ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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悪魔の笑う夜に (完結しました!)
日時: 2011/02/22 22:37
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: 3HjnwYLE)
参照: すみません、間違えてコメディ・ライトに登録しました。

クリックァリガト—(w>ω<w)—ゥッ☆
(*・∀・)おはつです(*_ _)ペコリ
あ、お久しぶりかな?
玖龍です、ヤホーi(殴w

注意事項でぃ(*´Д`)↓

○更新亀より遅くね?もっと早く。
○神文が読みたいんだが
○荒らしにきたZE★
○流血とか怖ぁ マジ無理〜
↑に当てはまった方ぁー、今すぐバックで〆(・ω・`*)

何何?前置きが長い?
失礼いたしましたw
でわ、ぼちぼち始めますねーヾ(´▽`*;)ゝ"

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Re: 悪魔の笑う夜 ( No.1 )
日時: 2011/02/17 18:34
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: 3HjnwYLE)

.+*prologue*+.

満月。
青白く輝いていた月が、急に紅く光り始める。

人っ子一人いない夜の町で
悪魔は静かに微笑んだ。

「狩りの始まりさ」

黒い影が町を、人を探して歩き出す。
見つけたのは中年の男の集まりだった。

悪魔は笑う。耳まで裂けた口で。
脅える男達。

悪魔は言った。

「さぁ、その命 俺に差し出せ」

悪魔の目は、あの月のように紅くらんらんと光っていた。

Re: 悪魔の笑う夜に ( No.2 )
日時: 2011/02/17 19:03
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: 3HjnwYLE)

#1

月明かりが途絶えた。
俺は、転がる男達の間に立って、手の甲で口元をぬぐう。

あぁ、こいつらの寿命、短かったな。
しかもあんまり美味くなかった。
まぁ、中年だからな。もっといい年の人間が喰いたかった。

今は叶えられる欲望じゃない、
と、俺は足元に散らばる男達の死体を蹴って、歩き出した。

少し食いすぎたかな。
腹ごしらえに6人はきついか。

またどうしようもない考えが浮かぶ。
俺は、考えるのをやめ、足を止めて空を見上げた。
紅く輝く月が見える。
少し眼を遠くへやると、白々と明けてくる夜が映った。


「ちぃ、もう終わりか。」


太陽は苦手だ。
何故かって?それは俺が悪魔だからさ。
悪魔は太陽を嫌う、普通だろ?

あぁ、俺は誰に語りかけているんだ。
早く戻らないと、体、いや意識がもたない。

夜が明けるまで遊び歩いていて、気を失ったことを思い出す。
いや、あれは馬鹿だった。
結局その後、人間に見つかって、俺を見た人間全員喰うことになった。
あの時、腹がはちきれそうになって、死ぬかと思ったのだから。


「めんどくせぇ、飛ぼう」


俺は翼を広げて、朝が来ようとする空へ飛び立った。
明日の夜まではこいつに意識を持たせておこう。

Re: 悪魔の笑う夜に ( No.3 )
日時: 2011/02/17 19:57
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: 3HjnwYLE)

#2

あぁ、気持ちいい…。

俺は布団の中で心地よく眠っていた。
この極楽を粉々に壊すのはいつもの声だった。

「お兄ちゃん、朝だよー!起きてぇー!!」

あぁ、妹よ、もう少し極楽を味わわせてくれないか。
せめて、あと五分…。

「兄ちゃん、起きろぉ〜〜〜〜!!」
「はいっ!」

しまった、恐怖に負けて起きてしまった。
もう二度と眠りにはつけんな…。

「もぉ、起きるの遅いよ!優希はもう朝ごはん食べ終わったんだからね!」

いくら妹といえど、怖い物は怖い。
起きなかったらどうなっていたことやら…。

「ちょっと、聞いてる?とにかく、早く起きなさいよねっ!」

一言残すと、妹はスタスタ出て行った。

チラリと時計に眼をやると、針が指していたのは7時半。

「ゲ」

まずい。このままじゃ間違いなく遅刻だ。
せ、センコーの説教は辛いぜ…。
優希に殴られるくらい辛い…。

それでも布団から出られず、そのまま5分経過。

「だぁっ!!」

本気でやばいと感じた俺は、掛け布団を蹴り飛ばして布団をたたんだ。
朝飯はヌキだな。

制服に着替え、階段を駆け下りる。

「兄ちゃん、ご飯はぁ?」
「無理、行ってくる!」

家を飛び出て全力疾走。
頬に冷たい風が刺さる。
2月の朝。寒みぃだろうが!


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