ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました
- 日時: 2011/03/31 01:37
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
初めまして!
シリアス・ダークで小説を書くのは初めてです♪
色々ぐだぐだした感じになってますが、宜しくお願いします(笑)
題名の通りな感じに進めますが、「拳銃」でますww
*「何、この物語、つまらない」⇒お帰り願います
*荒らし・中傷⇒お帰り願います
*物語にアドバイス&コメント⇒大歓迎っ♪
*プロローグ*
郵便受けを開けると、封筒が1つ、手紙が一枚入っていた。
封筒の宛先は「桜井 悠太」僕の名前だ。
手紙には、意味不明な文字が書かれていた。正直読めない。
「何だ・・・?これ?」
封筒を開けてみる。中には、1つ、いや、一丁の拳銃が入っていた。
その日から、「世界人口減少計画」が始まっていたのだ。
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.6 )
- 日時: 2011/03/22 01:02
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
*6*
ベッドに寝そべり、拳銃を構えた。
何口径だろう?拳銃どころかエアーガンすら持っていなかった僕には神のような存在だ。
拳銃が自分の神様っていうのも嫌だが・・・。
さっきは勢いで撃ったものの、意識したらどうもポーズがとりたい。
いや、人を1人殺しててなんだけど・・・。恰好よく撃ちたいという気持ちが強まる。
「こう、いや・・・、こうか。うーん、こっちかな・・・?」
色々ポーズをとった結果、その時に場に合った感じでポーズをとる、コトにした。一言でいえば時間の無駄だ。
一体この数分何を考えていたんだ。ポーズなんていらない。もう人は殺さない。そう決めたのに・・・。
「風呂入るか・・・。」
拳銃を手にとって風呂場に直行。服を脱いで戸を開けた。
もちろんシャワーだけだ。浴槽には水一滴入っていない。そりゃ、一回も使ってないからなぁ。
ジャー、とシャワーが流れ、体を洗う。水にかかると、嫌な気分が吹き飛ぶ。気持ちいい。
でも、脳裏に神埼が浮かぶ。また吐き気に襲われた。が、風呂場なので周囲の目を気にしなくていい。
キュッとシャワーを止め、風呂から出た。タオルを手に取り、優しく体を拭く。
ガシャンッ!
いきなりすぎて、状況が読み込めない。何だ?ガラスが割れたのだろうか・・・。
多分、僕の家だ。音が近かった。・・・殺される・・・。
拳銃を手に取る。服装なんてどうでもいい。近くにあったパジャマをすぐに着た。
ミシ、ミシと誰かの歩く音がする。僕は冷や汗をかいた。拳銃の弾は大切だから、そう簡単に使いたくない。
なのに・・・。運が悪い僕って一体・・・。
「ゴホッ、ゴホッ。」
近くで咳をする声がした。もう緊張しすぎて何も頭に回らない。
ど、どうしよう・・・。どんどん近づく足音。きっと、この家の主を探しているのだろう。
殺せば、大金だからな・・・。
僕は決心する。近づいて来たら、拳銃で撃つ。
どんどん近づく。風の音が、リアルにきこえてくる。怖い。チビりそうだ。
バッ
ダァンッ!!!!!
「ハァ、ハァ・・・。」
う、撃てた。僕は緊張が解れたせいで床に倒れ込む。しかし、すぐに起き上がった。
死んでいなかったら、殺されかねない。しかし、もう死んでいた。暗くて顔がよくみえない。
相手の武器は・・・、フォーク・・・?地面にはナイフも転がっている。
きっと、ナイフとフォークが武器だったのだろう。来るべき場を間違えたな。
僕は写真を撮る。よかった、死なずに済んだ・・・。
しかし、罪悪感は膨れ上がった。あの人、どうしよう。一週間も置いてたら、腐っちゃうかな・・・?
僕は懐中電灯を持って庭に出た。スコップで地面に穴を掘り、その中に死んだ人を入れた。
明日、何処かで花を買いたいな。・・・、こんな時に売ってるかな・・・?
