ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 世界人口減少計画と拳銃 100参照突破致しました
- 日時: 2011/03/31 01:37
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
初めまして!
シリアス・ダークで小説を書くのは初めてです♪
色々ぐだぐだした感じになってますが、宜しくお願いします(笑)
題名の通りな感じに進めますが、「拳銃」でますww
*「何、この物語、つまらない」⇒お帰り願います
*荒らし・中傷⇒お帰り願います
*物語にアドバイス&コメント⇒大歓迎っ♪
*プロローグ*
郵便受けを開けると、封筒が1つ、手紙が一枚入っていた。
封筒の宛先は「桜井 悠太」僕の名前だ。
手紙には、意味不明な文字が書かれていた。正直読めない。
「何だ・・・?これ?」
封筒を開けてみる。中には、1つ、いや、一丁の拳銃が入っていた。
その日から、「世界人口減少計画」が始まっていたのだ。
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/13 13:42
- 名前: 啓太 (ID: UEhR5RB1)
*1*
一瞬、時が止まった。
拳銃?どうしてこんなとこに?僕、初めてみるんだけど・・・。
一旦、家の中に隠れる。誰かにみつかったら大変だ。
鍵を全部閉め、テーブルの上に封筒、手紙、拳銃を置いた。
・・・・・・さて、これをどうするか。
僕には使えそうもない。いや、使ってはいけないだろう。警察?いや、僕が捕まるかもしれない。
濡れ衣を着せられているようなものか?今・・・。
深呼吸をして、テレビをつけた。
「・・・え?」
画面には、大きく『世界人口減少計画』と書かれていた。
どういうことだ?これはもしかして、この拳銃と関係あるのか・・・?
日本の総理大臣が、軽々と喋っている。
「・・・であり、近頃、人口が大幅に増えている。
なので、中学生以上のみなさんに拳銃を持たせ、人口を減らして頂きたい。」
「そんなのっ、駄目なんじゃないんですかっ!?」
「いや、各国の大統領も了解してくれた。貴方達の家にも武器は届いたでしょう?」
「そうですが・・・、私達には家族もいるんですよ!?」
「私だって、この計画に手を貸すんだ。今だって武器を持っている。
貴方達を、この場で、見本として殺すこともできるんですよ?」
「・・・っ!」
総理大臣・・・。何言ってんだ?急すぎる。何も知らないぞ。
この拳銃で、人を殺す・・・。国のみんなが人を殺さなければいいんじゃないのか?
その僕の考えを、一瞬で砕いた総理大臣。
「人を1人殺すごとに、1000万円やろう。10人殺せば一億円だ。」
金・・・。人間が金を好きだと分かってのことか・・・。
確実に、1人が人を殺せばみんな始める。罪悪感を感じなくなるだろう。
「期間は明日から1週間だ。みんな、1人殺せば写真を撮って私の元に送りなさい。
1000万円を渡そう。」
プツッ
僕はテレビを切った。どうすんだ・・・。これ。
拳銃で殺さないといけないのか?まあ、ナイフより効率はそりゃいいだろうけど。
・・・?僕は閃いた。あれ?さっき総理大臣は、「武器」と言ったっけ?
ということは、みんな武器が違うのか・・・?
急いで友人に電話をした。
「もしもしー?」
「川谷っ?テレビみたっ!?」
「あー、うん。みた。俺んとこにも包丁来た。包丁って(笑)ご家庭にありますよーって感じだよなー。」
「うん、そうだな・・・。」
「・・・で、用件ないの?」
「うっ、うん。それだけききたかったんだっ。じゃあっ。」
川谷は包丁・・・。僕の武器はついているのか?いや、殺さないなら同じか。
もし僕が、誰かに狙われた時にだけ使おう。それ以外は駄目だ。
明日からの一週間。一体、人口はどれだけ減るのだろうか・・・。
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/13 22:50
- 名前: 啓太 (ID: UEhR5RB1)
*2*
小鳥の声がきこえる。いつもよりいい目覚め、とはいかないか・・・。
「今日から計画始まるよな・・・。」
憂鬱だ。もう、世界滅亡よりもヤバい。というかこんな計画間違ってるよな・・・。
今更って感じか。
〜♪
携帯が鳴る。開くと、学校からだった。
『一週間は学校は休みです。
みなさん、死なないように気をつけてください。』
休みだ!って、素直に喜べないか・・・。
あー、することなくなってしまったよ。このテーブルの上にある拳銃をどうするか。
捨てるか?いや、絶対勿体無いよな。あげる?逆に殺されそう(笑)
何か、1人でいると病んできそう。
(誰か・・・・・・。)
今現在、自分意外は敵、敵、敵。川谷だって敵だ。仲間はいない。
せめて、武器の弱い奴なら裏切られても殺せる・・・。
「な、何を考えてんだ自分。」
今、誰かを殺そうと考えた。恐ろしいな、自分。
でも、狂った計画を目の当たりにして、通常の奴の方がおかしいか・・・。
〜♪
また学校か?
