ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 極彩色の紹巴—コラボなう—
- 日時: 2011/12/18 15:54
- 名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: VaYZBoRD)
未完成の織物の色は変化する。
時には《情熱の深紅-クリムゾン-》——
時には《澄み渡る空色-クリアブルー-》——
時には美しいとは言い難い《くすんだ土気色-ブラウン-》——
美しさと醜さを併せ持つそれらは人の目を魅了するが、完成には程遠い色なのである——
————織り上げられたものは何色になるだろうか————
初めましてこんにちは、華京と申します。
るりぃ、或いは桜音ルリと言った方がわかってくださる方がいらっしゃるかもしれませんね(笑)
この作品は【月下のクリムゾン】のリメイク版となります。
だから前作のオリキャラもちらちら出ちゃうよ!
この作品は微エロ・グロ、流血表現、ホラー等が含まれます。これらが苦手な方は観覧を控えてください。
アドバイス・感想・意見大歓迎です。
私は更新がかなり遅いです。ご了承ください。
……以上の事をご理解していただいた上で、この駄作を読んでくださると嬉しいです。
そして、オリキャラ随時募集中です。
———…目次…———
第一章「深紅のつき姫」
>>3 >>7 >>35 >>37 >>49
華京からのお知らせ >>40
『ブラッドクリムゾン』
>>41 >>43 >>47 >>48
——————————-
登場人物一覧(オリキャラ一覧)
・工藤 紅
・とのこ
・フィリクス・グリモワル(ヴィオラ様作)>>11
・鬼怒川 弥勒(甘木様作)>>13
・三日月 華恋(カロン様作)>>17
・灰蝉 夏目(風猫様作)>>18
・玖宮 まほろ(更紗蓮華様作)>>19
・新羽 銀二(イカ飯様作)>>20
・藤林 美雨(いさと様作)>>23
・宮本 雷奈(meta-☆様作)>>25
・李 老龍(青銅様作)>>27
・葛野 雪(左倉様)>>29
・御巫 久遠(篠鼓様作)>>30
・御巫 刹那(篠鼓様作)>>30
・神崎衣織(秋桜様作)>>38
・川橋 美樹(^q^様作)>>45
オリキャラの応募はこちらから >>10
- ブラッドクリムゾン ( No.41 )
- 日時: 2011/08/28 16:31
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: YZiYs9.d)
———『並行世界』、そんな単語が存在する。
今私達がいるこの世界とはまた別の世界が存在するという。
無論、いきなりそんなことを言われてもいまいち上手く想像なんて出来やしない。
けれど私達が認識していないだけで、それは確かに存在する。
例えば。
今あなたがこうしてインターネットを介して文章を読んでいる最中にも
別の並行世界では戦争が勃発していたり、
また別の並行世界では未だに恐竜が闊歩していたり、
はたまた別の並行世界では神話の中の出来事が起こっていたり、
更に別の並行世界では人類が宇宙の果てまで到達していたり、
また更に別の並行世界では人類は一度滅びた後であったり、
はたまた更に別の並行世界は、私達が言う天国や地獄といった類のものであったり、
とある並行世界では、魑魅魍魎が跋扈していたり。
またとある並行世界では、紅い髪の少年が、金色の長髪を頭の後ろで一つ結いにした男と対峙していたり。
満月の夜、摩天楼の屋上。
この世界では『断罪者』と呼ばれる組織の、ごく最近新調された制服を身に纏う少年。
彼の左腕に沿うように、指先から肩ぐらいまでの長さを持つ深紅の刃が生えている。
少年はおおよそ生身の人間とは思えぬ速度で疾駆する。
そして一閃、深紅の刃で横一文字に薙ぐ。
風を切り裂く、びゅお、という音。
だが、手応えはない。
標的が突如、空気に掻き消えるようにして消えたのだ。
回避された事を悟る少年はひとつ、その端整な顔にわずかに苛立ちの色を浮かべる。
世界でも数えるほどしか存在しないSSランクの称号を冠するこの少年
———もとい、『人造人間』の一撃を回避した男。
その時点で、一際高い摩天楼の屋上に着地し彼を見下ろす金髪の男は只者ではないと断定できる。
その男の膝の辺りまで届くほど長い金髪。
中世の貴族にでも似合いそうな金色のコート、ごてごてと宝石を貼り付けた装飾。
頬が機械のパーツの様なものに覆われたその男は、この世界では『違法人造人間』と呼ばれる存在。
「———ふむ。流石SSランク人造人間。
黒髪の彼奴を断罪者の『ジョーカー』と称するならば、貴様は『エース』とでも呼称すべきか」
赤い髪の人造人間を見下ろしながら、違法人造人間の男は言う。
「だが」
男は続ける。
「吾輩の『クリア』、『存在しない架け橋』の前では速度など意味を為さない」
「やってみなきゃわからないだろ」
その言葉とほぼ同時。
男の横で、少年は体勢を低くし深紅の刃を振りかぶっていた。
「———ッ、ぬ…!」
少年の刃が振り抜かれる。
咄嗟に後ろに飛びのいて、男はかろうじて少年の一撃をかわす。
少年は赤い眼光で男を見据えて、前に体重をかけた状態で刃を構える。
「ボクはボクの任務を遂行する。ただそれだけだ」
きしり、と少年の刃が音を立てる。
先程も言ったように、この少年の『製造スペックランク』はFからSSまで存在する内の、SS。
特に身体能力に関しては彼の右に出る者など存在しない。
特殊能力『クリア』など抜きでも、少年は極めて強い。
「…成程、正面から相手取るには少々厄介だ」
金色の男は呟く。
だが、その言葉とは裏腹に。その表情には笑みが浮かんでいる。
何かを企んでいるような笑みが。
『気を付けてください。奴は何かを仕掛けようとしています』
「うん、わかってるよ、ローズ」
イヤホンから聴こえてきた少女の声に、目前の敵を見据えながら少年は返答する。
そして金髪の男は両手を広げ、少年はそれに反応する。
———次は一体どこに飛ぶつもりだ———?
