ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 赤頭巾ちゃん
- 日時: 2011/02/25 19:02
- 名前: disco (ID: g8t52Hd5)
クリックありがとうございます(^・ω・^)
discoと言います^^
さっそくですが、以下注意事項ー★
・神作が好きなんですが!
・コイツ更新遅すぎ
・グロいか分からんけど、苦手かもw
・コイツ自体意味不w
・discoって何?オイシイノ?
一つでも当てはまるなら、まわれ右ですw
◆赤頭巾ちゃん
◆ブラッド
赤頭巾ちゃんが引きつれている狼
英語で"血"という意味
- Re: 赤頭巾ちゃん ( No.20 )
- 日時: 2011/03/05 18:55
- 名前: disco (ID: g8t52Hd5)
◆7
夕方、亮太と翔太は公園に来た。
「この公園で練習するか」
兄の亮太は腰に手をあてながら言った。
「土曜日なのに誰も居ないね〜」
翔太は回りを見ながら言う。
公園の近くは森で、あまり人が来ない場所だった。
「俺がボールを投げるから、しょーたは打てよ。つっても軽くだけどな」
「うんっ!」
亮太がボールを片手に持ち、翔太がバットを構える。
「っ」
「おりゃっ!!!」
カキーーーン
「っばか、力入れすぎ!!」
亮太が空高く飛んだボールを見ながら言った。
「ごめん・・・」
「ほら、ボール拾いに行け」
「はぁ〜い」
走って、遠くに飛んで行ったボールを探しに行く翔太。
亮太はそれを、面倒くさそうに見つめる。
「ここらへんかな」
どんどん先に行くにつれ、森に近づいていく。
「(だんだん暗くなってきたし・・・でもボール無かったとは言えないし〜・・・)」
う〜ん。
とうなりながら考え込む翔太。
「それにしても、この森怪しすぎ」
そう言って一人笑った。
探してるうちに、とうとう森の入口まで来てしまった。
「森に入ったかなー・・・」
はぁ、とため息をついた翔太。
「(暗くなったし、もう帰ろ)」
そう言って、森に背を向けた。
そして、兄の待ってる公園に戻ろうとしたら、視線を感じた。
「?」
後ろを振り向いた翔太。
『ニンゲンダッ♪』
「は?」
赤い頭巾をかぶった少女が一人、森の入口に立っていた。
「君・・・迷子?」
翔太は何も迷いも無しに、その少女に近づいた。
『ブラッド、デテオイデ』
そう言ったら、後ろから走って狼が出てきた。
「・・・犬?」
翔太は狼を犬だと勘違いしていた。
「俺、犬好きなんだよね〜」
笑いながら、狼に近づいて行く翔太。
「名前何て言うの?」
少女に聞いた。
『ブラッド・・・カミツケ』
「?ブラッドって血って言う意味じゃ———」
そう言った瞬間、ブラッドは翔太の腕に噛み付いた。
「〜〜〜っ!!!離せ!」
鋭い牙が、翔太の腕に刺さる。
「ぅっ」
顔が段々痛みで歪んでいく翔太。
『ウデ、タベテイイヨ』
少女が言った瞬間、翔太の腕は引きちぎれた。
「 」
ぐちゃ ぐちゃ
と音を出しながら、美味しそうに食べるブラッド。
翔太は何も言えず、無くなった腕を見ていた。
・・・状況が読めなかったのだ。
翔太はそこに崩れ落ちた。
「腕・・・ねぇの? 野球出来ねーじゃん」
ははっ。
と掠れた声で笑う翔太。
段々、状況が把握出来てきたのか全身が震えだした。
「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ!!!」
翔太は自分に言い聞かせていた。
————これは夢だ、現実なんかじゃないんだと。
『ホントウダヨ?』
少女は、翔太の耳元でそっと囁いた。
- Re: 赤頭巾ちゃん ( No.21 )
- 日時: 2011/03/06 17:59
- 名前: disco (ID: g8t52Hd5)
◆8
「これは夢だ!! そうか・・・夢何だ!! 早く目ぇ覚めろよ」
自分に言い聞かせる翔太。
『ニンゲンッテ、バカダネ』
そう言った少女は、翔太の首を掴んだ。
「うぐっ」
