ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜
- 日時: 2011/07/25 17:38
- 名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)
第一章:隠れた陰陽師
おいで…
おいで…
僕たちといっぱい遊ぼ———?
- Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.24 )
- 日時: 2011/08/27 23:26
- 名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)
智「繋ぎ目を見つけたらすぐその場で知らせろ。
一歩でも動いたら繋ぎ目がまた移動するかもしれない。」
悠「ok!」
そして俺たちは繋ぎ目を探し始めた。
大樹サイド
大「えっと〜…繋ぎ目、繋ぎ目…」
「繋ぎ目」という言葉を繰り返しながら壁を見ていく。
大「繋ぎ目…うゎっと」
集中してたせいか足に何かが引っ掛かって躓きそうになった。
大「あっぶねー…ん?なんだこれ?」
俺は床に落ちていた赤く光るものを見つけた。
それを拾ってよく見るとそれはただのガラスだった。
大「っち、ガラスかよ。」
そういって、俺はまたガラスの欠片を床に放り投げた。
その時に床のある変化に気付いた。
大「あれ、なんでここ・・・」
少し首を横に向ければ俺はすぐに智先輩を呼んだ。
智「繋ぎ目が見つかったのか?」
大「たぶん、繋ぎ目だと思うんですけど・・・」
そう言いながら俺が指差した所を智先輩が見た。
智「これは・・・」
- Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.25 )
- 日時: 2011/08/28 17:59
- 名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)
智サイド
智「これは・・・」
大樹が指示した所は、放送室側と音楽室側との廊下の色がここでくっきり分かれている所だった。
おそらく…いや、確実に繋ぎ目はここだ。
智「大樹、でかしたっ!よしっ!今度何か奢ってやる。」
悠「えっ俺は?!」
智「今度数学のプリントを50枚やる。」
悠「そんなのいらねぇよ!」
大「あの・・・そこの壁に飾ってある絵が1枚足りないんです。」
怜「足りない?
あぁ、確かにいつもより足りない気がするな。」
大「ですよね。」
智「あ、ホントだ。」
そう。放送室側の壁には全部で6枚の絵が飾ってある。
その6枚の絵の内1枚が繋ぎ目のとこで無くなっているという事は、『ここが繋ぎ目です』と言っているようなものだ。
蓮「これで、ここが繋ぎ目だって言う事がはっきりしたな。」
瑛「で、どうするの。智」
智「う〜ん・・・たぶん、斬ればいいんじゃない?」
愁「斬る?」
智「うん。ここで空間が途切れているんなら、この繋がれた空間を切り裂けば元の空間に戻るんじゃないかな…。」
悠「さっすが智、頭良い〜」
智「悠太がバカすぎるだけだ。」
悠「酷いっ(◎д◎ノノ)!」
香・怜「キモい(黒)」
悠「うわーん、え゛〜い゛〜じ〜!」
瑛「ちょ、来んな!マジで!」
悠「・・・(/_;)・・・」
智「おいコラ。勝手に、ギャグ小説にするな。」
大「『小説』という単語は禁句だと思うんですが・・・」
智「まぁ、それは置いといて。
とりあえず、斬ってみるけど・・・」
俺はそう言って長剣を鞘から抜いた。
悠「ちょ、智!なんで俺に剣向けるのさ!?」
智「え?…あぁ、斬る物間違えるとこだった。」
香・怜「いっそのこと斬ればよかったのに…。(黒)<小声>」
ひょぇ〜!怜緒はともかく、香慈ってこんなキャラだっけ!?
