ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Clown・the・dark -辟易の番人- オリキャラ募集
- 日時: 2011/02/18 19:37
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: _暗 い___ピ エ ロ________
全て、悪夢だ。
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*まずこの作品を読む前に
1—荒らしとかは帰ってOKです^^
2—煽り?中傷?はスルー徹底で
3—この作品は全体的に暗い作品になりそうです。
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■Prologue #>>1 ■単語集 #>>6 ■日本班特別偵察部隊主要メンバー #>>15
■Science Weapon #>>19 ■オリジナルキャラ募集 #>>20
◆第一話「エキセントリックな魔術師」
#>>2 #>>4 #>>5 #>>7
◆第二話「篭城戦」
#>>8 #>>9 #>>11 #>>12
◆第三話「エスパー×マジック×サイエンス」
#>>13 #>>14 #>>16 #>>17
◆第四話「日本、消滅。」
#>>18 #>>21 #>>25 #>>26
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.10 )
- 日時: 2011/02/13 13:01
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
修正完了です
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.11 )
- 日時: 2011/02/13 14:54
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 描写に力を入れてみたけど限界・・・
「……準備しろ。」
宮本は神妙な面持ちを残したまま、相手の攻撃に備えそう言う。
やはり予感は的中した。
バリーンという乾いた音は何かを知らせる。
「…ほう、ZEEKか。」
奥の割れたガラスから見える銃を持ち、防弾チョッキに防弾ヘルメット。
そして腰には手榴弾の様な物や、ナイフ。
案の定無線機は無い様だ。
胸につけられた小さなエンブレムを宮本は見逃さなかった。
小さく枠は黒色で文字は赤色 そしてZEEKと書かれている。
漆黒の闇を纏ったような男達は五十嵐達を見つけると、即座に銃を構える。
「甘いですよ、所詮無能力者 去れ!」
山本は威勢の良い言葉を盾に、右手の中に小さな竜巻を浮かべる。
そして山本はニヤリといやらしい笑みを浮かべると、右手を掲げた。
右手の手の中からは轟音が聞こえてくる。
ゴオ、ゴオ、ゴオと竜の怒号の様にけたたましく轟音がビル内に響く。
しかし漆黒の闇を纏った男達は怯む事無く、尚銃を構え続けるが撃つ気配は感じれない。
漆黒の闇を纏った男達、否ZEEKの男達は虚しく風に吹き飛ばされ、オンクリート製の壁に顔面を強打する。
だが顔面を強打し気絶をした男を後に、急がしくまた新たなZEEKの奴らは集まってくる。
「面倒ですね…………… そうだ、五十嵐君。」
山本は依然右手の中に風を浮かべながら、額から汗を流しながら五十嵐を呼んだ。
予想外にも五十嵐は返事が遅く、虚しくも男達はじりじりと近づいてくる。
「…電撃を放ってください。」
山本は小さな声でそう言った。
その光景を狼の様な目で凝視している宮本も何もしていないわけではない。
相手の距離感を掴み、操ろうとしているのだ。
「電撃…はい、やります…!」
瞬間、五十嵐の左手が電撃を帯びた。
近づいてくる男達も動揺を隠せないのか、立ち止まる。
電撃を帯びた左手は段々とビリビリという音を響き鳴らせた。
巨大な稲妻を連想させる様な左手は、不安をかきたたせる。
虚しくも五十嵐は電撃を帯びた左手を前に突き出し、手のひらを開いた。
刹那、男達からバリバリという音が聞こえ、シュ———…と煙が沸いた。
防弾チョッキも流石に電撃を防げないのか、所々が焼け爛れている。
しかしそんな滑稽な景色に視線を向けている場合では無い。
ふと宮本は窓ガラスから外を覗いた。
月明かりが灯された夜の地面にはZEEKの男達が大勢と居る。
僅かに見える人間じゃない何か、目を凝らしてみるとそれはロボットであった。
ロボットを凝視している宮本を他所に、ZEEKの男達はどんどんと数を増やしていく。
夜とは言え、これは一般市民の視線も集まるだろう、と思っていたが市民の姿すら見られない。
「魔術……人避けの魔術か!」
宮本は超能力を遥か凌駕したといわれる魔術の存在を口に出した。
五十嵐、そして山本は魔術の存在を耳にし、背中が凍りつく。
この戦いはまさしく戦慄を呼び込むものだった。
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.12 )
