ダーク・ファンタジー小説
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- Change the world 番外編
- 日時: 2018/03/20 21:41
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode=view&no=5043
本編の方で予告しておきました、設定集です。(番外編となりました)
本編をお読みでない方も上のURLから本編へと行けます。
また、本編では語られないショートストーリーも載せておきます。
合わせてお読みください。
本編を出したらこちらも出すはずです。
世界>>1
魔石と幻獣と召喚士>>2
帝国>>3
フー>>4
守一族>>6
Pマン>>5
【番外編】
〜記憶の館編〜
1.変化>>7
2.出会い>>8
3.前へ>>9
『想いを受け止めて、前へ進め』
YCの人さんの考えた【ファルナ・レインスター】を中心とした、記憶の館での短い物語。
〜昔話編〜
1.帝国の昔話>>10
『力が全てではない』
コッコさんの考えた【ラファルム帝国】を中心とした、帝国に伝わる昔話。
〜旅立つ前編〜
1.レオンの旅立つ前>>11-12
硯箱さんの考えた【リベロ】に助けられたレオン。
反乱軍に入った目的とは…
『再会を夢見て』
離れ離れになった少年少女たちのその後の『旅立つ前』の物語。
- Re: チェンジ・ザ・ワールド 番外編 ( No.12 )
- 日時: 2017/12/21 19:19
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
1ー2 再会を夢見て
みんなは元気にしているだろうか。
モンスターを狩り食材を手に入れたり、料理を学んだり、接客の手伝いをしながらフー吉亭で生活し始めて5年がたった。
俺達を襲った帝国はその後はどこかを襲撃したりしなかった。…というか穏やかになっていた。内部はよくわからないが。
今日も店の入り口の看板をOpenにして1日が始まった。
朝のうちに食材の下準備を済ませておいたので、いつもよりも自由な時間ができた。
「さて、何やっかな…」
剣の手入れでもするか。…と思った時、入り口の鐘が鳴った。
お客さんが来たのだ。
「いらっしゃい!」
厨房からリベロの声が聞こえた。
『いらっしゃい』といつもは普通だが、今回は『!』が付くくらいなので来たのは常連さんだったのだろう。
1階へ降り、厨房へ行く。
注文は『山ベリーのパンケーキ』。
こんな甘い物を朝から食べるのはあの人しかいない。
そう思いながら客席へパンケーキを運ぶ。
「今日も来たんだ、ジンさん」
「お、レオン。もう『さん』はつけなくていいって言ったろ」
「そう… だったか?」
甘党の常連客の名はジン・レンロス。
俺の2つ上で元帝国の兵であり、剣の師匠的な人。なんだかんだあったらしく今は反乱軍に所属しているらしい。
「そんな甘い物を食べて大丈夫なのか?」
「大丈夫。工夫とかしてっから。」
「今日もこれのために?」
「いや、別の用件もあるからな。ちょいと待ってろよ」
5分後。
「で、用件は?」
「お前、反乱軍に入ってみないか?」
急すぎるだろう。
どういう事かわからないがリベロはOKを意味してるのか、指で丸を作っていた。
「前によ、『再会したいやつがいる』って言ってただろ? だからよ、世界をまわって探してみたらどうだ? まぁ、任務もあるけどな」
任務か。
どのようなものだろうか。
「ま、任務は今んところ情報収集しかないけど。どうだ?」
「興味はあるな。条件とかはあるのか?」
「うーんと、『復讐のみを目的としないこと』ぐらいかな。」
復讐か。
確かに俺が反乱軍に入る理由としたらそれが入るだろう。
しかしそうしようなど思ったことはない。
反乱軍に入れば、再会できる確率は上がるだろう。
それに、各地へ行けるのだからいろんなものが見れるだろう。
俺にとって得する事はたくさんある。
戦闘を任務に与えられるかもしれない。再会どころか敵対してしまうかもしれない。しかし、生きていく上での経験にもなる。
だから…
