ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 駄菓子屋てる
- 日時: 2011/09/24 20:00
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
てるてるぼうずは莫迦な奴、
金の鈴などほしゅうない、甘い酒などほしゅうない。
自ら首を掻っ切った、口無し外道に御座います。
こんにちわ、さゑと申します、一スレお借りして小説を投稿させていただきます。
亀更新になりますが、よろしくお願いします<m(__)m>
そして、超短編です。
- Re: 駄菓子屋てる ( No.10 )
- 日時: 2011/10/08 19:01
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
続きです
「・・・、食べてもいいの?」
てるは、こくりとうなずきました。
ひなに差し出されたのは、塩とといた卵、大根の葉などが入った、とてもぜいたくな雑炊でした。
「いっ・・・、いただきます!」
ひなは、大きな器によそった雑炊を、よほど腹が減っていたのか、ぺろりと食べてしまいました。
ひなは、椀に残る米粒を、ぺろぺろと舐め始めました。
それを見たてるは、空になった椀に向かって、そっと手を広げました。
「・・・、いただきます」
ひなは、てるの作った雑炊を、おなかいっぱい食べました。
塩の香りが、ひなの鼻をくすぐり、ひなはその匂いを、空気と一緒に吸い込みました。
久しぶりに、温かい飯を食べれた事で、ひなの表情は大分と、変わったものでした。
「嗚呼、てるの雑炊はうまかった、今まで食べた飯より、断然うまかった」
ひなが飯を食い、うとうととし始めました、ふっと、やわらかくて香りのいい布が、ひなをつつみました。
「双子は嫌?」
てるの、桃色の唇が、桃色の喉奥が、ぱっと跳ね上がり・・・。
てるの声が、ひなの耳に、初めて響きました—
- Re: 駄菓子屋てる ( No.11 )
- 日時: 2011/09/29 21:36
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: (^3^)←誰を連想しますか?
うわっ!Σ(・口・)
この小説、今までにない感じの小説ですね!凄い魅力的です
ああ、憧れてしまう…
お気に入りに入れても良いですよね!?
- Re: 駄菓子屋てる ( No.12 )
- 日時: 2011/09/30 19:20
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
- 参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi
萌恵様
コメント有難う御座います!
お気に入りだなんてそんなっ・・・(///∀キャっ
こんな厠みたいなスレでよろしいのでしょうかっ!
ありがたき幸せm(__)m
お知らせ
駄菓子屋てるの挿絵をうpしておきますた、一応主人公のてるちゃんを。
下手糞ですが、感想頂ければ嬉しいですm(__)m
参照のURLからどうぞ
- Re: 駄菓子屋てる ( No.13 )
- 日時: 2011/10/01 13:55
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: (^3^)←誰を連想しますか?
>>12てるちゃんのイラスト見ました!
美人さんですね〜イメージとぴったり重なりましたよ(^v^)
- Re: 駄菓子屋てる ( No.14 )
- 日時: 2011/10/01 17:17
- 名前: さゑ (ID: s3nHTWkq)
- 参照: http://w5.oekakibbs.com/bbs/oe-kakiko2/oekakibbs.cgi
萌恵様
ありがとう御座います!てるちゃんは私の絵より百倍美人なんですよ。(ぇ
とりあえず、赤茶色の髪は外せませんでした( ∀
更新
「てっ・・・、てる・・・!お前・・・!」
てるが、ひなをぎゅうっと抱きしめて、蚊の鳴くような猫撫で声で、妖しく囁きました。
「全ての鬼子は、人間様に虐げられ、親さえも塵を見るような目で見られる・・・
ふふ、よく出来た話よ・・・
ひな、その醜態、この目に焼き付けさせてもらったわ、
ひな、あなたの願い、私の作る甘い菓子で叶えてあげようぢゃない」
鬼子の頭に、そっと、デヰ゛ルの囁きが、これまで以上の甘い甘い蜜となって、響き渡った—
「てるにしては上等な菓子じゃないか、わぁらの醜態、お前に売ってやる」
「あら、意地汚いお姉さんね、可愛い妹はどうしたの?」
ひなの目が、生気を失った青白い瞳が、爛々と、美しく、汚らしく、輝きました。
「この飴玉を上げましょう、明日には、゛双子゛では無くなってるはずよ」
口を開く事を知らないはずだったてるの口は、にんまりと、美しく、汚らしく釣りあがりました。
まいの寝息が、二人の呼吸と一緒に、夜の空へ消えていきました。
とてもとてもとてもとてもとても、薄汚く、気持ち悪く、且つ、甘い夜でした。
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