ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる-
- 日時: 2011/02/19 22:09
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
- 参照: コメ要素たっぷりでごめんなさい。
作者profile>>10
始めまして。この板で書くのは初めて、花影です。
普段は二次創作に出没しています。
早速ですが、このスレのルール説明です。
①更新速度がバラバラです。しかも駄文です。
②荒らしはしないでください。迷惑です。
以上、残っくれる方だけお進みください。
【本編】
一話「神と魔。光と闇。そして混沌」
@>>2§>>3§>>4§>>7 〆(一話終了)
二話「移動 異世界 魔法使い?!」
@>>9§>>11§>>12§>>15§>>18§>>25(二話更新中)
番外編「記憶の彼方にもない忘却された記憶」
@>>26
【その他小説関係一覧】
キャラ設定表>>1
用語・武器集>>8
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.2 )
- 日時: 2011/01/10 20:53
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
@一話「神と魔。光と闇。そして混沌」
──遥か昔。闇も光もない、ただ『混沌』のみが存在する場所にこの世界は作られた。
そして、光と闇が生まれ…
──神と魔が作られた。
彼ら二種族は世界の取り合いを始めた。
──神は世界を存続させるために。
──魔は世界を滅ぼすために。
その戦いは長く、千年にも及んだ。
魔王は体と心を分けられて封印され、神王は封印した際に5つの分身を残して滅びた。
そして、『混沌』は人を作り出す。
何の力も持たない、か弱き存在を中立の立場に。
これが「世界創立神話」に書かれている内容だった──
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.3 )
- 日時: 2011/01/11 16:45
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
少女は空を仰いだ。澄んだ風が心地いい。一時だけ何もかも忘れられる。
「エリスどしたん?」
隣で転がっていた少年が、ふいに言葉を投げかけた。
「ううん。ちょっと風が気持ちいいなって、思って」
エリスは感じた気持ちをそのまま口に出す。そう思ったのは事実だから。
「ケイン・・・」
「どした?」
かすれた声で、自分の名を呼ぶエリスが気にかかりながらも、彼は返事を返した。
「これから、本当にあたしたちだけなんだよね・・・」
その言葉には、悲痛の色が濃く刻まれている。
「あぁ・・」
「そ・・・っか」
「これから・・・」
ケインは一度、言葉を切り──
「・・・どうしよっか」
「どう・・しようね?」
二人の瞳から、涙が零れ落ちた。今まで一緒で、これからも一緒だと思っていた大事な仲間が消えた。必死に逃げてそして気づいたときには──
──気づいたときには二人しかいなかった。
「ホント、どうしよう」
自嘲気味に笑ってはいるが、彼女の翡翠色の瞳から流れ落ちる涙はまだ止まってはいない。
ケインの琥珀色の瞳も涙でぬれている。
「今日はもう寝よう?エリス」
「うん」
ようやく落ち着いた二人は落ち葉の上へ転がった。
風が小鳥のさえずりを運んでくる。樹は子守唄を歌うかのように静かに揺れる。
それから程なくして。彼らは眠りの海へ落ちた。
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.4 )
- 日時: 2011/01/11 17:29
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
「んっ」
カサリと乾いた音がした。落ち葉が落ちたのだろう。しかし、こんなかすかな音でも目は覚めてしまう。
「夜かぁ」
まだ少し重い体を動かして空を見上げると、幾百にも及ぶ星が木々の間から見える。
夜目に慣れていると、とてつもなく眩しい。本が読めそうだ。
「水を飲みにいこ」
エリスは、ケインを起こさないように立ち上がると、静かに歩き出す。いつもの川のところへ。
川への道は単調なものだった。ただ北へまっすぐ歩いていくだけなのだから。
少し空を見上げているうちに、川へたどり着いた。
手を水の中へ入れると、少し冷やりとして気持ちい。水の中で手を御椀形にすると、水上へ持ち上げた。
唇に水が触れる。そのままごくごくと勢いよく水を飲んだ。
喉が潤っていくのが分かる。水が全身へ染み渡るのが感じ取れた。
「?」
一瞬、気配を感じた。しかし、今はもう、その微かな気配も感じ取れない。
気にせずまた水をすくおうと、川へ手を伸ばす。水は変わらず冷やりとしていた。
「エーリス!」
聞きなれた声が背後から聞こえた。直後に背中へ衝撃が走る。
エリスの瞳に移る景色が一転し、川は盛大な水しぶきを上げた。
「ケイン!」
バシャバシャと水をはねさせて、エリスは水面に浮かんでくる。
「だって、川の前にいたし」
「はぁ?何その理由!」
「こんな理由」
「屁理屈こねるなーっっ!!」
叫んだ彼女は、ケインの足を引っ張る。
「うわっ?!ちょ・・・」
またもや盛大な水しぶきがあがった。先ほどと変わらない大きさの水しぶきだ。
しかし、さっきと違うことが一つあった。ケインがなかなか浮かんでこない。
「ケ・・・インッ?!」
エリスは勢いよく水にもぐった。
この川は、深さは1,5Mほどしかない。が、年端も行かない彼らにとっては十分深かった。
(気ぃ失ったりしてないよね・・・?)
最悪のパターンを考えつつも、かなりのスピードでもぐっていく。ケインを見つけるのにさほど時間は要らなかった。
落ちた辺りから10Mほど離れた地点にケインはいた。内心ほっとしながら、ケインへ近づく。
彼はエリスを見つけると、上を指差した。水上へ行こうとのことだろう。正直言って、もう息が限界だった。エリスより長い時間もぐっていたケインは、さすが男の子といったところか。
「ぷはっ・・・。はぁ、はぁ」
エリスは、胸いっぱいに空気を入れる。隣を見ればケインも同じような状態だ。
「変なもの見つけたんだ」
言うケインの瞳は、真剣そのものだった。
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに ( No.5 )
- 日時: 2011/01/11 18:59
- 名前: 朱音 (ID: WOvdF.BH)
- 参照: PSPから失礼いたす。
初めまして! 最近ここの掲示板にきた朱音といいます。以後お見知りおきを。
題名に惚れまして……狂想曲とかもう……もう!←ダマレ
で、読んでみましたところ……何これ超続きが気になるんだが……というか神話の時点でおもろい……。落ち葉の上で寝る、だと? いやファンタジーktkr! と、脳内あぼーんかっこわらい。
私人見知りなもんで、小説の感想を書くのは初めてなんです。もう少しお知り合いの方がいればいいんですけど……。
長文失礼しました。続き楽しみにしてます!
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.6 )
- 日時: 2011/01/12 08:34
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
>>朱音さん
始めまして!訪問ありがとうございます。
狂想曲とか夜想曲とか円舞曲とか、こういう響きが好きなんですよ!←
面白かったですか?ありがとうございます!
この神話、神様から人つくたら神様何に作られた?て言う疑問から、混沌でいっかとなってこうなりました(笑
ファンタジーしか基本、書けない作者なんです・・。あ、ラブコメも少しなら!((
私も、結構人見知りしてましたね(笑
それでも一回書いちゃうと自然に他のところもいけるんですよね。
続き頑張りますっ。考えていませんがっ!(待て!
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