ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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冥界の主は———
日時: 2011/08/25 19:29
名前: グレイ (ID: RXugjDaQ)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs2/index.cgi?mode=view&no=5647

どうも、おはこんばんにちは、初めましての方は初めまして。
グレイという者です。
因みに今、オリキャラを募集しています。
興味のある方は、上のURLからどうぞ。

シリアス系の話を書きたくて始めました。
あ、ちょ、石投げないでください、いたたた…
この話は、暗かったり明るかったり、明るかったり暗かったりと、何か不安定です。明るいのと暗いの7:3の割合です。
宜しければ先にお進みください。
それでは、注意事項です。


・駄文です、下手です。
・流血・死ネタ・グロイ表現するかもです、というか、絶対にします、グロ風にします。そう言った者が嫌いな方、ブラウザのバックボタンを連打することをお勧めします。一話目が特にグロイかもしれません多分。
・二次創作の方でやっている小説をなるべく優先しますので、最初は更新しまくりますが、話に詰まってくると亀以下の更新となります。
・グレイが嫌いな方は自転車でUターンをお勧めします。

…では、頑張っていきたいと思いますので、温かい目で見てやって頂けるとうれしいです、では…


お客様(神様)

★IANA様
☆黎様

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Re: 冥界の主は——— ( No.17 )
日時: 2011/08/26 16:18
名前: グレイ (ID: RXugjDaQ)

【一日経過】

11、魅夜〜冥界の城、黒の部屋にて〜



「どうしました? 考え事ですか? 魅夜様。」
「そんなも感じねぇ…最近、少し不安なの。死神が。」
「大丈夫ですよ…あいつらですから。」
「そうねぇ…」


…大丈夫かしら? 少し不安だわ…
魔王も最近は変だって言うし…
何かあるとすれば、あの石ね…
あの石は、下手をすると神や死人までも殺せる…
悪用すれば、世界だって壊せるからねぇ…
いくら私でも、世界を壊すようなことはしたくないし。
何とかして欲しいわ…


「頑張りなさいよ…クロノ…死様…」






【クロノ〜ハイケイド、情報屋の家にて〜】







「…なぁ、だからもっと負けろよ…ルイ、早くしないと大変なことになるんだよ…」
「えぇ〜?でもさ、この値段じゃなきゃ駄目なんだよ!!それを理解してよ〜!!」
「…もう行こうぜ? クロノ、別にいいじゃねぇか…城の地図なんて…」
「甘いな、僧兵。城は広い、下手をすれば迷ようからな…知っておかなければ、俺たちが危ない。」


…そう、今からハイケイドの城に、潜入しなくては行けないのだから…
本当は、こんな泥棒のようなことはしたくない。しかし、あそこに魔妖石があるのだから、回収しなければならない。
魔妖石とは、俺等死神の先祖が作った、身につけるだけで魔力を急激に増加させる石である、しかし、デメリットとして使用した者の心に、狂気を宿す、恐ろしい石だ。この大陸に、3つ存在する、見た目は紫色の宝石のような石である。
過去にも、この石のせいでたくさんの人が死んだ。
俺等は、そんな風に大惨事を起こしたくないというわけで、回収しようとしているのである。
魅夜様も、それを理解しているようで、許可も取れているのだった。
現在、情報屋の早川ルイに城の地図を持ってないか聞いたのだが、なかなかの値段をふっかけられ、現在交渉中…というわけだ。


「もう、こいつ殺して情報奪うか? クロノ。」
「ヒィィィィ!? 死神って、残酷すぎだよ!? 」
「…なら、情報渡せ。」
「なら!君達が何を取りに行こうとしてるのか、それについて説明してくれたら良いよ!!」


この情報屋ッ…明るくて面白いと、言われてきたが…
相当やっかいな奴だな…悪用されたくないし、興味を持って何かされても困る。
好奇心という物は恐ろしい、改めて実感したぞ…
さて、どうするか…もう地図は諦めるか…?
俺が悩んでいると、見かねたように僧兵は、陰がある笑みで俺に喋りかける。


