ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 彼女日記。
- 日時: 2011/01/11 19:01
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
愛って面白いと思う。
- Re: 彼女日記。 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/11 21:39
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
第一章
〝 有色透明 〟
僕の世界に色はない。
灰色と黒と白の、無彩色ぐらいしか。
でも、それでも僕は分かる。
君がいれば、僕の世界は七色に輝くことが。
- Re: 彼女日記。 ( No.5 )
- 日時: 2011/01/11 22:01
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
Dear⇒Aerith様
ロック掛けてしまいましたorz
本当に申し訳御座いません。
わたしはいつも唐突なのです。
Dear⇒あっきー
こんばんわ。
お気に入りに入れてもらえて嬉しいです、素直に。
- Re: 彼女日記。 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/15 16:54
- 名前: 氷兎 (ID: 8hgpVngW)
目が覚めて初めに見るものはいつも決まっている。
サラサラの長い髪に、彼女がいつもつけているヘッドホン。
そして、彼女のかわいらしい寝顔。
別に僕は変態な訳でもなんでもない。
ただ純粋に思った事を吐き出しているだけだ。
そう、僕はただただ純粋に彼女の寝顔をまじまじと見ているだけなのだ。
「あ、雨」
微かに聞こえる雨音が、僕の耳に響く。
それから外と彼女を交互に見て、だるそうに起き上がる。
僕には色が視えない。
彼女の髪色も、今の空の色も、僕が今着ている服の色も。
何もかも、全部。
「さて、何をしますか」
何も返事が返ってこない天井に向けて言葉を発する。
小さく溜息を吐いてリビングに行く。
この部屋にはまだ地上デジタル対応に替えていないテレビと、大きなソファ、二人で食事をしたりするには十分なローテーブルくらいしか置かれていない。
お世辞でも生活感があるとはいえないこの部屋でも、今の僕達には十分すぎるほどだ。
一通り見渡して異常がない事を確認すると、僕は右に方向転換をする。
キッチンに向かって、冷蔵庫に手を添える。
僕はただ添えるだけであって、開けたりはしないのだ。
昨日、彼女が腕によりをかけてご飯を作ってくれたので冷蔵庫は空っぽなのだ。
いやまじで、卵一つも無い。
「勝手に買い物に行ったりしたら怒られそうだからなあ。 仕方ない、今日は一緒にコンビニに行こう」
僕は冷蔵庫から手を離し、踵を返す。
この部屋には、というかこの家には時計が無いから不便だ。
僕はまた彼女が居る部屋に戻った。
想像はついてたけど、やはりまだ彼女は寝ていた。
すぅすぅと寝息を立て、気持ち良さそうに寝ている。
そんなかわいい彼女の寝顔を台無しにしてしまうのは残念だが、朝食を頂く為には仕方が無い事なのだ。許せ、ハク。
「ほら、起きろ。 今日は……じゃない、今日もコンビニ弁当だから」
全然起きなかった。
心なしかさっきより熟睡してる気がする。
僕と彼女の布団が二枚敷いてあるだけのこの部屋も、殺風景でどこか寂しい雰囲気がした。
視界の端に手錠と、人一人縛れそうな紐があるのは気にしないでおこう。
ていうかどういうルートで手に入れたんだ、この子は。
と、僕は未だに寝ている彼女を見つめる。
そしてふと、彼女の腕の中にあるものを見た。
「何これ」
そう言ってそれを持とうとした時、誰かが僕の手を叩いた。
叩かれたところは少しだけ腫れて、ジンジンと痛み出す。
「起きてたんじゃん、ひどいよ」
「……七瀬がアタシの私物に触ろうとしたからー、うー……」
そう言って口を尖らせて拗ねる。
彼女のこういうところがかわいいのです。 自慢です。
ハクは僕の、大事な大事な彼女だから。
そう言ってハクの頭を撫でてやる。
そうすると猫みたいにコロコロ転がるから面白い。
これは、僕だけの特権だ。 他の奴にはやらせない、てかハクが嫌がるな。
「さ、コンビニ行こっか」
「アタシ、作るよん?」
「食材すらないから。 いくら天才料理家のハクさんでも材料が無かったらだめでしょ」
「うん」
非常に素敵な笑顔で返される。
そして僕はそのとてもチャーミングな笑顔にキュンとする。 嘘嘘、冗談です。
むしろいつも見ているのでこんなことにキュンキュンしてたら数年前にキュン死にしてるよ。
「それでは、」
「早く行こ。 お腹減った」
お腹減ったのは貴女の所為なんですがね、ハクさん。
「んじゃ、着替えよっか」
「え?」
「あれ?まさかパジャマのままで行くつもりだった?」
「うん」
凄く不思議そうな目で見られて、逆に僕が間違ってる気がする。
上目遣いでそんなに見られても僕は容赦しないよ。
「はい、着替えて着替えてー」
「うー……、じゃーその小豆色のとって」
僕はハクが指差した所に散乱してるなんかカサカサした服を持って差し出す。
ハクは眉根を寄せて、
「ごめん、てーせー。 そこのパーカー取って」
と呟く。
僕も物体の固有名詞を言っていただけるとありがたいのだ。
僕はパーカーを掴んでハクに渡す。
それにしても、小豆色のパーカーを選択するなんて中々おばちゃんくさいな。
それでも10代の若者か。 と特に思ってもいない疑問を増やす。
また疑問が増えた、と項垂れる。
「それじゃ、行こ」
「待て待て待て、上だけ?下はパジャマのままなんだ」
「うん。 アタシ、七瀬以外にかわゆい姿見せたくないの」
「ありがとう?」
絶対そんな理由じゃない事が分かってても許したくなる。
まあ、正直ハクはパジャマでもかわいいけどね。
「堅パン買ってね」
「好きだねー。 よし、買ってやろう」
「うん」
当たり前、みたいな顔をされた。
僕達の家計も苦しいから、二週間に一袋10枚入りが基準。
実際僕は食べるのを禁止されててこれはアタシの、とバリバリ食ってるけどとんでもなく堅い代物らしい。ハク最強。
僕は何色か分からない傘を持った。
「……だる」
「こらこら、行く前からそんな事言わないの」
「うー……」
そして僕はドアに手を伸ばした。
手ぇ繋いで行こうか。
そう言って僕達は手を繋いでブンブン振り回しながら外へ出た。
- Re: 彼女日記。 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/12 19:03
- 名前: 生死騎士 (ID: DYIx383H)
キタぜぃ☆
ハクちゃんきゃわいいですなあ〜
つか堅パンてwww
がんば☆
- Re: 彼女日記。 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/12 20:39
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
自分も、愛って面白いと思います←
ハクさんまぢ可愛いんですけど!
「うー」とか笑
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