ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 手作りジョーカー
- 日時: 2011/12/25 22:31
- 名前: 藤田光規 (ID: 7gBpjPib)
中2のガキが考えた小説です。
中二病として多目に見て下さい
その他アドバイス感想どしどし!!!
- Re: 手作りジョーカー ( No.13 )
- 日時: 2011/12/27 21:35
- 名前: みう (ID: OXm6els4)
終わっちゃいましたね〜!!
すごい文才あるッ!!
あと片方も楽しみにしております^^
- Re: 手作りジョーカー ( No.14 )
- 日時: 2011/12/27 22:07
- 名前: デニッシュ (ID: pzZocD64)
手作りジョーカー
面白かったです!!
場面の展開が凄くてドキドキハラハラしました
今後も頑張ってください^^
- Re: 手作りジョーカー ( No.15 )
- 日時: 2011/12/29 10:23
- 名前: 藤田光規 (ID: TZln3PE9)
プロローグ
俺前野拓実は修と凛が一緒に眠っている墓に来ていた。手作りのピエロを持って。
この人形が左胸に隠してたおかげで刺されたとき助かったのだ。
全ては英に言われた通りやった。嘘の遺書も、嘘の罪の告白も。
あのとき修は警察の銃に撃たれて絶命した。これでよかったのか?
あの夜、英に言われて嘘の遺書を書かなかったら・・・
あの時、屋上で本当のことを言ってたら修は間違いなく死ななかった。一生俺と友達でいるはずだった。
俺は今、英が言ってた言葉を思い出していた。
「俺は・・・修が憎いんだよ・・・俺の凛を守れなかった修を殺したいんだよ・・・」
今日、全てのことに決着をつける。修が運命を閉ざしたこのナイフで英を殺す。それが嘘で死んでいった親友へのはなむけとなるはずだ。
「これはあんた等のだろ。返しておくよ。」
俺は墓に人形を置いて歩き出す。
沈みかけた太陽は血のように赤く染まっていた・・・
- Re: 手作りジョーカー ( No.16 )
- 日時: 2011/12/29 16:26
- 名前: 藤田光規 (ID: BUG11FhX)
「おお!拓実じゃん。久しぶり。」
太陽の逆光を浴びた赤い陰が揺らめいている。英の姿だと一目で分かった。
「俺の言ったとおりしてくれたようだな。感謝するよ。裏切った相手への墓参りかよ。とんだ友情だ。」
英は笑う。その姿はいつかの面影はない。
俺から殺気が出てることを気づいたようだ。にやつきながらあごをしゃくる。
「俺を殺そうとしても無駄だよ。どうせそのポケットの中に奴の形見のナイフでも隠してんだろ。死にたくなければ帰りな。」
俺は唇を噛んだ。悔しい。親友の敵討ちもできない自分が悔しい。
「失礼します!!」
俺は速く帰ろうとした。もうこんな奴と一緒にいたくなかった。
「あっ、言い忘れたよ。」
英に呼び止められる。返事はしない。
「お前俺を敵だと思っているだろうけど。直接修を殺したのは警察だし、あいつにはお前が裏切ったにしか感じてないよ。しかもお前が俺の言うことを聞かなかったらあいつは死ななかったんだよ。結局悪いのは拓実、お前なんだよ。」
目の前が見えなくなった。鼻の奥があつくなった。泣いてしまう。負けるわけにはいかない。
気づいたら走っていた。英の姿が見えなくなるまで。走りながら泣いていた。凛のこと。修のこと。自分のこと。全て英のせいでめちゃくちゃだ。町の灯りも眩しかった。
家が見えた。しばらくゆっくり歩く。しゃくりあげている僕を見て怪訝な顔をして人が通り過ぎる。
頭の上で何かが爆発したような衝撃がきた。急激に薄れてゆく意識の中、みたものは・・・
手を差し出す、修と凛の顔だった。
- Re: 手作りジョーカー ( No.17 )
- 日時: 2011/12/30 15:08
- 名前: 藤田光規 (ID: kG6g9hX2)
天井がゆがんでいる。いつのまにか自分の部屋で寝ていた。
「拓実・・・」
ドアの前で母さんが立っている。ずっと看病してくれていたみたいだ。
「どうしたの?帰りが遅いから心配してたのよ。そしたら英くんが電話してくれて・・・」
僕は唇を噛む。きっとあいつだ。最後に見えた修と凛はいい顔してたなあ、と思う。
「最近貧血気味だったんだよ。そしたら倒れて・・・」
まさか母さんの前で英のことを言うわけには行けない。
「まあ・・・もしかして修君のことで・・・」
痛いとこを突いてくる。だけど修はもういない。あくまで修の敵討ちだ。
「母さん。出て行ってくれ。一人になりたいんだ。」
母さんは驚いている。だが、何かを察したように歩いていった。
よく考えてみる。英の事じゃなく、修、凛のことだ。
修は俺の目の前で死んでいった。だけど凛はどうだろう。
いや、二人とも死んでいる。さっきのは幻だ。
第一、凛が死んでいなかったら修の死は無駄だった。
違う。意味のある死など無い。修は俺が殺した。俺が裏切ったせいで・・・
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