ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 手作りジョーカー
- 日時: 2011/12/25 22:31
- 名前: 藤田光規 (ID: 7gBpjPib)
中2のガキが考えた小説です。
中二病として多目に見て下さい
その他アドバイス感想どしどし!!!
- Re: 手作りジョーカー ( No.8 )
- 日時: 2011/12/26 07:47
- 名前: 藤田光規 (ID: 7gBpjPib)
英と利斗は帰っていった。明日学校があるようだ。まあ、僕も学校なんだが。
ベットに座ったままピエロのトリフィーを一瞥した。笑っている。変わった道化の格好をして。
トリフィーはいろいろな願いを叶えてくれた。
お金がほしい。ジュースを増やしたい。僕の壊れたパソコンを直す。
何でも叶えてくれた。ということはあの願いも叶えてくれるだろうか。
三上慎一を殺してもらいたい。できればあの家族全員を。
人形の前に立ってにらみつける。そして・・・
「三上慎一を。その家族を殺して下さい。」
一瞬トリフィーから目を離した。すると何処にもいないのだ。
消えた。僕の願いを叶えるために。
ぼくの心は歓喜に湧いた。やった。これで三上は死ぬ。凛の敵は取れた、。
テレビをつける。ローカルのニュースだ。
「・・・繰り返します。今日6時15分、三上邸に何者かが押し入り。そこにいた家族全員を刺し殺しました。警察は犯人の行方を追ってます。」
トリフィーは僕の夢を叶えてくれた。いや・・まだ取り巻き達が残っている。続けて3人の名前を言う。トリフィーは消えていった。テレビを見ないでも結果は分かっている。
ぼくは宿題にとりかかった。明日の学校が楽しみだ。
- Re: 手作りジョーカー ( No.9 )
- 日時: 2011/12/26 14:07
- 名前: 藤田光規 (ID: 7gBpjPib)
一時間目から緊急全校集会だった。一夜の内にこの学校の生徒4人が通り魔に殺されたのだ。今日から一週間は集団登下校すると決まった。
もう完全に僕を悩ませる者はいなくなった。凛の敵は僕がいや、凛自身が取った。
「なあ、前野ぉ」6時間目の終わりに前野と話した。
「なんだ、珍しくだらしのない声を出して。」
「いや聞いてくれよ。面白い話があるんだ。」
僕はトリフィーに関するすべてのことを前野に話した。
「その話本当かよ!?俺をバカにしてるわけはないよな。」
「ああ、絶対本当だ。僕の壊れたパソコンもなおしてもらったんだよ。」
「じゃあ今日の放課後、俺の家に来てくれよ。メカに強い友達がいるんだ。そのピエロを彼に見てもらうんだ。」
「ああ分かった。学校が終わったらすぐお前の家に行くよ。」
そうして約束は交わされた。僕はそのときを楽しみにしていた。
- Re: 手作りジョーカー ( No.10 )
- 日時: 2011/12/26 14:49
- 名前: 藤田光規 (ID: kG6g9hX2)
「おお拓実。よく来たな。」
放課後前野と一緒にメカが詳しい友達のところにいった。メカといえば英も工学部のエリートだったことを思い出したが今は関係ない。
そこに見えた表札の名は「荒石」嫌な感じがする。
「修じゃねぇか。拓実の友達って修だったのか。」
案の定そこにいたのは英だった。前野は口を開ける。
「えっ??修と英って知り合いなのか?」
「いや・・・知り合いっていうか・・親戚なんだ。結構近い。」
「まあまあ、お二人さん上がってよ。」
お言葉に甘えて部屋に上がる。相変わらず汚れた部屋だ。部屋中がゲームで溢れている。
そこで僕は全てを話した。トリフィーに殺人の願いをしたこと。殺した相手が凛の敵だったこと。英は黙って僕の言葉を聞いていた。
「じゃあそのピエロを俺に貸してくれないか?中に盗聴器が仕掛けられている可能性がある。」
少し悩んだが素直に渡した。得体の無いものを僕は感じており少し怖かったからだ。
「もう5時だ。お前ら小学生は帰った方がいい。おれも叔母さんにおこられんの嫌だから。」
言葉を聞いて僕は素直に帰った。英に任せておこう。
「じゃあな修。また明日」
「ああバイバイ。」
前野は何故か悲しそうな顔をした。僕はその意味が分からなかった。
- Re: 手作りジョーカー ( No.11 )
- 日時: 2011/12/26 15:23
