ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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彼女日記。
日時: 2011/01/11 19:01
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)






愛って面白いと思う。




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Re: 彼女日記。 ( No.9 )
日時: 2011/01/12 21:26
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)

Dear⇒生死騎士


何かpcの横に堅パン10枚入りが置いてあったから……。
無理に噛んだらバキンッ!て音がする。痛い。ハク凄い、やばい。



Dear⇒アキラさん


愛は面白いです。と言っても〝愛〟を与えたい人も居ないんですけどっ(笑)
ハクの口癖は「うー」です。赤ちゃんみたいです、うー……。

Re: 彼女日記。 ( No.10 )
日時: 2011/01/12 21:56
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)





コンビニまでの道のりは後2分くらい。
ハクが30秒ごとに「まだー?」と聞いてくるので少しだけ、めんどくさくなる。
ハクは車一つ来ない車道のど真ん中をスキップで歩いていた。
僕は、それに付き合わされて手を繋ぎながら小走りでついていく。

「らんらん、るるるん」

少し奇妙なリズムで歌を歌っている。
ハクは外見は大人っぽいものの内面が小学生並なので一緒にいると、恥ずかしいような。
元々僕は目立ちたがりやじゃないんだ。

たとえ一緒に居るのが好きな子だとしても、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
時々「かたぱんぱーっん」と言いながら今度は鼻歌を歌いはじめた。

「う?」
「え、」

ハクがこけた。
車道に転がっていた小石に躓いたらしい。
まあつまり、一緒に手を繋いでいた僕もこけたわけで。

起き上がった僕は、真っ先にハクの方を見る。
それはもう、派手にこけていた。
道路に突っ伏していて、起き上がる気配なんてまるでない。

僕は仕方なくハクの両脇を持ち上げて無理矢理立たせる。
パジャマで隠れていたとはいえ、膝から思いっきり突っ込んだから血が滲んでいる。

「うっひ、痛そ」
「うー……ばんそこ、持ってない?」
「うーんとね、えーっとね、おっ、あった。 最後の一枚ー」

外装をビリビリ破いてパジャマを捲り、傷口に貼る。
そしたらいきなりハクが僕の頭にチョップしてきた。地味に痛いんだよ、ハクのは。

「洗わないと、だめでしょ」

僕は不器用だから、傷口を洗うなんて考えが出てこなかった。
ハクは無駄に使ってしまった最後の一枚を、ビリッと凄い音が出るほど勢いよくはがし、手を差し出してくる。
まるで、もう一枚絆創膏を要求してくるみたいに。否、みたいにじゃなくて要求してた。

「も一枚」
「最後の一枚って言ったじゃーん」
「うー……、ばい菌……。 ずびしっ」

もう一発チョップが舞い降りてきた。
だけど僕はそれをかわし、ハクの行き場の無い手は地面に叩きつけられた。

「にゃーっ」

また傷が増えた。

「いやいや、にゃーっじゃないし。 何でまた傷を増やすわけ?」
「七瀬が避けるのが悪いっ。 ごんごどーだんっ、うー……」

「うー」をされるとものっ凄く罪悪感が残るのでやめてほしい。
全く、すぐそこのコンビニに行くまでにどれだけ時間を費やすんだ、僕達は。
コンビニの看板は、すぐ目の前に見えているというのに。
無駄に視線を浴びているのに。
一刻も早く逃げたい。あの視線から、今すぐに。

「兎に角、コンビニで絆創膏買ってあげるから。 早く行こう、ね?」

ハクは車道から歩道まで移動してきて、また地面に座り込む。
まるでお前の所為だ、責任とれ。 とでも言いたげな、そんな目で見上げてくる。
このままじゃ埒が明かないから僕もしゃがみ込んでハクを撫でる事にする。
撫でてあげたらハクは僕に抱きついてきた。

「うわっちょっちょっちょ、まっ……あいたっ」

抱きついてきたハクの髪のいい匂いを嗅いでいたのに、地面に頭を打ち付けて、めちゃくちゃ痛い。
ああ、なんかめちゃくちゃ痛いプラスいい匂いで三途の川が思い浮かんできた。だめだめ。

「うー、七瀬っ、責任とってよー?」
「うんうん、取るから取り敢えず退いてくれる?」
「あー?アタシをそんな風に扱うんだー?」
「ごめんって」

僕達がギャーギャー言い合っていたときに。
不意に、大きな影が僕達の上に重なった。

上を見上げると、カチューシャをしていて、ポニーテールの子供みたいな人。
そして、屈託ない笑顔。
それは紛れも無い、僕の知り合いだった。

ハクがその存在に気付いたのか、一度後ろを振り向く。
だけど、また僕の方に顔を戻して僕の胸に頭を擦りつけ始めた。


「やっほ、七瀬くん」


彼女は片手を上げて、友好的な態度を取った。
僕は彼女に負けないくらいの笑顔を作ろうとするが、無理だったので。
ただそのまま、苦笑いをして、

「久しぶり、かな。 烏丸」

と、言った。



Re: 彼女日記。 ( No.11 )
日時: 2011/01/12 22:01
名前: 愛鬼茱萸 (ID: nnVHFXAR)