意外と力が強く、首が段々締め付けられていく。
『ユメダ!!ッテ、ウルサイ』
もっと手に力が入った。
「(苦しい、、、、、、、、助けて、にぃちゃん)」
段々意識が朦朧としてきた翔太。
「お前、翔太から手ぇ離せよ!」
後ろから、亮太の声がした。
それと同時に
ゴンッ
という、嫌な音まで聞こえた。
『・・・?』
少女の頭にバットが当たったのだ。
「翔太・・・お前腕どうしたんだよ」
翔太の引きちぎれた腕を見て、亮太は言った。
「もう・・・野球できない」
翔太は一人、笑いだした。
もう壊れたのだ。
「テメー等がやったのか、この怪物」
ひどく低い声で言い放った亮太。
『カイブツ?』
少女は、自分に当たったバットを持ち上げながら言った。
『ワタシハ、アカズキンチャンヨ』
「は? 赤頭巾ちゃん?」
亮太は、信じられなかった。
人間じゃない事位気づいていた。
だけど、言葉にされるとやはり怖いのだ。
「(早く翔太と逃げねーと)」
翔太をチラッと横目で見た。
翔太の目は完全に死んでいた。
・・・もう翔太の何もかもが壊れていたのだ。
- Re: 赤頭巾ちゃん ( No.22 )
- 日時: 2011/03/06 19:36
- 名前: 優香 ◆lhxUtBdTUw (ID: oN2/eHcw)
お久ですっ!!
…と言ってもずっと読んでたんだけどねww
いつ見ても怖い!あと、表現うまいねっ!
尊敬しちゃいます☆
続き、がんばってくださいっ!!
- Re: 赤頭巾ちゃん ( No.23 )
- 日時: 2011/03/09 18:06
- 名前: disco (ID: g8t52Hd5)
@優香様
お久★!
表現上手いなんてー・・・。
調子に乗っちゃいますy(((ダマレ
優香様も新しく小説を作ったら教えてくださいね^^
絶対読みに行きますからーww
- Re: 赤頭巾ちゃん ( No.24 )
- 日時: 2011/03/09 19:00
- 名前: disco (ID: g8t52Hd5)
◆9
『ネェ、ドッチカラタベテイイノ?』
もう待ちきれないのか、赤頭巾ちゃんは言った。
「(くっそ、早くしねーと俺等二人とも死ぬぞ)」
亮太は考えた。
どうやったら死なないで済むかを———・・・。
近くに落ちてた石を亮太は拾った。
「くたばれ!!!」
そして、思いっきり赤頭巾ちゃんに投げた。
『・・・』
顔面から当たった赤頭巾ちゃん。
それでも笑っていた。
「今のうち逃げるぞ」
亮太は翔太の残ってる腕をとって走りだそうとした。
『ブラッド』
赤頭巾ちゃんは、呪文のようにそう唱えた。
ブラッドは亮太の足にかぶりついた。
「ぐぅっ」
態勢を崩して、亮太はこけた。
そしてブラッドに、足を食われた。
「ああああああああああ!!!!」
「にぃちゃん!!」
正気に戻ったのか、翔太は涙を流しながら亮太に近寄った。
しかし、赤頭巾ちゃんは亮太を押し倒した。
「やめてよ!」
涙を流しながらそう言い放つ翔太。
『コレッテ、ドウツカウノ?』
赤頭巾ちゃんは持っていたバットを翔太の心臓の辺りに当てながら聞いた。
『コウスルノ?』
そして、心臓に思いっきり振り落す。
「がぁああっ!!!」
何回も何回もその動作を繰り返した赤頭巾ちゃん。
翔太はもう白眼を向いて、痙攣していた。
「しょ・・・翔太?」
亮太も段々怯えてきた。
翔太を助けてやりたいが、足を食われて動けない。
何とも情けなかった。
『コイツアトデ、ツギハ、オマエネ♪』
嬉しそうに亮太を見つめる赤頭巾ちゃん。
赤頭巾ちゃんは嬉しかった。
こんなに自分に抵抗する奴が居ることが。
こんなにも自分を前にして平然としていたことが。
「く・・・来るな!!来るな!」
亮太は全身が震えだした。
次は自分がああなる番なんだと実感したからだ。
「(このまま死ぬのかよ!)」
心ではまだ抵抗していた。
体は恐怖で動かなくなっていた———————
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