ダーク・ファンタジー小説

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「変態とは心外だな。俺にとっては普通のコト」
日時: 2016/02/07 17:07
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)

 ねえ、貴方には死体を見て興奮したり、眼球を集めていたり、人肉を食すことを好む子のことが理解できる?

理解出来ないのが普通だと思うわ。

でも、その子達だって自分のことを気味悪がってるところもあるの。特に後天性は。

後天性の子達が、そんな風になった訳。教えてあげるわ__

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元:雪音です。

前作った小説の方に何故か入れなくなってしまったのでリメイクついでに作りました!

これはなりきり掲示板の方でやっている指名制の異常性癖スレの指名キャラの過去とかの話です。


今度からエピソードごとに題名変えることにしました!

今はEpisodeDなのでまた変更!

Re: 「私達が異常と化したわけ。知りたい?」 ( No.17 )
日時: 2016/01/18 06:53
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「私にとって人肉こそ至宝。でも人は異常だという。 どっこも異常じゃないよ。私にとっては」

EpisodeB 藍沢和音 Ⅱ

「あぁ、もう!何が悪いのよ…!!!!」

母さんがイライラしている。

この頃父さんが全く帰ってこないことに関係あるのかな。

「リー兄、なんでお父さん帰ってこないの?」

「…和音、お前にはまだ分からない方が良いよ。母さんにも聞いちゃ駄目だからね。絶対に」

いくら聞いてもそれ以上は教えてくれなかった。

父さんが帰ってこないということは家にはお金が入らない。

専業主婦の母さんは外で働いていないからお金は出る一方で入っては来ない。

だから節約をしないといけない。

食費を削るために、私の食事をいきなり出さなくなった。

「お母さん、なんで和音にご飯無いの?」

コテン、と首を傾げる奏音。

奏音とリー兄の前にはいつもよりも量は少ないけどちゃんとご飯が置いてある。

「和音がね、要らないって言ったのよ。私の料理は食べてくないって」

言ってない…! そう、声を出そうと口を開いたらキッときつく睨まれ口を閉ざす。

「お母さん、出かけてくるからちゃんと食べてね。梨音は遅れないようにね。学校」

そう言い残し、家を出て行った母さん。

「和音、一緒にご飯食べよう?私の分けるよ」

ニコッと笑って分けてくれる奏音。


本当に、いい姉を持ったな。私は。

Re: 「私達が異常と化したわけ。知りたい?」 ( No.18 )
日時: 2016/01/12 05:45
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「私にとって人肉こそ至宝。でも人は異常だという。 どっこも異常じゃないよ。私にとっては」

EpisodeB 藍沢和音 Ⅲ

「お腹すいたねー…和音」

「お母さん、はやく帰ってくるといいね、奏音」

保育園に通わせてもらっていない私達は平日の昼間も家にいる。

てっきりお昼までには帰ってくると思ったけどまだ帰っていない。

母さんの性格的に働ける場所を探してるとも思えない。

「お昼、どうする?」

「火使ったら危ないよね?」

私達の身長ではまだ届かないし火は危ないし。

「「お昼、我慢しよっか」」

二人の声がピッタリと重なり二人で笑いだす。


そのあとは水を飲んでお腹を満たした。

リー兄が帰ってきてご飯を作って貰おうと思ったけどリー兄は火を見ちゃうと興奮しちゃうからご飯は作れない。

「母さんが帰ってくるまで我慢できるか?」

私達の頭を撫でながらそう聞いてくるリー兄。

「「我慢、出来る」」

またピッタリ重なる声。 それを聞き満足げに頷く。


2食くらい、抜いても大丈夫だよね。

Re: 「私達が異常と化したわけ。知りたい?」 ( No.19 )
日時: 2016/01/16 18:06
名前: アレン (ID: .Vo2i2Gg)

もっとみたい。俺も異常者になりそう

Re: 「私達が異常と化したわけ。知りたい?」 ( No.20 )
日時: 2016/01/17 15:48
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「私にとって人肉こそ至宝。でも人は異常だという。 どっこも異常じゃないよ。私にとっては」

アレンさん

コメントありがとうございます!

私も、この頃病んでるせいか異常性癖者になりそうですよ…ネクロフィリアかタナトフィリアに…

Re: 「私達が異常と化したわけ。知りたい?」 ( No.21 )
日時: 2016/01/19 06:56
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「私にとって人肉こそ至宝。でも人は異常だという。 どっこも異常じゃないよ。私にとっては」

EpisodeB 藍沢和音 Ⅳ

「アハハハ…あー、飲んだ飲んだ」

夜にそんな陽気な声が聞こえて目が覚めた。

子供部屋の戸をそっと開け、すぐ目の前にある廊下を見る。

そこには酒に酔ったのか顔が赤くなっている母さんの姿があった。

服は出かけたときよりも豪華でアクセサリーまで付いていた。

「にしても激しかったなー、今日は。でも、気持ち良かったしいっかー」

私の存在に気づいていないのか陽気にヘラヘラと笑いながらそう独り言を漏らしていた。

「いいよね、これぐらい。一人で【 変 な 子 供 た ち 】育ててるんだからね」

       【 変 な 子 供 た ち 】

心に刺さる何かを感じた。辛い、でも何故だか涙は出ない。

「もう寝よう」

小さく呟いて戸を閉める。

そして川の字になるように敷かれた布団に入り、掛布団を頭まで被る。

【 変 な 子 供 た ち 】 【 変 な 子 供 た ち 】 【 変 な 子 供 た ち 】

母さんの言った言葉が頭の中でリピートされる。

聞きたくない。そう思って耳を塞いでも、まだ頭の中でリピートされる。

耳を塞ぎ、布団の中で蹲る。

聞きたくなかった。あんな言葉。


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