「やっぱり、諦めにゃいけないんじゃないか?俺はそれでもいいし。」
「そうだな…はぁ…」


交渉を諦めて、家から出て行こうとすると…


「あー!!もう!分かったわよ!地図渡すわよ!!」


その声を聞き、俺と僧兵は勢いよく振り返り、ルイを見る。
ルイの手には、丸められた地図があった。


「本当か!!ありがとな…!」


そう言って、地図を取ろうとすると、ルイは腕を上に上げ、俺の手をはねのけた。
そして、不敵な笑みで笑うと、俺たちの目を見て言う。


「ただし!!私も一緒に行かせて貰うわよ〜!!それが条件!!どうする〜?」


そう言って、腕を組む。
…えぇぇぇぇ…




Re: 冥界の主は——— ( No.18 )
日時: 2011/08/27 14:36
名前: IANA (ID: 0LEStScZ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

い…石!?なにそれ、気になる…。

Re: 冥界の主は——— ( No.19 )
日時: 2011/08/27 14:51
名前: グレイ (ID: RXugjDaQ)

IANAさん

今後のストーリーに関わってくる品物です(笑)
冥界にいる人の出番が減りますね…はい。すいまs(ry)

Re: 冥界の主は——— ( No.20 )
日時: 2011/08/29 20:15
名前: グレイ (ID: RXugjDaQ)

12、クロノ〜ハイケイドの城にて〜



新月、それは死神にとって、色々と有利な状態。
何故なら、基本、死神は黒いローブを着ているので、夜の闇に紛れられるのだ。
今回は、ある人が助けてくれたため、新月になったのだが、今度恩を返さなければいけないな…
そんなことを考えていると、僧兵が話しかけてきた。


「なぁ、クロノ、作戦とかを立てないのか?」
「そうよ!不用心に侵入して、捕まったりしたら元も子もないわ!!」
「そうだな…」


腕を組み、少し考える。
死神であるの俺と、僧兵は魔妖石の気配を辿れるが、ルイはできるとは思えない、つまり…
思いついた作戦(?)を2人に話してみる。


「とりあえず、二手に分かれるのはどうだ?僧兵とルイ、もしくは俺とルイで。」
「何で私だけ単独行動ダメなの!!」
「…お前は俺等が探してる物を、見つけられると思えない、だからだろ、クロノ。」
「そうだ。」


流石、僧兵は俺の思ってることをよく分かってるな。
しかし、ルエはどっちと行くか…


「じゃ、クロノと行くよ。」
「分かった。」


城の門の前に走っていき、兵士などがいるかどうかを確認する。
…たくさんいるのだが、しかも何だ? 何か城の方が騒がしい…?
ルエに今日は何かあったのか訪ねてみる。


「…そうだ!あれだあれ!」
「あれとは何だ? 」
「あのね、どっかの国の王子様がきてるらしいんだよ。」
「アバウトだな。」
「確か名前は…クロ—セル・アルファーロだよ。」
「何処かで聞いたことあるような…」
「まさか、暴食か?んにゃ、それはないか。」
「まぁ、今はそんなこと気にしてる暇はない。」


兎に角、絶対に侵入しなければならない。
あの兵士を何とかしなくては…
ん…? あれは…!?




