ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 指切りげんまん
- 日時: 2011/12/10 21:44
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
—指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ます、指切った。
*登場人物*
主人公
中2 A組
魅琴 葵 (みこと あおい)
普通平凡な女子中学生だが、周りが異常。
中3 C組
木下 瑠璃(きのした るり)
黒髪赤目の犯罪歴ありの女子。
中1 B組
上禅 零姫(かみぜん れき)
謎。
中2 A組
七色 瑞希(なないろ みずき)
ピンク髪にオレンジの瞳。明るく運動神経が優れている優しい子。
羅樹 莉華(らき りか)
表では優しいが裏では悪い。
こい茶色に黒目。
第二期
白雪零姫 銀髪碧眼 スポーツ万能成績優秀ロボットのような人。
緋那多・R・華那アリス
容姿淡麗、おしとやかなお嬢様系女子。だが未麻の家ではメイド服姿。 金髪の波も癖もないストレートの
髪にピンクの目。
柚未麻
ライトブラウンのショートカットに黄色の目。
葵の妹。
駄作ですが、
読んでくれる方が居たら幸いです。
宜しくお願いします。
ではでは。
- 過去現在未来 ( No.16 )
- 日時: 2011/12/02 20:28
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
—あれは、数年前のこと。
私には大好きな人が居た。魅琴葵。私の実の姉だ。
姉はとても優しくて、面白い人だった。話していてとっても明るくなれる、話す話題が次々浮かぶ。面倒見の良い、いい姉だった。
名字の違うのは、母が再婚したからだ。なので私たちは別々の家に住んでいた。けれど一緒に会うのは禁止されなかったし、私たちは週に一回は必ず会っていた。親が離婚しようと、私たちはすっと仲良しだった…。
「ぅわあああぁああっ!! 」
だが、姉さんは事件に巻き込まれた。
"金森児童連続殺害事件"。
犠牲者は姉さん、鈴木柚歌さん(金森学園初等部)、木下瑠璃さん。
柚歌さんはバラバラ死体で。木下さんはいまだ行方不明。そして、姉さんは………小指が取れていた。恐らく容疑者によってとられたと思われ、その小指を口に中に入れられ、窒息死したらしい。
私はそれを聞いて泣き叫んだ。涙が止まらなかった。嘘だ。嘘だと。これは夢なんだと、次の朝になっても信じれずにいた。
どうやら犯人は児童らしい。名前は公開されなかった。
「…………ふふ、」
いつか復讐してやる。絶対に。
「……」
何故私がこんな過去話をしているのかというと、友人が"小指"が関連する死に方をしたからである。いや、正確には華恋ちゃんは小指を家庭科の授業の時切り、次の日車にひかれ死んだのだが、その時小指が外れていたのだという。なので私は姉の話をした。
「華れぇぇん……っ…!!ひっく、ひっく、ぅっ、……」
みんなが華恋ちゃんの死をおしんでいた。
- 緋那多・R・華那アリス ( No.17 )
- 日時: 2011/12/02 20:41
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
がちゃ。
「あ。おかえりなさい〜っ」
アリスさんが玄関へと小走りでこちらにくる。
「あれ? お客さん? 」
「す、すみません……。ええと、私の従妹です。」
「「へっ?」」
ピンクの長い髪、特徴的な大きな綺麗なオレンジ色の瞳。
あ。彼女は—……、
「瑞希さんっ?」「未麻ちゃんっ?」
「「ほおお……っ」」
「息ぴったり!?」
「ぇ、…瑞希さんとアリスちゃん、従妹なのっ? 」
「はい、私の父の姉の子。従妹です。」
「へえ〜っ」
「それより二人、お知り合い? 」
「う、うん……私の姉さんの、友達。」
「ぁっ……。」
私が落ち込みがちにいうと、アリスさんはハッとして、俯いてしまった。
「そーそ!! だからあたしと未麻ちゃんは仲良しぃ〜っねっ? 」
「うん!」
「そ、うなんですか! 運命を感じますねぇ!」
3人で明るい空気を作ろうとする。
—その日の夜。
かたん、ことん、かたん、ことん。
廊下から突然、音が鳴った。
私は金縛りにあった。
「っっ…………。」
何なのこの音? なんで体が動かないのっ…?