香「智・・・斬らないの?(黒笑)」
智「はい!斬りますっ!!斬りさして頂きますっ!!!」
俺って、こんなにMだったっけ?(泣)
- Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.26 )
- 日時: 2011/08/28 18:32
- 名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)
そういえば、前に母さんが言ってた。
母「男の子で顔がカワイイ子って腹黒いから気をつけてね〜♪」
って…。
香慈にも当てはまるのかっ!世の中恐ろしい…。
怜「いやいや。お前のその妖怪の血が付いた顔の方が恐ろしいわ。」
智「そうかな〜…って!!いっつも言ってるけど、心を読むな!!」
怜「だって聞こえるんだもん。」
そういう問題か…。
俺は心で怜緒に突っ込みながら剣を構える。
そして剣に霊気を集めた。
他の皆は静かにこっちを見ている。
智「 悪の魂よ、我の前に姿を現せ—————
“現”————————」
呪文を唱えながら繋ぎ目めがけて長剣を振り落とした。
長剣が振り落とされた瞬間、俺たちの目の前に一人の少年が現れた。
俺以外の7人は驚いている者もいたが、2,3人ほど普通に見ている者もいた。
俺は少年に問いかけた。
智「昔、多くの生徒にいじめられていた男子生徒って、君の事だよね?」
- Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.27 )
- 日時: 2011/08/29 23:26
- 名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)
少年“・・・・・”
少年は何も答えずに俯いたままだ。
智「・・・名前を、教えてくれないかな?」
・・・って、答えるわけないか。一応七不思議の一つだし、そう簡単にいくはずがない。
そんな事を考えていたら、少年が顔を上げた。
全員「!!!?」
蓮「あ、・・・あぁ・・・」
瑛「・・・あんま見るな。」
瑛治は過呼吸になりそうな蓮を落ち着かせた。
それにしても…これは酷い…
少年“返せ…ほんとうの俺を・・・かえぜえええええ!!!”
少年の顔はあるべきものがなかった。
それは目であったり、歯や舌であったり・・・
この世のものとは思えなかった。
俺は今までこんな酷いの見た事がない。
智「っみんな!とりあえず走れっ!」
皆は俺の声で一斉に走り出した。
智「 皆の儚き命を護れ—————
“守護”———」
俺は一応一人ひとりに結界を張り、逃げている途中に他の霊に襲われても大丈夫なようにしておいた。」
後ろを追いかけてくる少年は遠慮なしに猛スピードで迫ってくる。
愁「おいっ!智!!このままじゃずっと追いかけっこ状態だぞ!」
智「分かってる!今最善の方法を考えてるとこだ!!」
それにしても…繋ぎ目を斬ったら少年が現れたという事は、確かにあの少年は七不思議の一つだ。
でも、本には『足が無くなった』としか書いてなかった。
顔の事など、全く書いていないじゃないか!?
悠「智!とりあえず攻撃してみろよ!」
智「うーん、やっぱりやるっきゃないか。」
走りながら俺は内ポケットにある小瓶を取り出し、蓋を開けた。
そして、少年に向かって中に入っていた液体をぶっかけた。
- Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.28 )
- 日時: 2011/09/05 23:20
- 名前: 漆黒の大魔王 (ID: JAJsF.Xg)
俺が液体をぶっかけた瞬間、少年は青白い光に包まれた。
少年“うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!”
智「うるせぇよ。ちょっと黙れ。
魂を包む闇を斬り裂け——————
“斬”——————————— 」
俺がそう唱えたら、少年はさらに青い光に包まれた。
少年“ぅ゛がっ、・・・・・・・・・・”
少年は液体を被ってからずっと喚いていたが、呪文を唱えたら大人しくなった。
瑛「何をしたんだ?」
智「聖水をかけたのさ。母さんが作ったものだから結構効いたけど・・・」
怜「それより、男の子、動かないけど。」
智「ああ、それならもう安心し・・・ふらっ」
悠「お、おい!大丈夫かっ!?」
智「だ、大丈夫。少しふらついただけだよ。」
蓮「今まで、どうもなかったのに…。」
智「さっき、奴の魂に纏わりついている悪霊の念を一時的に消したんだ。
実は、今の呪文はまだ未完成で…母さんに教えてもらったばかりなんだ。」
さっきは仕方なく使ったけど、実際に仕事場で使うのは初めてだ。
一気に体力が減るのも仕方がない。それに・・・
少年は俺がもう少し遅かったら、完全に暴走してた。
智「さてっ、じゃあ君の名前。教えてくれる?」
俺は黙ったまま立っている少年に聞いた。
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