ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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斧と鎖と銃と雷〜処刑三人衆〜参照200突破! 
日時: 2011/05/23 16:25
名前: 佑架 (ID: a6Ny8FKk)

初めまして、佑架と申します。

※注意書※
・この話は多少グロテスク・暴力的な表現があります
・大半は日常生活のギャグ系です。
・この話も続くかどうかは分かりません
 ネタが尽きて、書かなくなることもあります

上記のことを理解した上でお読みください。


アドバイス・感想などしてくだされば、踊って喜びまs(殴
下手なりに続くよう、精一杯頑張ります。

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Re: 斧と鎖と銃と雷〜処刑三人衆〜 ※グロ注意※ ( No.1 )
日時: 2011/01/14 22:37
名前: 佑架 (ID: c2pmews/)
参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/src/kakiko1294571657849.jpg

 *主要人物*

処刑三人衆【斧】の者
名前 ギロチーヌ (戯浪 斬葉)
年齢 17歳
武器 ギロックス=ワクール(首切大斧)
体中傷だらけの女の子。
ボーダーのダボッとした服と長ズボン、スニーカーを主に着用する。
常に強い相手を探す殺し屋。短気。自分と同じ位の斧を振り回す怪力。
[殺す事=至福の時]と考える異常者でもある。
※参照にキャラクター画像あり※

処刑三人衆【鎖銃サツツ】の者
名前 コーシュジフ (佐筒 絞)
年齢 18歳
武器 ゼッディア(鎖)、ピリオド(ワイヤー)、レイル=ゼロック(銃)
顔の大部分を布で覆う首輪をつけた青年。(Mではない)
暗器を隠す長袖のついたマント、首輪を隠すマフラーが特徴。
常に冷静な暗殺者。殺しの道を歩んだ為、(ギロチーヌ以外の)女性にあまり免疫が無い。
ので、女性との接触を極力避けている。

処刑三人衆【イカズチ】の者
名前 パラース (パライル=ラジェッド)
年齢 不明 (見た目は二十代後半〜三十代半ば)
武器 ライジング=オルード(スタンガン、電線、電気、雷) 
顔に傷のある謎の多い女性(?)常にスタンガンは常備している。
フレンドリーな情報収集家であり、2人を育てた殺し屋でもあった。
昔の戦いで力が使えず、電線などの電気を帯びた物が無いと戦えないためか、シルバーアクセ等を
多く身に着けている。

パラース第二の人格
名前 ライオネル
年齢 不明 (見た目は三十代後半)
武器 ライジング=オルード
パラースが【スパルタモード】になる時に出てくるおっさん。
といってもパラースの第二の人格のようなもの。
曲がった事や、やる気の無いやつが大嫌いなおっさん(二回目)

この物語の中心となる3人です。
バラバラな3人は事務所のような場所で昔から同居してます。

Re: 斧と鎖と銃と雷〜処刑三人衆〜 ※グロ注意※ ( No.2 )
日時: 2011/01/16 18:27
名前: 佑架 (ID: 1SIM78Ht)
参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/src/kakiko1295169605145.jpg

「アバヨ。」

ザシャァッ!!

少女は最後の一人の身体を大斧で真っ二つに斬る。
上半身は宙を舞い、壁に当たってずり落ちた。
下半身は血飛沫を上げてその場に倒れる。
白かった壁には無数の大輪の紅い花が咲き乱れ、
床には大雨が降った跡のような見事な水溜りが点々とあった。


    ≪第一話 斧と鎖銃の仕事のやり方≫ 


少女はぶっ飛んだ上半身を屍の山に投げ捨てる。
山は少女の倍近くの高さをしている。

「あーぁ。今日も手応えの無ぇ雑魚ばっかだなぁ、オイ。
 もっと楽しませてくれなきゃ困るっての。」

屍の重なる山を見て盛大な溜息をつく少女。
数分後、彼女は山へと近付き、持っていた大斧の先端を器用に使って
屍を山から引き摺り下ろす。

「ひぃー。ふぅー。みぃー。よぉー。……」

屍の数を数える。が、数が五十を超えた時点で彼女は叫んだ。

「だぁー!!ったく何でこんな面倒臭ぇ事までやんなきゃいけねぇんだよ!!」
「殺し損ねた奴がいないようにする為だと何回言えば分かる。」
「うおわぁ!!」

ガアァァァァン!!