『神埼 眞帆
Re:悠太ー(><)
ちょっとテレビ観たぁー?怖いよぉー!ガクブル(゜Д゜;)
私、武器バットなんだけどぉ、一緒にいようよぉー!!』
神埼、ナイスタイミングっ!しかもバットって!!好都合の相手・・・。
いいと思います。僕、大歓迎です。・・・、できれば、裏切らないで頂きたいな。
人、殺したくないし。
『了解(^v^*)b
僕の家まで来れる?それとも行こうか?
女の子1人じゃ駄目だよな・・・。今から行くっ!場所何処っ?』
送信—。
返事は早かった。
『神埼 眞帆
Re:
今自分の家ー!早く来てぇー!!』
僕は拳銃と意味不明の手紙を封筒に直し、鞄に入れた。携帯や財布はズボンのポケットに入れ、急いで家を出た。
顔がみえないようにフードを被り、急いで神埼の家に向かった。
「おっお待たせっ!」
汗を流しながら。僕は神埼の家へ入った。
「意外と早くて吃驚したぁー!!あ、右側の部屋に入ってねぇー。」
僕は扉を開く。ピンク色でまとめられた神埼の部屋は、いかにも「女の子」の部屋だった。
目の前には、横たわる金属バット。きっと、これが神埼の言っていた武器だろう。
(これで、人殺し・・・。)
ちょっと無理がある気もする。でも、ギリギリセーフかな・・・?
「悠太ー?他にも誰か呼ばない?
2人だとちょっと心細いしー。」
「ん?別にいいよー、呼ぼうか。川谷とか、美鈴とか。」
「ちょっと呼んどいてー、ジュース入れとくからぁー。」
僕は携帯電話を器用に使い、みんなを呼んだ。
数分後、明るい表情のみんなをみてホッとした。
そう、ホッとしてたんだ・・・。
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/28 12:24
- 名前: 啓太 (ID: 6xS.mLQu)
*3*
結局、集まったのは5人。
「桜井 悠太」「神埼 眞帆」「川谷 仁」「山口 美鈴」「野田 海斗」だった。
「で、一体どうする?同級生で同じクラスとはいえ、敵だぜ?」
「川谷、そんなコト言うなよ。確かに、僕と神埼で決めちゃったけど・・・。
勝手だとは思った。でも、皆誰か殺すのか?」
「殺さないわよ。だから、此処に来たんだし。」
さすが美鈴、ちゃんとまとめてくれる。やっぱ、何処にいても学級委員だな。
突然、川谷が手を挙げる。
「皆の武器、把握しない?もし、この中で誰か殺されるとする。
武器が分かっていたら、犯人が特定しやすいだろ?」
「えっ?武器って一緒じゃないん?」
大阪から転入してきた海斗が驚いている。美鈴も、少し吃驚していた。
やっぱり、皆武器は一緒だと思ってたのか。
「はいはぁーい!私、神埼眞帆は金属バットでぇーすっ♪」
「僕、桜井悠太は拳銃。」
皆はこっちを向いた。当然だろう。僕だって吃驚したのだ。
「お前羨ましいー(笑)俺ー、野田海斗様はこれっ!」
海斗は、ペットボトルとライターを取り出した。
一体何だ?これは・・・?
「このボトル、中がオイルなわけ。まだまだボトルは家にあるけど・・・。
まあ、用は燃やしてしまえっ!ってわけやんなー。」
な、なるほど・・・。というか、海斗も結構危険だろ・・・。
「私は、薬のようね。多分、毒が入ってると思うわ。」
「俺はナイフー(笑)あ、悠太は知ってたよね?昨日電話したから。」
なるほどね。この中で一番危険なのは僕、次に海斗、その次に美鈴というトコかな?
