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黄泉への誘い 〜生きるのって、楽しい?〜
日時: 2012/02/07 18:22
名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: s32F0pf/)

どうも初めましてまたはこんにちは。
九龍と申します。
もうひとつ、小説を書いていますが、これと同時進行ということで。

少しずつ死に近づいて行く少年と、その背中を押す少女の物語です。
どこかで似てるのがあった……。とかがあったら、言ってください。すぐに直します。



注意

荒らし、チェーンメールはお断りです。
ホラー系が苦手な人、僕が嫌いな人は逃げた方がよろしいかと。




目次

登場人物>>2

プロローグ>>3

【一章 - はじめの一歩】
『青信号』>>6  『また会ったね』>>9  『わざと』>>14  『媛香』>>17  『比良坂兄妹』>>18
『お誘い』>>21 『生きるのって、楽しい?』>>22

【二章 - 境界線に立つ】

『死の希望』>>23



お客様

風猫様、クリスタル様

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Re: 黄泉への誘い 〜生きるのって、楽しい?〜 ( No.10 )
日時: 2012/01/02 11:36
名前: クリスタル (ID: RIMOjgnX)

教卓の上のもん弄っちゃだめでしょう

・・・・色んな意味で危険。

Re: 黄泉への誘い 〜生きるのって、楽しい?〜 ( No.11 )
日時: 2012/01/03 14:46
名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: bkovp2sD)

クリスタル様へ


そうですね、なんと無礼な主人公君ww
……いろんな意味で危険。ある意味あっているような……。

Re: 黄泉への誘い 〜生きるのって、楽しい?〜 ( No.12 )
日時: 2012/01/04 21:06
名前: クリスタル (ID: RIMOjgnX)

私は、教卓の上で、危険なものを見たことが・・

点数の悪い自分のテスト(危険度70)
通知表(危険度120)
これから配るであろう小テスト(危険度60)

先生、注意力散漫ですね。(−▽−;)
通知表、見なければ良かった。嗚呼、罪悪感が。
あのこ、成績悪すぎるやん・・(いけないと判っても、バッチリチェックした)

Re: 黄泉への誘い 〜生きるのって、楽しい?〜 ( No.13 )
日時: 2012/01/05 19:15
名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: gb5AkW7o)

クリスタル様へ


……全部、危険すぎますね。
そして、通知表とか見れちゃうんですか……。
おお、怖い怖い。

Re: 黄泉への誘い 〜生きるのって、楽しい?〜 ( No.14 )
日時: 2012/01/05 19:38
名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: gb5AkW7o)

第三話『わざと』




少女は笑いながら、俺をじっと見る。

「ふふふっ、なに、その顔! まるで、頭が、二つの、人を見てるみたい!」



え。
俺、そんな顔してたのか?
でも、この不思議な少女を、そう言う目で見ていても、おかしくないと思う。
赤信号の時に、普通に横断歩道を渡っちゃうような少女んなんだから、そう言う目でも見られるだろう。

「新入生君、初めまして。俺、二年の比良坂 波月」


少女はそう言って、小さく頭を下げる。

——え、二年?



ってことは、先輩?
朝見た時は、新入生かと思ってしまった。
……あんな表情してたから。


「あ、はい。俺は、赤城 真誠です。よろしくお願いします、波月先輩」
「かたい、ね。……俺のことは、波月、って、呼んでいいから」

波月さんはそう言って、にこりと微笑む。
話してみても、普通の少女。
朝、あんなことをしていたとは思えない。
ごく普通の先輩で、ごく普通の少女。



「あ、それ、新入生君に、宛てた、手紙だから」

波月さんは、そう言って、俺をじっと見つめる。
まるで「読んで、読んで!」って、催促するみたいな目だ。
俺は封筒の封を切って、中の便せんを取り出してみる。


————————————————————————————————


赤城 真誠くんへ



この手紙読んでるってことは、隣に俺がいるんじゃないかな。
ふふふっ、さっきは、ありがとね。
危うく、赤信号なのに、渡りそうになっちゃったよ。






わざとだけど。


改めて、ありがとう。




比良坂 波月

————————————————————————————————



……あれ?

波月さん、これは新入生宛てって、言ってたよな?



「……波月さん、これ、俺宛てに見えるんですけど」
「うん、そうだよ? だって、赤城は新入生君じゃないの」

波月さんはそう言って、小さく笑う。

「そうですけど……」

俺はそう言いながら、肩をすくめる。


「ところで、波月さん、これ、いつ書いたんです?」
「学校について、すぐだよ」

波月さんはそう言って、やわらかく微笑んだ。
学校について、すぐ?
俺、そのときはまだ、名前教えてないんだけど……。

そう思っていると、波月さんがネームプレートをつつく。


……あぁ、ネーム、見たんですか。




「とりあえず、ありがとう、ね! じゃあ、また、今度!」

波月さんはそう言って、教室から出て行ってしまった。
いきなり現れて、すぐに去った。

……不思議な、人だ。



そう思いながら、手紙を読み返す。

すると、どうも気になる言葉を見つけた。



『危うく、赤信号なのに、渡りそうになっちゃったよ。





 わざとだけど』


わざと?

その言葉が、どうも、胸にひっかかった。


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