ダーク・ファンタジー小説

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僕達の冬休み(コメントどうぞ!
日時: 2017/07/27 10:54
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

ちょっと悪夢の方をお休みして....
冬と言えば冬休み!
さあ、皆さん冬休みは何をしますか?
デート?買い物?雪合戦?色々ありますよね?
これはそんな日常に飽きたある"少年少女"のお話です
どうぞ、お楽しみ下さいませ


(コメントもどうぞとは書きましたが要らない小説を書き置きするのは止めてください。とても迷惑です)

いやー、この頃なかなか投稿出来てませんでした!
なので、夏休みだし一週間に二、三回は投稿したいと考えています!

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.11 )
日時: 2017/01/02 21:59
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第四章『再会』
紙の内容はこうである。
・この武器を持った時からゲームは始まる。
・ゲームにはチームで参加すること。チームは四人とする。
・ゲームは3ゲームある。
「ふざけやがって....」
小さく僕は呟く。
紫宛を見ると一瞬目が合うが紫宛は何故か逸らした。
目が覚めてから時折、何とも言えない視線を感じる。勿論それが紫宛からだということも知っている。
僕は黒く光る大鎌と白い二丁銃を手にする。
そして、隣...紫宛を見ると紫宛は斧と長い銃を手にとっていた。
紫宛の上半身くらいの大きさ刃の斧と銃は.....スナイパー用の銃だろうか。
あんまし詳しくないが父がガン好きな物で父にはよく銃の種類を教えて貰った。
まあ、覚えてないが。
僕の大鎌は刃の縦の長さが頭から膝くらいまでの大きさだった。
二丁銃は白と黒の銃だ。その二つを腰に着けたガンホルダーに入れる。
大鎌はクルリと回転させると小さいコンパクトサイズのピアスになった為、耳に着けることにした。
準備終わると準備室を出る。
そこにはある二人の男子が立っていた。
一人は斉藤孝明。もう一人は田中幸太だった。
二人共、やはり服装が違う。
二人共動きやすい服装に着替えて、孝明は背中に大きな大剣を背負って、幸太は腰に日本刀を下げている。
「孝明っ!.....良かった」
紫宛は何時もより違う、甘い声を出して孝明に抱きつく。
孝明は震える紫宛の方を優しく抱きしめる。
その光景を見て、僕の中で何かが渦巻く。
嫉妬?そんなわけない。
僕は自然と手を口に近付けて、爪を噛む。
噛みすぎて血が出ても噛む。
「.....莢香?....おい....手.....おい!莢香!」
肩を揺すってくるが気にせず噛み続ける。
そこで幸太は"私"の手を掴んで止めさせる。
「....?.....痛い....へ?血?」
ようやく気が付いたのか血が流れる手を見て、痛さに顔を歪める。
「落ち着け....大丈夫だから....」
幸太は優しく私に声をかける。
また、そこで嫌な視線を感じた。
紫宛を見ると明らかに此方を睨んでいたのだ。
監視されている様に睨まれている。
「.....紫宛?」
震える声で相手の名前を呼ぶと此方に気が付いたのかニッコリと笑いかけてくる。
その笑顔が、私は.......怖かった。

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.12 )
日時: 2017/01/02 22:42
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第五章『1、死の鬼ごっこ』
『さあさあ!こんばんわ。随分仲良くなりましたね~!ではでは、ゲームに移りましょうか。第1ゲームは....』
ダダダダダっといった太鼓の音が鳴りジャンッ!と止まると'司会者"はこう楽しそうに言った
『その名も....死の鬼ごっこ!』
死っと言う単語に私は身を震わせた。
そんな私をお構い無しにルール説明が始まった。
『ルールは簡単!今から十分後に鬼が出動します。貴方達はその鬼から"1日"逃げれば良いだけです!』
そこで紫宛が信じられないとでも言う様な顔で呟く
「1日なんて.....そんなの無理に決まってるよ....」
司会者は楽しそうに、馬鹿にしたように笑って答える。
『何も逃げるのは貴方達だけではない。他の参加者も逃げますのでご安心を』
喉の奥を鳴らしながら笑う司会者に私は舌打ちする。
『まあまあ、そんなに怒らないで下さいよ.....莢香さん』
「その汚い声で私の名前を呼ぶな!」
あの猫なで声で自分の名前を呼ばれれば気持ち悪くなりそう叫ぶ。
『クククッ.....それでは、十分後に鬼が出動するので....それまで、隠れるなり何なりして下さいねー。それでは.....アデュー!』
ブツンっと言う音と共に声が止む。
すると、いきなりウ~ーーーっと言うサイレントが鳴り出す。
それが鬼ごっこ始まりの"合図"だと思った。





Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.13 )
日時: 2017/01/03 21:13
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第六章『亀裂』
サイレントが鳴り終わると同時に"僕達"は一斉に走り出した。
この学校のことは僕達が一番知っている。
紫宛とよく一緒に学校内を探検したのだ。
「どうする?何処に行く?隠れるなら更衣室とかの方が良いと思うけど」
その答えに僕は反対する。
「いや、更衣室だと確かに隠れれるが逃げる場所がない。逃げる場所と隠れれる場所考えたら.....」
喋ろうとした所を紫宛が遮る。
「莢香にはきいてない!」
僕に怒鳴ると孝明と幸太の腕を引っ張り更衣室に向かおうとする。
僕は紫宛の肩を掴み止めると紫宛は僕を睨みながらこう冷たくいい放った。
「なら、莢香だけ行けば....」
僕は馬鹿だ。その言葉に意地を張り答える。
「そう.....なら、お前らは勝手に行って勝手に死ね!」
怒鳴り返すと僕は紫宛達と逆の方向に走る。
後ろで幸太が僕の名前を呼んでいるがもうそれは耳には入らない。




嗚呼、どうしてそう君は馬鹿なのさ。
そうやって言いたいこと隠して....
言いたいことは"もっといっぱい"あったのにね....
だから、弱いまんまなんだよ....
その臼汚い仮面もぶっ壊しちゃえば良いのに.....

Re: 僕達の冬休み(応援コメント気軽にどうぞ!! ( No.14 )
日時: 2017/01/13 22:36
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第六章『犠牲』

個々は何処だろうか。
薄暗く酷く狭い。
「確かポケットにスマホ合ったな.....」
スカートのポケットからスマホ取り出すとフラッシュかけて辺りを照らす。
ほうき、バケツに雑巾。
どうやら個々は用具入れの様だ。

キャアアアァァァァァァァァアァァァァっ!

唐突な絶叫に体がビクリと跳ねる。
用具入れの上の方に何本かの線があり、そこから外を見れた。
机が何個も並んである。そこを見れば今自分が何処に居るのかが分かった。
「二年一組の....教室?」
教室の外に見えたのは血まみれの生徒。
ピクリとも動かない。どうやら死んでいる様だ。

グチャッ....ブチブチッ.....クチャクチャ.....

何とも言えない音が聞こえた。
何かを噛む音、何かを噛み千切る音。
その一つ一つがリアル過ぎて吐き気がした。
必死に口を押さえて吐き気と共に押し寄せる涙を堪える。
「ふっ.......ん.......っ」
声を押し殺してその場を見ている。いや、正確には目が話せないのだ。
だって.......鬼が生徒を喰っているのだから。
早く助けて......誰か.....お願い.....幸太っ!
心の中でそう叫ぶと不意に人影が現れた。

バアンッ!.......グシャァ

その音は聞き覚えが合った。
ゾンビゲームに出てくる音だ。
恐らくショットガンだろう。
カチャとゆう音の次にカランっとゆう何か軽い物が落ちる音。
鬼はショットガンで頭を撃ち抜かれたのだろう。
「ねえねえ、鬼ってこんなに弱いの?なーんだ。つまんない.....」
何処かふざけたような口調の男の声。
「逆に強かったら厄介だろ!」
少し怒っている様にツッコンだ男の声。
「........お前ら......煩い」
何処かノッソリとした感じの男の声。
三人とも........イケボ!
だから、こんな時に僕は何を考えているのだろうか。
でも、油断は出来ない。
もしかしたら、捕まって鬼の時間稼ぎに使われるかもしれない。
「........どうしよ」
いちを武器は手に持つ事にした。
背中のガンホルダーから銃を取り出そうとしたその時

カタン.....

やらかした。
肘がほうきに当たってほうきが傾いたのだ。
「なあ.....あの教室から物音しなかったか?」
「確かに......様子見に行こ」
「..........何があるか.....分かんないよ」
三人が話している中僕は必死に思考を回す。
どうやったら見つからずに済む。
どうやったら逃げれる。
どうやったら.......殺せる。
そうこう考えているの内にもう相手達は目の前に居た。
「じゃ、開けるね~」
用具入れの取っ手に手を掛けるのが分かる。

バンッ

勢いよくドアを開けられると足を上げて相手を蹴り倒そうとする。
が、その足は簡単に捕まれてしまう。それと同時に胸ぐら捕まれて教室の隅に投げ飛ばされるのが分かる。
「何こいつ.....」
「個々の.....生徒か?」
「........女」
三人がどんどん此方に向かって歩いてくる。
体が小刻みに震えるのが分かる。
「女?.....ああ、だから簡単に投げ飛ばせたのか~」
相手を睨み、銃口を向けるが恐怖からか銃口が震える。
「...........震えてる」
背が高いノッソリとした声の男がズイッと僕に顔を近付ける。
「......ヒッ!....」
ビクンッと体震わして縮まるとふざけたような口調の男が僕の髪を掴み顔を上げさせる。
「ふ~ん......可愛くねえ....」
その言葉を震えは治まり、変わりに怒りで頬がピクピクと痙攣する。
「離せっ!」
そう叫び相手の手を叩くと手を離してくれた。
安心したのも束の間ツッコンの男が僕の腹にパンチを入れた。
「かはっ!.....あ.....うぐ.....う....はあはあ.....」
お腹押さえてその場に踞ると痛みで涙が溢れた。
頭を踏みつけられた所で意識が消えた。