堅パンとは乾パンのことかな…?
馬鹿ですいませんね(笑)

うちも食べたことあります!ビスケットみたいだけど噛んだら歯が
凄い痛いという…なんか不思議な食べ物。。。


ハクちゃん可愛い♪
七瀬クンがきゅん×②するの分かる〜☆

Re: 彼女日記。 ( No.12 )
日時: 2011/01/13 21:06
名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)





カラスマ チエミ
烏丸 千笑。彼女は僕の中学の頃の同級生で、僕と付き合っていた子だ。
当時の彼女と言えば小学生低学年くらいの身長で、酷く幼い印象がある。
だが、内面は結構大人っぽい。
ハクと対極の位置にある子。

ただ、「好きだ」と言われた。
今までそんな事なかった。それに、僕には好きな子がいたんだ。
その時から変わらず、今もずっと、愛している子が。
なのに、僕の口から出てきた言葉は否定の言葉なんかじゃなくて。

——君は、本当に僕を愛してくれるのか?

疑問だった。
今まで僕を愛してくれた人物と言えば母親くらいで、兄貴も、父親も、誰も僕を愛してくれなかった。
僕は女の子に好かれるタイプらしい。

「久しぶり、て。 何かあっけないね、もちっと喜んだりしようよ。久々の元カノとの再会をさ」
「烏丸といい思い出を作った事が無いので。 記憶の断片をかき集めて今思い出し中」
「相変わらず女の子の気持ち分かってなーいっ」

ゴリゴリと押し付けられるハクの頭を右手で抑えながら烏丸と話す。
ハクは烏丸の事を気にも留めてないようで、僕は少しだけ悲しい気がする。
ハクがもっと人に興味持てばいいのになぁ。
そしたら、絶対にモテるのに。あ、だめじゃん。ハクは僕だけのもんだし。

烏丸は僕に手を差し出してくる。
僕はその手を掴んでハクと起き上がろうとした。

だけど、

僕と烏丸の手の間に手が伸びてきて、その手の中に握られた光を帯びて輝く包丁が、僕の掌に刺さる。
ハクの顔はしっかりと僕を見つめていて、怖い。気味が悪い。
烏丸は僕に伸ばした掌を口許に持っていき、少しだけ呻く。

「痛っ、痛いよっ!」
「うるさいなあ」

ハクは抑揚の無い低い声で僕を制圧する。
ハクの視線が僕から烏丸へと移る。烏丸はその視線に気付いてなかった。

「七瀬くんっ、手当てしないと……っ」
「黙って!七瀬の名前を呼んでいいのはアタシだけなんだよ!何でアンタが七瀬の名前を呼ぶの!」

そう叫んでハクの大きく開かれた右手が烏丸の頬に打たれる。
烏丸はガードレールに頭を打ち付けて、叫ぶ。
甲高い声で、僕の頭が支配される。

「痛い、痛い、痛いよぉぉぉおおっ」

ああ、もう。
だからハクの相手は疲れるんだ。僕は目立つの嫌いなんだってば。

「ハク、ちょっと、僕のポケットから携帯とってくんない?」
「……あの女のために救急車呼ぶの?七瀬はアタシの味方でしょ?」
「ハク、早く取って」

僕は自分のポケットに人差し指を突っ込んで、携帯についているキーホルダーに指を絡ませる。
それから何とか引き抜いて、電話帳の中の『更科 誄』の名前を押す。
五回くらい呼び出し音が流れた後、気だるそうな女の声が聞こえた。
周りでは烏丸の叫び声で野次馬が集まってきている。

「もしもし、先生ですか?」
『なあに、またキミなの。 今度は何のようなのかしら、何回目よ』
「先生、そんなお説教いらないですから。 あの、ハクが暴走しちゃったん」

全てを言い終わらないうちにハクの張り手が飛んでくる。
突然の事で避けきれず、僕は頬で受け止める。
ハクは鬼のような形相で僕を睨んでくる。

『今のも日和なの?』
「……これ以上ここにいたら周囲の視線がアレなんで今からそっち行きます」
『えっ!?うわっ、ちょっと待ってよ!分かった、分かったからゆっくり来て!』

そう言って電話を切られた。
僕は立ち上がり、血が流れて止まらない右手の手首を掴んで、ハクの所に行く。


僕はハクの頭を蹴った。


思いっきり、何も構う事無く。
その行為に烏丸も呆気に取られ、口をあんぐりと開けている。
僕は、倒れたハクを見下ろして、呟いた。


「ごめん、ハク」



Re: 彼女日記。 ( No.13 )
日時: 2011/01/13 22:14
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

お・・・女って・・・。恐えぇ(←お前仮にも女のはしくれだろ


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