ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 駄菓子屋てる
- 日時: 2011/09/24 20:00
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
てるてるぼうずは莫迦な奴、
金の鈴などほしゅうない、甘い酒などほしゅうない。
自ら首を掻っ切った、口無し外道に御座います。
こんにちわ、さゑと申します、一スレお借りして小説を投稿させていただきます。
亀更新になりますが、よろしくお願いします<m(__)m>
そして、超短編です。
- Re: 駄菓子屋てる ( No.25 )
- 日時: 2011/10/06 09:20
- 名前: ハーマイお兄 (ID: blFCHlg4)
スタンダードな日本昔語り風というのは、意外とありそうでない。新鮮で胸が熱くなりますな。個人的に明日のために感想をば…
>>10で気づいたところを。
てるは、「おかわりは?」と言うように、ひなに手の平を突き出しました。
ここの書き方なんだけど、『「おかわりは?」と言うように』は『なにもしゃべっていない様子』だから、
てるは無言で、ひなに手のひらを突き出しました。
とわざと『なんで手を突き出すんだ、ああそうか、おかわりをどうぞってつもりで手を出したのか』と'裏表現’でいくのもいい。あとこんなのもありだ。BESTではないかもしれんが。
ひなの空になった椀のほうへ、てるはすっと手を広げました。
−−−のように、と書いてしまいたいところを、情景(見えている景色)で表現するのも一つの方法。その辺をたまに変えてみるとさらによろしゅうなるのでは。
- Re: 駄菓子屋てる ( No.26 )
- 日時: 2011/10/08 18:45
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
- 参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi
萌恵様
コメント毎度ありがとうございます!
そろそろ完結です( ∀
ハーマイお兄様
おぉお!まさかのご指摘コメント!
普段、リクをしないとこのような点になかなか気づく事が出来ませんで・・・。
書き方の工夫でこんなに変わるのですか・・・( ..)φメモメモ
参考にさせていただくと同時に、その点も修正しておきたいと思います。
わざわざ有難う御座いますm(__)m ご指摘有難う御座いました!
- Re: 駄菓子屋てる ( No.27 )
- 日時: 2011/10/08 19:35
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
- 参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi
餓鬼が舐める 甘い菓子
飢えた餓鬼が 舐める菓子
餓鬼の胃袋蜜色で 甘く響いた不協和音
甘い罠と餓えの中
燃えて爆ぜるは 鬼子共
高く笑うは 甘い魔女
嗚 嗚 恐ろしや 恐ろしや
ひなは、ぱたりと、その場に座り込みました。
血みどろになった片手で、てるの着物の裾にしがみつき、
ぼろぼろ、ぼろぼろと、目から涙を垂らし、鼻水を垂らし、鬼のような形相でてるを睨みつけました。
てるは、魔女のような瞳で、着物に縋る性根の潰れた異形を見下ろしました。
「哀れな鬼・・・、そこまでして、甘い酒を求めるのね、金の鈴を求めるのね、莫迦ね、ひな、莫迦ね
私はてるてる坊主なんかじゃないわ・・・、どれだけ甘い酒を貢ごうが、雨なんて晴らせやしないの
私に縋り、菓子をねだり、叶いもしない願をかけ、叶わなければ私の首を掻っ切って・・・
てるてる坊主は、死ぬまで口無しだわ、そうやって、今も生きている・・・」
てるは、泣き崩れたひなの前に、顔を近づけて言いました。
「ほら、私の首を引っかきなさいな、私はあなたの願いを叶える事が出来なかったのでしょう?
ほら、あなたのその血の付いた穢れた手でいいの、ちょんと、首を切りなさい。
さすれば、わたし」
が り っ
てるの首から、真っ赤な血が、噴き出して。
ひなの手が、顔が、真っ赤に染まって。
甘い夢も、甘い胃袋も、甘い声も、全部全部全部—
燃えて、爆ぜましたとさ
「あら、少し臭うと思ったら・・・、姉さん、どうしちゃったのかしら」
まいは、布団から起き上がりました。
まいは、継ぎ接ぎまみれの自分の体と、くっついたひなを見つめました。
「てる・・・、私、てるの菓子が、この世で一番好きだわ」
まいは、てるの目を見つめて、言いました。
てるは、何も喋らず、ただ、黙々としておりました。
「私達が鬼子なら、てる、あなたはデヰ゛ルね、どうしたら、こんな継ぎ接ぎまみれの気色悪い体になってしまうのかしら」
まいは、喋らないてるに向かって、皮肉を込めて言いました。
てるは、いつものように、喋らぬ外道として、そして、魔女として、まいの瞳をじぃっと見つめていました。
「姉さん、莫迦ね、本当に、莫迦ね、姉さん、姉さん」
まいは、ほほほと、上品な笑みを浮かべ、そして、溜息をつきました。
「てる、私は、こんな姿で生きていくのは御免だわ。
せめて、姉さんと一緒に、死なせてちょうだい?」
てるは、まいの頼みを聞いているのかいないのか、うなずきもせずに、すっと立ち上がりました。
「あら、殺してもくれないの?本当に、酷い魔女
ぞ ぶ
「わあ、また奴が街にやってきたぞ」
「嗚呼、口の利けぬ首無し娘じゃ、恐ろしや恐ろしや、なんまいだぶなんまいだぶ・・・」
「かごから甘い匂いがするよう、嗚呼、あの菓子には毒が盛ってあるのじゃ、食ったら気がおかしくなってしまわぁ」
私、てるてるぼうずのてるに御座います
甘い菓子を鬼子に売り捌く、駄菓子屋のてるに御座います
この通り、口の聞けぬ畜生に御座います
猫目で色白でとても美しい娘で御座います
しかし、口の利けぬ外道に御座います
今日も鬼子がやってまいります、乳の味すら舌先に残らぬ、鬼子がやってまいります。
「嗚、てるの菓子は、とても甘い—。」
お終い。
- Re: 駄菓子屋てる ( No.28 )
- 日時: 2011/10/08 19:39
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
- 参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi
さて、うさぎの糞のように短い小説でしたが(ぇ
とりあえず、駄菓子屋てるはこれにて完結いたしました。
今までコメントを下さった方々、有難う御座いました。
拙い文でしたが、一つ書き上げると結構すっきりするもんですね( ∀
とりあえず、見てくださった方々、本当に、有難う御座いました。
- Re: 駄菓子屋てる ( No.29 )
- 日時: 2011/10/08 19:52
- 名前: ryuka ◆wtjNtxaTX2 (ID: /uGlMfie)
ブラボー!! (ノ≧∀≦)ノ★祝★L(≧∀≦L)
最高に面白かったです!完結おめでとうございます!!
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