ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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—  ア  リ  ス  —参照100、まじ??
日時: 2011/03/25 15:16
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

この穴はなあに??

   

        知りたいなら自分でいってごらん





何も教えてくれない魔法の国の不気味な住人は
ケタケタ笑って私を突き落とした。

その瞬間、目の前が真っ黒になって気がつけばどこまでも続く螺旋階段。

悲しい 寂しい 苦しい 憎しい そんな感情がたくさん積もって出来た階段を今日も上って行くのだろうか。

この先に何があるのかも知らないで————


— ア リ ス —


+オリキャラ用紙+>>05

+登場人物+>>01


+お客様+※オリキャラ出してくれた方も勝手に入れられます←

葵 さん

+第一章+ 【ワンダーランドの入口】

+1>>02 +2>>03 +3>>04 +4>>06 +5>>8 +6>>012 +7>>013

+第二章+ 【狂った懐中時計】

+8>>014 +9>>15     

*ごあいさつ*

クリックありがとうございます(*´Д`*)
不思議の国のアリス大好きな「りんね」です^^
初めて小説書くんだから好きなやつ書きたいなぁと思って書いてみました(●´・ω・`)ノ

神作希望・荒らし・チェンメをする方はまわれ右で!!お願いします。

オリキャラを出して下さった方・出そうと思っている方に忠告ですが、
自分の考えたオリキャラがイメージと違っちゃうかもしれませんがご了承ください!!

☆コメントヨロシクお願いします☆

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Re: —  ア  リ  ス  — ( No.2 )
日時: 2011/03/19 16:58
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

+1+



「お父様。今日は戻ってきてくれたのですね!!」

「おお、亜璃抄。いつも元気が良くていいな。」

私は大好きな父に抱きついた。頭を優しくなでられ私はもっと嬉しくなった。
その時階段を優雅に下りるヒールの音がした。


「まぁ!!申し訳ございません…亜璃抄っ何をしているの。早く離れなさい。」

そう言うと、誰かが私の腕をつかんだ。

「お母様…」

「全く。お父様はお疲れになっているのよ??」

母は私を父から引き離して父にほほ笑んだ。

「後できつく叱っておきますわ。」

「〜〜〜…」

そんな母の手はいつも温かかった。


「亜璃抄!!なんで私の言うことを聞かないのですか!!」

「だって…久しぶりにお父様が帰ってきたから…」

私は涙を流してぐずりながら言い返した。
大きなため息をついた母は私の頬を叩いた。

「痛いっ!!」

「あなたが悪いのよ亜璃抄。これからはあなたが言う事を聞かなければこうすることになります。いいですね。」

叩かれた頬は涙が滲んでさらにヒリヒリした。

「…ハイ…」

「後、此処にいるあいだは私語を慎む事。もう夜よ。早く自分の部屋に戻って寝なさい。おやすみ亜璃抄」

バタン…


いつもこうだ。
お母様は私の事が嫌いなのかな———・・・

いつもは私には関わらない母でも、父の事になると厳しく顔を突っ込む。
そんな私はお母様の事が好きなの??

もう自分がわからないよ—————・・・


零れる涙を寝巻の袖で拭いた。





「亜璃抄。」
バッ

私は勢いよく起き上がった。
時計を見るともう針は一番上まできている。
あれから私は20秒間に一回くらい涙を拭いて、全然眠れていなかった。

「お…お父様…??なぜ此処に…」

「さっきあんなこと言われてたから。眠れないだろうと思って。」

「うん…来てくれてありがとう。」

私はさっきの事を忘れるように小さく笑いかけた。

「ねぇ…お母様は、私の事が嫌いなの??」

父は「そんなことない」と言うように首を横に振った。

「その逆だよ。お母様は亜璃抄の事が大好きだよ。」

その答えは知っていた。
使用人に聞いても執事に聞いても誰に聞いても答えはこうだから。

「じゃあ、お父様は私の事が好き??」





「うん。もう寝なさい。おやすみ亜璃抄。」

父は返事をしてドアを閉めた。



             —end—

Re: —  ア  リ  ス  — ( No.3 )
日時: 2011/03/19 18:05
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

