ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 指切りげんまん
- 日時: 2011/12/10 21:44
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
—指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ます、指切った。
*登場人物*
主人公
中2 A組
魅琴 葵 (みこと あおい)
普通平凡な女子中学生だが、周りが異常。
中3 C組
木下 瑠璃(きのした るり)
黒髪赤目の犯罪歴ありの女子。
中1 B組
上禅 零姫(かみぜん れき)
謎。
中2 A組
七色 瑞希(なないろ みずき)
ピンク髪にオレンジの瞳。明るく運動神経が優れている優しい子。
羅樹 莉華(らき りか)
表では優しいが裏では悪い。
こい茶色に黒目。
第二期
白雪零姫 銀髪碧眼 スポーツ万能成績優秀ロボットのような人。
緋那多・R・華那アリス
容姿淡麗、おしとやかなお嬢様系女子。だが未麻の家ではメイド服姿。 金髪の波も癖もないストレートの
髪にピンクの目。
柚未麻
ライトブラウンのショートカットに黄色の目。
葵の妹。
駄作ですが、
読んでくれる方が居たら幸いです。
宜しくお願いします。
ではでは。
- 第5話 不可思議現象 ( No.6 )
- 日時: 2011/11/19 20:15
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「あっ、部長—っ!!」
「…………………。」
いつも通り目つきの悪い部長がやってきた。
部長はほとんど喋らない。いつも本を広げ、黙って読書し、星空を少し見た後どこかへ行ってしまう。でも、去年の夏は皆で星空観察会を開いて出たりして—面白かった。
「部長部長! 入部希望者が昨日来たんですよ! 」
「?」
彼女は本を読むのをぴたりとやめ、こちらを向く。
「えっと、たしか……珍しい名前だったよね? 」
「ら、……なんとか…ぇっと、」
「羅樹莉華さん!! 」
「!!!?」
部長は目を大きく見開いた。
「………」
「ふえ? 」
なに驚いてんの? みたいな顔で固まる瑞希ちゃん。
「羅樹莉華は、まだ戻ってない。」
「は? 」
「羅樹莉華は休学中のままだ。絶対に。」
「…………………嘘、でしょ? 」
「だって、だって本当なんです!!……ほんとに、…」
「………。」
しばらくみんな黙っていた。すると部長が。
「あいつは、…あいつは俺の友達だった。」
「だ、…った? 」
「あいつが俺を裏切ったんだよ—。」
—。
何年前のことになるだろう。
まだ俺達が初等部にいたときのことだ。
そうだあれはたしか三年生の時。
「お前赤目とかうっぜーんだよ! 」
「ちょっと美人だからって調子のりやがって! 」
「からすみたいに真っ黒だな、お前の髪ッ」
「まっくろくろすけーっ! 」
「また男子達やってるね……。」
「しょうがないんじゃない? あの子、臆病そうだし、標的になりやすいよね〜っああいうこ。」
「うざくね? 」
俺は虐められていた。
その頃俺は、とても臆病でびくびくしてた。だから…。
「ぅっひく、ひくっ……。」
「大丈夫、大丈夫だよ。瑠璃。」
「ぅうう、莉華ぁあ……」
いつも莉華に頼ってばかりいた。
男子達も、流石に飽きたのか、虐めは嫌がらせへと変わっていった。中心核は男子ではなく、女子へと変換された。
「…………、」
俺はなるべく莉華に迷惑をかけないように、必死に耐えていた。それでも、辛い時は相談しようと思った—が、莉華は俺が女子から虐められるようになってから、少し冷たくなってきた。
「あっ……ごめん。ちょっと今日、急ぎの用事が……」
「あっ、友達呼んでる!ごめんね〜っ」
そうやってどこかへ行ってしまうのだ。
放課後、
俺は忘れ物を取りに、教室に戻った。
