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黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜
日時: 2011/07/25 17:38
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)



 第一章:隠れた陰陽師


 おいで…
      
     おいで…


僕たちといっぱい遊ぼ———?


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Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.9 )
日時: 2011/07/26 10:20
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)


悠「なぁ、さっき智から『絶対行くな』みたいな事かなり言われたんだけど。」

瑛「ほっとけって。」

俺たちは、7人で南校舎の2階に居た。

香「つーか、そろそろ何か出てきてもいいんじゃね?」

怜「そうだな・・・」

“・・・・し・・・・れぃ・・・”

大「ね、ねぇ、今何か聞こえませんでした?」

愁「?いや、何も聞こえなかったけど。」

蓮「そうか?俺、ちょっと聞こえたんだけど…。」

“・・・たしっ・・・・き・・・ぃ・・・”

蓮「まただ、しかも大きくなってる・・。」

怜「今の、みんな聞こえた?」

怜緒が聞くと、みんな静かにうなずいた。

悠「一体何だ・・!!」

瑛「?どうした。悠太。」

悠太は後ろを見た瞬間固まってしまった。

香「後ろに何が…!う、うわぁぁぁぁぁああ!!」

香慈が後ろを見た瞬間叫び声を出したので、反射的に皆後ろを見た。
そしたらみんな一斉に走り出した。

大「な、なんだよっ!?」

悠「まさか、あれって七不思議の一つなんじゃっ!?」

愁「マジかよっ!!」

そう、みんなが見たのは、
白の着物を真っ赤に染め、顔のいたるところから血を大量に流した女がいた。

瑛「マジキモい!!あれって、『口裂け女』じゃん!」

怜「口裂け女の対処法ってなんだっけ!?」

悠「俺に聞くなよ!!」

悠太がそうやって怜緒にツッコミを入れた。
そんな事をしている時も、女はどんどん迫ってくる。

“私きれいぃぃぃぃぃ!?”

どす黒い声で聞いてくる女はまさにホラー映画に出てくるのより恐ろしかった。

一生懸命逃げてると、運悪く行き止まりの所に辿り着いてしまった。

香「げっマジ!?」

瑛「どうするよっ!?」

悠「引き戻したいけど、引き戻したら地獄だ…。」

口裂け女はすぐそこまで迫っていた。

皆は恐怖でもう声が出なかった。

<もう終わりだっ!!>

7人がそう思った時、どこからか声が聞こえた。


「みんなしゃがめっ!!」


みんなはその声の言う通り一斉にしゃがんだ。

 ザクッ

しゃがんだと同時に7人の頭上の壁に1本のナイフが刺さっていた。


“うぅ・・・あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!”

口裂け女はうめき声を上げながら近くの窓を突き破りそのまま窓から落ちた。

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.10 )
日時: 2011/07/26 10:54
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)

智サイド

なんとか校舎内に入れたけど、霊や妖怪の気配がプンプンする。


「うわぁぁぁぁぁああ!!」


智「!!?」

南校舎から!?
しかも人間の声…誰かいるのか!?

俺は声がした南校舎に行った。

 in南校舎

智「っ!!」

あいつらっ!?
あれほど来んなって言ったのに!
あいつ等の近くに居るのが…
うっわー、きもっ!口裂け女かよっ…やっぱキモい…。
って、そんな事より早く助けないと!!


タッタッタッタッ


俺は走りながらコートから短剣を取り出し口裂け女めがけて投げた。
そして・・・

智「みんなしゃがめっ!!」

そう言ってみんながしゃがんだと同時に壁に短剣が刺さった。

(智:ちっ、かすっただけか。)

短剣は女の首をかすって壁に刺さったのだ。
女はうめきながら窓を突き破り落ちて行った。

(智:うわー、女の近くで止まったせいで奴の血が付いちまった。)

走っていた智は、短剣を投げた時に女のそばで止まったせいで女の血を浴びてしまったのだ。


智「はぁ・・・怪我はないか?」

そう言って悠太に手を差し出す。

悠「・・・・・」

あ〜ぁ、脱力してるわ皆(苦笑)

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.11 )
日時: 2011/07/26 11:29
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)

