ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 捕まった世界地図
- 日時: 2011/05/19 20:37
- 名前: ザクラ・ノイザ ◆nOYt2SrT96 (ID: jusjvnjl)
こんにちわ!始めましたの方、始めまして!
この小説は、基本的に暗い小説にする予定です。
まだここのサイトを使って間もないので、意味不明な文章がたくさんあると思いますが、ぜひ!読んでいってください!
ちなみに、自分は書くペースが亀ですので!
- Re: 捕まった世界地図 ( No.12 )
- 日時: 2011/06/26 18:08
- 名前: 亀ザクラ ◆nOYt2SrT96 (ID: jusjvnjl)
「いってきまーす!」
言葉と同時にエリ香は家の玄関を飛び出した。
時刻は6時30分。ここから学校までは自転車で約30分くらいの距離のため、ちょうどいい時間帯だ。
エリ香はペダルをゆっくりとこぎ始める。
「っもう、お母さんったら!私のこと馬鹿にして〜・・・・・・」
今朝階段をダッシュで下りてきたエリ香の問いを母親が「何寝ぼけてるの?」と笑い飛ばしたことをエリ香はいまだに引きずっていた。
「笑うことないじゃん。・・・・・・でも、本当に誰が私を?」
謎だらけの頭の中。
エリ香は大きなため息をついた。
自分が何かについて知らない、と分かれば知りたくなるのは人間の本能だろうか?
ただでさえ、ミステリー小説やら探偵物に憧れを抱くエリ香としては、『謎』は解決しなければ気がすまない。
「っあぁぁ———!!この世の全ての謎をt—・・・!?・」
エリ香は大声を途中でストップさせた。
キィィイィィィ—————ッ!!
エリ香は突然目の前に飛び出してきた何か、に気づきブレーキをかけた。
ほぼ無意識にハンドルを曲げてしまい、右にある電柱に自転車ごと激突をする。
ガシャァンッ!
自転車とエリ香が同時に飛び出してきた何か、の前で倒れた。
「キャッ!・・・・・・ぃたたぁ〜・・・・・・。」
エリ香はムクリと起き上がった。
飛び出してきた物、の正体を突き止めようと顔をあげる。
「あ・・・・・・」
エリ香は固まった。
- Re: 捕まった世界地図 ( No.13 )
- 日時: 2011/07/02 09:13
- 名前: 亀ザクラ (ID: jusjvnjl)
少年だった。少年だったのだ。
飛び出してきたのは、10歳前後の少年。
瞳が大きな童顔で色白の少年。
・・・でも
「ちょっと君、危ないでしょ?」
沈黙になるのも困る、とエリ香は少年に困り顔をむける。
当の少年はほぼ無反応で、エリ香を凝視していたのだが・・・。
「ねぇ、聞いてる?もう少しで君は血だらけだったんだよ、って教えてるんだけど〜・・・」
首をかしげるエリ香にまたしても、無言でかえす少年。
無言のくせに、その場から立ち去ろうとはしないのが、不思議だ。
エリ香は少年がかもし出す不思議なオーラを感じていた。
言葉にするのは難しいが、例えるなら『熱いお湯の中に入っていたら急に冷たい水がこちらにうっすらと流れてきたのを感じた』様な感覚だ。
エリ香は少年がこちらに返答をする気がないと察すると、すばやく立ち上がった。
「ゴメン。私〜学校あるから!」
急いで自転車をお越し、落ちていたかばんを拾い上げる。
その間も少年はエリ香を凝視しているだけだ。
・・・・・・不思議な子〜・・・・・・
「それじゃっ!」
エリ香は自転車にまたがり、道を進んだ。
「・・・なんだったんだろ?あの子・・・・・・」
途中、車と歩行者との交通事故の現場に立ち合わせたが、エリ香は横目でそれをみただけで、軽くスルーする。
だいいち人が周りにたくさん集まっていたため、そうはっきりとは見えない。
それに、グロイものはあまり好きではない。
組織のなかでは、確かに自分もグロイことを行っていたが、必要以上にそれを見たいとは思わない。
エリ香は救急車の中を見ないようにしながらペダルをこぐのを早めた。
キーンコーンカーンコー(以下省略)
「ふぅ・・・」
教室の自分の席にすわり、エリ香は小さくため息をついた。
今日も学校=勉強、というイメージが頭の中で渦巻いている。
今のエリ香の中に少年のことなど、微塵ものこってはいない。
「おはよぉー。エリ香ちゃん。」
後ろからのんびりとした声がする。
振り向かなくても分かる。『モモ』だ。
「おはよ。モモ。」
モモは振り向いて〜の合図か、エリ香の肩を叩く。
しかたなく、振り向くとそこには無邪気な笑顔が広がっていた。
「ねぇ、聞いてよーエリちゃん!私さぁ、翔君と付き合うことになったの—!!」
「・・・え・・・?」