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.7 )
- 日時: 2011/03/23 16:39
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
*7*
『世界人口減少計画、二日目です。』
テレビの声に目が覚める。あれ・・・?いつから寝てたっけ。
確か、昨日の4、5時辺りまで起きてて・・・。今は6時30分。一時間30分も寝てた。
その間に殺されてたら、元も子もないな・・・(笑)って、笑い事じゃない。
突然、総理が大きく映った。僕はテレビに釘付けになる。
「みなさん、この度は世界人口減少計画に手を貸して頂き誠に有難うございます。
昨日、減少された人口の数は、約2030人。まだまだですね。」
まだまだって・・・、まだ犠牲者を出すのか・・・。
僕はもう嫌だな。2人も殺してしまっている。誰も殺したくない・・・。
「本日は、総理自らも外へ出るというコトですが、一体どうしてですかっ?」
「いやあ、元気な若者に『貴方は手を貸さないんですか?この計画には。意外と意気地なしですね。』と言われたもんで(笑)」
「そうなんですかっ!」
記者達が大袈裟にリアクションをとる。そうか・・・、今日は総理も参加か。
誰か殺すのだろうか・・・、企画者だもんな・・・。
「では、二日目スタート!!」
僕はテレビを消した。あ、金はどうなるのだろう・・・。
別に、欲しいとかそんなんじゃなくて、ただ金の為に人を殺している残念な人間達が報われない気が・・・。
他人の心配等している暇等ない。人殺しに、金等与えなくてもいいんだ。
そうだ・・・。
よし、行こう。
「外には誰もいないよなー。」
僕はつかつかと歩く。変に端を歩いたって、誰もいないんじゃ関係ないようなものだ。
もうしんどい・・・、人いないな。悲しい・・・。何で悲しんでんだろう。
分かんないな・・・。
「あっ・・・。」
目の前に人が現れた。僕はすかさず拳銃を向ける。相手は・・・
「・・・、総理。」
目の前には、テレビでみた時と同じ姿の総理がいた。
「君は・・・、誰だい?」
そりゃ知らないだろうね、貴方はテレビに出てますが・・・。
僕は・・・、名のっても大丈夫か?もしデスノートみたいなのを持っていたら・・・。
・・・、それはないか。
「僕は桜井悠太。中2です。今のトコ2人殺しています。」
「なっ!わ、私を殺す気かっ!?」
総理は驚き、後ずさる。僕はもちろん否定した。
「いえ、1人は僕の友人を殺したから、もう1人は勝手に家に入ってきたんです。
多分、適当に家をみつけては中に入って殺していたんでしょう。金の為に・・・。」
「・・・、そうか。」
「何故、このような計画を続けているのですか?人口なんて、他にいい減らし方があるんじゃなかったんですか?」
「君は、知らないだろうな・・・。」
「へっ?」
「今、この国は世界的問題を多く抱えている。少子化が凄く被害を受けているんだ。
実際、中学校は他の学校の子も来るから多く感じたりするかもしれない。でも、こちらからすればそんなの蟻程度だ。」
・・・・・・。この世界は問題を抱えている。そんなコト知っているさ。
でも、オゾン層破壊とか、海面上昇とか、そんなんの方が大変なんじゃ・・・?
「実は・・・。」
総理は重そうに口を開く。
「殺さなければいけないのは、この世界の約半分の人口なんだ。」
「半分・・・!?」
半分というコトは、約38億人死なないといけない。
僕はその中に、入れるのだろうか・・・?
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.8 )
- 日時: 2011/03/23 17:08
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
*8*
「何故っ!?半分もっ!!!」
「落ち着きたまえ。大きな声を出すと、周りの奴に殺されるぞ。
もしかしたら、盗み聞きをしてる奴もいるかもしれない。」
「・・・・・・。」
「宇宙は、ふわふわと浮いた存在だ。地球も月も太陽も、その空間のおかげで浮いている。
しかし、この地球はどんどん人口が増えている。子供も増えてはいるだろう。
しかし、少子化が生まれている。どういう訳か・・・。
それに、地球は年々宇宙空間でも下にきている。もしかすればいつか、ブラックホールにでも落ちるんじゃないか、ともなっておる。」
「そっ、そうなんですかっ!?」
僕は驚いた。少子化だの、何だの。問題は地球外にもあったのか。
「だから、狙うべきは大人、まあ老人だ。もう子供も産まない、寝たきりならいてもいなくても同じと皆は考えた。」
「そんなコト・・・、ないです。」
「え?」
僕は思い出す。おじいちゃんのコトを・・・。
「僕のおじいちゃんは認知症で、もう寝たきり。死んでしまったかもしれません。
両親は早くになくし、姉もいたけど別居してます。まだ僕が小学6年の時にです。
酷いと思ってました。でも、おじいちゃんだけは毎週来てくれました。
今は、もう・・・。」
「そうか・・・、大切だと思う者もいるか。しかし、私達の父や母はもう死んでいる人が多い。
だから、そういう感覚を持てないのだ。始まってしまったものはしょうがない・・・。」
僕の頭の中にある線が切れた。
感情が高ぶり、腰に手を伸ばす。ガチャリという音と、冷たい金属の温度。
「総理、殺していいですか?貴方のこと。」
「え・・・?駄目だといったら・・・?」
「殺します・・・よっ!!」
僕は拳銃を出す。総理は逃げている。逃がすもんか。「しょうがない」で済むなら警察はいらない。
総理の武器は・・・?出さないのかっ!?