この家ごと燃やされたら恐ろしいし、薬って、いつでも入れることができるからな。
「あ、ジュース取ってくるぅー!」
神埼は、急いで取りに行った。あんなに急がなくても・・・。
まあ、可愛らしい感じだよな、神崎って。好きとかじゃないけどな・・・。
「お待たせぇー。」
出たっ、神埼特製オレンジジュース。こいつ好きだよなー。
みんな苦笑している。こういう瞬間が、和む。でも、今だに計画は進んでて・・・。
「んーっ、美味い!!やっぱ眞帆ちゃん作んの上手いなー。」
「そんなコトないよぉー。」
「僕もこれ、結構美味しいと思うよ。」
「何その上からーっ!!」
頬を少し膨らませる。可愛いなぁ、やっぱ僕、神埼好きかも。
いきなりそう思うと、意識してしまう。
「どーしたのっ?悠太?」
「何でもない・・・。」
「何かに見惚れましたか?例えば・・・。」
「見惚れてませんっ!!」
川谷の鋭いツッコミは、深く胸に響いた。危ないトコだった。こいつ、余計なコトしか言えないのか。
数分後、いきなり海斗が倒れた。
「海斗ー?大丈夫ー?」
「んぐっ!ぅっ!!ぁあ゛っ!!!」
「!?海斗っ!?大丈夫か海斗!!!?」
「・・・・・・。」
いきなり悶え苦しんだ海斗。・・・死んだ・・・のか?
いきなりすぎて声が出ない。海斗・・・?
「うっ、ぐすっ・・・、死んじゃったのぉ・・・?」
「神埼泣くな。まだ分からないだろ。」
川谷は海斗を揺さぶる。しかし、手がダラリとしたまま動かない。
いきなり、死んだ。死因は?
「ねぇ、美鈴じゃないのぉ?ぐすっ、毒だったじゃないっ!」
「違うわよっ!・・・、私、野田君結構好きだったし・・・。」
「それに、毒を入れるったって、席が全然届かない。端と端じゃないか。
僕の推理によると・・・。」
「誰かが、武器の嘘をついている。」
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.4 )
- 日時: 2011/03/17 00:55
- 名前: 啓太 (ID: 2YUcuRal)
*4*
「だっ、誰だよっ!俺じゃねーぞっ!?」
「私だって違うわよっ!!」
「私もぉー、違うもんー!」
皆の意見はバラバラ、ある意味言わなかったら良かったと今更後悔。
僕は一度深呼吸をし、3人に言った。
「正直、僕は抜けてるも同然だ。何でだよっ!って思うかもしれないけど、何処のどいつが拳銃なんて持ってんだよ。
郵便受けの中に、封筒に入れられてたし。」
「俺は、タオルで包まれてたぜ。」
「私はぁ、ドアにもたれかかっててぇ。」
「瓶の中に数十粒。」
やっぱり分からない。でも、川谷が言った。
「正直、俺は悠太ではないと思う。拳銃だって、本物っぽいし。だからって、撃ってみろよっ、とも言えない。」
「・・・・・・。私もぉ、悠太ではないと思うのぉ。」
「私もそう思う。でも、そうなったら私達しか残らない・・・。
3人なんて、すぐにバレるわよ?海斗を殺した誰かさん。」
「!?」
2人は怒った表情だった。この余裕、ある意味犯人っぽい。
僕は、先ほどから考えていた「嫌な選択」を述べることにした。
「今から10分以内に自分が犯人と名乗り出ろ。
もし名乗り出ないまま、犯人が分かったら、殺す。拳銃で。
僕は正直、自主してほしい。きっと金の為に殺したんだろう?
そんなの間違ってる。今まで、仲よくしてたじゃないか。」
「・・・・・・。そうだな。お前の言ってるコトは正しいよ・・・。」
「だね・・・。それが一番効率がいいかもしれない。」
「そう・・・だね。」
「こんな考え、使いたくなかった。でも、このままじゃ世界人口減少計画の思うつぼ。
世の中が金なんだって思い知らされる・・・。」
少しの沈黙。誰も何も話さずに5分が過ぎた。さすがにイライラしてきた。
誰も名乗り出ない。このうちの3人がやっているというコトは分かっている。
それに、犯人も薄々・・・・・・。
「名乗り・・・、出ないね。僕、犯人分かったよ・・・?」
「!?」
3人は吃驚する。僕は、暗い表情を隠せない。
とうとう、10分が立った。
「じゃあ、犯人を教えるね。その前に、1つだけ3人に言いたいコトがあるんだ。」
「何・・・?」
「何だよ・・・。」
「何ぃ?」
「僕等、これでも親友だよね・・・?僕が今から人を殺したって、何も言わないでね・・・。」
「あぁ。」
「うん。」
「うん・・・。」
僕は拳銃を封筒から出して、そっと、隣に向けた。
・・・・・・。
「神埼、死ね。」
バンッ!!