+2+



ガタンゴトン……ガタンゴトン…

揺れる馬車の窓におでこをぶつけ、今まで自分が寝ていたことに初めて気づいた。

また見た…あの日の———…

「亜璃抄!!何時まで座っているの!!今日はあなたの婚約パーティですよ!!」

お母様は甲高い声で私に言った。

「はいはい…」

「よいしょっと…」

馬車から下りた時クラッカーの音が響き渡った。

「・・・な・・・」

「結婚おめでとうございますっお嬢様!!」
「今日は夜までお祝いです!!」
「イぇーーーい!!」

結婚??まだ早いって…

婚約はお母様が勝手に進めたんじゃない…

しばらくどんちゃん騒ぎがつづいて体力も無くなってしまった。
騒ぐ親戚を押しのけテラスに出た。

「ふぅ…もう…でも、お父様、まだ来ないわねえ

メイドが持ってきたジュースを一口飲んで溜息をついていた時、
私のほかにもう一人人がいた。

「エーシェル??来ていたの??」

「えぇ…」

エーシェルはお父様の秘書(?)みたいな存在でよく一緒に仕事をしている人だ。

「…お父様はまだ??」


エーシェルは眉間にしわを寄せた。

「今回のパーティはご主人様が行くことが出来なくなってしまわれました。」

「え!?なぜ??あんなに昨日説得したのに…まさかまたお仕事ですか??」

エーシェルはゴホンと咳をついた。


「…ご主人様が事故に遭いました。」

「!!」

え…あのお父様が??

信じられない…だって昨日…つい最近あったばっかりじゃない!!


「その代わりに私が出席することになったのです。」

「…そんな…お父様が…??」

突然突き付けられた事実にショックを隠しきれなかった。
目の奥が熱くなっても、私は歯を食いしばって耐えた。


「あと…コレを。」

エーシェルからいきなり小さな時計を差し出された。

「え…??これは…」

「ご主人様から、『この時計はお前のお守りにしてもっていろ。』との事です。」

「なんで??渡すなら病院で、お父様から直接渡せばいいのに!!」

あ…なに言ってるんだろう。私らしくもない。

「あ、すみません…」 

エーシェルは決心をしたようにゆっくりと深呼吸をした。

「お父様はもう。この世にはいません…」


                —end—

Re: —  ア  リ  ス  — ( No.4 )
日時: 2011/03/19 18:47
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

+3+



タッタッタッタッタッタッ…


「ハッ…ハッ…ハッ…!!」


嘘よ!!
お父様が死んだなんて嘘に決まってるわ!!

その時、靴のヒールが折れ、私は床に転倒した。

(嘘つき…大人なんて大嫌い…)

私は片方靴を脱いで涙を拭った。

とその時、目の前をチョッキを着た兎が通り過ぎたのが見えた。

「兎…っ!?」

確かにあれは兎だった。
どこかにいったと思うとまた戻ってきて、私を見つめている。

あの兎、私を呼んでいる??

兎はまた走り出した。

「待って!!どこへいくの!?」


長い間閉ざしていた好奇心があふれ出した。

あの夢と一緒…!!

チョッキを来た白兎!!




ァリス…君はアリスだろ??



「えっ」

どこからか声が聞こえた。
気づけば森のように木が生えるお城の庭園だった。


「誰??私を呼んでいるのは…」



アリス…君が来るのを待っていた。



10年前…君が見ていた''あの夢''が真実になったのを覚えている…??



「あの夢…??って…」



さぁ、のぞいてごらん…ワンダーランドに続く魔法の穴を…



「この穴はなに??」


その声…10年前と同じ、少女の声…



知りたければ自分で



逝ってごらん




その瞬間、目の前が真っ暗になった。

Re: —  ア  リ  ス  — ( No.5 )
日時: 2011/03/24 17:22
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

+:;;;:+:;;;:+オリキャラ用紙+:;;;:+:;;;:+

名前:(できれば不思議の国のアリスっぽい名で^^;)
年齢:
容姿:
性格:(すみません!!後で付けたしました。今まで応募してくれた方はそのままでokです。)
自分のことをなんて呼ぶか:
タヒんじゃっていい??:
敵か味方か:(追加しました。)
サンプルボイス:「」「」「」※増やしてもok。



名前・容姿・死ぬかは必ず書いて下さい!!
上以外は私が決めてもいいならいいですが、できるだけ記入して下さい。

※全部が通るわけではありません。(すみません><)
※一人何個でもok!!

Re: —  ア  リ  ス  — ( No.6 )
日時: 2011/03/21 15:55
名前: 憬ネ (ID: 3ZeOyjRh)

+4+



ケタケタケタ…


「コイツガアリス??」
「コノニンゲンガ アノアリス??」
「マタ アノシロウサギが マチガエテ ツレテキタンダロ。」

不気味に光るシャンデリアの下で人間に捨てられた何千の人形達が今日も下界を見下ろしていた。




「此処はどこ??」

耳に響き渡る笑い声、足は疲れはて、今にも倒れそうなぐらいだ。

「ハッ…ハッ…」

いつまで続くの??この『螺旋階段』…!!

「助けて!!誰かいないの!?もう疲れたよ!!」


「ココマデキタノハ ハジメテダナ。」
「デモ ドウセアノヘヤデ イキドマルヨ。」 
「アノヘヤノ デカタハ ホンモノノアリスシカ シラナイ。」



いつまでも続く螺旋階段を理由もなく上っているうちに、
私はついに倒れてしまった。

そうだ…これは夢よ…夢の出方は知っている。
それは夢の中で寝る事…
倒れたまま私は目をつぶった。



              —end—



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