ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- お前は悪魔に魂を売った・・・。 オリキャラ募集!
- 日時: 2011/04/09 15:04
- 名前: ソロモン (ID: cx1920xY)
どうも、皆さん初めましてソロモンと申します。
ということで、
皆さん、よければどうぞ読んでください。
ちなみにジャンルは悪魔ものです。
それでは注意事項。
①荒らし、チェンメ、中傷などはやめてください。
②スレ主はかなり更新が遅いです。
③頑張りますので応援宜しくお願いします。
それでは始まり始まり…。
- Re: お前は悪魔に魂を売った・・・。 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/07 10:58
- 名前: ソロモン (ID: cx1920xY)
「もし命と引き換えにこの世の全ての知識が手に入るとしたらアナタはどうしますか?」
そう俺が大学の図書館で座って本を読んでいると俺の目の前に立っていた紳士風の男が俺に尋ねてくる。
ハッ・・・どこのヨハン=ファウストかメフィストフェレスかしらねえがそんなもん答えは簡単じゃねえか。
「俺だったらその取引に応じますね、たかだが命一つでこの世の全てが手に入るんだそんなおいしい取引むしろしないほうがおかしい。」
そう俺は読んでいる本を閉じて紳士風の男を見て言う、年は30前半だろうか?黒くつやのある髪をオールバックにしてかなり仕事できそうな顔をしている。
「成る程、実に合理的で最もな意見です。ではそんな論理的な考えのできるそこのアナタ私と取引をいたしませんか?」
「はぁ?あんたセールスマンか何かか?生憎浄水器は間に合ってます。」そう言って立ち上がろうとするがそれを男を制する。
「違いますよ私は浄水器を押し売りするセールスマンじゃありません、
私は悪魔です。それもかなり上位の、ネ☆」
最後の一言を俺に耳打ちする。はぁ・・・春先はこんな奴ばっかなのか?今日は自転車の鍵も失くしちまうし厄日だな。
俺は溜息を付いて立ち上がり男を無視して本を持って食堂に向かった。
ここの大学の食堂は全部で3つあるが一番美味いとされるB館の地下食堂はこの図書館から歩いて五分のところにある。何かセールスマンがワイのワイの俺に言ってるのを無視し図書館を出て整備された桜並木のキャンパスをあくびをしながら歩いているとセールスマンが走りながら追いかけてきた。
「ま、待ってください!ちょっと話だけでも聞いてくださいよ!」そう言って俺に追いつき並んで歩く。全く彼女も出来ないのに何故俺にはこういう変人を引き付ける才能があるんだろう?
「聞くも何も俺みたいな奴追いかけるだけ無駄だぜ?ここは確かにボンボンしか入れねえセレブな大学だが俺は奨学金で通ってる苦学生だから何を売るつもりかしらねえが俺は買う金なんか一切持ち合わせてねえぞ?」
全く俺がそこらへんに歩いてる奴等みたいな金持ちに見えるか?それともカモみたいな顔でもしてたかよあ〜イライラするぜ。
「いや、お金はなくて結構なんですよ、とにかく話でも聞いてくださいよ!昼食まだでしたらオゴらせて頂きますから。」
意外だったてっきり何か売りつけようとするセールスマンだったと思ったがどうやらそうじゃないらしい話を聞くのは正直面倒だが昼食を奢ってくれるなら話ぐらい聞いてやるか。
「ほう、奢ってくれるのか?いくら食っても問題ないんだな?」
「ええ、ええ、話を聞いてくださるならいくらでも奢りますよ。」
俺の態度がよくなったのがうれしくなったのか少しセールスマンが嬉しそうな顔をする。
〜B館地下食堂〜
「先に言っておくが宗教とかそういう怪しい勧誘もお断りだぜ?」俺はA定食、チャーハン、ラーメン、マーボー豆腐などなどを所狭しとテーブルに並べ舌なめずりをしながら言った。久しぶりのご馳走の前にぐ〜〜と俺の腹が鳴る。
「はははは・・・・まぁ勧誘ではないから安心してください。しかしそんなに頼むとはいくらなんでもずうずし・・・ああ。はぐっ、意外とおいしいですねエッグサンド!」
俺がにらみをきかすとセールスマンは目を逸らして自分が頼んだエッグサンドを食べる。
「ふぅ、そういえば自己紹介がまだでしたね。」