「俺、入るよ。その反乱軍にさ」
「了解。連絡はしとくから準備してこいよ」
自分の部屋に戻り、目を瞑る。
ここまでいろいろなことがあった。
リベロや村の人々にお世話になったと伝え、準備は終わった。
反乱軍の本拠地は孤児院
まさか戻ることになるとは。
期待と覚悟を胸に、村を後にした。
ーENDー
- Re: チェンジ・ザ・ワールド 番外編 ( No.13 )
- 日時: 2018/07/25 16:08
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
世界紹介 〜新世界編1〜 【随時更新(本編で出たら追加)】
今回は『新世界』について紹介します。
これをガイドにして物語をお楽しみください。
(後に大陸についての物語を書きます)
『新世界』には大陸が大まかに数えて4つある。
繋がっていたり、海を挟んでいたりする。
東西南北にそれぞれ位置している。
この世界では、どこへ行くかを「緑の国へ行く」などと国名で言うことがある。
その場合は、その国の都市など『城のある街』に行くという事である。
しかし村などの場合はそのまま「メェー村へ行く」などと言う。
〈こういう事〉
「帝国に行く」イコール「帝都へ行く」
〔交通・移動〕
別大陸への移動は主に“地下鉄”か“飛空艇”。
飛空艇は現実でいう飛行機のように活用する。
地下鉄は海の底を通っていたり、海に敷かれた線路を走っている。
ちなみに船や車(乗用車やトラックなど現実と同じ)、バイクもある。
一度行ったことがある場所にすぐに行ける“テレポートストーン”というものもある。(通称テレポ石)頭に行きたい場所を思い浮かべて、魔力を込めれば、石の力が発動する。
〔大陸の種類〕
北は【ノース大陸】肝臓のような形。
大陸の西はスノーランド領、東は帝国領となっている。
メンダ山脈というものがあり、それを超えると雪原になる。
[帝国領]
・メンダ帝国(帝都ニタマ)
・ミテス監獄
・メンダ山脈
[スノーランド領]
・スノーランド(別名雪の国)[都市シアロ]
・シルフ村
・メンダ山脈
・ノース雪原
西は【ウェスト大陸】和歌山県みたいな形。
この世界の中心とも言える国、レヴェリーが治めている大陸。
大陸の西南にスンドメ砂漠がある。
[レヴェリー領]
・レヴェリー[都市トリオール]
・ハイランド
・召喚士の里
・オケアトゥス
・スンドメ砂漠
・ステラ大森林
南は【サウス大陸】UFOみたいな形。
ジャングルや熱帯雨林などがある。
大陸を2つに分けている、マゾア川が流れている。
[緑の国領]
・緑の国(別名グリーンランド)[都市リングラ]
・反乱軍アジト
・灯火の街
・メェー村
・迷いの森(古代遺跡)
・フー吉亭
・エノースゥ大平原
・ジャングル
東は【イースト大陸】秋田県のような形。
ノース大陸に少し繋がっている。
ボルケーノ火山に黒き森、レインコールなど自然がみじかな大陸。
また、謎の多い大陸。
[ソエル領]
・ソエル(情報があまり出ていない唯一の国)
・トーゲ・ンガ
・都市ムスプルヘイム
(ソエルの移民がこの街の先祖のため、ここが都市認定されている)
・黒き森(廃墟ヘゥリティヂュ)
・竜牙村
・幽霊屋敷
・
どんどん追加予定。
こんな感じです。
CTWいろいろ募集の方が情報正しいです。
- Re: チェンジ・ザ・ワールド 番外編 ( No.14 )
- 日時: 2018/01/01 13:58
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
【番外編】〜投票・挨拶編〜
この投票・挨拶編では、CTWキャラで新年の挨拶やキャラクター投票にまつわるお話(解説)を書いていきたいと思います。
本編と時間の流れががまったく違います(笑)
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1.新年の挨拶
新しい年がやってきた新世界。
レオン達は緑の国の神社へ初詣にやってきていた。
「皆様、あけましておめでとうございます!」
着物を着たオリガが叫ぶ。
「誰に言っているんだ?」
「う〜ん… 読んでる人?」
