ダーク・ファンタジー小説

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異常性癖者のキロク
日時: 2019/11/17 10:20
名前: 紫音 (ID: fh.wbL8r)

へぇ、こんな所に来るなんて物好きだねー、君。

あはっ、御免御免、そんなんで怒らないでよー!

えーっと。ここの説明でもしようかなぁ。

ここはね、異常性癖者のキロク、って言うのかな。それをまとめた所なのー。

えっとねー、例えば死体愛好家ちゃんとか、その妹の食人ちゃんとか!

その子達の観察キロクがあるの。

ちょーっぴりグロイから注意してね♪

ではでは、一名様ご案内〜。

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紫音、またの名を雨音と言います。
_2016/4/1 紫音

Re: 異常性癖者のキロク【リメイク版】 ( No.17 )
日時: 2016/04/03 07:50
名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)

EpisodeB 藍沢和音_まとめ

さぁさぁ!二番手はカニバリズムの藍沢和音ちゃん!

いやー、可哀そうだねぇ。流石に私も【 変な子 】って言われたらへこむかな〜。

まぁ、言われ慣れていますがね←

さてさて。奏音ちゃんと同じで次のエピソードへ行く前に後日談!

どんなお話しか、お楽しみに〜。

Episode B
藍沢和音あいさわわおん
【 カ ニ バ リ ズ ム 】
性格:ヘラヘラ笑っていてつかみどころがない。
自分の感情に蓋をすることが多い(特に幼少期。両親が生きていた頃)。
いつも何を考えているのかわかりにくいが常に姉の事を心配している。
若干シスコン。
容姿:肩までの長さの黒髪。目の色は青色。
身長は平均より少し低い。胸は奏音同様無いに等しい。
グレーのロングコートを着ており、そのポケットの中にはナイフが数本。
誕生日:2/5
備考:藍沢家次女。三兄弟の末っ子。Episode Aの藍沢奏音の双子の妹。
成績優秀、頭脳明晰な姉とは対照的に成績は下の下。でも、運動神経は抜群。

Re: 異常性癖者のキロク【リメイク版】 ( No.18 )
日時: 2016/04/20 07:08
名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)

EpisodeB a sequel_後日談

私達の親が死んでもう5年が経ちました。意外と速いんだよね、5年って。

その時5歳だった私と奏音も今は10歳、小学4年です。

そうそう、親が死んでから変わったことが色々と……

まず一つ目は流石に子供3人では暮らせないから、と親戚の家で暮らしていること。

もう一つは…これが一番重要。あの、昔は天使だった…否、今も天使だけど!その天使の奏音が!私に対して冷たい態度をとるようになったこと。

昔はさ、「和音」って呼んでくれたのに今じゃ「人喰い」か「大喰い」。

「大喰い」って言うのは奏音の大好きな小説に出ていた人間の子供ばばっかり狙って食べる怪物の名前。

私はバケモノじゃないのにさ。全く酷いよね。

「ねぇ、大喰い。さっきから全然手動いてないけど」

若干睨みながら宿題を解く手を止めて言ってくる奏音。

そう、現在はリー兄と奏音と私の3人で一緒に宿題をやっている。

「こら、奏音。いい加減その呼び名止めろ。自分の妹に対してだぞ」

軽く頭を小突くリー兄。…地味に痛そう。

「…妹なんて…思いたくないよ…」

小さく呟いた一言。 それがキョウキになって私の心に刺さる。

          【 変 な 子 供 た ち 】

お母さんのあの言葉が頭の中に響いている。

【妹なんて思いたくない】【変な子たち】 その二つが私の心を刺していく。

「え、ちょ、和音どうした? どっか痛いのか?」

え…?どうして?