ふと思い出したかのようにセールスマンは言った。
「ああ、そうか俺は土方清十郎だ、よろしく。」俺は目の前においしそうに湯気が出ているラーメンをすすりながら言った。
「どうも土方さん、私沖田総司です。エッグサンドを全て食べ終えると上品に紙ナプキンで口を拭いていった。
「嘘をつけ嘘を!お前なんかが神速の三段突きを使えるか!」俺は割り箸を突きつけて言った。
「いや、そのツッコミおかしいでしょ!確かに沖田総司の三段突きは神速と謳われていますがそこは新撰組かよって突っ込むとこでしょ、新撰組一番組長か!ってツッコむとこでしょ!」
「何いきなり俺の突っ込みにダメだししてんだ!俺の突っ込みはこれでいいんだよ!みんなからも土方のツッコミは斬新だねって定評があるんだよ!」
「それどこの情報ですか、ただ突っ込み下手なだけでしょ!」セールスマンは俺が頼んだ
ナポリタンに手を伸ばす。
「って何俺様のナポリタンを狙ってんだ!このナポリタンを食べていいのは俺だけだ!!」
「いいじゃないですか!今月厳しいんですよ!!」と涙目になりながら言われたので俺はあまりにもその目がまっすぐで誠実な目の中に捨てられた子犬のような哀れさを内包していたのだそれに心動かされた俺はナポリタンを・・・
「やるわけねえだろ!!!バーーーーーーカ!!!!!!!」俺はセールスマンからナポリタンを奪い取り一気に食い尽くし場所もわきまえずに叫んだ。
「悪魔だ・・・ここに私以上の悪魔がいる。」セールスマンは驚愕した顔で戦慄する。
「はぁ・・・まぁいいですけど。私は沖田総司じゃありません私にはメフィストフェレスという名前があるのですよ。」
セールスマンは苦い顔をしながらさらっととんでもない事をカミングアウトした。
- Re: お前は悪魔に魂を売った・・・。 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/07 18:01
- 名前: ソロモン (ID: cx1920xY)
「メフィストフェレス?お前が?」俺は口についたナポリタンのソースていうかケチャップを紙ナプキンで拭いながら聞いた。
「ええ、ええ、図書館でも言ってた通り私実は地獄の大公メフィストフェレスな訳でしてええ。」
自称メフィストフェレス、沖田総司がキメ顔で言う。
「いや、お前のどのへんがメフィストフェレス?」俺は鼻で笑いながらラーメンのスープを飲みほし麻婆豆腐にチャーハンをぶっかける。
うひょ〜い贅沢!!そのうまそうな組み合わせにテンションを上げて蓮華をとろうとする・・・・が何の冗談だろうか?蓮華が重い、重くて持ち上げられない・・・。というかさっきからかなりの力を出して持ち上げようとするがピクリともしない、まるでその場で固まってしまっているように。
「はぁ?んだコレ?」
俺は動揺し声を上げる。
「驚きましたか?」セールスマンはさっきまでのなよなよした顔をやめて真顔で俺に聞く。
「は・・・お前のマジックか何かか?」
俺は持ち上がらない蓮華を指差して聞く。
「いえ、まあマジックといえばマジックなんでしょうが少々・・・世界の時間を止めさせていただきました。」
「はぁ・・・時間を止めた?」確かに蓮華がその場からピクリとも動かなくなったのも説明いくかもしれないけどそれは・・・。
そういえばさっきから食堂にいるのに一切声も物音もしない・・・俺はバッと席から離れずに振り返るとそこは全員が動きを止めていた。
コーラが破裂して顔に思いきりコーラを浴びている男や派手にすっ転んでいる女の丁度頭の上に落ちそうになっているラーメンのドンブリも確かに中身から出ている麺やスープが宙で静止している。
「・・・・・。」俺は振り返り自称悪魔の顔を見る。こいつが時間を止めたのか?
「何なら私の真の姿でも見ますか?まぁ、アナタ方人間には少し刺激が強すぎるといいますか・・・私の醜悪さに直視した瞬間脳がぶっ壊れて即死すると思いますが・・・。」
「嘘つけよ!DIOだって時間とめれんだぞ?そりゃ他にも止めれる奴だっていんだろ?真の姿とか言ってホントはそんな隠し玉ねえだろ?」
俺はホントはめちゃくちゃビビっていたが何か認めるのも癪だったので訳の分からない御託を並べる。しかしマジかコイツ!?
