ダーク・ファンタジー小説
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- リアル人狼ゲーム
- 日時: 2017/06/18 14:22
- 名前: Rain (ID: lQjP23yG)
皆様、こんにちは。
Rainと申します!
今回から人狼ゲームの小説を書いていきます。
更新ペースは異常なぐらい遅いですが、
よろしくお願いします。
- Re: リアル人狼ゲーム ( No.21 )
- 日時: 2017/07/04 20:38
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
時計が8時を指した。
その場にいる全員が石戸に投票した。
覚悟を決めたように目を閉じていたり、恐る恐る指を上げていたり。投票の仕方は人それぞれ。
直後、彼の体が激しく痙攣した。
誰かが「ひっ」と悲鳴をあげる。
彼の手は首にあった。
首輪が締まってる。
首輪と首の間に指を入れ、必至に隙間を広げようとしている。でも、無駄なこと。
あの首輪は金属製だから、指なんかで外せやしないし、確実に装着者を殺す。
だれかが甲高い悲鳴をあげた。
石戸の目が大きく見開かれていく。身を折り、よろめき、助けを求めるかのように手を前に伸ばす。
その先にいた北沢と水野が立ち上がった。顔は真っ青。嫌悪感と恐怖心に支配された顔。
私はそれ以上見たくなくて、目をつぶった。
たくさんの悲鳴、人が倒れる音。
やがて、悲鳴も音も消えていった。
目を開けると、彼の死体が目の前に転がっていた。
- Re: リアル人狼ゲーム ( No.22 )
- 日時: 2017/07/04 20:39
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
いーやっほぅ!!
閲覧数100突破!
皆様、ありがとうございます!
これからも応援よろしくお願いします!
- Re: リアル人狼ゲーム ( No.23 )
- 日時: 2017/07/04 21:10
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
彼の死体は、男子達が力を合わせ、本人の部屋まで運んだ。
みんなはショックをうけている。
まあ、そりゃそうだよな。
目の前で人が死んだからね。
私は部屋に戻り、人狼の行動開始時刻までテレビを見ることにした。
ここのテレビは、民放からNEKまで映る。
この建物は受信料を払っているのだろうか。なんて、くだらないことを考えてしまう。
人狼だけが開けられるロッカーを開けた。
大きなサバイバルナイフが3本。それと大量の着替え。
人狼が返り血を浴びてくることを想定しているのだろう。
全く、奴らには抜け目がない。
部屋の中を見つめている監視カメラを見た。
絶対生き残ってやる。
そのためには今晩から人を殺めなければならない。でも、今日はきっと出来る。
私はあいつを殺すのにためらいはない。
午前0時になるとともに、ドアを開けて外に出た。
- Re: リアル人狼ゲーム ( No.24 )
- 日時: 2017/07/04 21:28
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
吉川said
午前0時。
人狼、動き始めたのかなぁ?
まあ、あたしは襲われるはずはないと思う。
役職カードを見た。『村人』の文字。
あたしは生き残るため、占い師を騙った。
きっと狩人はあたしを守ってくれたはず。
あたしの完璧な演技力をもってすれば、みんなを騙す位容易いことよ♪
それに、みんなはあたしを信じてくれたに決まってる。
何てったって、あたしは大女優!
なかなかお仕事はこないけど、それはあたしのオーラに戸惑うからね♪
あんぐらいの演技、楽勝、楽勝!
コツ、コツ、コツ。
人狼の足音。
どこで止まるのかな?
だんだんあたしの部屋に近づいて来てる。
足音は、あたしの部屋の前で止まった。
あーあ、哀れな人狼さん。
初日から襲撃を失敗するなんて。
絶対ドアは開かないからね。残念でした!
そう思っていた。
「こんばんは。」
ドアが・・・開いてる!
血の気がサアッと引いた。
なんで!?
狩人はあたしを守ってくれなかったの!?
うそだ、あたしの演技力をもってすれば、みんなを騙す位容易いはずなのに。
『人狼』はあたしの心を呼んだように話し出した。
「あんたは確かに演技はうまい。だけどね、あんたはどれぐらい人に好かれてるか考えることだね。」
え・・・?
当然、あたしはみんなのアイドルで、みんなから好かれてるに決まってるじゃん。
『人狼』はさらに距離を詰めて来た。そして、耳元で囁いた。
「あんたは、嫌われてたんだよ。」
お腹に刺されたような痛みを感じた。
「さよなら。」
痛みが強くなる。
ああ、あたし死ぬんだ。
あたしの世界が終わっていく。
あたしの世界はバットエンドだった。
- Re: リアル人狼ゲーム ( No.25 )
- 日時: 2017/07/06 22:23
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
聡理said
午前0時。
ドアを静かにスライドして、外に出た。
怖いはずなのに、右手のサバイバルナイフが私に勇気をくれてる。
『頑張れ、お前には殺りたい奴がいるんだろ』って。
階段を静かに降りた。
ソファーが置いてある談話スペースに、人影が二つ。
「やっぱり、聡理か。」
やっぱり、幹人なんだね。
幹人の横には、早地がいた。
今回は私、幹人、早地で戦う。
絶対、勝つよ。
生きて帰るから。
そのあと、食堂へと向かった。
「誰、襲う?」
早地の問いに、決まっていた答を口にする。
「吉川。あいつがいい。」
「え?でも、一応自称占い師だから守られてるかもよ?」
幹人の疑問をはねのけて、また声をあげる。
「あのさ、あいつの性格考えてみ?わざわざ守りたいと思うほど好かれてないじゃん。」
「・・・確かに。」
「今回は私が殺る。自分で殺りたい。」
私の発言に彼らは怯んでいる。
しばらくして、早地が声を発した。
「いいぜ。」
吉川の部屋の前にたった。
あいつのことだ、きっと自分が守られてるって思っている。
大きく深呼吸をして、ドアを勢いよく開けた。