かたん。
どんどん音が大きくなる。
ことん。
「っっ、」
キーッとドアが開く。
私は目をきつく瞑る。……気配がある。
- 転校生白雪零姫dy零姫 ( No.18 )
- 日時: 2011/12/03 14:06
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
—私は再びこの地にやってきていた。
「転校してきた、白雪零姫です。よろしくお願いします。」
ぺこりと頭を下げて、先生のほうをむく。
「では白雪さんは……柚さんの隣ですね。」
先生が人差し指で少女の隣の席を指さす。
「ぁっ」
その少女は、立ちあがって教室の隅にあった机と椅子をもってきてくれた。
「ありがとうございます。」
「う、うん!」
教室はざわめいていた。
『すごーいあのこっ! 美人だね。』
『ね、でもさっきから表情一つ変えないね。怖、』
『緊張してるんじゃない?』
—私は白雪零姫。
昔は上禅零姫と名乗っていたこともある。他は、
結城弘子、糊塗優子。などなど、私は名前を変え、場所を転々としていった。私が上禅という名を使っていた、嘗てこの金森の地に来た時はいつだっただろうか? 数年前だったはず。その時は、私は中学2年生をしていた。が、金森連続殺人事件が起き、混乱してきたところで亞国へと姿をくらましたのだ。金森はそれほど変わっていなかった。
私は普通の人間ではないのだ。
「私、柚未麻っていうんだ! よろしくね、零姫ちゃん! 」
「………? 」
どこかで見たことがある彼女。
『れきちゃーん!』 『零姫ちゃんっ』
「魅琴、葵………? 」
「ぇっ? 」
いや、だが彼女は魅琴葵とは違っていた。当たり前だ。だって彼女、魅琴葵はもうすでに死んでしまっているのだから。
髪色が違う。瞳の色も違う。まったく別人。
だがなにか、彼女と重なるものがあったのだ。
「どうして姉さんの名前を……? 」
兄弟だった。
「……なんでもありません。気にしないでください。」
私の時は、子供でとまったままなのだ。
私の時は、高校3年生でとまる。必ず。大人にはなれない。だから私は、いずれ此処からも姿を消すことになる。
私は、正確にいうと不老不死なのだ。それと、時を超えれる。
—私は、高校3年まで、ずっと普通で、ずっと平凡な普通の女子高校生だったのだ。だけど、両親を失い、虐めを受け一人ぼっちになり、自殺をした。そう、私はあれで終わるはずだったのだ。だが終わらなかった……。私は何もかも失い、なにも恐れることがなくなった。だから私は不老不死を手に入れ、時間操作が可能となった。
好きな時に時を戻していい、だが時を進めることは無理だ。
永遠に生きていられる、けれど高校3年になると時をさかのぼり、やり直さなければならないのだ。
「…………………。」
感情を取り戻した時、私は消えてなくなってしまう。
- 普通 ( No.19 )
- 日時: 2011/12/09 22:50
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
それは本当に、普通に平凡にいつものように退屈に終わるはずの一日だったんだ。きっと。そう信じたい。
—時は2時間目。
いつものようにあっというまに時間が過ぎていく。
ノートにメモを取っている間にまた黒板にかかれ、教科書を読む。それだけで時間がいつのまにか過ぎている。
私の席は一番前の席。でもって一番窓に近い。
暇なときは窓の外を見て、ぼんやりしてればいい。それだけでとても気分がよくなる。今日は青空。雲ひとつない。
「柚さん、教科書13ページを読んでください。」
「はい。」
席を立ちあがろうとすると—。
がたっ、
すると後ろのほうから大きく椅子を引く音が聞こえてきた。
「? 白雪さん? 」
「…………終わる、」
ぱりんっ、
なにがなんだかわからない間に、窓ガラスがわれる。
「きゃああっ! 」
クラスの女子が叫ぶ。
「ぇっ」