突然のコトで、2人は状況を把握できていない。
僕だって、手に汗をかいている。震える。息づかいが荒くなっていく。
神埼は、バタリと倒れ、血が胸から溢れ出る。
美鈴は、川谷に顔をうずめている。川谷は、僕をみていた。
「ドアにもたれかかってるからって、それが武器って何で分かんだよ。
みんな、郵便受けに入るサイズのものなんだ・・・。」
「うわー、グロですねー。」
「ぐずっ、うぅっ・・・。」
「写真、撮らせてもらうよ・・・。」
神埼の死体を動かし、僕は携帯で写真を撮った。
可愛い音が、静まり返った部屋に響く。川谷は、そんな僕をみている。
「悠太、お前って、良い奴だな・・・。」
「人を殺して良い奴なんていねぇよ。」
僕は初めて人を殺した。世界人口減少計画に手を貸してしまったのだ。
- Re: 世界人口減少計画と拳銃 ( No.5 )
- 日時: 2011/03/17 00:55
- 名前: 啓太 (ID: 2YUcuRal)
*5*
「俺と山口は、元から疑われてなかった訳・・・?」
「いや、お前はちょっと疑った。でも、疑いはすぐに晴れた。」
「?・・・何でなのよ?疑ってたんでしょ?」
僕は、川谷の隣に置かれている、丁寧な包み方をされたナイフを手に取る。
もちろん、血等の付着物は一切なく、とても綺麗に研がれていた。
「これ、元からこんな感じに包まれてたろ?」
「ああ、そうだけど。」
「総理は、わざわざ僕等の武器を変えているんだ。みんな同じでもいい訳、ただ人口を減らす為だから。
僕のは封筒に入ってた。美鈴はビン、川谷はご丁寧に包まれてた。
武器は、あまりバレたらいけないんだと思う。有利、不利があるから。
でも、バットは『もたれかかってた』だけなんだ。どうして武器と分かる?
別に、何処にもこれが武器ですっ、て書かれてる訳じゃなかったんだ。」
「あー、確かに1人だけ回答が浮いてる気がするな。」
「うん・・・、確かに。」
「で、問題はこれ・・・。」
僕は神埼の死体を指差す。勢いで殺してしまったが、どうしよう。
「だれが金、貰う?僕は嫌だ。トラウマになりそう。だからといって、このまま置いておくのも可哀想だ。」
「山口いるか?」
「いっ、いらないよっ!」
「じゃあ、俺貰いまーす。」
川谷は、笑いながら写メを撮る。まあ、目は笑ってないが・・・。
さて、今日はそろそろ終わりだ。明日は絶対、誰も殺さない。
「まあ、自分宅に戻ろうか。」
「そ、そうだね。」
「じゃあ、俺、総理んトコ行って来るわー。」
皆、行く道を決め、解散した。
僕は、動揺を隠せない。さっきは、冷静でいれた。でも、もう無理だ。
僕は膝から崩れ落ちた。手が震え、変な汗が出てくる。
総理大臣は、人口を減らしているのだろうか?もし、これで何もしてなかったら僕が殺しに行ってやろうか。
怖い、怖いんだ。1週間後、学校で、僕はどうなってしまうのか。
いじめられる?怖がられる?1人になる・・・?
もし、毎日1人だけ殺したって7人は殺してしまうんだ。1人の重みが凄く感じる。
一瞬、嘔吐しかけた。血が服の裾についているのに気付き、急いで脱いだ。
中には一応Tシャツを着ているから、寒くはない。けど、12月にTシャツ一枚はギリギリだ。
明日は、家にいたいな・・・。
「もう、嫌。殺すなら、殺される方がいいかもしれない。」
・・・・・・。果たして本当にそう思ってるか?
殺すなら殺される方がマシ。いや、死にたくはない。
じゃあ、殺す方が・・・?
プレッシャーだよ、もう。
家に戻り、拳銃を手に取る。意外と重たいな。・・・?あれ?弾が5個しか残ってない。
今思えば、予備もない。これじゃ、確実に一日使えない。
ちょっとヤバいんじゃないか。これ。だ、大丈夫かな・・・?
その日の夜、事件は起きた。
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