【クロ—セル〜ハイケイドの城、幻想庭園にて〜】





幻想庭園とは、実際に幻術を使ったかのような花々が咲き乱れる庭園だ。
そんな中で突っ立ってる俺は、ただ何もする気もなく、ただボーッとしているだけである。
そんな俺を見かねたのか、目の前にいた女性——ヤシロさんは薄く笑い、俺に語りかける。


「花に触れてみようとか思わないの?綺麗なのに…」
「俺が両手触れると、花を吸い込んでしまいます。」
「あら…そう…別にいいのにね〜…」


そのまま、ヤシロさんは青いバラを持って、城の中に行ってしまった。
居なくなったところで説明しよう、ヤシロさんは黄緑色の艶やかで長い髪に、深緑の目、見た目年齢20才…という美女だが。
実年齢は40才なのである。
いきなり、頭の後ろに鋭い痛みが走った。
何かと思い、両手を当たった物に触れる。吸い込んでしまったが、棘があり、長く細長い物…恐らくバラだろう。
まさか、ヤシロさんが投げたとか…?そんなわけないか…

ふと、背後に人の気配を感じた、振り返ってみるが誰も居ない。
気のせいかと思い、視線を元に戻す。
すると目の前に、いきなり少女が現れた!?
え? え? 俺がビックリするんだが!?
その少女は、魔女のような格好に、茶色の髪をポニーテールにしていて、青緑の目をしている。
一見すると、かわいらしい少女だ。
俺が驚いて、硬直していると、少女は俺に話しかけてきた。


「私は山吹星羅、時間が無い、早くしないとたくさんの人が死ぬぞ。」
「は? 待て待て…どういうことだ? 意味が分からない上に、君、不法侵入だぞ…」
「時間が無い、お前の国も巻き込まれる危険がある、納得してくれるわけ無いと思うから、私の能力で未来に行くぞ。」


俺がボーッとしているうちに、少女は俺の腕を強く掴み、宙に浮く…宙に浮くッ!?
頭が追いつかない、なんなんだこの状況…!?
すると、急に視界が暗闇に変わる、何も見えず、何もない、ただ少女がつかむ手が更に強くなり…痛い!痛い!!
痛さで目をつぶると、少女の声が聞こえる。


「何が見えても怯えるな、未来は変えられるのだ。」


何のことだ…?
聞こうと思い、目を開けると同時に、足が地面につく感覚がした。
瓦礫と倒れた木が散乱する、廃墟のような場所に到着。
何だったのだろうと思い、少女に聞こうと思ったとき、視界に肉塊をとらえた。
さらに、空気と同時に血の臭いと死臭の臭いがする。


「何だ…ここ? 人は…? 」
「ここはハイケイド、人は全員殺された。」
「な!? 」


ここがハイケイド!?
人は全員殺された!?
そんな馬鹿な…夢か…? 夢なのか?
更に少女は、俺にとって絶望的な事態を告げる。


「犯人は、現在メールクリーナ王国で殺戮を再開。樹海にいた私、阻止できず…すまん。」
「え…?」


メールクリーナ…俺の国…まさか!?
必死に思考を張り巡らせるが、頭が追いつかない。
ただただ、夢であることを願う。
すると、少女はまた俺の腕を掴み、宙に浮く。
再び暗闇の中へと戻り、痛みで目を閉じ、開けたときには、幻想庭園に戻っていた…。


「何だったんだ!? さっきのは!? 」


俺は、少女に叫ぶ。
兵士などに見つからないよう、注意しつつ。
すると、少女は言う。


「3時間後のハイケイドだ…ある石により、この国の全ての人が虐殺された…メールクリーナもだ…」
「嘘だ…嘘だろ!!」
「残念ながら、このままではそうなってしまう、しかし、お前が彼奴らと手を組めば、最悪、あの犯人を倒せるかもしれない…」


少女は、そう言って俺を見る。
嘘かもしれない、しかし、あのリアルさは本物だ…
本物の未来なのだろう。
しかし、もしかしたら変えられるかもしれない…その希望があるのなら、俺は少しでも手伝うしかないのだろう。


「…方法は…?」
「正門にいけ、手を組んでくれる奴らが居る。」
「分かった、あと、お前何者だ? 」
「最初に言った…山吹星羅、樹海に住む賢者だ。じゃあな…」


少女…星羅は、またも宙に浮き、姿を消した。
未来に行ったのだろうか…?
それは俺には分からないが、幻想庭園をあとにする。
正門へと向かうのだ。


兵士を城の中へと待機させ、正門から出る。
すると、見たことのある青年2人と、知らない少女が俺を見て驚いていた。
そうか…死神か…なるほど、俺はどこまでできるか分からないが、やってみるしかない…