彼女の背後に突然現れた包帯グルグルの青年。
そんな青年に彼女は驚き、持っていた大斧を床に落とす。
音が部屋中に響く。そんな中、青年に彼女は問う。

「テ、テメェ何でココに居やがる!」

彼女の問に青年は直に答えた。

「パラースが『早く帰って来なさい。』って。
 その事を伝えに来ただけ。
 それと、背後を取られるなんて殺し屋の恥だぞ。」
 
「…はいはい。」と短く返事をすると床に落ちた大斧を拾う。
その後、思い出した様に青年に向かって言った。

「でもさ、『早く帰って来い』って言われても、アタシまだ死体の数数える途中なんだけど。」

そんな彼女の問に、青年はまた直に答えた。

「ここに来るまでの間、廊下のヤツ数えた。
 それと、お前がココで戦ってる時に既に数えた。」
(ストーカーかお前は)

青年が淡々と言っていく。その傍らで、少女は「アタシの苦労は…。」と落ち込んでいた。

「兎に角、とっとと帰るぞ。」
「……。」
「…今日の晩飯ハンバーグ(ぼそっ)」
「(ケロリ)よし!早く帰るぞコーシュジフ!」

少女が廊下に散らばった死体を踏み越えて行く。
血の水溜りの上を、パシャパシャと飛沫を撒き散らしながら走って行く。

「……。」

数分して、青年は彼女と居た部屋から出ると直に彼女の後を追った。

その後、その部屋のあった屋敷は大きな爆発音と共に崩れ、灰になって消えていった。


    ≪第一話 斧と鎖銃の仕事のやり方≫ 完

Re: 斧と鎖と銃と雷〜処刑三人衆〜 ( No.3 )
日時: 2011/01/10 15:06
名前: 佑架 (ID: YD0nNCEn)

「たっだいま〜!!」
「…帰った。」
「あら、二人ともお帰りなさい。」

あの屋敷の爆破から数十分後、二人は誰にも見つからずに
無事帰宅していた。


    ≪第二話 雷の悩み≫


ギロチーヌは血だらけのスニーカーを脱ぎ捨て、大斧を背中に背負ったまま目の前の女性に聞いた。

「ななっ、晩飯は!?」
「ちゃんとあるわよ。その前にお風呂に入って着替えてきなさい。
 待ってるから。」
「イヤッフゥ〜♪」

着替えとタオルを二枚、そして(何故か)大斧を持って風呂場へと向かう。
それを見つめるコーシュジフに、女性は話しかけた。

「ごめんね、折角の休暇中にあんな事頼んじゃって…。」
「…別に。」
「それにしても、あの子ホント元気よね。ある意味羨ましいわ。」
「……。」

目を細める女性。そんな女性を後に、コーシュジフは自室へと戻る。

「あらあら。やっぱり私、あの子に嫌われてるのかしら。」

ギロチーヌとコーシュジフ、そして二人を出迎えた女性。
この三人は十年の中であるが、ギロチーヌとコーシュジフはそれ以上の
年月を共にした幼馴染である。
だとしても、十数年も共に居るのだから、少しは自分にも慣れてくれても良いんじゃないか。
と彼女は思っている。

「(…ちょっと、悲しいわね。)」
「パラース、上がったぞ!」
「え?」

一体どれ位考えていたのだろうか。
いつの間にか、目の前にはジャージを着たギロチーヌがいた。

「大丈夫か?ボーっとして。お前らしくねぇぞ?」
「え、えぇ、大丈夫。考え事してただけよ。」

「ふーん」と短い返事をするギロチーヌ。

「あ、そうだった。晩御飯の用意するから、コーシュ呼んで来てくれるかしら?」
「わーった!」

パタパタとギロチーヌが目的の部屋へ行く。
彼女が晩御飯のあるリビングへ来た時、コーシュジフの首輪の鎖を
手に持って彼を引き摺っていた。


    ≪第二話 雷の悩み≫ 完

オマケ
「ハンバーグ♪ハンバーグ♪」
「ギロ…ハンバーグ多めにあげるからその首輪の鎖を放しなさい。」
「ほーい♪」
「(…死ぬかと思った)」
「ギロ。コーシュを連れてくる時には首輪の鎖を持って引き摺って
 連れてこないっていつも言ってるでしょ!」
「だってこうでもしねぇとコイツ来ねぇんだもん。」

これが私達の日常。

Re: 斧と鎖と銃と雷〜処刑三人衆〜 ( No.4 )
日時: 2011/01/13 16:02
名前: 佑架 (ID: ZdG3mpMH)

「ふぁ〜あ。」

三人の朝は早い。お爺ちゃん達並みに早い。
ので…

「Zzz」
「……」
「二人とも、起きなさい!」

ついてこられない若者二人の<早朝訓練>は、始まるのが遅い。


    ≪第三話 処刑三人衆流<早朝訓練>開始! 前編≫


〜十分後〜

「それじゃ、毎朝恒例<早朝訓練>を始めるわよ。」
「おー…」
「……」

やる気無く握り拳を薄暗い空へ振り上げる。
…が、まだ脳は眠いのか声が小さくなっていく。
それが

「テメェ等……殺る気無い返事してんじゃねぇって何時も言ってんだろ!!」

バチバチバチィッ!!