「なので、此処は一度退かせて戴くとしよう」
「どこに逃げようと無駄だよ。ベールや、さっきお前が言ったノワールも待機しているし、
断罪者のレーダーはどこだろうが標的を割り出す。あまり断罪者本部の包囲網をナメない方が———」
「…絶対に貴様等の手の届かない場所にな」
その言葉に、少年は眉をひそめる。
それと、もう一つ気付く。
今回の奴のクリアの発動は、溜め時間が長いことに。
通常、クリアは大規模な発動をしようとすればするほど、発動までに時間を要する。
これまで一瞬で能力を使ってきたそいつが、時間を使っている。
つまりそれは、これまでに無いほど遠くへと移動しようとしているという事。
「…宇宙にでも飛ぶつもりか?」
「宇宙? いいや、違うな。別の世界へだ」
「な……ッ!?」
『バカな! そんな事が……!?』
「違法人造人間ながら、吾輩のスペックランクもまたSSランク相当。そして吾輩は精神特化型。
———では、さらばだ断罪者の狗共諸君。吾輩は吾輩の野望を達成させて貰おう」
両手を広げた金髪の男の周囲を風が逆巻いて、ジジジジ、と何かが焼け焦げるような音がする。
「…させるかッ!」
「ぬぅっ!?」
にわかには信じがたいが、もし本当にそうなら飛ばれた瞬間に打つ手立てがなくなる。
何より移動した先で、こいつを放っておくのは極めてマズい。
そう判断した少年が足元を思い切り蹴り男に飛びかかり。
胸元のバッジを押して、制服に仕込まれた『能力無効化』を発動し
能力の発動を阻止しようとするも間に合わない。
少年が男の腕を掴んだ瞬間。
カメラのフラッシュを焚いたような閃光。それと同時に二人の姿は消え失せた。
辺りは静けさを取り戻し、下の方から眠らない都会の喧騒が聴こえるばかり。
二人の人造人間の姿はどこにも見当たらない。
『存在しない架け橋』は、本来交わるはずの無い二つの『紅』を巡り合わせる。
これはとある少年———もとい、『人造人間』ルージュと『つき姫』の数奇な邂逅、その小噺。その前座。
- Re: 極彩色の紹巴—オリキャラ募集中?— ( No.42 )
- 日時: 2011/08/28 18:54
- 名前: 篠鼓 ◆6rD.0ypKNs (ID: ty0KknfA)
こんな時に入るのもアレですけど、
わぁ…何かすっごいの始まってる…
あんな大作二つも拵えながらコラボもしちゃうって華京師匠流石でs((
- ブラッドクリムゾン ( No.43 )
- 日時: 2011/09/07 16:58
- 名前: 華京 (ID: jklXnNcU)
「……暇だ」
寝室で、もう外では太陽が高く昇っているというのに、あー、だの、うー、だの奇声を発しながら布団の上を転がりまわる彼女。
このふ抜けた様子を見て誰がこの人物を「つき姫」「妖殺し」と恐れられる工藤紅だと思うだろうか。
だが、彼女がこのような状態に陥ってしまうのは自業自得なのである。
彼女はよく机仕事を溜め込むため、終わるまで部屋から出してもらえないのだ。
つまり、彼女はまったく暇な訳は無く、せっせと仕事をこなすべきなのだ。
だが、彼女は仕事なんて無く、まるで自分を閉じ込めている部下が悪いといわんばかりにぶつぶつと愚痴を吐くと、はたと動きを止めた。
そして、ぽん、と手を打つ。
「脱走しよう」
言うが早いか紅は桐箪笥から己の戦装束を取り出した。
そして、念のため、と傍らに置いて置いた刀を腰に挿す。
そして、押入れの奥から紙と筆、そして硯を取り出すと、屋敷の見取り図を書き始めた。
そして、屋敷内の己の居る場所に丸印を、屋敷の外にも丸印を一つ書き入れた。
そして、紅が両手でその丸印を押さえる、と。
紅の姿は寝室から消えて、
その代わりに屋敷の結界の外、紫狐紅の森の中に紅の姿が現れた。
「相変わらず暗い森だな……」
紅はそう呟くと、大きく伸びをしてそれはそれは嬉しそうに、微笑みながら息をついた。
その刹那。
何の前触れも無く閃光が辺りを埋めた。
紅は紫狐紅の暗さに慣れていた為、不意打ちの眩しさに目を細め————そして腰の刀の柄をつかんだ。
いきなり異質な気配の『何か』が現れたからだ。
紅は暗闇の中、こちらを見ている『何か』にドスの聞いた声で話かけた。