すると、女子数人の声がした。この声は、俺をいじめている中心核の奴の声だ。……俺は立ち止った。
「ねえねえ、莉華ちゃんって…からすの見方? 」
俺のあだ名はからすだった。
「見方あ? そんなわけないじゃん! あんなのただの友達ごっこ。」
「あいつうざいよ〜っ、ちょっと美人だからってさ、可愛こぶってびくびくして、発表の時声小さいし。気の弱いお嬢様のふりすんなっての。」
「そそ、からすのくせになまいきぃ〜っ」
「ねっ? そう思うでしょ? 莉華ちゃんも。」
「あはは! あいつ臆病ものだしぃい! 友達のふりして裏切っちゃえば、あとですっごく苦しむはず。ははっ……たっぷり苦しませてあげよーっと♪ 」
「!!?」
俺はびくっ、とした。
裏切られたんだ—莉華に。
「あはははっ、だよねー? ぷぷっ、超優しい莉華ちゃんでもそう思うよねー?からすざまーみろ!」
「きゃははははは!!」
涙がたくさんこぼれた。
俺の唯一の友達が消えたような気がした。
時はまたさかのぼる。
「るーりっ」
「りーかっ」
「「あはははっ」」
俺たちは人形を一緒に作ったり、捨て猫を拾ったり、海へいって貝殻を拾ってきたり。とたくさん遊んでいた。
「るりだぁあーいすきっ」
「るりも! りかだーいすきっ」
「るりも、お受験する? 」
「するするーっ、どこいくの? 」
「りかは、金森に行くのっ」
「るりも!! 」
「「やったあ!」」
「ずっとずっと、仲良くしようねっ」
「うん!! 」
「ずっとずっと、友達だもんねっ」
「じゃあ、指切りするの」
—俺たちは小指を絡めて。
「「ゆびきりげんまんっ嘘ついたら針千本のーますっ、指切ったあ!」」
約束をした。
「なん、で—っ? 」
「うわあ! ちょっと莉華ちゃあ〜んっ、今の聞かれてたみたいだおー」
「………え? 」
「もういっちゃえばあ? この場でさあ。」
「そーだね」
いつもとは違う表情の莉華。
あんな表情—見たことない。
「じゃああたしはおいとましますわあーっ」
「ああっ、まってよ〜」
……………。
「あんたと、ずっと友達ごっこやってきてあげたの。」
「嘘、だよね—? 」
「……………。」
「ねえっ莉…」
「莉華莉華莉華莉華うっさいのよ!! ……嘘じゃないわよ。アンタとはただのクラスメイト! あははっずーぅっと騙してたんだから! かっわいそーっ、……きゃはは!きゃははは!!」
「そん、な—…。」
俺はその場で泣き崩れた。
「ぅう、ひっく……」
「ばあーっかっ! 今度からたっぷり虐めてあげるんだから! 」
「ぅう………」
「じゃあねーっ」
「う……」
俺の目についたのは、椅子だった。
「あははっ……何して遊ぼうかなあ? 」
莉華が廊下にでる、俺は足音をひとつもたてずに、そっと莉華のほうへ歩く。椅子を持って……。
莉華に近づくにつれて、椅子を高くもつ。
「……っ」
ついに莉華がこちらを振り向く。それと同時に、椅子を振り下ろす。
ごっ、
鈍い音をたて、椅子は莉華の頭に直撃する。
- 俺の悲しい思い出 dy瑠璃 ( No.7 )
- 日時: 2011/11/19 20:23
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
—俺は椅子をそこでおろして、莉華の長い髪を引っ張った。
「ぃ、ぃたあっ……やめてっ!!」
「………、」
そのまま俺は、髪を引っ張って教室に莉華を連れ戻す。
「裏切り者……。」
「ひっ」
莉華は頭を押え、必死に扉に向かおうとする。
がっ、
「きゃあぁあっ」
彼女の右足を俺は思い切り踏む。
そして、鳩尾を何度も蹴る。
ごっごっごっ……。
「ゃ、……ぃたっあ………」
彼女は血と涙でびしょびしょになった。何度も腹をけっていたら、口からも血を吐きだしたし、何度も顔を殴ったら、あざだらけになって頬っぺたからも血が出始めた。
「ゃ………。」
「裏切り者莉華。……あんたは約束した……」
俺は喋りながらドアへ向かった。
「指切りをした—、ずっと一緒にいるって、ずっと友達だって…」
