ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 小人ノ物語【物語の謎が、一部明かされました!】
- 日時: 2012/01/27 21:55
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
こんばちはございます、萌恵です。
こんばちはございますとは、『お早う御座います』『今日は』『今晩は』を……(以下略)
荒らしや中傷発言、宣伝などを繰り出しに来た方はUターン決定です。
それ以外の方は、そのまま小説を閲覧しましょう。
それでは皆様、愉快な小人達の世界へ行ってらっしゃーい!
目次は>>1です。
その他、筆者の作品
死神は君臨する >>3
甘くて紅い物語の先は >>38
2011/11/26 20:23 スレッド設立記念日
- Re: 小人ノ物語【第一章更新!!】 ( No.13 )
- 日時: 2011/12/18 19:23
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
第一章 「小人になる薬」の配達屋さん【第四部】
まだ、暑かった夏の名残りが残った肌に、少し癖のある濃い栗色の髪。男の子らしい、引き締まった身体。冬の夜空の様な漆黒の瞳には、有り余る生命力と若さゆえの輝きが宿っている。——赤根町でそんな男の子を見かけたら、多分、相田良哉だと思ってもいい。それ程に、良哉はある意味目立った存在だった。
そんな良哉は、小学六年生の少女、美月星の幼馴染。幼い頃に父親を亡くした星を、良哉は、とても気にかけていた。だから、今日もこうして——。
「お邪魔しまーす」
星の家にやって来た。二階でその耳をそばだてる、先客があることを知らずに。
「ヤバいよ……どうしよう! 良哉が、来た!」
夕菜が焦った様に囁く。一方、星は「ギャーギャー言わないで」と言いたげに夕菜を睨みつけ、軽く溜息をつく。
夕菜の想い人は、実は相田良哉なのだ。夕菜が異常なくらいに興奮しているのは、そのせいである。
螺旋階段を上ってくる、微かな足音が聞こえてくる。夕菜の心臓が、眠りから覚めた獣の様に暴れだす。そして——
部屋の扉が、静かに開いた。
- Re: 小人ノ物語【第一章更新!!】 ( No.14 )
- 日時: 2011/12/18 18:07
- 名前: 奈美 ◆a00JQBXv3o (ID: m3TMUfpp)
夕菜大丈夫? と聞きたくなりました。
私が思うに、心のどこかで「星いいなぁ、家に良哉がきて」とか思ってるんじゃないかなぁ〜っと。
良哉は優しい子なんですね♪
- Re: 小人ノ物語【第一章更新!!】 ( No.15 )
- 日時: 2011/12/18 19:24
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
そうなんです、良哉はメッチャ優しいんです!!
夕菜は、ああ見えて可愛い子なんですよ?
- Re: 小人ノ物語【第一章更新!!】 ( No.16 )
- 日時: 2011/12/19 21:12
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
第一章 「小人になる薬」の配達屋さん【第五部】
同じ頃、人間界と『世界の壁』を挟んで存在する、幻の生物達の世界——名も無き世界では。
海辺の崖に立つ一人の妖精の少女が、今にも泣きそうな顔で、深い深い緑色をした海に身を投げた。ジャボン、と重たい音を立てて、暗い色をした海が少女を呑みこむ。その様子を心配そうに見守っていた別の少女も、また、耐え切れないと言う様に海に飛び込んでいった。
海に呑まれた二人の少女は、しばらく、海中を滑らかに泳いでいくレモラや、日光浴の為に浜辺へ向かうグランガチをぼぅっと眺めていた。
と、先に海へ飛び込んだ赤毛の少女が、後に飛び込んで来た水色の髪の少女を嘲笑うかのように、遥か海底を目指して泳ぎだした。水色の髪の少女が、慌てて赤毛の少女の後を追う。
「ソフィア……あんたまで、来なくても良かったのに」
赤毛の少女——ジュリアが、妹のソフィアを睨みつける。ソフィアは綺麗な水色の髪を後ろに靡かせながら、
「ジュリア姉様、それは酷いですわ。私はただ、姉様の心配をしているだけですの……」
薄い桃色をした唇を尖らせる。
——それから何十分経ったろうか。あんなにも遠く思えた海底が、その姿を現した。
- Re: 小人ノ物語【第一章更新!!】 ( No.17 )
- 日時: 2011/12/19 21:16
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
新キャラ登場ですッ!!
ジュリア&ソフィア、彼女たちは小人の少女です。
当然ながら、小さいです。
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