ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Clown・the・dark -辟易の番人- オリキャラ募集
- 日時: 2011/02/18 19:37
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: _暗 い___ピ エ ロ________
全て、悪夢だ。
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*まずこの作品を読む前に
1—荒らしとかは帰ってOKです^^
2—煽り?中傷?はスルー徹底で
3—この作品は全体的に暗い作品になりそうです。
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■Prologue #>>1 ■単語集 #>>6 ■日本班特別偵察部隊主要メンバー #>>15
■Science Weapon #>>19 ■オリジナルキャラ募集 #>>20
◆第一話「エキセントリックな魔術師」
#>>2 #>>4 #>>5 #>>7
◆第二話「篭城戦」
#>>8 #>>9 #>>11 #>>12
◆第三話「エスパー×マジック×サイエンス」
#>>13 #>>14 #>>16 #>>17
◆第四話「日本、消滅。」
#>>18 #>>21 #>>25 #>>26
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.5 )
- 日時: 2011/02/12 16:25
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
「やっと着いた。」
足を運び続け、五階に到達する。
「とても遅かったな。」
「悪りぃ、不良に追いかけられてた。」
五階に居座っていたと言うのか、金髪の男が小さな歓迎を行う。
男は不似合いな笑みを浮かべ、窓ガラスを凝視する。
「それで、宮本さん 超能力者をこの建物に集める理由は何なんですか…」
宮本 真治(みやもと しんじ)。
超能力者特別連合、通称PSUは世界中の超能力者を集めて創られた物だ。
世界の国々によって班が分けられており、日本班の隊長となるのがこの男、宮本 真治。
宮本は幼少時、学校で殺されかけた。
その殺されかけた時のトラウマと恐怖が融合して体にて眠っていた超能力が目覚めたのである。
その恐るべき過去を踏まえて目覚めた超能力は『相手の体を一時的に操る』という物。
その能力からか宮本は世界各国の班、もとい超能力者達からも道化師と煽られた。
しかし宮本は屈する事無く自分の能力を使い続け、PSUの目に止まり今に至る。
「…PSU各国の班で会議を始める。」
宮本は冷静に言うが、依然五十嵐の神妙な面持ちは変化すらしない。
「って日本班は100人程居ますよ…!? 日本に設けられた能力者都市フリードでも20人は居るのに……」
「ロシア本部からの通達でそう言われたんだ、人気の無い所で会議を行え…ってな。」
「…用意してくれたってもいいのに…」
ロシア本部の行動に俺はヤレヤレと肩をすくめながら、日本班の超能力者たちをビルで待つ事にした。
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.6 )
- 日時: 2011/02/12 17:12
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
単語集
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PSU(超能力者特別連合)
Psychic(超能力者)Special(特別)Union(連合)…通称PSU。
ロシアに本部があり、支部は世界中に存在する。
超能力者の殆どはPSUに所属しており、自分の出身地、または住んでいる場所によって班が決められる。
日本班は100人程度と少なく、日本の能力社会は激しく落ちぶれている事が分かる。
またPSUに所属していない超能力者の事を無名の能力者と呼ぶ。
無名の能力者は別に犯罪でも無く、違法でもないが色々と超能力者に対しての制限が加えられる。
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無名の能力者
PSUが用意した班に所属していない超能力者の事を指す。
PSUに所属できるのは大能力(人に危害を与える力を持つ能力)を持つ人だけが所属できる。
なので大能力を持たない能力者は無名の能力者に含まれない。
PSUが用意した班に所属していると、武器の補給、食事、金が渡されるが、無名の能力者には渡されない。
なので無名の能力者のレッテルは『能力を持つ一般人』である。
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無能力者警備隊
能力を持たない人が集まる警備団体である。
基本的には一般人が志望して集められた物であり、強制徴募される訳では無い。
基本的な仕事は一般人が能力者を重装備で鎮圧をする。
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ZEEK
反超能力者団体ZEEK(ジーク)
超能力を毛嫌い、魔術を愛する者が集った団体である。