「あばばばばばばば!!!」
「…!!」

パラースの【スパルタモード】への引き金になっている。

(説明しよう!
【スパルタモード】とは、パラースの内に存在するもう一人の人格
『ライオネル(性別 ♂)』の状態になっている時のことを指す。
【スパルタモード】になると、自分の子供でも他人の子供でも容赦無く雷で攻撃するよ!)

ライオネル(【スパルタモード】時のみライオネル)の雷の制裁が終わり、訓練の内容を二人に告げる。

「この森一帯に様々な罠を仕掛けた。
 今日の訓練はテメェ等にこのフィールドでどちらか一方が倒れるまで戦いながら、
 森のいたる所にある今日の朝飯になりうる食材を日の出までに採ってくること。
分かったか?」
「採れなかったらどーs「質問は無ぇな。採れなかったら朝飯抜きだ。」…へいへい。」

怠そうに答えるギロチーヌ。もちろん…

「ギロチ…テメェ…ちったぁ学習しやがれ!!」

バチバチバチバチバチィッ!!!

「ごべんばざあ゛あ゛ぁ゛あ゛い!!!」

曲がった事ややる気の無い奴には容赦しない。
そのため、(殺す時と食事以外)やる気の無いギロチーヌは既に攻撃対象に入っているのです。


    ≪第三話 処刑三人衆流<早朝訓練>開始! 前編≫ 完


オマケ
「ライさん。ギロの頭に『学習する』って単語はないと思います。」
「確かにな…。」
「ひっでー!!何だよ!ライのジジィ!!」

バチバチバチバチィッ!!

「あばばばばばばば!!」

「「…はぁ。」」

Re: 斧と鎖と銃と雷〜処刑三人衆〜 ※グロ注意※ ( No.5 )
日時: 2011/02/03 16:20
名前: 佑架 (ID: uel54i.x)

「テメェ等、準備はいいか。」

「…(コクリ)」
「準備オッケイ!!」

ライオネル(パラース)の問いかけに二人は答える。

「<早朝訓練>…始め!!」

そして、二人はその場から消えた。
否、互いを『敵』と認識し、気配を消して距離を取っただけなのである。


    ≪第四話 処刑三人衆流<早朝訓練>開始! 始戦編≫


【3:45 森の入り口】

「夜明けまで、あと二時間半ってところかぁ?
 ま、精々頑張るんだな。」

少し大きい独り言を呟いた後、豪快に笑うライオネル。
ただ、一つ心配が…。

「あいつらが…ずっと一緒にいた相手を殺す様な奴には見えねぇが…まさか、な。」


【4:15 森の中心部】

「チィッ…!」

開始から数十分後、ギロチーヌは肩を庇うように木の陰に身を潜める。
細い指の隙間から血が流れる。心なしか、息も荒い。

恐らく少量の痺れ薬が塗ってあったのだろうと無い脳で考える。


「コーシュのヤロ…どんどん強く…なってやがる…。」


相手は自分と歳が一つしか変わらない青年。それでもこんなに力の差があるとは思わなかった。

「(兎に角、隠れる場所を変えねぇと…)…ッ!」

場所を移そうとした瞬間だった。棘のついた鎖が彼女を襲う。
ギリギリのところで咄嗟に避けたが、少し掠り、目を瞑る。
避けた勢いで地面に落ちると、目の前には彼女に
傷を負わせた青年がいた。

「ギロチーヌ…見つけた。」
「やっべ…。見つかっちった。」

言葉はおどけていても、頬に冷や汗が流れる。

「ギロ…お前は俺に勝てない。」
「なっ…んだとゴルァアアアァアァッ!!!」

普段は強気な発言など絶対にしない。
冷静で礼儀正しい彼。それがコーシュジフ。
そんな彼の一言で、ギロチーヌは自分の負った傷など忘れ、彼に
自慢の大斧で襲い掛かる。
だが……。

ピー…




ドゴオオォォォォォ!!!




彼と彼女の距離はあと僅かだった。
けれど、ここは罠を張り巡らせた森。
いたる所に落し穴やら小さな地雷やらが埋めてあったりしている。


「…此処は罠を張り巡らせた森の中心部。地雷があって当然だ。」


爆破の際、木の上に避難していたコーシュジフ。

「(…気配がない。死んだか…?)」

砂煙が晴れていく。視界が広がる。目の前に広がるのは砂地のみ。

「(死体が…無い?小さな地雷なら死体があっても…)」
「こっちだよ。ブァーカ!」
「!!」


ガキイィィィン!!


大斧と大剣がぶつかる。
ギロチーヌの身体には幾つか傷がある。
爆破を避けるときに間に合わなかった時の傷だろう。

「距離を詰めればこっちのモンだ!!」
「くっ…!」

彼らの戦いは続く…。


    ≪第四話 処刑三人衆流<早朝訓練>開始! 始戦編≫ 完


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