Re: 冥界の主は——— ( No.21 )
日時: 2011/09/02 20:05
名前: グレイ (ID: RXugjDaQ)

13、ハコ〜樹海、ハコの家にて〜



「綺麗な星だね〜!」
「そうですね、星の明かりでも、洗濯物乾くでしょうか? 」


颯馬…こんな時も家事のこと…
まぁ、僕らは家の畑で、闇月草という珍しい薬草を採取しようと思い、こんな真夜中に外に出ている。
闇月草は、新月の真夜中に開花するのである!


「でも、闇月草って、何で新月に開花するんでしょうか? 」
「えーっと、一説によると、闇の魔力と星の力を栄養として育ち、新月の闇の膨大な魔力により開花すると言われてるよ〜。因みに、満月草は真逆なんだよね〜光の魔力と月の魔力ね〜」


はい、僕の豆知識。
颯馬は納得したように僕を見る。
とにかく、花が開花すると同時に採取。
少し可哀相だが、そのまま生やしておくと、毒も出すからね…


「あー…割とたくさん採れたし、星羅やスバル君にお裾分けしてこようかな〜? 」
「賢者さんと研究者さんですか?」
「そうそう。」


彼女なら、もっと良い傷薬を作ってくれるかもしれないし、スバル君なら、劇薬作って貰うこともできるからね。
まぁ、会えるかどうかが微妙だけども…
採取も終わり、家の中に入ろうとしたとき、家の裏の方で何か物音が聞こえた。
魔物か…死人か…どちらにしてもかなり危険だが。
恐る恐る、家の裏に回る。すると、僕が予想もしなかった事態が——


「星羅ッ!? どうしたの!? 酷い傷だよ!? 」
「…ハコか…私は…平気だ…。クッ…なかなか…深く斬られた…みたいでな…」

星羅の肩と、お腹あたりから血が溢れるように出ている。
このままでは、出血多量で死ぬかもしれない。
颯馬を呼び、応急処置で出血を抑える。
肉は骨が見えるまで切り裂かれ、普通の薬草ではあまり効かないみたいだ…
相当酷い…剣や刀で切られたのだろうか…


「颯馬、式神を使って、スバル君呼べる? 」
「はい!!今すぐできますよ!」
「じゃあ頼むね!!」


とにかく、ハンカチやタオルで傷口を押さえる。
多少は血が止まってきた、しかし、ここに来るまでどれくらい血を流したのか分からないから、まだ安心できない。


「まさか…スバルに…借りを作る羽目に…なるとはな…」
「…何があったの? 」
「魔妖石だ…阻止しようとしてこの様だ…」


なるほど…まず星羅にここまで傷を負わせる奴事態、珍しい。
魔妖石は、それを一般人でも可能にするから…
その時、式神と一緒に、颯馬とスバル君が来た。


「話は聞いた。傷の処置をするぞ。」


スバル君は、「邪魔だから向こうに行っていてくれ。」と僕らに言って、星羅の治療をしている。
僕らは、家の前でただ突っ立て居る。
いや〜…本当に来てくれるとは…


「まぁ、スバルさんも星羅さんには、お世話になっていますしね。」
「それもあるのかな…というか、まだ闇医者やってるのかな〜?」
「そうらしいですよ。」


変わってないなぁ…
まぁ、昔から何気に手術とかやってたから、彼らしいんだけど…
腕は確かだし、と言うかもの凄いけど…


「ぼったくりだし、冷徹だし、残酷だし、医者なのかって思うときもあるけどね〜。」
「ご本人に聞かれたら殺されますよ…」
「だよね〜」


…このときはまだ気付かなかった、僕らの運命の歯車は。ここから狂い始めたと言うことに…




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