「『読んでる人』…? 頭のネジでも吹っ飛んだのか?」
「レオンったら、真顔で言わないでよ… 調子狂うよ… まぁ、それは置いといて」
オリガの肩にのっていたフーが下に降りて、「きゃぷ!」と鳴きを見ている。まるで何かに気付いて欲しそうに。
「気付いてあげてよ〜」
「何をだ?」
「わからないの〜? 今年は…」
今年? なんのことだろうか。
「戌年だぜ」
フレイが雑煮を持って走ってきて止まった。
それを追うようにフレイヤも向かってきている。
「ワゥ〜」
当たりとでも言うかのようにフーは鳴いた。
フーは分類するとフー科とされるが、犬が祖先と言われているため戌年のメインにされる事もあった。
「フー、お雑煮食べる?」
「ワゥ」
フーは追いついたフレイヤから雑煮を少し貰って食べ終わると、フレイの後ろに隠れ、まるで壁からこちらを覗くようにレオンを見た。
「きゃぷぅぅぅ」
「怒ってるかもね」
「ごめんな、フー」
「ワゥ」
許してくれただろうか。
それは置いといてオリガの言う『読んでる人』、
「今年もよろしくお願いします」
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- Re: チェンジ・ザ・ワールド 番外編 ( No.15 )
- 日時: 2018/01/01 20:41
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
【番外編】〜投票・挨拶編〜
2.投票の解説
レオン達が初詣に行っている頃…
ミントとシドは孤児院のとある部屋で何かをしていた。
「はい、コレ。カメラに向かって感想含めてニュース風に言ってくれる?」
ジェシィから1枚の紙が渡された。
「【キャラクター投票】? …解説をしなさいって?」
「うん。投票されるのは私やミントちゃんやシドさん… というか全員! まだ始まったばかりだけど解説お願いしますってさ」
「投票される側が解説… なんだか不思議だね」
「まぁ、やってみて。カメラまわすよ」
あまり意味もわからぬまま撮影が始まってしまった。
どうすればいいのだろうか。
そうだ、台本があるじゃない。
とりあえず読んでみようっと。
「みなさん、こんにちは。今回の投票について私とシドで解説していきます」
「まず最初に、投票のルールを説明します。ルールは簡単。リク依頼・相談掲示板にある【CTWいろいろ募集】スレッドにある投票用のテンプレートに合わせてコメントするだけです」
おぉ、シド。あまり話し合っていないのに私に合わせてくれるなんて…
よし。この調子でがんばろ〜
後ろにあったホワイトボードにシドが言った事をまとめた紙を張り付け話を進める。
「投票対象のキャラクターは、CTW本編・番外編で12月31日までに出たキャラクターです。この世を去っているキャラや名前だけ出ているキャラでも理由が書けていれば大丈夫!」
「投票するのは、そこの『読んでる人』皆さんです。たくさんの投票、お待ちしています。」
ジェシィがカンペらしき紙に何か書いている。
ん? なになに… 『投票について自由に話して』だって?
なんならツッコんでやるわ。
「そういえば、対象キャラクターの中に『この世を去っているキャラや名前だけ出てきているキャラ』も入っていたけど、『読んでる人』は知っているのかな〜?」
「知っている人もいると思うよ。『読んでる人は全てを知っている』ということわざもこの世界にはあるし。」
「そうならば、私たちも投票対象に入っているワケも納得できるできる!」
この企画を作ったのって誰なんだろう?
私たちの事も知っていて、この世を去っていたり名前だけ出ているというイミフな人たちの事も知っている人。たぶん神様なのかな。
う〜ん、考えれば考えるほど疑問が上がってくる。
「僕にも票がはいるのかな… 結果が気になるな… あ、そうそう。期間は12月31日から1月30日までです。その他の詳細は【CTWいろいろ募集】スレッドにありますのでそこをご覧ください。」
ジェシィがまたカンペに何かを書いている。
『細かい事は気にしないで! もう時間。次回もある』
やっと終わるのに次回もあるの!?