総理がボタンを取り出す。何だあのボタンは・・・。
「もしかしてっ!!」
僕は一目散に逃げる。後ろから爆音がきこえるが気にせず走る。
総理の持っていたボタンはきっと・・・。
「うっ、ごほっげほっ」
咳が止まらない。結構走っただろう・・・。
きっと総理の武器は「爆弾」あのボタンを押せば爆発する・・・。
怖いっ。自分だけ良い武器持ちやがって・・・。
殺したかった。しょうがないだけで済ませようとした。僕を殺そうとした。
「死ねばいいのに・・・。」
僕の心に少しの「闇」が表れた。ちょっとくらい・・・、と思ってももう遅い。
闇は、膨らむというコトしかできないのだ。
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.9 )
- 日時: 2011/03/24 21:03
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
*9*
僕は道を歩く。後ろにも前にも誰もいない。
ある意味ラッキーだ。殺さなくて済む。・・・、いや、殺したい・・・?
「はっ、ははは・・・。」
まだ二日目なのに、頭の中は拳銃で一杯だ。撃った時、少し快感を感じた。
やりきった感と感動が込み上げてきて、吐き気がするのに笑顔でいられる。
ヤバい。犯罪者の気持ちが少しだけわかる。やめられない。
でも、もう殺さない。僕は真面目なはずなのに、何故か・・・。
いや、真面目な奴ほどっていうか。
「とりあえず、学校行こっかな・・・。」
僕は中学に行くコトにした。
「うわっ、何か廃墟みたい・・・。人がいないと怖いよな・・・。」
僕は学校の門を飛び越える。引っかかり、こけそうになったが体制を整えた。
危ない危ない。こんなトコでこけてたらいつ死んでもおかしくないぞ・・・。
中に入る。まず、自分の教室・・・。
階段を上り、扉を開ける。中に、人がいた。
「っ!?」
「・・・何だ、桜井か。」
中にいたのは「菅原 成明」「倉田 直美」だった。
「何だ、じゃないよ。吃驚したし。」
「私も吃驚したわよ。菅原、反応低すぎっ。」
倉田が少し大きな声で言う。菅原は「ああ。」という感じだ。
他には誰もいないのか・・・、2人だけ。色々と考えてしまった。
殺し合いにはならないのか・・・?
「なあ、お前ら何で一緒にいんの?」
「いや、たまたま会ったんだ。」
「そうなの。ちょっと吃驚しちゃったけど・・・。」
倉田の髪が揺れる。綺麗な茶髪だ。
菅原は何故か少し忙しない。立ったり座ったりと忙しそうだ。
「なあ、桜井。お前武器拳銃だろ?」
「!?・・・、何でそう思う?」
「窓からみてた。総理、凄い武器持ってんな(笑)」
みてたのか・・・、というかみえるのか。眺めてみると、地面がぼこぼこの場所があった。
あ、あそこか・・・。そりゃ、爆発したからな・・・。
「菅原は・・・?」
「あっ、私は縄だったよー!」
いきなり倉田が言う。僕は吃驚した。
それは、自殺に使うものじゃ・・・、いや、縄でも人殺せるか。
というか、菅原は・・・。
「俺・・・?」
「うん。今きいたじゃんか。」
「俺はね、何だと思う?」
そんなの知るかよ、早く言ってほしい。
「何か、同類がいるといいよねー。」
「え?」
「俺も、拳銃だよ。」
心臓が飛び出そうだった。
- 世界人口減少計画と拳銃 ( No.10 )
- 日時: 2011/03/24 00:59
- 名前: D-4ーC (ID: uRjlitq/)
すげぇ・・・
書くの上手いですね!
続きがとても楽しみですッ!
頑張ってください!!
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