智「おーい、起きれるか?」

俺がそう言うとみんなゆっくりと立ち上がった。

瑛「お、お前・・・どうして・・・」

怜「智は・・・来ないんじゃなかったのかよ・・・」

どうやら皆はさっき起こった事より何故俺がここに居るのかが疑問らしい。

智「その事だけど、まずあそこの図書室に行こう。
  図書室の方が安全だ。」

そう言って俺は、図書室に向かって歩き出した。

皆は黙って俺の後ろをついてくる。


 ガラっ

智「入れ」

いつもより低くて怒りを込めたような声に7人は肩を震わせながら入る。
大樹に関しては目に涙がうっすらと溜まってる。

 ガラっ

智がドアを閉める。

悠「な、何で智がここに…(智「あれほど来るなと言っただろっ!!」…っ」

悠太の言葉を遮り智が怒鳴った。

智「はぁ、俺が来なかったら今頃あんたら奴に喰われてたぞ。
  まさかと思って来たら、あんたらが居てビックリしたよ。」


7人「・・・・」


智「悠太。電話で俺言ったよな『行くな』って。」

悠「…ごめん。智から電話来た時には、もうここにいたんだ。」

智「じゃあ何ですぐに外に出なかった。
  あの電話の後でも、すぐ外に出れば間に合った。」

悠「っ・・・・」

(智:…ちょっと言い過ぎたか?)

智「まぁ、起きてしまった事は仕方がない。
  お前らが関わってしまった以上、全てを話す。」

蓮「すべて…?」

智「ああ。何故俺がここに居たか。この世界はなんなのかを。」

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.12 )
日時: 2011/07/26 12:06
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)

瑛治サイド

智は、一体何を隠してるんだ?


瑛治には、目に映っている智の事が何故か怖く思えた。

智「で、話す前に椅子にでも座ってよ。結構長くなるから。」

智が言うと皆近くの椅子に座りだした。
俺は智に一番近い椅子に座った。

智「うーん、じゃあ俺は(「パリーン!」)!?ああー!!うぜぇ!」

智が話していた時、天井にあるライトが割れた。

愁「うわぁ!次はなんだよ!」

智「大丈夫。ただの雑魚霊だ。」

そう言って智は、どこからか銃を取り出した。

 バンッ
       バンッ

智は天井に向かって2発発砲した。

俺たちはその光景をただ見てるだけだった。

智は、銃をしまったらお札?のようなものを取り出し、図書室のドアと窓に張り付けた。

智「うしっ!もう大丈夫だ。
  ん?どうした、瑛治。」

瑛「・・・お前は誰なんだ?」

Re: 黒桜学園の七不思議〜異世界への道〜 ( No.13 )
日時: 2011/07/26 13:38
名前: 漆黒の大魔王 (ID: JZUESnRS)

智サイド

智「・・・『誰』って、

  保野崎家6代目陰陽師、保野崎智・・・だけど?」


悠「い、陰陽師って・・・」

大「あ、あの陰陽師ですか?
  霊や妖怪を退治する・・・。」

智「そう。保野崎家は代々受け継がれる陰陽師一族。
  そんで、今日お前らがここに来るのを拒んだ理由は俺が今日ここに来て七不思議を解決するため。」

怜「だから、俺たちがここに居ると智の正体が俺らにバレて面倒な事になるってこと?」

智「まぁ、そんなとこ。
  しかも今日は満月だ。満月の日は霊が集まりやすいからな。
  そんな日に七不思議の解決とお前らの対処ときたらこっちの身体がもたねぇよ。」

悠「で、俺らはこれからどうすればいいんだよ。」

どうすればいい?って言われても・・・。

智「う〜ん、まぁ、俺と一緒に行動してろ。
  お前らだけで動かせたら今度こそお前らの命は無いからな。」

香「え?帰れねぇのかよ。俺たち。」

智「ああ。さっき言ったろ。『あの電話の後でも、すぐ外に出れば間に合った。』って。」

愁「ああ。それがどうしたんだよ。」

智「俺の電話があった時点で外に居れば霊や妖怪の領域から少しは外れる。
  でも、もう七不思議に遭ってしまった。
  こうなった以上もう出られないよ。

        この世界から。」

7人「えっ?」


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