次回はきっと結果発表だな〜 もし自分が1位で「私です!」っていう事になったらちょっと恥ずかしいな…
さて、気を取り直して
「今回はここまでです。次がいつだかわかりませんがあります! その時にお会いしましょう。ではさようなら〜」
ジェシィがOKという合図をした。
「お疲れさま」
「シド、ありがとう。」
「僕何かしたっけ?」
「ナイスフォローだったからさ〜」
わからない事だらけだったけど、伝わったかな。
とりあえず、『読んでる人』の皆さん、投票よろしくお願いしまーす。
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投票・挨拶編は一応終わりにします。(投票の方は次回がありますが…)
今回はCTWキャラが私たち『読者と作者』にお知らせしたり挨拶したりと、いつもとは違う話の作り方をしました。だから、ミントはたくさん疑問が上がってしまいました(笑)
なんどもしつこいようですが、作者からも言わせてください。
今年もCTWなどいろいろな事で読者の皆様にお世話になります。(きっと)
ですので、今年もよろしくお願いします。
- Re: Change the world 番外編 ( No.16 )
- 日時: 2018/03/22 19:40
- 名前: 和花。 ◆5RRtZawAKg (ID: qU5F42BG)
花粉症は辛いですよね(笑)
【番外編】〜昔話編〜
2.海の昔話(1)
昔。それは、遠いのか近いのかもわからない昔。
世界のどこかの海底に、とある種族が国を築き暮らしていた。
とある種族… それは人魚と言われる種族。
上半身は人間と同じだが、下半身はイルカや魚の持っているような尾鰭となっている。
また、不老不死と言われているが、自分が死を認めたことで光となることが可能である。今、人魚がいない理由はそれだと言われている。ただし、真相は謎に包まれている。
また泳ぐ事を得意とし、なぜか陸に住む者… 人間を『多く』は嫌っている。
『多く』という事は人魚全員が人間を嫌っているのではない。
少ない、というよりもわずかな人魚は陸、そして人間を嫌ってはいない。
これは、その人間を嫌っていない人魚姫ウォルナの物語。
海底神殿の周りに位置する海底王国。
亡き国王の妻… 女王が治めるこの国の姫ウォルナは海底神殿の守護を命じられていた。
『姫の仕事』と言われているこの仕事、果たしてやる意味はあるのだろうか。
「陸に住む人間がやってきたら海底神殿を守るのです」とお母様に言われているが、ここは海の中。
そう簡単に人間は来ないはずなのでウォルナはいつも気を抜いている。
「ウォルナ、結界大丈夫なのー?」
クマノミの双子の姉のクマが心配そうに聞いた。
「うふふ、クマったら。人間なんてきっと来ないわよ。それに人間全てが悪い人だなんてありえないわ」
「本当かな〜 女王様は…」
「いいの! お母様とかはきっと見た事ないからそう言えるのよ」
「だって見たり見られたりしたらダメって〜」
クマノミの双子の妹のノミがどうにかウォルナの人間への好奇心を逸らそうと頑張っている。
しかし、ウォルナの人間への好奇心は変わらない。
「どうしよう〜」
「…あれはどうだろー」
クマとノミはいい作戦を思いついた。
ウォルナは歌が上手く、歌うのが好きだ。クマとノミもその歌を聴くのが好きだ。
なので…
「ウォルナ、歌聴きたいー」
「あら、いいわよ。神殿の結界もそろそろ強くしなければいけない頃だものね」
ウォルナの歌には、結界を強くする効果があった。なので時々こうして強くしている。
ウォルナは水面を見た。
先程まで水面は大荒れだったのに今は静かだ。それは、嵐が過ぎたという事を示す。
「嵐が過ぎたみたい。今日はお星様を見ながらやるわね」
水面まで泳ぎ、顔を出す。
そこは星々が輝き、月の光だけが明かりとなっている空間。
この時間なら、人間は近くの砂浜へ来ないはず。そう思い、ウォルナは歌う。
私は ここで 待っていますから
約束したこと 忘れないで
それが私の 生きた証だから
時が過ぎようとも 残りますように
「誰の… 歌声なんだ?」
若い男性の声が近くの砂浜から聞こえた。
…人間だ。
まずい、と思ったウォルナ達は水飛沫を上げ、急いで神殿へ戻る。
「危なかったー」
「バレちゃってるよ〜 お姉ちゃん〜」
まさか、人間がいるとは思いもしなかった。
歌の力で輝きを増し、より神秘的になった神殿でウォルナ達はそう思った。
「今日の事は内緒よ。さて、寝ましょうか」
「はーい」
ウォルナ達は神殿の近くにある小屋という名の自分達の家で寝る事にした。