ダーク・ファンタジー小説

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僕達の冬休み(コメントどうぞ!
日時: 2017/07/27 10:54
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

ちょっと悪夢の方をお休みして....
冬と言えば冬休み!
さあ、皆さん冬休みは何をしますか?
デート?買い物?雪合戦?色々ありますよね?
これはそんな日常に飽きたある"少年少女"のお話です
どうぞ、お楽しみ下さいませ


(コメントもどうぞとは書きましたが要らない小説を書き置きするのは止めてください。とても迷惑です)

いやー、この頃なかなか投稿出来てませんでした!
なので、夏休みだし一週間に二、三回は投稿したいと考えています!

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.6 )
日時: 2016/12/23 10:53
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

                  プロローグ

これは少年少女のある秘密の戦いの物語。
泣いて笑って恐怖して....さあ、戦いの幕開けだ!

『僕は今何をしている。生きている。息をしている』
何故僕は生きている....何故僕は生に執着する。』
『生きていてもなんにも良いことないのに。何故生きようとする』

嗚呼、本当は分かってるあるんだ....
分かっていながらそれに目を背けて見ない様にしていた。
でも、今度はちゃんと見るよ.....だって....もう、怖くないもん!

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.7 )
日時: 2016/12/23 11:33
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第一章『親子喧嘩』

「莢香!何よこの点数!貴方は今まで何をしていたの!」
五月蝿い怒鳴り声。僕はビクッと体を縮める。
「.....勉強は...ちゃんとしてたよ」
小さくボソリと返すと母はそれに一層キレる。
「何処がちゃんと勉強してたのよ!私が見ればゲームゲームゲームゲームって!ゲームしかしてないじゃない!」
僕は一番言われたくなかった言葉を言われてキレだす。
「だから、ちゃんとやってたし!確かにゲームやってたよ!でも、それは息抜きの為であっ」
「お黙り!何が息抜きの為よ!....もう、あんたをそんな風に育てた覚えはないわよ!どうして....そんな子になっちゃったのよ.....」
僕の言葉を遮ったかと思ったら今度は泣き出した。僕は親の涙にどうも弱いらしい。
でも、今回は違う。親の涙よりも『そんな子』とゆう単語にショックを受けていたからだ。
ショックと共に怒りも込み上げて来て、遂に思っていたことが爆発する。
「....こんな...風に育てたのは....お前だよ!.....自分がムカついてると僕に当たって....お前ら腐った大人のせいでこうなったんだよ!....全部....全部お前らのせいだ!」
一度出た言葉は止まらず次々と口から漏れだす。荷物を持ち勢いよく家を飛び出す。
後ろで親の怒鳴り声が聞こえるが無視して夜の街を走る。
走って走って走った所で大量が持たなくなり近くの公園のベンチに座る。
するとそこで警官に声をかけられた
「ねえ、ちょっとそこの君.....君さ何歳?」
僕に近寄り笑いながら聞いている。僕はイラつき相手を睨みながら答える
「.....13...」
すると、警官......らしき男はニヤリと笑い僕に手を伸ばしながらこう言った
「駄目だよ、お嬢ちゃん....こんな夜に出歩いちゃ、悪い人がいっぱい居るから僕が守ってあげるよ。さあ、おいで...」
等々手を捕まれてしまう。恐怖に体が震えるが必死に抵抗する。
「....や...やだっ....誰か....助けて.....幸太っ!」
掠れる声で助けを呼ぶ。そこでポロリと口からある人の名前が出てくる。
「......莢香?....」
声が聞こえ顔を上げると、今まさに助けを呼んだ相手が心配そうにこちらを見ている。
「幸太!....助けて、お願い!」
必死に相手に手を伸ばすとその手を幸太が掴み引っ張る。それと同時に幸太は警官らしき男を殴る。
鈍い音と共に何かが倒れて走り去っていく音が聞こえる。
「....大丈夫か?他に何にもされてないか?」
腰を折り、僕と同じ目線になると此方の顔を覗き込んで優しい声で訪ねて来る。
その声に導かれ自然と親との事等を全て話す。
喋り終わってから、幸太は「よく頑張った」と言い、頭を撫でてくる。その暖かい手に、糸が切れたように大声で僕は泣いた。

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.8 )
日時: 2016/12/25 10:44
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

っと、ゆう夢を見たのだ。
何とも悔しい!あれが現実であれば幸せに生きて行けたのにっ!
本当は言いたいことも言えず散々に言われてそのあと自室に戻ったのだ。
「カッコ悪い.....惨めだよ」
小さく誰にも隣の部屋に居る兄にも聞こえない様な小さな声で呟いた。
何故だか涙は出ず、代わりに寂しさ、悲しみ、怒りが込み上げて来た。
まあ、それはそうだろう。だって......
「あんた何て生まなきゃ良かった!あんたのせいで全部失敗よ!この失敗作!」
そう、言われたのだから。
親に見捨てられた悲しみと"自分を生んだ怒り"が混ざった不可解な思いになった。