がしゃ。と鍵をかける。
「でも裏切った。—だから、針千本を飲ませてあげる。あははははっ!!あはははっ、でもあいにく針は千本もないんだよねぇ—、でもさ、もしかして針が千本あったら、確実に死んじゃうよネ? だから、私が—殺してあげる。」
「っっ………!!」
机を思い切り彼女に向かって放り投げる。
「やっ」
彼女は必死にそれを交わした。
次々と俺は机を彼女に向かって投げた。すると5つも彼女にあたった。
「ぅうう………ゃめてぇ……」
—あいつは今も、意識を取り戻さない。
- あたしの超能力dy瑞希 ( No.8 )
- 日時: 2011/11/20 22:05
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「……………。」
あたしたちは、瑠璃先輩から"昔の話"を聞かされた。
部室はとても暗い空気に包まれた。
「—傷害とは、悪いことです。」
零姫ちゃんが、つぶやく。
「………。」
「っ、」
あたしは頭をおさえた。
—くる。
【「ゆーびきりげんまん♪ 嘘ついたら針千本のーぉますっ…きゃははっあはははっ……莉華ぁ。どうして……約束守ってくれなかったのかなあ?……約束を守らない悪い子はあたしが消してあげるから……」
もうすでに瑠璃の言葉は独り事も同然となっていた。
莉華は瑠璃に髪の毛を掴まれ、だらんと力なくつるされていた。もうすでに意識はないようで、床は血だらけだった。
「ちょっと……おきてよぉお〜っ……もっとお仕置きしなきゃ気が済まないよ……? ね、……もっと地獄を見させなきゃ。」
「………? 」
莉華が意識を取り戻した。
「ぅ、………。」
莉華が起きた瞬間、いきなり首が上に引っ張られた。
彼女の首には縄が巻いてあって、つるされていて、足の爪先がぎりぎりしか届かなかった。
「やっとおきたあ……ね、見て? あの血、……くふふっ、あれぜぇーんぶ莉華の血なんだょ?」
「ぅ、………」
息がなかなかできない莉華。
「ぁ、ごっめーん?」
瑠璃が縄を引っ張る。
「ゃっ………」
どんどん縄を引っ張る。
どんどん莉華の足が床から離れる。
「っ……ぁ、……」
足をぱたぱたと動かす莉華。
両手で首に巻かれている紐を必死にとろうとする。
「あははっあははは!!……あははははは!!」】
「瑞希ちゃんっ! 大丈夫? 」
「ぅ……。」
「瑞希ちゃんっ?? 」
「だ、大丈夫……。」
また見てしまった。
あたしには、人の心を探る能力がある。
それは人の心境を読み、人のとらうまを見ることができるということ。あたしがこの能力を身につけたのは3年前。
—それは、両親と旅行に行っていた時のこと。
「それでねー、みかちゃんがさ……」
「ちょっと貴方、スピード出しすぎじゃない? 」
「大丈夫。大丈夫。事故なんてあわないって。」
「ちょっとお、ママパパ、人の話聞いてるーぅ? 」
「ちょっ、貴方……!! 」
「ッッ、」
だんッ。
あたしたちの乗った車は、トラックと衝突した。
両親は即死。あたしは数か月間目を覚まさなかった。
目が覚めた時、あたしは同じ部屋に居た患者さんのトラウマや、看護婦さんの心の中をよんでしまった。
この能力は恐ろしい。
あたしはこんな能力ほしくなかった。
—あたしはきっと、あの事故にあったときもうすでに人間ではなくなったのだ。
- 金森学園テロ事件dy語り ( No.9 )
- 日時: 2011/11/22 18:26
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「きゃははははははは!!!! 」
狂った悲鳴が体育館に響き渡る。
「どうもみなさあーん? ワタクシ、羅樹莉華おともうしまーす、っあはっ、だあれもわかんないよねええ? それとも、どう? 見覚えある子いるかなあああ?? 」
「ひっ、…」
「いない? いないのかなあ? ねえ、」
「羅樹さん…こんなことっ」
「教師は黙れ!! 」