「だからその真の姿とやらを見るまで信用はできねえなぁ?」
俺は目が泳いでるのをばれないように眼を閉じて喋る。
「・・・・分かりましたそこまで言うのなら少し私の姿を見せて差し上げましょう。」
俺が目を開いてセールスマンに目をやると、さっきまでの綺麗で大きい黒い瞳が変化しギラギラと妖しくも美しく金色に光るに大きく裂けた眼が血の涙を流していた。まるで悪魔のように・・・・。
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目の前にたくさんの?マークがリアルに浮かび上がる何故かアイツの目を見るだけで俺はひどい頭痛を起こして吐きそうになり目をそむける。
「ね?いったでしょ?私の眼だけでそうなるのだから、真の姿を見た日にはアナタ死にますよ?」
分かっていただけましたか?そうメフィストフェレスなんですよ私は。
そう目をそむけ気持ち悪くなって顔を覆う俺に話しかける。
何とか吐きそうな気持ちから復活した俺は喋る。
「分かったお前がメフィストフェレスなのはよくわかった!!だからその目をやめてくれ・・・。」
気持ち悪くなりながら目をそらして俺はメフィストフェレスに言った。
メフィストフェレスはニッコリとほほ笑み了解しました。というと時間も戻したのかまた人の声や物音が聞こえ始める。
俺は恐る恐るメフィストフェレスに目をやるともとの目に戻っていた。「それで、メフィストフェレスがただの苦学生に何のようだ?」俺は元通りになった蓮華を取り麻婆チャーハンを食べる、ぶっちゃけあんなグロテスクなものを見てから食欲がわくなんて自分でも驚いているが。
「いやね、実は地獄も不況でして・・・最近はもっぱら人間界に出張出張で自ら契約取りに出張しないといけないんですよ契約。ホント、最近なんか七つの大罪の怠惰の悪魔ベルフェゴールですら出張してますからね・・・マジ働き者の閻魔様ですら木槌放り投げてふてくさるレベルッスよマジで〜。」
急にメフィストフェレスはチャラ付いた喋り方をし始める
「何それ地獄ではやってんの?何だよマジ働き者の閻魔様ですら木槌放り投げてふてくさるレベルって、まず閻魔様がどれだけ働き者か分からねえよ。」
麻婆チャーハンを食べ終えて今度はきつねうどんの揚げを一口がぶりっとやりながらツッコむ。
「まぁ、要はアレですよ今の世界と同じで地獄も不況なんすよ、前のバブル崩壊後の不況は黒魔術ブームで何とかなったんですけどねぇ。」そういいながら紙ナプキンを取り何かを折り始める。
「マジで?黒魔術ブームとかあったんだ。」俺はその話を半信半疑で聞いて笑いながらうどんをすする。
「まぁ、昨今の地獄事情も大きく変わりましてね、本来は私達真理の向こう側の存在でしてね私達を崇拝するものたちもたくさんいたのですが科学の発展に伴ってね、私達の存在を人間は否定するようになったんですよ。そっからですねぇ・・・だんだんと人間のほうから私達を召喚する事をやめてしまったと。」
ナプキンを折りながら喋る。
「それで最近は自分達から契約を取りに行かないと契約を取れないと?」
俺はそう聞く。
「その通りですよ〜。地獄を支配する悪魔三柱のベルゼブブ様もアスタロト様も私の上司であるルシファー様もどうにもならんとおっしゃっていましてね、近々暴動が起きそうな勢いで。」
少しつらそうな顔をしながらメフィストフェレスは語る。
「へぇ・・・それで俺に話しかけたということは契約についてってことか?」
「はい、ズヴァリですね〜その通り契約していただきたいんですよ、私と〜。といっても安心してください私はどんな契約内容も曲解したりするようなどこぞの悪魔とは違いますから〜。分かりますよ〜不安なのはまあ、最近は色々とサービスが聞きますんで大丈夫です。」
そう言って紙ナプキンで鶴を折り終えて持っていたカバンからなにやら書類を取り出し空になった皿やどんぶりをどけて書類を広げる。
「最近はね契約システムも大きく一新しましてね、私の同僚のベルフェゴールが開発したとかでして、早さが売りなんですよ。」
「同僚とか上司とかサラリーマンかよ。」と俺はきつねうどんを食い終えて突っ込む。
メフィストフェレスはハハハ、と笑いながら胸ポケットからペンを取り出す。
「まぁ一発、ここに名前を書いていただくだけで契約完了なんですよ。」そう言って俺の目の前に置いた白紙を手のひらを見せて示し高そうなペンを俺の目の前に置く。
「ん、白紙に名前書くだけでか?」
「ええ、アナタ方には見えないでしょうがとんでもない量の情報量で埋め尽くされているんですよ、何故見えないかというと、実はこれ未来の人間が使う技術の逆輸入でして、もし見られるとマズい事になるということで特殊なコーティングがされてるんですよ。あ、どこに書いても問題ありませんよ。」
「そんなこと言っていいのか?」なんか急に訳の分からない事を言うやつだ。
「ええ、問題ないですよ言ったところで知りようが無いですからね。」
「成る程ね。」
「で、どうしますか?私と契約しますか?」
メフィストフェレスは不適に笑い俺に囁いた。
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