告白したの?と疑問に思いつつ、エリ香はつい聞き返してしまう。
「だから、私翔君と付き合うの。昨日の帰りにね、言われたんだー!」
珍しく興奮気味のモモ。本名桃白花枝(モモシロ ハナエ)はガッツポーズをしてみせる。
そう、モモは小学5年生のときからすでに、翔という男子生徒のことが好きだったのだ。
6年生の頃に告白したのだがフラレ、諦めようと今まで頑張ってきたのだが・・・無理らしく・・・。
ずっと片思い状態の恋が叶うのはエリ香にとってもうれしい。
「凄いじゃん!モモ!!初デートは?キスは?ねぇ、モモ!」
興奮してつい大声になってしまう。
そんな私にモモはただでさえ白い顔を真っ赤にして、言う。
「しぃ——!エリちゃん、声大きいよ。恥かしいじゃん!」
「うん、ごめん!でも、おめでとう!!」
——私はこの時しらなかった。この事実が、これからの運命をさらに残酷なものにする要素だということを・・・——
- Re: 捕まった世界地図 ( No.14 )
- 日時: 2011/07/28 20:37
- 名前: 亀ザクラ (ID: jusjvnjl)
そろそろ書き始めるかもしれない。
- Re: 捕まった世界地図 ( No.15 )
- 日時: 2011/07/29 17:18
- 名前: 亀ザクラ (ID: jusjvnjl)
「お前、今日は眠そうだな?」
テンのあきれた様な声音が耳に届く。
説明しよう。
現在の時刻は夜の3時。
そして、エリ香は今、家から数キロはなれたところにある倉庫の中にいた。
昔は何かに使われていたのだが、使っていたところの会社が倒産し、それ以降はほぼ廃墟になっている。
エリ香はあくびをかみ殺した。
「別に眠くないから。テンだって目の下に隈できてるよ?」
「ばか野郎—!これは隈じゃなくて・・・化粧だ!今時の高校性は化粧するんだよ!」
「目の下に?」
エリ香とテンは軽く睨みあう。
「そこ、静かに!」
すると、前方の方から大人の大声が向けられる。
「「はい、すいません!」」
エリ香とテンは同時に頭を下げた。
なぜ、中学生のエリ香が夜にこんなところにいるのか、というと理由は簡単だ。
組織内の戦闘藩グループのミーティングが今行われているからだ。
ミーティングでは、戦闘藩に所属する全てのメンバーが集まる。
ちなみに、メンバーは全国各地にいる。そのため、このミーティングは月に一度行われる。わざわざ遠くからこちらへ来るのは手間隙がかかりすぎる。
『次に、ジョ・ルーム6についての最新情報を言う。』
戦闘藩のリーダーのおやじが重々しく口を開く。
『みんなも知っているとおり、ジョ・ルーム6とは世界各地で犯罪やテロ活動を行っている組織だ。先月の情報だと、まだ日本には来ていない、という事になっていたが、つい最近ジョ・ルーム6のメンバーらしき人物を港で目撃した、との連絡がはいった。』
とたんに、倉庫内に沈黙がはしる。
ジョ・ルーム6について、エリ香も少し聞いたことがある。
南の方の国で、国を裏で支配していた裏組織をジョ・ルーム6が滅亡させた、とか。
空を飛ぶ未確認飛行生物を兵器で墜落させた、とか。
ジョ・ルーム6について、エリ香は乱暴なイメージしかない。
『そこで、だ。今回戦闘藩に任務がかせられた。内容は・・・ジョ・ルーム6の観察、だそうだ。』
—えぇ!?それはスパイ藩の仕事じゃないのかよ!?
—観察って、まだたいした情報ないじゃないか!
—誰が行くんだよ!?あんな乱暴な組織の観察って!確実に死ぬだろ?
どよめく倉庫内で、テンはただ無言で厳しい顔をしていた。
どうしたの?と問いかけても全くの無反応だ。
エリ香はつまらない、と頬を丸くする。
『何故、今回の任務がスパイ藩ではなく戦闘藩に来たのか、というとだな・・・・・・』
リーダーが口を開くと同時に倉庫ないは静まり返る。
『噂のとうり、ジョ・ルーム6は凶暴な組織だ。スパイ藩では正面衝突はおろか、見つかったときに逃げ切れるかも分からない状態だ。
それに比べ、戦闘藩はスパイ藩よりも遥かに身体能力が上だ。見つかっても逃げ切れるかもしれない。それに少し練習すれば、観察くらいは出来るようになるだろうという。ボスの考えからだ。』
再び倉庫内が轟音でつつまれる。
悲鳴を上げる者。興奮する者。パンチやキックなどをして相手を倒すシュミレーションをしている者・・・・・・。
- Re: 捕まった世界地図 ( No.16 )
- 日時: 2011/08/23 11:41
- 名前: 亀ザクラ (ID: jusjvnjl)
しばらく書けなくなります
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