がんッ、ともっていたバットで先生の頭を殴る莉華
がんッ、がんッ、ぐしゃっ、……。
「はあっはあっ……あははっ……はあ、…ざまあみろ!」
「ぅ、う………」
「羅樹さんなんてことを…っ!? 」
「………。」
「貴方—警察行きですよ!! なにをしたかわかってるんですか!少年法があるからって、…羅樹さん!聞いてるんですか!? 」
「五月蠅い五月蠅い五月蠅い五月蠅い!!!!!! 」
「羅…っ!? 」
彼女はバットを振り上げ、教師Bの鳩尾に喰らわせ、動けなくさせた。
「ごほっ、こほっ……!! 」
「消えろ!消えろ!…はあっ、っ! 」
何度も何度もバットを振り下ろす。
—羅樹莉華が、
意識を取り戻した。
そして、金森学園を制圧した。
- 金森学園殺人事件dy葵 dy瑞希 ( No.10 )
- 日時: 2011/11/23 21:29
- 名前: 咲羅 (ID: a8bifGsH)
「………怖いよお、」
「はあ? なんかいったあ? 」
「ひっ」
「あはははっ! 何? なんかいってみなさいよお〜っ、ねえ? 」
「なんでも…ありません…」
「そ」
がっ、
莉華さんは子供の髪をつかみ、持ち上げる。
「ん? ねえ、生意気なガキ大嫌いなんだけどーぉ? あははっ、ねえ? 」
「…ぅう、」
「やめろよ、莉華。」
「はァ? なんつったあ? 殺人未遂犯さん? 」
「……やめろっつったんだよ裏切り者」
「ばあああかっ、…あんたがとろくてうざいから、手のひら裏返してやったのにさあ……あたしの人生どうしてくれるわけ!? 」
「………ちっ」
「今舌打ちしなかったあああああ? ぉぃくそっ! こっち向けよ!」
「……………。」
「なによ、その目!!!!! 」
「っ」
莉華さんは部長を蹴る。
「ぅああっっ!!…ぅざいんだょっ、…ぇ? おい…! なんか言えよ糞野郎!!? 」
がっがっがっ、
「きゃはははは! 」
ごっごっ、
体育館の床が血まみれになる。
「死ねっ、死ねっ! しねぇええ!! 」
なに?
どうなっちゃったの?
ねえ。
「瑠璃、先輩………? 」
血まみれで、動かなくなった部長。
「ねえ! 先輩ってば!! 」
「部長—っ!? 」
「あはははっ、なあーんだ! あいつあれでも人に死んで悲しまれるくらいしたわれてたんだあ? じゃああいつ、死んでも後悔させなきゃねえ、……あははっ、自分のせいで友達が死ぬなんて、死んでもまだ後悔しきれないよねえ? 」
ぞくっ、
私達の背筋に寒気がはしった。
「きゃはははは!」
「うそ、やっ………っ」
私が後ずさる。
「どちらあにしようかなあー? 」
○
あたしは恐ろしくて恐ろしくて、涙が出てきた。
「ぅっ、……」
頭に流れ込んでくる莉華さんの言葉。
【なんで瑠璃だけのうのうと生活してるの?】
【同じ少年法があるならすべてめちゃくちゃにしてやる!】
【私だけ一人なんて許さない! 人生をめちゃくちゃにした瑠璃も!その周りの人間もみんな消す!】
………そして映像も流れ込んでくる。
叫び、涙を流す女性。
あれはもしかして……、瑠璃先輩の、…お母さん?
そしてその女性は血だらけになり、白目を向いて倒れる。
—そんな。
「じゃあじゃあじゃあ、このちょっと可愛くて調子のっちゃってそーなあ、……ピンクのなっがーい髪のこにしよーっと♪ 」
「ひっ…」
あたしからだ。
そんな、
「やっ、やめて! 」
「ひひっ、そうそう! それそれぇ! その声が聞きたかったの!……じゃあね! 」
さっ、
彼女がバットを振り上げる姿を見た瞬間、あたしは思わず目をつぶった。
…………あれ?
いつまでたってもバットがこない、なのであたしは目を開けた。
「んなっ………!? 」
—莉華先輩から血が出ていた。
恐らくあれは心臓あたりだろう。
大きな剣が刺さっていた。
それを刺したのは、零姫ちゃんだった。
「………殺人者を、排除しました。」
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