ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Black Fox:48
- 日時: 2011/04/29 19:45
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: http://www45.atwiki.jp/blackfox48/
「始まりは、終わった。」
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参照URL、小説のwiki 誰でも閲覧出切る様にしたい…
Prologue【>>1】
Country【>>2】
Cinema.【>>23】
First Session【>>3】【>>4】【>>5】
Second Session【>>6】【>>10】<>>15>【>>17】【>>18】【>>19】
Sard Session【>>20】【>>21】【>>22】【>>24】【>>25】【>>26】【>>27】
- Re: Black Fox:48 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/18 18:03
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
Prologue
世の中には秩序というのが存在する。
人間は秩序に従い、秩序を盾にし、秩序を利用し生活している。
だが世の中の、外れには無秩序が存在する。
そこは何のルールも無い。 自由に近い世界だ。
しかし、人間は自由を求めるものの、いざ自由を手にしてしまうと、強大な罪悪感に溺れる。
そして2154年。 私たちが居る時代とは程遠い西暦に飛ぼう。
2154年は経済成長により誰もが家を持ち、豊かな生活をする様になった。
もちろん未来にも秩序は存在し、皆がそれに従っている。
その世界には大きく分かれて三つの国家が鼎立していた。
北のロシア。 西のヨーロッパ国際連合。 東のアメリカ。
この時代、ロシアは多大な軍事力を誇り、ヨーロッパ国際連合は団結力を誇示し、アメリカはロシアに劣らない軍事力と冷静さを誇示した。
しかしアメリカとロシアとヨーロッパ国際連合は会議の末に前面衝突。 第三次大戦が勃発し、世界は戦火に包まれたのだ。
それから10年。 第三次大戦は深く歴史に刻まれる事になった。
そして世界は平和に包まれる事になったのだ………
アメリカが開発した細菌兵器が、晒されるまでは。
- Re: Black Fox:48 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/18 18:04
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
ロシア/(Russia)
多大なる軍事力を誇り、モンゴル、ウクライナを占領した国。
地球で一番面積が大きく、一番名を馳せている軍事国家である。
またアメリカとヨーロッパと仲が悪く、兵士を派遣させる事も屡。
アメリカ/(America)
ロシアに劣らない軍事力を誇示し、第二の軍事国家として名を馳せている。
開発力に優れており、新兵器を戦争に何回も導入させている。
戦場での兵士が誇る冷静さと、ロシアに匹敵する軍事力が評価されている。
ヨーロッパ国際連合/(Europa International Union)
通称EIU。
ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、ポーランド、ギリシャ、イギリスが集結している。
実際には七つの国が集まっているのだが、事実上国として定められている。
軍事力は平均より少し上で、判断力や作戦などが評価されている。
- Re: Black Fox:48 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/18 18:04
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
第一節 タイムトラベル理論
「……えー、これによって…タイムトラベルは理論上現代の科学では可能と提示されているが、実際には絵に書いた餅に近い状態であり、科学者が毎日思考を巡らせてタイムトラベルを可能にしている…という事だ。」
穏やかな声で説明を続ける金髪の男は、目の前の生徒達に慇懃に説明した。
今の西暦は2154年。 空飛ぶ車、レーザー砲、無人ロボット…昔の人間が創造を膨らませ、無理だと知り挫折した“物”が現代では開発されている。
「先生。 タイムトラベルは不可能という事なんですか? 科学者が思考を巡らせて、今も開発の仕方を考えているというのは理解しましたが…可能か不可能かを言うであればどちらなんでしょうか。」
一人の男が、手を挙げてそう言った。
恐らくこの場は勉強中であり、先生が生徒にタイムトラベルについて教鞭を振るっているのだろう。
それにしても狭苦しい教室。 10人ほどの生徒に比例して、1人の先生は狭苦しい教室に倦厭した様子を度々見せる。
「とても良い質問だよ。 タイムトラベルは理論上可能であり、事実上不可能であり、結果としては不可能だ。 これに基づきタイムトラベルは現代の科学では結果として不可能という事が判明している。」
金髪の男は平淡な声でそう説明を続けるも、生徒は既にやる気も無い様子。
何故ならば、この勉強は6時間も続いているからだ。
「…なるほど、良くわかりました。」
「ようし、これで勉強は終了する。 忘れ物に注意して帰る様に、以上。」
- Re: Black Fox:48 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/19 16:55
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: しゅたげおもしろい!