- 名前: 藤田光規 (ID: 7gBpjPib)
なんとなく気分が悪い。身体的ではなく精神的に。
前野の最後の態度あれは何だったんだろう。ベットに寝そべって考える。
置き手紙がある。母さんからだ。
「今日の晩ご飯に使う牛肉と小麦粉買ってきて下さい。」
外は寒かった。ジャンバーを用意しに引き出しをあける。何だろう。手紙が二つ。凛の遺書だ。
「修今までありがとう。楽しかったよ。でももう耐え切れません。さようなら。最後に三上君を恨まないで下さい」
これは僕が見た一つ目の遺書だ。三上を恨むなといわれても無理だ。
もう一枚ある。見てはいけないと思っていてもあけてしまう。
「これは絶対に修には見せないで下さい。わたしは三上君からは何もされていません。わたしがいじめられていたのは前野拓実です。わたしは脅迫されていました。修に言ったら殺すと。俺の言うとおりにしろと。もう一つの遺書を修には見せて下さい。修を悲しませたくありません。
最後にありがとうございました。」
僕は泣いていた。これはどういう事だ。僕が一番信じていた人が凛を殺した。僕は三上の正体を分かっていたつもりだったが、前野の正体は何一つ分かってなかったのだ。
もう誰も信じれられない。僕の中で何かが決まった。
僕は明日自殺する。もちろん前野を殺して。いや、もうだれも信じられない。クラスの人間、家族、先生を殺す。
僕はベットに入った。もう疲れたのだ。もう寝よう。電話の音が聞こえたような気がした。
- Re: 手作りジョーカー ( No.12 )
- 日時: 2011/12/26 16:09
- 名前: 藤田光規 (ID: rYvWlEkT)
今日も今日が来た。特別な朝だ。血を覚悟して登校する。
みんなはまだ席に着いていない。先生は職員会議で来ていない。チャンスだ。
「ねえ中野さん・・・」
僕は隣の女の子にこえをかける。
なあにと笑顔で振り返ったがナイフを持っている僕を見て悲鳴をあげた。
ぼくはその胸にナイフを突き刺した。風船から空気が漏れるような声を出した。
騒がしかった教室が一瞬で静寂に包まれた。
「なっ・・・なに・・・してるんだしゅう・・・・」
前野が叫ぼうとしたが声が枯れていた。
「お前がっ!!!!お前が凛を殺したんだろ!!!!」
前野は完全に動揺していた。
「俺は・・・違う・・・違うんだ・・・修。」
「お前に名前を呼ばれたくないっ!!!」
近くにいたやつを切り裂いた。いろいろなこえが聞こえてくる。
「先生を!!!先生を誰か呼べ!!!!」
「誰か〜〜〜〜助けてーーーーーーーーーーー」
「痛い・・・痛いよ・・・」
僕はもう完全にどうかしている。目の前にいる逃げ遅れた生徒を肉塊に次々と変えている。
「くわはらっ!!!なにをしているんだ!!!!」
先生が扉の前に立っていた。
前野は屋上のほうへ逃げていった。僕はそれを追う。
「まてっ!!!!くわはら!!!!!!!!!!!!」
1分ほど走ると屋上についた。前野は落ち着いている。
「まえのっ・・・なんで裏切った・・・」
「修、本当の遺書を見たんだね。」
前野の落ち着きの理由が分からない。
「せっかくだから全部の謎解きをしようか。」
「なんだと・・・」
どういうことだ。全く分からない。
「ピエロに願ったことは全部盗聴器でお見通しなんだ。後は英にマジックを手伝ってもらうだけでよかった。」
「嘘だ・・・・」
「三上と他の三人はちゃんと生きている。英が裏から仕掛けた死体を準備しただけだよ。」
「嘘だっ」
「後は君のテレビに英の機械を取り付けて情報をおかしくした。」
「嘘だ!!」
「君が途中で帰ったときに校長先生など全てを話した。そして僕のお遊びに協力してもらった。」
「嘘だ!!!!!」
「結局きみは最後まで孤独な人間だったんだ・・」
「うわああああああああああ」
前野を殺す。前野を殺す。それだけでいい。
前野の左胸を刺した。血が流れてゆく。だが前野は冷静だ。もうわけが分からない。
「修・・・お前は・・」
「うるさい!!!」
僕がもう一回前野を切ろうとしたときだ。
背中に衝撃がきた。僕の左胸にナイフが貫通していた。振り返ると・・・
ピエロの化粧をした凛が僕をにらみつけていた。
(終わり)
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