「おい、貴様は『何』だ?」
「……『何』か? 吾輩の姿を見て——いや、暗闇で見えるはずも無ければ、吾輩が何かも君には理解できないだろうね。いやはや失敬失敬」
人を馬鹿にしたような言い方に、紅はたたっきってやろうかという思いが浮かんだが、踏みとどまった。
そして、同じ質問をもう一度投げかける。
「貴様は『何』だ?」
「……吾輩は——」
『何か』が言いかけたときだった。
また閃光が辺りを埋める。
紅は気配を感じた。
異質な気配がもうひとつ増えた事と
屋敷の方、つまり紅の背後からの気配が近づくのも。
「姐さん!」
「姫!」
松明の明かりが二つの『何か』を照らす。
現れたのは、膝辺りに届く金の長髪に宝石を貼り付けるという悪趣味な装飾をした金色の悪趣味な外套を羽織った男。
そして、左腕の手首から肘の中央に深紅の刃を持つ赤い髪を持った少年だった。
部下、そして紅の目の色が変わった。
「おやおや、危険だねぇ。吾輩は失礼するか」
金髪の男はそう笑うと、先ほどよりは弱いが閃光の後に姿を眩ませた。
部下はそれに困惑したが、紅はそれにかまわず、というか部下の動揺の声が聞こえていないのか、左腕に深紅の刃を持つ少年を睨み付けていた。
不可解な現象とその刃から、少年を妖怪と断定したのだ
。
相手も同じようにこちらを睨み付ける。
そして、木の葉が松明で照らされて落ち、地面に触れた。
その瞬間、二つの紅は交錯した。
ギリギリと少年の深紅の刃と、紅の刀が噛み合う。
刀が刃に押されて紅の方へと近寄ってくる。
紅は、少年の力に押されて忌々しげに舌打ちをすると、素早く距離をとってから常人には見えぬ程の速さで疾走して刀を少年の胴めがけて横に薙ぐ、紅の深紅の瞳が流星のように尾を引いた。
少年は腰を落として紅の刀を己の刃で受け止める。
そして紅の一撃を受け止めたまま、己の間合いに入った紅の腹に思い切り蹴りを叩き込んだ。
「………ッ!」
紅は己の腹へと決まった一撃にたたらを踏み、咽返って苦痛に顔をゆがめる。
紅はそれならば、と呟くと、刀を指の腹でなぞる。
紅の指から血が滲み、刀に滴る。
すると、紅の刀に炎が宿った。
少年と部下は目を見張る。
紅は口角を吊り上げた。
「妖、この炎に焼かれれ消滅するが良い」
そして、少年に向かって炎が放たれ、少年は紅の金縛りに合い身動きが取れぬまま、その業火を浴びた。
少年は消滅した。『ように見えた』
少年は炎を真正面から浴びたにもかかわらず、傷ひとつ無くたっていたのだ。
紅はそれを見て目を見開く。
そして、刀を納め平伏した。
今度は少年、そして部下が目を見開いた。
「貴殿を妖と間違え攻撃してしまいました事誠に申し訳御座いませんでした」
その後。
部下は紅をかばって号泣しながら前に立ちはだかるわ少年は状況が良く飲み込めないやらで、騒ぎが収まったのは数十分後だったとか。
- Re: 極彩色の紹巴—オリキャラ募集中?— ( No.44 )
- 日時: 2011/09/04 12:44
- 名前: 華京 (ID: jklXnNcU)
>>42
なんというか、かんというか
流石なのはぐれりゅーさんかと思われます!
- Re: 極彩色の紹巴—オリキャラ募集中?— ( No.45 )
- 日時: 2011/09/04 13:34
- 名前: ^q^ (ID: uT5MQLCg)
オリキャラ応募用紙
「……ミッションコンプリート」
「…おっと…動いたらこの人殺しますよ?」
「アハハ……無様だね…」
「君に出会えてよかったよ…また会おう」
「お前…俺の仲間に何しやがる!!」
名前:川橋 美樹
読み:カワハシ ミキ
性別:女
年齢:?
性格:無口 怒ったら誰にも止められない
容姿:髪は黒でロング 目は青
服装:青の短パン 下にスパッツをはいている 上は黒いパーカー
武器:鉄砲 マシンガン
口調:お前の頭…ぶち抜いてやる
備考:外国で傭兵としてよく雇われる 任務はかならずこなす 親はいない スパイも時々やるという
要望:なし
何か一言!:美樹をよろしく!
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