ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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〜SUPER WORLD〜更新再開
日時: 2010/12/16 18:02
名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)

CLICK thank you。☆。☆。☆。☆

知っている方は知っている、遊太(ゆうた)という者です。
題名の通り、今回は超能力を中心に書いて行きたいと思います。
ではでは、ご覧あれ……

×注意事項×
1.喧嘩・荒らしはお止めください。

2.小説に関係のないコメントはお止めください。

3.アドバイスや感想は待ってます♪

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[鴉羽 戚李] >>35  作:生死騎士様
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Re: ━アビリティ ワールド━ ( No.12 )
日時: 2010/12/03 18:06
名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)

第3話【生徒会へ】


「都内から転入してきた柏木奈央です。よろしくお願いしまーす♪」


案の定、奈央は転入生としてホタルのクラスにやってきた。
男子生徒は目を輝かせ、女子生徒もキャーキャー言っている。
「よし、じゃあ神藤の隣に座ってくれ。もうあの席はいないからな。」
「はい。」
奈央は生徒たちの間をスタスタと歩き、ホタルの隣に座った。
奈央はホタルの方を向くと笑顔で言った。
「よろしくね。」
「う、あ、あぁ……」
さっき話した筈だが、奈央は怪しまれない様に挨拶をする。
ホタルも一応挨拶をしたが、何か違和感を感じていた。



隣にいるのは、炎を使える超能力者



この現実が、ホタルに違和感を感じさせていた。
奈央は教科書やノートを坦々と机に入れ始め、早くも授業の準備を始めていた。その時だった。

「あの〜……柏木さん、ちょっといいかな?」

奈央の隣に座る久宮榛名が、恐る恐る奈央に話しかけてきた。
「何?」
奈央は首を傾げ、眼鏡をかけた榛名の小さな瞳を見つめる。
「突然で悪いんだけど、吹奏楽部に入部しない。理由があって、1年生が足りないんだ……」
榛名の言葉に、ホタルは表情を変える。吹奏楽部の1年生が足りないとは、ありえないことなのだ。

なぜなら、吹奏楽部の1年生は20人以上いる。

「…ごめん。私、生徒会に入部するって決めてるから。」
「あっ……そうなんだ。ごめんね。」
榛名は苦笑いをしながら、授業の準備を始めた。
奈央はホタルの方を向く。ホタルは首を傾げ、何?という表情を見せた。
「放課後、生徒会あるの?」
「あ、あぁ。」
「なら、私も一緒に行くね。」
ホタルの有無を聞かずに、奈央は勝手に決めた。

「なんか、めちゃくちゃだな……」

ホタルは心の中でそう呟き、大きなため息をついたのだった。


**********


放課後


ホタルと奈央は、校舎の1階にある生徒会室前にいた。
「入ってもOK?」
「いいよ。別に緊張してないし。」
ホタルは奈央の強い言葉に驚いたが、あえて何も突っ込まなかった。

「お疲れ様です。」

ホタルは挨拶をしながら生徒会室に入る。奈央も後ろから続けて入ってきた。
「おーす!!……ん?」
生徒会室の奥にある生徒会長専用のデスクに座っている男子生徒は、奈央を見ると首を傾げた。
そのほかにも、書記のデスク、会計のデスク、に座っている女子生徒も奈央を見る。

「生徒会に入部した柏木奈央です。よろしくお願いします。」

「あっ!!新入部員かぁ……よろしく。俺は生徒会長の黒塚慎也。」

「私は会計の成海風子。よろしくね。」

「ワターシは書記のポメラ・リー。よろしくデース!!」

さすがの奈央も、最後の書記であるポメラの言葉に驚いた表情を見せた。
慎也は笑いながら奈央を見ると、ポメラの説明を始めた。
「ポメラはイギリスと日本のハーフだよ。日本語は片言だが、ある程度話せる。それより、よろしく。」
慎也は奈央の前まで来ると、握手をした。
「ちゃんとした自己紹介は今度やろう。ここにいないメンバーも多いからな。」
慎也はそう言うと、デスクに戻って一枚の資料を手にした。

「さっそくだが、柏木さんとホタルに頼みたいことがある。」

慎也は資料を手にしたままホタルの前に来ると、ホタルに資料を渡した。
「これは?」


「最近、この学校で神隠しにあってる生徒がいる。」


「神………隠し………?」
ホタルは復唱して慎也を見る。奈央も首を傾げて慎也を見た。
そして、慎也は“神隠し”についての説明を始めた。

Re: ━アビリティ ワールド━ ( No.13 )
日時: 2010/11/23 16:57
名前: 生死騎士 (ID: 8kUUPb.W)

小説、来ていただいてありがとうございます^^

神隠しですと!?興味深いですね・・・
続きが楽しみです!

Re: −アビリティ ワールド−4話までUP ( No.14 )
日時: 2010/11/24 17:51
名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)

第4話【犯人は誰?】

──────

最初に犠牲者が出たのは先週の土曜日。
最初に消えた生徒は1年3組の七本音葉。吹奏楽部の練習中に消えた。
その日を境に、吹奏楽部で3名。女子ソフトボール部で1名。バスケットボール部で2名。
計6人の消えた生徒は、全員決まって土曜日の練習中に消える。
4週間が経って警察が動き出したが、何も見つからないまま捜索は打ち切り。
“神隠し”と称され、4週間と3日が経った今も消えた6名の生徒の所在は分かっていない。

──────


「とまぁ、こんなところだ。」
慎也はホタルと奈央に資料を渡すと、会長デスクに戻って自分の仕事を始めた。
「後、これは一般生徒には口外するな。校長からの直々の依頼だからな。」
「校長から?まぁ、警察もろくに捜査してないからな……」
ホタルは慎也に一礼すると、奈央と共に生徒会室を後にした。