つぅーと頬を涙が伝う。

「あれ……何で泣いてんのかな…」

いくら拭いても拭いても涙がトメドなく溢れ出ていく。

「ノンちゃんが…私の事…『妹なんて思いたくない』って言うからぁ……」

拭いてもどんなに拭いたって涙が頬を濡らす。

「この頃全然、名前で呼んでもくれないし……私だけに対して冷たいし」

この頃の不満をぶつける。

ちょっとすると はぁ、と小さく溜息をするのが聞こえた。

「分かったよ……ごめんね『和音』」

何年振りかに聞いた。私の名前を呼ぶ奏音の透き通った声。

「だってさ、和音昔は普通の子だったのに今は人喰いになっちゃったしさ。………あとリー兄の同類に」

最後の一言はちーさく、ボソッと呟く。

「だからさ、自分はこうなりたくないって。和音と距離置けばエイキョウされないかなって思って…」

奏音の目に涙が浮かぶ。今にも泣きそうな顔は久しぶりに見た気がする。

「そんな、カニバリズムなんて病気じゃないんだから距離置かなくても別に大丈夫だから」

呆れたような声をだして溜息をつくリー兄。

「お前等だって昔っから俺と一緒にいるだろ?」

コクコク、と首を縦に振る私と奏音。

「でも火に対して何も思わないだろ?俺みたいに興奮するとか」

「もしも興奮するようになったらその場で自殺してやる」

真顔でそう言ったのは奏音の方。よっぽどリー兄と一緒になるのが嫌らしい。

「つまり、ないってことだろ? な、影響なんてされてねーし大丈夫だ」

よっぽどのことない限り俺らみたいにならねーよ。と言いながら奏音の頭を撫でている。

「じゃあ、あの距離をとる行動は…」

「全く無意味。ただ和音を傷つけただけ」

その発言を聞いてそのあとめちゃくちゃ謝られました。

EpisodeB a sequel_後日談 fin

Re: 異常性癖者のキロク【リメイク版】 ( No.19 )
日時: 2016/04/22 19:38
名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)

Anather Episode 藍那 夏織 Ⅰ

「藍那夏織です。よろしくお願いしますね」

高校2年の夏。 他の学校に編入した。

最初に隣の席になった子は藍沢奏音ちゃん。

可愛らしい見た目で頭脳明晰、成績優秀。運動神経は残念な女の子。

双子の妹ちゃんは同じ見た目でも頭脳、成績ともに残念だけど運動神経相当良いらしい。

最初は全然心を開いてくれなかったけど、少し仲良くなってからそんな話題も聞いた。

双子の妹ちゃん以外に4つ上にお兄さんがいるって言う事も。

あと、頭が良い事が原因で中学時代に色んな子に無視されたりした。という話も。

殆ど誰とも関わらない中学時代だったらしい。

それに、親が小さいころに亡くなってしまったことも。

親せきの家をたらい回しにされて、どこに行っても【 愛されてなかった 】らしい。

「漢字は違うけど、名前に【 アイ 】って入ってるのにね。誰にも、愛されなかったんだよ…」

なんて、泣きそうな顔で言っていた。

そんな顔もとてもかわいかった。 でも、涙を見せたらきっと可愛いだろうな。

人が泣く姿は元々綺麗でとても可愛らしい。

奏音ちゃんみたいに元の素材が良い子は笑っているよりも泣いて歪んでいる顔の方が絶対綺麗。

【 どうやったら涙を見せてくれるのかしら 】

そんなことを考えていたら高校2年も残り少なくなってきた冬。

いつものように奏音ちゃんと休み時間を過ごしている。

「ぁ...」

私の目線の先には、クラスの女子に人気の先輩。

「へー、オリってあの先輩好きなのー?」

ちょっとからかい気味に言っている奏音ちゃん。

別に好きなんかじゃない。

あの人も顔は整っている方。でも、【 貼りつけた様な笑顔 】より【 泣き顔 】の方が綺麗だろうなと思ってるだけ。

そんな本音をさらけ出すよりもあの先輩を【 好き 】だってことにしておけばそれ以上詮索されない。

そう思ってあの先輩の事を【 好き 】と言うことにした。

もしかしたら気づいていなかったかもしれないけどあの先輩、私達の事をみていたよ。

なんだかとっても面白い事でもしてくれるのかな〜。なんて想像して面白くって笑っちゃう。

怪訝そうな顔で奏音ちゃんが私を見て来るけど気にしない。

何か面白いことしてくださいね。【 桐生先輩 】



次の日の朝、教室へ行くと真っ先に目に入るのは青ざめて黒板を見る奏音ちゃん。

【藍沢奏音 校門前で先輩に強引にキス!?】なんて、黒板に書かれているのを見て笑いそうになる。

「ね、ノンちゃん…アレ、本当…?」

どんな事すれば奏音ちゃん、泣くかな。なんて考えながら黒板を指さす。

「あんなの嘘だよ!私がそんなことするはずな『藍沢さんからキスしてたじゃーん。私見てたよー』ッ…!」

否定しようにも遮られて何も言えない彼女を見てさらに言葉を重ねる

「ノンちゃんさ、私が先輩の事好きって知ってたよね…?ノンちゃん、恋愛に興味ないって言ってたよね。アレ、嘘だったの…?」

笑いの代わりに目には涙を浮かべる。

私の泣き顔を見ればつられて泣いてくれると思ったけど全然泣かない。

「そーだよー。藍那さん。藍原さんてサイテーだよね。私同中だから知ってるけどさ、テストで良い点取ってるのはカンニングしてるからなんだよ」

クラスメイトの女子はヘラヘラ笑いながらそんな事を言う。

奏音ちゃんは涙を目に溜めて、下唇を噛んで堪えてる。

そんな姿さえ、愛おしい。

我慢なんてしなくていいの。ほら、泣いて良いんだよ。寧ろ泣いて?