- 日時: 2011/02/13 20:13
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 描写に力を入れてみたけど限界・・・
「……人避けの魔術………世間に知られぬまま私たちは死ぬという事で?」
山本は神妙な面持ちで言う。
「ああ、人はこのビルを見ても普通に見えている。 だから気付かれぬまま俺たちは死に絶えた瞬間処置され死ぬって訳だ。」
宮本は静かに息をしながら山本の質問に答えた。
一方五十嵐は死ぬ前提の話に若干硬直ぎみだ。
しかし超能力者以前、大能力を持つ宿命 戦は避けられないだろう。
「……………………ぐ…は……」
刹那、山本は右手で腹部を押さえながら倒れこんだ。
原因は理解できず、話を終えた瞬間静寂の中で倒れた。
戦慄が走る。
超能力者故に戦いが立ち向かう。
これがこの能力社会の現実であり本質。
「………山本ッ!」
現実を理解できなかったのか、宮本は少し遅れてから山本のほうに駆け寄る。
「山本さ…ん… なんで……」
五十嵐は涙をうっすらと眼に浮かべ、笑みすら顔からは見えない。
山本の腹部からはおぞましい程に赤黒い鮮血が流れ、それを起こした物も理解できない。
山本は今にも死にそうな顔で一言こう言った。
「終わり、だ…」
果たして何の終わりだろうか。
山本はそれだけ告げると目を閉じ、呼吸を止めた。
「山本……ッ」
「……山本さん。」
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.13 )
- 日時: 2011/02/13 20:37
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 描写に力を入れてみたけど限界・・・
「………山本、死亡確認。」
静かに男はそう言う。
「……五十嵐、生存確認。」
神妙な面持ちで男はそう言う。
「……宮本、生存確認」
冷めた声で男はそう言う。
「ビル、爆破作業に移る。」
第三話「エスパー×マジック×サイエンス」
山本の死から10分が過ぎた。
徐々に冷え込み、宮本は懐にあったライターをつける。
シュボッ!と音と共にライターは火を灯し、宮本はそれを優しく地面に置く。
これで明かりは出来た、がしかし。
これで戦闘が避けられるはずも無く、このまま篭城戦を続けていたらその内に朽ち果てるだろう。
「……あいつらの武器。」
ボソッと宮本は呟くと、先ほど山本が吹き飛ばしたZEEKの隊員に視線を移す。
両手でガッシリともたれていた銃も虚しく、胸に置かれている。
どうやらマシンガンの様で、見る限り普通の銃だ。
「……ふう、やはり超能力者を毛嫌う魔術師はこういう過激な行動を良く起こすものだ。」
宮本は素っ気無く言うと、
「篭城戦も終わりだ、外に出てあいつらを倒そう。」
まるでもう対抗できないような口で、言った。
当然五十嵐は納得できるはずが無く。
「ふざけないでくださいよ! このままあいつらに殺されてもいいってわけっすか!?」
怒号を響かせると、宮本は静かにこう言った。
「……俺が勝てる相手なら、とっくに倒してるさ …しかし現実は辛いもんだよ……限界を彷彿とさせる……」
宮本は毒を吐き捨てる様にそう言うと、五十嵐に何かを手渡す。
「それは日本班全体をまとめたデータのパスワードが記されているカードキーだ。」
「…情報を護ってくれるはずだ…お前なら… よし行くぞ。」
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.14 )
- 日時: 2011/02/13 21:02
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 山本ォォォォォォォォオ
「———————————それでまだあいつらは生きているのか?」
低い声。
此処はビルの外 そして人避けの魔術によって一時的に封鎖された場所でもある。
ZEEKのメダルを胸につけた男達、いや戦士達だろうか。
その戦士達は集まり、銃を持ち、装備を整え、ビルに突撃する準備をする。
段々と風は冷たくなってゆき、防弾チョッキでもそれを貫く冷風が身に染みる。
だがその時、威勢の良い声と共に入り口からは戦士が吹き飛ばされてきた。
「甘い。」
神無月 飄(かんなづき ひょう)。
『触れた物を鋼の様に固くする』能力の持ち主。
もちろん紙も能力発動時に触れると、鋼の様に固くなり鉄板と化す。
「面白くないねぇ、こいつ等 つまんないなぁ。」
神無月は苦笑いを浮かべながら、
「つまんないから、死んじゃいなよ。」
そう言った。
と直後に色々なところで銃を構えていたZEEKの戦士が口から血を噴出して倒れる。
まるでコンボの様に次々と倒れていく。
「どうなってんだ…………って、うわぁああああああああああああ!」
血が次々と噴出していく中で、血に濡れて何かが光った。
それは鋼糸、神無月の右手から伸びる鋼糸だった。
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