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鏡の塔の少女
日時: 2014/04/01 16:17
名前: 羅螺 (ID: gIDLNLr/)

ロック

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Re: 鏡の塔の少女 ( No.13 )
日時: 2011/02/13 14:29
名前: 羅螺 (ID: 9QYDPo7T)

* 2話 *





此処は森の奥の忘れられた城。
今日は引継ぎ式で城は豪華に飾られている。

「ふふ・・今日からこの城の王女はあたしね・・・」

本当ならばメルカが王女に引き継がれるのだが、メルカは来ない。
今も鏡の塔に閉じ込められているのだから。

「見て、メルカ様だわ・・・!」

「本当に綺麗ね・・」

「・・・美しい」

人々はキリカだと気づいていない。
メルカとキリカは見分けがつかないほどそっくりな双子。
間違えられてもおかしくはない。

「今頃アイツはどうしているかしらね・・・・・?」

そういいながらキリカは会場への階段を上っていった。











一方、メルカは閉じ込められたまま。
出口が見つからず、此処から出られない。
もう叫びもしなければ逃げ出そうともしない。

「私は一生このまま・・・・・」

そう言って呆然と見つめるのは、壁一面の


鏡—————。


見つめているうちに此処が出口なんじゃないかと思えてきた。
鏡に入るなんて、話でしか聞いたことがないのに。

そしてメルカは鏡に近づき、そっと手をつけてみる・・・
しかし何も起こらない。
鏡の中の私が本当の私を見つめているだけ。

その時、鏡を見てあることを思い出だした。

「私達はそっくりな双子。妹のキリカ・・・・・」

そして、ついに。

「私の名前は・・・・・メルカ・・・!」










彼女は思い出した。




自分の名前を—————。

Re: 鏡の塔の少女 ( No.14 )
日時: 2011/02/13 14:59
名前: 聖也 (ID: w/o6P.S0)

面白い!!

続きが気になります。

頑張ってください!!

Re: 鏡の塔の少女 ( No.16 )
日時: 2011/02/13 16:25
名前: 薔薇姫 ◆vcH7bmFLdU (ID: J7xzQP5I)

`;:゛;`;:゛`;:゛;`;:゛;`;:゛`;:゛;`ヽ(゜∀゜ゞ)ブッ

きゃあぁぁぁぁぁぁ

羅螺様だぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

更新 だいだいだいだいだいだいだいだいだい期待です〜〜〜〜〜〜〜!!

Re: 鏡の塔の少女 ( No.19 )
日時: 2011/02/17 19:57
名前: 羅螺 (ID: 9QYDPo7T)

* 3話 *





「メルカ・・・これが私の名前—————」

そう言ってメルカは、背伸びしてやっと届く位の小さな窓へ近づいた。
そして窓の外を覗いてみた。

塔の外は眩しかった。
雲ひとつもない、いい天気で立派な城が見える。
きっと今日は引継ぎ式だ。
その事も何故か、覚えていた。

本当だったら今頃、メルカは王女だったのに・・・

「嫌だ・・・王女は私・・・・・!」

メルカは自分が王女のはずだった事も覚えていた。
そして狂いだし、ひたすら出口を捜していた。



「王女は私よ・・・・・!!!」











キリカは桃色の豪華なドレスを身に纏い、階段を上がっていた。
その姿は怖いくらい美しかった。
まるでメルカと瓜二つ——————。

「もうすぐであたしが王女になるわね・・・・」

キリカは怪しい微笑を浮かべ、会場へ向かった。


会場では何も知らない人々がメルカの登場を待っていた。

「メルカ様、まだかしら・・・?」

「まだよ。だって引継ぎ式は10時からですもの」

そんな人々のやり取りを一人、陰で聞いていた。
キリカは不気味な笑みを浮かべながら

「姉様・・・出口は見つからないのかしらねぇ?」

と呟き、部屋に戻っていった。



現在時刻は9時50分。
引継ぎ式開始まであと10分だ・・・

キリカは罪悪感など物ともせずにレモンティーを一口飲んだ。
それから髪を整え、部屋を出た。

「これからが楽しみね・・・?」

そして鐘が鳴るまでもう少し。
5秒前・・







1—————。







リーン・・・リーン・・・・・




鐘が鳴るのと同時にキリカは会場の扉を開けた。

Re: 鏡の塔の少女 ( No.21 )
日時: 2011/02/16 14:22
名前: アガサ・リスク (ID: Ytr7tgpe)

 読みました☆
 アガサ・リスクです。
 長いんでアガサって呼んでください
 ためおkの人です
 こういう話面白くて好きです。
 本になったら絶対買っちゃいます。
 王位継承権の問題かぁ・・・。
 王女様って二人いちゃダメでしょうか>
 この世界では。
 私もこういう話書いてみたいなぁ・・・。
 とりあえずお気に入り登録決定ね!


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