詳細不詳
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- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.7 )
- 日時: 2011/02/12 20:21
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
PM 12:30
段々と超能力者を待っていく内に夜は更けていく。
しかし超能力者の気配は今だ感じれず、宮本さんと2人の夜を送っている途中だ。
「……………」
それにしても口に出す言葉が見つからない。
気まずい雰囲気は序々に増してゆき、段々と嫌な汗が噴出してくる。
「…君の能力は確か電気を操る能力だったよね?」
宮本は優しく撫でる様に言葉を発した。
「ええ、そうですよ。」
五十嵐は宮本の尋ねに普通に答えた。
普通に何か意味がある訳では無い、ただ変化させ工夫する返答を作る義理など存在しなかったからだ。
そんなちっぽけな理由を頭に浮かべていると、人の気配がする。
「…来客者、ですね。」
「ああ、その様だな。」
しばらくして来客者は姿を現した。
「山本っす、他のメンバーは?」
山本 聖(やまもと ひじり)
『風を操る』能力を持つ日本班の主砲。
運動能力に優れており、疾風の聖といわれている。
「聖さん、こんばんは。」
五十嵐が慇懃な口調で挨拶を行う。
しかし、
「……ああ、こんばんは。」
不自然な応答に五十嵐は思わず首を傾げる。
しかし静かだ、作られた静寂の様な静けさは不気味で不穏。
何処からか爆発音が聞こえたと同時に、窓ガラスが割れた。
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.8 )
- 日時: 2011/02/12 22:00
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
第二話「篭城戦」
窓ガラスを割った正体は、黒い防弾チョッキを被った男達だった。
案の定こちらには人数が三人しか居ないのに比例して、相手は60人程居る。
夜、煌びやかに光る月の後光が優しく彼らを照らしながら、邁進は進んでゆく。
「面倒ですね。」
山本は割れたガラスから見える光景を揶揄する様に言葉を吐き出す。
『風を操る』能力を持つ聖にとっては、あんな奴らは相手にもならないのだろう。
しかしそれは山本に限った事では無い、大能力を持つ人全てが思う事だ。
大能力の定義は、『人に危害を加える能力』である。
装備を体に纏い、手には銃が持たれている奴らに危害を加え追い返せばいい話である。
しかし口先では何とでも言えるが、現実では行動を起こせないのが現実、否事実。
「…面倒なら……潰す……ただそれだけだ。」
宮本は槍の様に口を動かすと、急に立ち上がる。
「篭城戦だ、全員…と言っても二人だが、動くな。」
再び槍の様な言葉で宮本は言った。
2人であんな大人数を相手したのなら、大能力を駆使したとしても勝てる要素は見当たらない。
もし勝てるとしても、その後の安堵をゆっくりと楽しめる保障は無い。
動かず、焦らず、落ち着き、留まり、様子を見て、殺.す。
「………ええ、了解しました。」
「オーケイです、電撃ためておきますよ。」
山本と五十嵐は宮本の冷たい言葉に明るく返事を行った。
「…留まれ、息を殺.せ、そして……」
宮本は息を吸い、言葉を吐く。
一瞬にして場が凍った。
「一人残さずやれ。」
- Re: Clown・the・dark -辟易の番人- ( No.9 )
- 日時: 2011/02/13 12:51
- 名前: とらばさみ ◆rL9ltCA.s2 (ID: cebg9jtM)
- 参照: 本当に急展開
男、いや宮本の言葉はいつもより重く感じた。
日本班という大きな物を背負っているのか、リーダーシップが感じられる言葉であった。
それ故に日本班に所属している、という責任感が徐々に体に纏われて行く。
山本は一回小さく深呼吸をすると、死にませんとでも言うように真顔で宮本の目を見つめる。
その中神妙な面持ちでその光景を見ていたのは五十嵐であった。
宮本は目をそらず、顔を動かさず、小さく息をしながら山本の視線をにらみ返した。
尚、山本に視線を逸らす気配など無い。
なおざりに視線を向ける二人には、動物が獲物を見つけた様な目でにらみ合っている。
「来ますよ、そろそろ。」
宮本を睨むのを止め、山本は割れた窓ガラスを凝視しながら言う。
しかし信憑性に乏しい言葉であり、信じられる訳では無い。
しかしこの絶体絶命の状況下で、人の言葉に猜疑感を毎度抱けと言われる方が無理だ。
「…ああ。」
宮本も山本を睨むのをやめた。
「ふう……」
五十嵐は疲れを吐き捨てる様にため息をついた。
それに何か意味がある訳ではなく、意味が無いわけでは無い。
ただ篭城戦ということに対しての不満を抱いているだけである。
「……番原は来てないんですか? …あいつが居れば戦力が上がるのに…」
番原 友則(つがいはら とものり)。
『瞬間移動』というポピュラーな能力を持つ男。
日本班の偵察係であり、信頼が厚い。
「偵察係としては有能な男だが、戦闘は苦手な奴だ。」
宮本は冷静に、かつ神妙な面持ちでそう言った…
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