                 次の日
キーンコーンカーンコーン
学校終わりのチャイムがなる。今日は部活がないのだ。
当然、昨日のことが合ってから朝ごはんも食べずに家を出てきたのだ。
「帰りたくない」
「......何で?」
突如後ろから声がした。驚いて後ろを振り替えるとそこには親友の紫宛が居たのだ。
その瞬間、安堵と悲しみが一気に押し寄せて来るものだから目から涙がポロポロと零れ落ちて来た。
「え!?....ななななな何で泣くの!何かあったの!?」
紫宛は慌てた様子で手をばたつかせている。
「ううっ....昨日....ヒグ....親に.....」
必死に声を絞り出すが嗚咽で止まってしまう。

                続く


Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.9 )
日時: 2016/12/26 10:29
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第二章『友達』
「へえ.....そんなことあったんだ....ごめん。気付いてあげられなくて....」
泣きながらも何とか相手に事情を伝えると紫宛は頷いて聞いてくれた。
「紫宛は悪くないよ......生まれてきた私が悪いんだから...」
目の色が徐々にピンク色に変わると同時に人格も変わる。
「.....莢香....」
紫宛が私を悲しそうに見つめる。
どうしてなのだろう。所詮は私と紫宛はただの親友だ。
なのに何故彼女が悲しそうにしているのだろうか。
分からない。
【工藤莢香......彼女はとても悲しい子....悲しい哀しい出来損ない。彼女に生きる資格などあるのでしょうか。正解は......目覚めてから!】
突如学校のスピーカーがキーンっと甲高い音を経てたかと思うとそこから不気味な声が聞こえてくる。でも、意外とイケボ....って、何を考えているんだ私は!
「はあ?お前誰だよっ!意味わかんなっ.....」
横で紫宛の声が止まったかと思った途端隣で何かがドサリっと倒れる音がする。
恐る恐る隣を見るとそこには紫宛が倒れていた。
「紫宛?.....紫宛っ....紫宛!起きてよ....ねえねえ!」
必死に泣きながらも相手を揺するが、返事はない。
【無駄ですよ.....さあ、貴女もお眠りなさい....】
ビーッとゆう機械音と共に腹部に激痛が走る。服が焦げて穴が空いている。
だんだんと薄れていく意識の中紫宛に手を伸ばす。
でも、その手を掴めずに私は意識を手放した。

Re: 僕達の冬休み(コメントもどうぞ! ( No.10 )
日時: 2016/12/27 22:19
名前: 臨 (ID: sm7BxIMi)

第三章『ゲームの始まり』
目が覚めるとそこは講堂だった。
そう、僕達が通っている中学校の講堂だ。
起き上がるとまだ僅かな腹部の痛みが残っていた。
これで生きていると実感できたが、まだ油断は出来ない。
「......っ......頭痛い....」
頭を押さえながら手探りでメガネを探す。
ふっと何かに手が当たった。そちらを見るとそれは倒れている紫宛だったのだ。
「...!?.....紫宛!ねえ、紫宛!」
相手を揺すると「....んん...」っと小さく唸り起き上がる。
「あれ?....莢香じゃん。私達死んだ筈じゃっ!」
目を見開き僕の両肩を掴む。
「僕にも分かんないよ....」
頬を掻いて相手に答えると、またスピーカーから声が聞こえてくる。
【諸君!今日は我が非日常ゲームにご参加頂き誠にありがとうございます!今回は皆様に楽しんで頂く為に衣装を色々とご用意さして頂きましたので、どうぞお好きな衣装をお選び下さい!それでは、今度はゲームが始まる時にお会いしましょう】
ブツンっと音と共に講堂の準備室からガチャッと鍵か開く音がする。
「あんの糞司会者。馬鹿にしやがって....絶対に殺す!」
隣で紫宛が吠えているが気にせず準備室に向かう。
そこには衣装とゆうより洋服がズラリと並んでいた。
スカート、ジーンズ。パーカーに帽子等色々と並んでいる中、僕は可愛さと動きやすさを追求した服装にすることにしたのだ。
そうこうして悩んでいる内に紫宛はもう決まった様で着替えもしている。
「ねえ、莢香どう?」
水色のパーカーに白い短パンといった動きやすい服装だ。確かに紫宛らしいな。
「うん!似合ってるよ....紫宛にピッタリ!」
いつの間にか人格が変わっている。
私はかと言うと、黒いシャツに紫のネクタイ。黒いキツめのベストの上に黒いスーツを着込み、下は黒いミニスカートに黒いニーハイと言った少しマフィアをイメージした服装にした。
服装を決めてキャッキャッしているとガコンッと壁が開きそこからプシューッと白い冷気が出てくる。
そこで私は目を疑った。何故ならそこには日本刀、銃、斧等色々と武器が置いてあったのだから。
「何これ.......すげえカッコいいじゃんか!何?本物?」
はしゃぐ相手を横目に見ると紙が一枚ハラリと落ちてきた。
その内容に驚愕した私である。


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