**********


「……不自然だね。」


「は?」


ホタルは奈央が発した言葉に首を傾げた。
生徒会室を出た途端、奈央はホタルから“神隠し”に関しての資料を強引に取る。
「まず第一に、消えた生徒が全員1年生。そして、2日ある休日の内、土曜日に“神隠し”は起こる。」
奈央は人差し指を立てながら、説明を始めた。
ホタルはサッパリ分からず、奈央の説明を唖然と聞いていた。

「犯人は帰宅部に絞られるじゃん♪」

ホタルは奈央の言葉で、ようやく理解できた。
「だけど、そのあとはどうする?結局、警察と同じで探す宛がなくなる。」
「……待って。」
奈央は頭を抱え込み、「あっ!」と叫び声をあげた。


「聞き込みは!!吹奏楽部に!!まだ練習してるでしょ!!」


奈央の案にホタルは向かいの校舎を見る。
A棟、B棟に分かれた校舎。B棟の最上階である5階での音楽室で、吹奏楽部は練習している。
「よし、行くか。」
ホタルと奈央は顔を合わせて頷き、B棟へと向かったのだった。


**********


ホタルと奈央がB棟に向かっていく後ろ姿を、物陰から1人の男子生徒が見ていた。
「……神藤と転入生か……。」
男子生徒は右手から緑色の電気を発し、パチッと光らせる。
「あの2人、自ら面倒な事件に首を突っ込んだな……」
男子生徒はそう呟くと、後ろを振り向きグラウンドへ向かう。


「神崎!!早く来いよ!!練習始まるぜ!!」


神崎と呼ばれる男子生徒は、グラウンドに集合している野球部に呼ばれる。
「あぁ!!今行く!!」
野球部のピッチャーである神崎空也は、表情を笑顔に変えてグラウンドへ走って行った。

Re: −アビリティ ワールド−4話までUP ( No.15 )
日時: 2010/11/24 18:48
名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)

第5話【消えたエース達】


B棟 5階 音楽室


ピアノ、鉄琴、木琴、オルガン、壁に掛けられた有名な音楽家の絵。
吹奏楽部の部員たちは、指揮棒を持った3年生の部長を中心に、円状に並んで座っていた。
それぞれ多種多様な楽器を持っており、恐らく素人が見ればどれも同じに見える。

「失礼しまーす。生徒会ですが……」

「ん?お疲れ様、どうした?」

ホタルが音楽室に入ると、吹奏楽部の顧問であり数学の教師である小金井雄太がやってきた。
眼鏡をかけ、スーツを着て、見た目は草食系男子丸出しである。
「ちょっといいですか?」
「……?構わないけど。」
小金井はホタルと奈央に連いて行き、廊下で足を止めた。

「あの、神隠しの件で質問したいことが……」




「………校長の命令か?」




「!?」




ホタルと奈央は顔を見合わせて驚いた。
このことは校長と生徒会メンバーしか知らない筈だ。数学教師の小金井が知る筈がない。
「それなら話が早いですね。では、さっそくですが、消えたのは1年生だけですよね?」
奈央は表情を切り替え、すぐに本題へと入る。
「あぁ。それも主要メンバーばかりだ。コンクールも近いのに……」
ホタルは頷きながら、奈央の顔をチラリと見る。
奈央は質問を手帳にメモして、一礼をする。

「ありがとうございました!!では!!」

奈央の言葉に、ホタルは言葉を失った。質問は1つだけで終わったのだ。
奈央はホタルの袖を握り、そのまま階段を一気に下りて行った。


「……生徒会か。」


小金井は不気味な笑みを浮かべて呟くと、音楽室へと戻って行った。


**********


1階まで降りたところで、奈央とホタルは足を止めた。
「な、なんだよいきなり……」
ホタルは息を切らしながら、奈央に質問する。
「あの小金井とかいう先生だっけ?違和感があったの。」
「違和……感?」
ホタルは首を傾げ、奈央の言葉を復唱する。


「いいの♪気にしないで!!ほら、早く残りの2つ聞きに行こう!!」


奈央はホタルに笑顔で言うと、ホタルは一応返事をした。
そして、女子ソフトボール部とバスケットボール部に聞き込みへ行った。



1時間後.......


A棟  4階  1−1


2人は3つ全ての聞き込みを終え、自分たちのクラスである1−1の教室で休んでいた。
「疲れたぁぁぁ………」
「でも、ある程度のことが分かったな。」
ホタルはそう言うと、手帳を開いてメモを見た。
奈央もホタルに近づき、手帳を一緒に覗き込む。
「聞き込みで、吹奏楽部、女子ソフトボール部、バスケットボール部に3つの共通点が出てきたな。」
ホタルは立ち上がり、黒板に3つの共通点を書き始めた。


・消えた生徒は部活内でのエース格

・更に、6名全てが女子生徒

・6名は友人関係にある


ホタルは書き終えると黒板を眺める。奈央も黒板を眺めた。
「……漠然とし過ぎてるな。」
「でもまぁ、目星はついたんじゃない♪」
奈央は鼻歌を歌いながら、机の上に座りこんだ。ホタルは意味が分からず、首を傾げて質問する。
「どういうことだ?」


「犯人は、吹奏楽部の誰かだよ。」

Re: 〜アビリティ ワールド〜5話UP ( No.16 )
日時: 2010/11/24 20:09
名前: 生死騎士 (ID: 8kUUPb.W)

推理小説みたいで面白いですね〜
っていうか、奈央凄いっす・・・ やっぱ、に・・・人間性が分かるのか!?(恐)
俺、吹奏だとか全然分かんなかった・・・

なにはともあれ、頑張って下さい!


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