成オリキャラ)>>15 夜光彩佳(菫さん作成オリキャラ)>>16  
ドロッセル・ランペルツ(もみもみじさん作成オリキャラ)>>17 東出雲(黒影さん作成オリキャラ)>>22
ライエル・シルヴァー(千尋さん作成オリキャラ)>>26 ジャック・S・ルシファー(Neonさん作成オリキャラ)>>29
紅乃奏(風華さん作成オリキャラ)>>38

登場人物紹介
ウェル・サーヴァント>>04
雪森真理>>31
シア・レイサート>>31

序章
>>01

第一話 風に揺れる右袖
>>05 >>10 >>11 >>24 >>33 >>35

序章弐
>>36

第二話 時計の針は、動き出す
>>37 >>42 >>45 >>47 

お客様
風華様、博士様、栞。様、白魔女様、鏖様、黎龍様、ヴィオラ様、菫様、もみもみじ様、黒影様、千尋様  Neon様




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Re: 片腕の魔術師 参照100突破しました! ( No.32 )
日時: 2010/11/23 20:38
名前: 栞。 ◆KsWCjhC.fU (ID: yycNjh.Z)

参照100突破おめでとうございます!
これからも頑張ってくださいね♪

Re: 片腕の魔術師 参照100突破しました! ( No.33 )
日時: 2010/11/23 20:39
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)


いつだって思い出す、あの微笑みを。

いつだって思い出す、あの思い出を。

いつだって思い出す。

いつだって、いつだって——————


痛みの衝撃で目を覚まし、雪森真理は目を覚ました。目を開けた瞬間に金髪が目に入る。
とりあえず私は痛みを堪えつつ目を覚まして、体を起こす。斬られた肩に包帯が巻かれていた。
消毒液の匂いと、白いベッドと薬品棚で此処が私達魔術師のアジトの仮眠室だと知る。
ちなみに魔術師のアジトとは……まぁ、意味はそのまま魔術師達の集まるアジトです。
ウェル・サーヴァント。もとい元々“裏切り者”であった彼を倒すために集った魔術師達のアジト、です。

ふと視線を右に向けると、私の隣にあったベッドで寝ているシアが目に入る。シアも無事そうだった。
良かった……と胸を撫で下ろしながら少々痛んできた傷を撫でる。
すると、オールバックの金髪「ラオシャニートイフェル」ドイツ語で気まぐれな悪魔と言う二つ名を持つ魔術師、エンドリューは心配そうな表情を見せた。
大丈夫だと私が微笑んでも心配そうだった。


「大丈夫か? ……アイツと二人で挑んだと報告では聞いたが」

全く持ってその通りです、はい。苦笑しつつも肯定の意味で頷いた。案の定帰ってくるのは苦笑。
そう、ある意味無茶な行為だったのだ。たった二人で彼に挑もうと言うのは。
普通は4〜5人で挑むものなのだけれど、今回は任務続きでろくに寝てなかったので判断力が鈍ったと言うか、ハイになったと言うか……

結果、魔術師の中でトップクラスの実力を誇るシアと風魔法の中でトップクラスの実力を誇る私でもこてんぱんにやられて帰って来たと言う訳です。
いやぁ、恥ずかしいな……と心の中で呟きながら再度苦笑する。
するとドアのノックが聞こえた。私とエンドリューはお互い頷くと扉を開けた。
入って来たのは「黒き魔女」の二つ名を持つ悪魔と契約している魔術師スプリング・グリーンだった。


「あ……話の取り込み中だったアルか?」

中国語の良く使われる(?)語尾を使いながら話してくるスプリングに私は微笑んで首を横に振る。
するとスプリングはホッとした表情になったかと思うと私とエンドリューに一枚の紙を差し出す。
何の紙かと思って見れば、それは作戦指示の紙だった。一枚の紙片に文字がびっしりと書かれている。

ちなみに魔術師の集い……通称「栄華を誇りし魔術師」は皆、作戦を中心にして動く。
その方が咄嗟の判断を迫られ焦る事も少ないし、周りの状況を察しやすいからである。
とりあえずスプリングにお礼を言うと、スプリングは微笑みながら仮眠室を出た。

……ふと、またシアの方を見てみる。


「……あれ?」


シアは、泣いていた。

Re: 片腕の魔術師 参照100突破しました! ( No.34 )
日時: 2010/11/24 06:55
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)

栞。さん
ありがとうございます^^
これからも頑張らせていただきますね♪

Re: 片腕の魔術師 参照100突破しました! ( No.35 )
日時: 2010/11/24 20:40
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)

「シア……?」

どうしたのかと思い、とりあえず肩を摩ってみる。けれど余程眠いのか起きない。
息はきちんとしているけれど目は覚まさなかった。

目からは涙が零れ、頬を伝いさらに流れて行く。けれど嗚咽は全く漏らしていない涙だった。
ただただ泣いていると言う表現が一番適しているだろうか。

けれど今の私にそんな事を考えている余裕は無い。シアがどうしたのかと焦るばかりだった。
無理に起こしても駄目だろうけどこのまま放置しておくのもどうか……


「お、おい……シアさん大丈夫なのか?」

珍しく焦った風なエンドリューの声。あぁ、そう言えば女に弱いんだったね……とか思う。
そして本当に大丈夫かは分からないけれどとりあえず大丈夫だと思うよ、と頷いておいた。
とりあえず一応安心するかと思いまだ肩を摩る。涙は静かに流れてゆく。

やっぱり男だったら誰もが見惚れそうだと思う風貌に私は何となく……弱い面がある事を知った。
見えた訳でも見た訳でも無いけれど、今この瞬間に悟ったとでも言う風に知ったのだ。
今のシアの気持ちを述べろと言われても全く分からない。けれど何かが分かる気がした。
いつもの冷静でいて実は熱い心を持った人の弱さが何となく分かるような気もした。

それだけと言ってしまえば、実にそれだけの話だけど。
そして暫く肩を摩って居る内に私の方も疲れが徐々に襲ってくるのを感じた。
何しろ散々威圧感を感じたものだし、致命傷ではなかったとは言え傷を負ったし疲れて当然だろう。
するとそれを察したのかエンドリューは冷静そうな顔をしながら「寝て良いですよ」と言う。

言葉に甘えよう、私はそう思い疲れに身を任せて眠る事にした。
案の定眠気はすぐに襲ってきて私はあっと言う間に眠ってしまったわけである。
ただ、寝ていてもシアの事は微妙に頭の中を回る。そして知った弱い面も頭からは離れない。


(……一つだけ言えるとすれば……)

眠りながら、いや寝ていないのかもしれない朦朧とする意識の中で呟く。
唯一、シアの事で私が言える事は






シアが夢で風に揺れる右袖を見ているに違いないと言う事だけだった。





(おやすみ……)

誰に言ったすら分からないまま眠りに落ちる。
夢の中には風に揺れる右袖が見えた、かもしれない。


第一話 風に揺れる右袖 終

Re: 片腕の魔術師 第一話終了 ( No.36 )
日時: 2010/11/24 20:47
名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: m26sMeyj)

序章弐 

いつだってアレは私を責め苛む。


孤独と不毛が交じり合い、悪しき何かを生み出す。


けれどそれによって世界が均整になるとするのなら


私はそれに抵抗はしない。


私はそれを拒絶はしない。



何故か? それは全て



私が望んだことだからだよ——————





だから誰も、此処に来なくて良い。









————————————永遠に、ね……


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