ぱりん、後ろのガラスが割れたと思いきや、前のガラスが割れ、私に破片がたたきつけられるように散らばる。
「大丈夫ですか!? ……一体どういう……っ。」
ぱりん、ぱりんぱりんっ
次々窓ガラスが割れる。窓側の子がみんな廊下側に逃げているのを見て、私は転ぶようにして逃げた。
ガラスが廊下までに散らばっていた。
「白雪さんっ、はやく……!! 」
「?」
先生の叫び声が聞こえて、私は血が蛇口のようにでてくる左腕をおさえながら窓を見た。
ガラスは全て割れ、一番後ろの窓側には、零姫ちゃんが立っていた。彼女の足元には小さな破片がいっぱい、彼女の顔の右頬には血がついていた。
「ようやく終わる、」
「はやくこっちに来なさい…白雪さん!!! 」
先生が声を荒げている。
ざっ、
なにか黒いものが窓の外に一瞬うつった。
皆そこに視線を向けていた。
その間に、零姫ちゃんが窓から落ちた。
「きゃああああああっ! 」
- 血まみれ、戦い ( No.20 )
- 日時: 2011/12/10 21:52
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「ゆーびきりげんまん♪ うそついたらはりせんぼんのーますっ。指切った♪ 」
—約束の歌。
何度も何度も聞いたことがある。姉さんとよくやった—あの小さいころ。あれをするときはいつも約束を守っていた。
ふと私は、なにかを思い出しかけた。
姉さんとの約束—なにか頭に引っかかったが思い出せない。
それにしてもどうしてこの歌が……? 歌を歌っている女の子が居た。小柄で上がとても長い、金髪碧眼の少女。
「くふふっ、やっほおM(まりあ)。いまは零姫って名前を改めてるんだって? 戸籍もぜぇーんぶ変えてるなんて! 住んでる場所も国まで違うし! どういうつもり? ねっ? ふふ、でもみつけちゃったんだから! 」
「……rei……。」
「指切りしたよね? ねえ……? 私達。どうして約束破ったの? ねえなんで? 償ってよ!! ………あははっあはははは!! 今日はね、償ってもらうために針千本持ってきたよぉ。」
彼女達は空にたっていた。
なんだろう、なにか透明なバリア状のものを展開して、それにのっているような感じ。あれは現実世界のものじゃあない。魔法? 超能力?
「あっれー? なにあのこ。なんで起きてんの? 」
「へっ」
私の周りの子は皆眠っていた。
「睡眠薬をかけたのに、……何故っ…」
「まあそんなこといいや。アタシはあんな子興味ない。……決着をつけましょう。待ってたよ。100年間、ずっと。」
「望むところ。」
ばああああああんっ
とても大きな爆発が起きる。爆風が私を吹き飛ばす。
「きゃあああああっ」
壁に叩きつけられる。
学校の壁がべりべりとはがれる。
天井がすっぽりなくなった。そして床にはたくさんの瓦礫が散乱している。
「………魔術解放っ、感遊魔兎!! 」
「—破壊神アリスっ、解禁!!」
すると金髪碧眼の少女—レイは黒ずくめのドレスに身を包み、(胸には赤い薔薇の飾りがついていた。)零姫ちゃんは銀髪碧眼。なんだか似ている。あの瞳の碧色と目の形が特に。あの真っ白な肌が特に。
ところで彼女等はそれぞれ左手にレイは長剣。零姫は短剣二本を持っていた。
「桜。 氷の鳥」「薔薇。炎の鳥」
二人はなにかを唱えると、二人の剣はそれぞれ炎と氷をまとった。
金髪と銀髪が靡く。
「力はあれから一度も使っていないわよ、安心しなさい。」
「同じく。」
だああんっ、
ぱりんっ、と氷の砕ける音。
それに炎が襲って、水になり、とたんに蒸発する。
「凍え死ね、…銀龍」「燃え死ね、…金龍」
本当に似ていた。彼女たちは何度も剣を組み合わせた。互角だ。長期戦になりそう。
「あははははっ、ほんっと楽しい!」
「………。」
がっがっ、剣の組み合う無機質な音。火花が散る。
削れた氷の破片や、火の粉が散る。
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