その綺麗な顔を涙でグチャグチャにしてみて?

なんてことは言わないで口では全く別の事を言う。

「そ、だったんだ…。ノンちゃん、そんな人だったんだね…」

ぽろぽろと涙を流して。

さらに追い打ち。


「そんな人と私、関わりたくないな………

だから、もう、話しかけないで…」

ねぇ、泣いてよ。ほら、ね?

なんて思っていることは当たり前のように伝わらず、奏音ちゃんはカバンを掴み、教室を出るた。

いつも歩くよりも速く。下を向いて誰の顔も見ないように。誰の顔も見ないように。



あれから時は経って3月中旬。あと1週間で卒業式。

あの後から一切奏音ちゃんは学校へ来ていなかった。

双子の妹ちゃんと連絡を取り合っている子の話では部屋から一歩も出ていないらしい。

つまり、引き籠っている。

前あった事がそんなにショックなのかなー。ちょっと可哀そうかも。

「ねえ、夏織ちゃん」

くるっと振り向くとそこには奏音ちゃんに無理やりキスをしたあの桐生先輩がいた。

全然喋ったことが無いのにいきなり下の名前で呼ぶなんて馴れ馴れしい男。

「藍沢奏音ちゃんの家の住所知ってる? 卒業前に一回会いたいんだ」

ニコニコと気味悪い笑みを浮かべながら聞いてくる先輩。

「あぁ、良いですよ」

「ありがとう」

この人について行けば奏音ちゃんの泣いてる姿が見れるかな。

顔は見れなくても、せめて、声だけでも聴きたい。泣き声だけでも…!!



遂に待ちに待ったこの日。先輩が奏音ちゃんの家へ行く日。

きっとあの顔を見たら泣くだろう。なんて考えながら先輩にばれないようについて行く。

少しすると【 藍沢 】と書かれた表札の家に着く。

そのに先輩が入って行くのを見てから離れたところで盗み聞き。


「ねえ、この頃学校来てないけどどうしたの?俺とキスしたのから冷やかされて嫌になった?」

あの先輩の声ばっかり聞こえて、一番聞きたい奏音ちゃんの声は一切聞こえない。

      「…何か喋れよ」

いきなり低くなった声。声を聞いているだけで苛立っているのがわかる。

「嫌ッ」

少し、間が開いて奏音ちゃんの声が聞こえる。

悲鳴にも近いような、そんな声。

ドンっ、という何かが倒れたような音もする。

「おいおい、何すんだよ」

奏音ちゃんと先輩が何をやっているのかは分からない。

でも、私が望んでた奏音ちゃんの【 泣き声 】が聞け無そう。

カチカチと何か音がする。カッターの刃を出すような音。

「お、おい。何やってんだよ」

少し怯えたような声が聞こえる。

「何って、刺すんですよ。これを、貴方の身体に」

「は、や、やめろ…!」

「何言ってるんですか。そっちが先にやってきたんじゃないですか。

貴方のせいで私が壊れちゃったんですよ?責任もって死んでください」


そんな奏音ちゃんの言葉の後に男の悲鳴が聞こえる。

そして暫くしてから奏音ちゃんの声で…

         「綺麗…」

Re: 異常性癖者のキロク【リメイク版】 ( No.20 )
日時: 2016/04/22 21:01
名前: 零 (ID: N7iL3p2q)

先日は私の小説に来て下さり有難う御座いました((´∀`*))
コメントして下さる前から物凄く好きな小説で、コメントして下さった後に気付きました!
うわあネ申作者じゃねえかキタコレ(((
夏織ちゃんもそういった子なんですね、吃驚です・・・
何回見ても奏音ちゃんの殺人シーンとか和音ちゃんの食人シーンとかにゾクッと来ますw
陰ながら応援しております!
掛け持ちは大変かと思いますが、頑張って下さいね!!

Re: 異常性癖者のキロク【リメイク版】 ( No.21 )
日時: 2016/04/23 05:48
名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)

零さん

コメントありがとうございます!
え…私なんてネ申作者にほど遠いですよ。ただの駄作者ですよ。
夏織ちゃんが奏音に近づいた理由は…(((
奏音の殺人シーンとか和音の食人シーンはもう私の趣味ですw
というかこの小説自体が趣味を詰め込んだみたいなものですからね。
掛け持ち作品の方も近いうちに更新できるように頑張ります!


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