「そろそろ君の人生も終わりに近づいている。 敢然に立ち向かうのはただの愚行に過ぎないと、早く気付けばこの様な事態にはなっていなかったのだよ。」
白いシルクハットを被った、いかにも紳士の様な男は杖を地面に向けた。
「黙れ……私は間違っていない。 正しき選択を選んだ、選んだ、選んだ……」
儚く地面に倒れていたのは金髪の男。
その男の腹部からは、滝の如く血が流れており、苦しそうな顔を浮かべる。
「ふうむ、私の詭弁が理解できないとは、聊か心外だ。 …そろそろ、タイムリミットを近づいてきた様だよ。」
そう言うと男は杖を上にへと引き抜く。
その間にも地面に倒れた男は苦虫を噛む様な顔をして、腹部からの出血も今だ続いている。
「仕込み杖…か。」
男が見たのは、杖の中身。 銀色に光り輝く剣であった。
ついに悟ったのか、銀色に光り輝く剣から目を逸らし、紳士の様な服装をした男の足元を睨む。
「汚らわしい。 二度と帰ってくるんじゃないぞ。」
その言葉の後に、腹部からの出血は増した。
地面には赤い水溜りが出来ており、見る者を絶句させる。
「神の考えは完全なる客観論。 全ては神の定めによって決まる。 シェヴァロド……シェヴァロド……」
第一節 タイムトラベル理論・続
「あの有名な俳優、エドワード・レーヴェンが違法カジノで逮捕か… 世も末だ。」
子供達が笑顔で走り回る公園の隅っこに設けられたベンチに座り、新聞を読み耽る男が一人。
公園の雰囲気からしてその姿は極めて不思議であり、新聞を読むが為に公園にわざわざ足を運んだのかと疑ってしまう程だ。
しかしこの男、新聞を読む場所に理由など必要ないと考えており、戦場でも雪山でも火山口でも新聞を読む意気込みである。
周りの人は、せっかく遊びに時間を使う公共の場で、わざわざ新聞を買い読む精神が理解できないらしい。
だがしかしこの男、冷たい視線などまったく気にせず、ひたすら新聞を読むのである。
そして、まず気になるのは新聞を買った場所。
近くには新聞が置いてある一つの店がある。
しかしこの男はそれを無視して、5km離れた遠くの店においてある同じ新聞を買ったのだ。
その証拠に、新聞には店の印鑑の跡が残っている。
「最近の新聞もつまらないな。 もっと堅苦しい文章をやめて子供にでも分かりやすい文章に変えたらどうなんだ。私にも理解できないよ、新聞社の理念は。」
- Re: Black Fox:48 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/19 19:48
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: しゅたげおもしろい!
「敵軍が後退しています!我が軍の勝利です!」
「よし、ストライカー装甲車で追跡しろ!私たちはここに残る。頼んだぞ!」
「了解!」
煙が舞い、血は飛び、人が倒れ、いつしか静寂になるのが戦場だ。
人々はいつからか武器を手にし、同じ種族である人間を殺戮の的にした。
そして今、時代が変わっても、人間は昔の人々と同じ戦いを、現代的に繰り広げている。
それは何年経とうが、同じだ。
「グレネード!」
その勢いのある声と共に、放り投げられる手榴弾。
投擲された手榴弾は見事な放物線を描き、相手のジープにへとたどり着く。
「敵のグレネー…うわあぁああぁぁあ……!」
グレネードはジープを運転する民兵の背中辺りに落ち、一秒程経ったあと爆発する。
ストライカー装甲車の上に設けられた機銃を扱わず、手榴弾で片付けるのはプロフェッショナルと呼べるのだろうか。
「大佐! 奴ら、右の狭い道を通って逃げました… 残念ながらストライカーじゃあ大きすぎて通れません。」
「……あの野郎共め!覚えてろよ!」
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