ダーク・ファンタジー小説
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- トランプゲーム。 実.況.者
- 日時: 2015/10/05 21:11
- 名前: 泉 (ID: H9DI71mW)
こんにちは、泉と申します。
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さぁ、命がけのゲーム……start→
- Re: トランプゲーム。 実.況.者 ( No.15 )
- 日時: 2015/10/16 07:49
- 名前: 立花優衣千代 (ID: /dOKRqFx)
ユンゲルハデン
穂のかデンヅテ
ザッケロニ
パニ−ニの優勝
蜘蛛の桜
- Re: トランプゲーム。 実.況.者 ( No.16 )
- 日時: 2015/10/17 23:02
- 名前: 泉 (ID: H9DI71mW)
〜クラブ:2〜
気が付いたら、知らない部屋に居た。
クラブのカードを見付けて、ただ何も出来ず
呆然としていた時だった。
突如頭に激痛が走る。
「い”っ……!?ぅ”……っあ”!?」
意識が朦朧とする。
つわはすが最後に聴いたのは、
[ゲームを動かすのはお前だ…。仲間の生死を左右するのも…!]
という声だった。
ふと目覚めた時に見えたのは、レトルト、キヨ、P-Pの焦り顔。
そして………自身の身体。
(何で……どうして俺が……!!)
混乱していた。
幽体離脱に似たような感覚。
自分自身が目の前で眠っているのだ。
三人の方に目を向けると、P-Pが泣いていた。
クリア出来なければ最期。
そんな事を言っていた気がする。
(俺が…三人を救う方法は……!?)
三人に歩み寄ると、テーブルの下に文字が見えた。
『火』という文字が。
(火…火……?……っ!燃やすの…か!)
勘づいたつわはすは直ぐに叫んだ。
「燃やせ!!燃やすんだよ!!!」
すると、レトルトが目を見開いてつわはすの身体を見たと思うと
声を上げた。
「燃やすんや。」
思いが通じた。
そしてまた意識が遠のく。
ジジッ…。
[ゲームクリア。NEXTゲームキーダイヤ。]
ジジッ…。
- Re: トランプゲーム。 実.況.者 ( No.17 )
- 日時: 2015/10/30 19:52
- 名前: 泉 (ID: H9DI71mW)
〜???〜
トランプゲーム。
それは、誰しもが一度は楽しんだ事のある物であろう。
だが、トランプゲームと言うのは実に複雑な物である。
時に人を笑顔にし、
時に人を壊して、
時に人を傷つけるのだ。
この世で一番残酷と言えよう。
しかし、平穏な日々を送って来た『生温い人間』というのはそんな事すらも知らないのだ。
全く、哀れで情けない。
あぁ、ひとつ言い忘れていたね。
トランプゲームと言うのは、人を殺めるのも簡単に出来るのさ。
さぁ、運命にもがき苦しむ姿を見せてくれ。
ハート、ダイヤ、クラブ、スペードよ……!!
- Re: トランプゲーム。 実.況.者 ( No.18 )
- 日時: 2015/10/30 20:15
- 名前: 泉 (ID: H9DI71mW)
〜クラブ:3〜
タスカッタ。
今はその事だけが頭をぐるぐる回っている。
正直、自分でも何が起こっていたのか分からない。
「何があった?教えて、つわはす君。」
キヨが心配そうに聞いて来た。
「俺…は、気が付いたら知らない部屋に居て。手足は拘束されててある程度しか動けなかったよ。それで、焦った俺は周りを見渡したんだ。そうしたら『招待状』を見付けてね。中を見たらクラブのAのカードが入ってて。そこから意識が無いんだよ。」
レトルトも尋ねて来る。
「箱の中にいた時の記憶とかはあるんか?」
「それなんだけど、何故か幽体離脱みたいになった。それでテーブルの下に『火』っていう文字を見付けて、レトさんに叫んだの。燃やせって。それで、後は皆と同じ。」
ありのままの事を伝えた。
キヨとレトルトはとにかく助かって良かった等と声を掛けてくれるが、
P-Pだけは浮かない顔をしている。
「ぴーちゃん?どうしたの?」
P-Pの肩を叩く。
「これさ……。終わらないよね。」
まさかの発言。
「終わらないって…どうして…?」
自分の声が震えているのが分かる。
P-Pは落ち着いて言った。
「スピーカーの音。あれ、一回戦って言ってた。多分、まだ続くと思う。」
よく見れば、P-Pだって泣きそうだ。
「何だよ……。俺らが何したって言うんだよ…。」
キヨもうつ向く。
レトルトは、何も言わないままだ。
[ハイ、泣いている暇は無いんですよ?]
あの声だ。
俺らを絶望のどん底に落とした張本人。
「まだ…やるの?」
スピーカーに問い掛ける。
[やりますよ?]
追い討ちをかける様な発言。
[じゃ、第二回戦!!二回戦目はブラックジャックをして貰いまーす!]
一人で喋り、直ぐに消えた。
何時になったら解放されるのだろう…?
- Re: トランプゲーム。 実.況.者 ( No.19 )
- 日時: 2015/10/31 14:31
- 名前: 泉 (ID: H9DI71mW)
〜ハート:5〜
「…………っ!!」
何も言わずにつわはすが椅子に座る。
金属同士の擦れる音と共に、身体が拘束されていた。
驚きを隠しきれていないP-Pは
「つわはす…さん?」
と眼を見開く。
「だって終わらないんでしょ!?」
つわはすがいきなり上げた怒鳴り声に
レトルトを含めた三人はビクッとした。
「このゲームは…どうしたら終わるんだよ!!」
つわはす自身も震えていて、何かに怯える小動物の様だ。
[え?ゲームは貴方達の中の一人が生き残れば終了でーす。]
聴きたく無い声。
「それじゃあ…もう二度と四人でいれねぇじゃん……。」
呆然とスピーカーを見つめるキヨ。
「もう嫌……。帰して……。」
泣きながらテーブルに向かうP-P。
この部屋には、絶望しか無かった。
キヨは心を決めテーブルに走り始めた。
でももうあの素敵な笑顔は残っていない。
ズキズキと痛む心に鍵をかけて、自分自身を誤魔化す様に椅子に座る。
全員が拘束された瞬間、また電気が消えた。
数秒たって明かりがつき、突然の光に眼を眩ます。
明かりのついた部屋には大きなモニターがあり、また誰かが映っていた。
「もう………また……。」
そっと呟く。
次は君の番だったんだね。
キヨ君。