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.15 )
日時: 2017/01/18 19:53
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

犠牲 その2

あれから何時間経ったのだろうか。
外は暗く星がチラリチラリと見えた。
今の自分の状況を把握するために辺りを見渡す。
窓から空が見えるとゆうことは高い所。
机が見えた為個々が教室だと分かるが、二年一組の教室ではない。
そこで自分がどうなっているのかが分かった。
自分は腕を横に広げた様に鎖で縛られ、足はたち膝の態勢になっていた。
「.......っ.....げほっ....げほ......はあ...」
何かが込み上げて来て自然と咳が出ると同時に血を吐いた。
体の至るところが痛い。
どうしようと考えている内に足音が聞こえてきた。
どうやら....二人....いや、三人が此方に向かって来ている。
誰かは大体予想がついた。
「んー?あ、起きてる起きてる~」
「捕まっているのにお昼寝とは呑気だな。」
「もう夜.....」
やはり、あの教室で会った三人だ。
「.......お前らは誰だ」
相手を睨み付けながら聞いてみると相手はアッサリ答えた。
「僕は藤堂 欄斗(とうどう らんと)!宜しくね~」
「俺は赤鷺 澪(あかさぎ れい)」
「.......海馬.....斗真(かいば とうま).....」
どうも知らない名前だ。
制服も此方が着ているものとは明らかに違った。
クリーム色のカーディガンに赤いネクタイ。下は水色チェックのズボンといった、冬らしい色の制服だった。
とゆうことは、コイツらは他校か.....
すると、藤堂欄斗とゆう男が顎クイして来た。
「お嬢さんさあ、個々の生徒さんだよね?僕達場所とか分かんないから教えてくれない?」
うるうるした瞳で僕に"お願い"してくる。
普通の女子ならば直ぐに鼻血出して気絶しているだろうが、僕には生憎幸太とゆう好きな人が居るためトキメかない。
「.......なら、この拘束を外せ。そろそろ肩が痛くなって来た」
そうゆうと、フードを深く被っている身長二番目くらいに高いあのノッソリした男が近付いて来た。
さっきの事もあり、少しビクッと震えるがそんなのお構い無しに、ジャラジャラと鎖を解いてくれた。
まあ、恩を仇で返すのが得意な僕は解放されると、直ぐ様ガンホルダーに手を回す。
しかし、銃は何処にも見当たらず汗がブワッと出てくる。
「はあ、銃抜いといて良かったぜ。どうせ攻撃してくると思った.....からな!」
男は僕の銃を指でクルクル回しながら、僕に近付いて来る。
後ろに逃げようと足を後ろにやった所でまたお腹を蹴られる。
「あぐっ!......っ.....う....」
何とか耐えるも膝を着いてしまう。
そこで海馬斗真に羽織い絞めされる。
「......逃げるな」
「そうそう、逃げたって無駄。それにしても、本当に可愛くないね~」
そう彼は言うが何故か悔しくて言い返してしまう。
「別にお前に可愛いとか思われたくないし......別に可愛いとか思って貰わなくても良いんですけどー。何勘違いしてるの?莢が可愛いなんてあるわけないでしょ?そう.....莢なんて....」
途中から、目の色がピンクに変わり、人格も変わってしまう。
どうしても、こうゆう時は自虐的になってしまうのだ。
すると、彼は
「.....ふ~ん。やっぱりさっきの訂正......今の君の表情とっても可愛い.....あはは」
そこで分かった。
こいつはドSだ。狂ってる。
こうゆう奴こそ人を殺すことが楽しいだのなんだのゆうんだ。
「無駄口叩くな......ソイツ連れてこい。移動する」
赤鷺澪がそう言うと、斗真が私を担ぎ上げる。
米を持つみたいに....
「!?.....なっ.....下ろして!誘拐犯!誰かー!....っ.....こ....幸太.....」
必死に暴れるが相手はビクともしない。
これが力の差とゆうものか.....そう思うと余計怖くなった。
欄斗は今の私の小さい助けが聞こえたのか、ニヤリと笑った。
「へえ.....」

ああ、最悪だ。
どうしてこうなるのかねー。
《君が弱いからだよ》
僕が?......まあ、弱いのは否定しないけど。
《ねえ.....そろそろ、本気だそうよ.....ね?》
........いいや。僕は本気を出さない。出したくない。出すのが怖い
《本当に君は臆病者だ....》
そうだよ。僕は臆病者.......それで、良いんだ


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