ダーク・ファンタジー小説

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苦く切なく君を好きになる。
日時: 2019/06/06 22:51
名前: 月菜ゆあ (ID: Lx/DculX)

私、草波智夏はあるアルバイトをしています。
そのアルバイトとは・・・。執事です。
しかも雇い主の黒臺歩夢くろがいあゆむに弱みを握られてしまって・・・?

Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.18 )
日時: 2019/07/18 19:31
名前: 月菜ゆあ (ID: BSNeBYwh)

「歩夢の事忘れられないのなら、俺はその遥と言う奴と居た方がいいと思う。歩夢はもう……。」
「分かってる。歩夢がもう、生き返らない事なんて……。でも、私はそれよりも父が嘘をついた事の方が悲しみが大きかった。歩夢より、父の嘘の方が大切だったんだって気付いた。だから、私が歩夢以外の男性を好きになるってことは、駄目なんだよ……、」
「歩夢の事、忘れたいの?」
「忘れたくはない。好きだったのはきっと本当の事だから。」
「智夏の父さんが嘘ついた時……」
私は斗真の言葉を遮り、言った。
「嘘ついた時じゃなくて嘘ついてるのを知った時かな……」
「その時、どうしてたんだ??」
「遥が励ましてくれた……。それ以来、遥が気になって仕方が無いんだ。いけない事って言うのは分かる。だから、歩夢の事忘れるつもりないの」
「じゃあ、俺が智夏の事、好きだって言ったら?」
「今の私にその気持ちは受け止めれないからさ。」
「そっか……。色々聞いてごめん」
「じゃあとりあえず食事楽しもうか。」
苦笑いして言う。
「智夏、好きだよ」
「え?斗真?マジで言ってる?」
「いや、色んな意味で好きだなって思って、、なんちゃってーw」
「支払い全額斗真お願いね( ^ω^)💢💢」
「分かったよ……汗」
「お食事です。」
「あ。はい。こちらに置いてください。」
「かしこまりました。デザートは食後に致しましょうか?」
「はい。食後でお願いします。」
「かしこまりました。」
綺麗に並んでいる料理。濃厚そうなフォアグラ。凄く美味しそうな蟹の鍋にペースト状のほうれん草。
彩りも豊かになっている。
「食べよ。」
次回は食リポ的な感じになります。
頑張って表現するので是非見て欲しいです。

Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.19 )
日時: 2019/07/19 12:26
名前: 月菜ゆあ (ID: BSNeBYwh)

目の前にはキラキラと輝くフォアグラが……。
こんなの食べるの初めてだ。
スプーンにすくってトロトロのスープを口に入れると……。
「美味しいっ!」
なんと言っても濃厚な食感。そのスープは温かくて体をじんわりと暖めてくれる。
ほのかに香る出汁の味。
人生初の味だ。
蟹の鍋にペースト状のほうれん草。それに手を伸ばすと斗真が言った。
「待って、まずペースト状のほうれん草から食べてみて。」
そう言われペースト状のほうれん草を口に入れた。
これもまた美味しくて、言葉さえ出なかった。
ほうれん草の旨みを何かが生かしている、そんな気がした。
ほうれん草と言っても苦味はなく、むしろ甘みがあった。
これを蟹鍋の上に乗せる。想像するだけでほっぺたが落ちそうだ。
「おいしい……。」
その時、
「智夏?何でここに居るんだ?」
その人の姿はちょっと歳をとっていて、冷たい瞳、この人は……。私のお父さん?

Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.20 )
日時: 2019/07/30 22:50
名前: 月菜ゆあ (ID: qrMs7cjz)

何でお父さんがここに居るの?嘘ついたのに。
でもその瞳は嘘をついた時よりも冷たくて、お父さんじゃないみたいだった。
おかしいな……、、
「何でここに来たの?」
「お前に会いに来た訳じゃない、デートの先約があるから。出来ればだけどこの店から出て行ってくれない?」
その言葉も私には小さい頃とは違うように思えて、驚く程冷たく凍った心も、言葉も、瞳も、私は信じることが出来なかった。何かの夢かと、そう思ってしまうんだ。
「斗真、行こう」
「あれ!!いいのか?」
「きっと、私の事なんか今は頭にないよ。お父さんは正気じゃない」
そう言うと斗真の引き締まった顔が一気に緩んだ。
「流石だな、まあ、自分の父だからか」
「とにかく、お父さんは正気じゃない。このままここに居ても、お父さんがまともじゃないから、話しても本当の父とは話せない。」
「そこまで言うなら行こうか」
「えぇ」
でも、久々会って思い出した。あんなに冷たくなってるのは、正気じゃないのも一理あるけど、昔お別れの時、喧嘩したんだっけ?
その時の瞳と凄く似ている気がする。
そしてお父さんは狂い、私を殴って蹴ろうとしたところを、私が力ずくで止めたんだっけ……?割れながら、力はあるからなー。
とにかく、その事は置いといて、溌葉花乃とまた面倒な対決をしなくちゃ……。
遥にでも会って今の状況説明しないと……、、
斗真ってそう言えば、溌葉花乃と繋がりあるのかな……?
まあ凜音さんとはヤバい仲という勝手にそう言うイメージが私の頭の中で出来てるけど……。
とりあえず、お父さんが狂い終わるのを待とう、
そしてずっとこのままだったら1発蹴り入れるしかないな……実の親にするのは私1番の恥だけど……。
そのまま黙って歩いてると、斗真が、
「俺さ、凜音のこと好きなんだ、気付いてた?」
「やっぱり、ヤバい仲ってのは分かってたけど、それを越してたとは……!」
それを、一線を、ついに超えたんだ!
いやいや、待って、、ヤバいでしょ!
知り合いが、一線を越してるって、かなりヤバいよね!??
その事考えてる内にじゃと言う声が響く、
そして、思わず携帯を落とした。
何でかって?
だってその着信は歩夢の携帯からだったから。
誰かが歩夢の携帯を持ってるんだ……。もしかして持ってる人は、、犯人とも思える。
辺りを見回し電話に、、、出てみる……!!!

Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.21 )
日時: 2019/07/31 13:17
名前: 月菜ゆあ (ID: qrMs7cjz)

電話に出ると……。
「もしもし……」
「もしもし、貴方は草波智夏様ですね。」
「はい、そうですけど、貴方は誰ですか?」
「あ、ごめんなさい。私電話番号だけで表示されてるからさ、歩夢でしょ?」
「いや違うよ、君が嘘をついても何も起こらないんじゃない?君はきっと私の事を犯人だと思ってるよね。でもね、犯人だったら犯人で、位置情報確認して、GPSで直ぐに私が居る所を調べればいい。でも君はそれをしない。私が犯人じゃない事は君は特定してる、と言う事だね?まあ、推理だけどさ」
「犯人じゃないのなら、名前を明かせば?」
「私の名は、崚央霧斗和りょうぎりとわだ。男だよ。よく間違えられるけどね……。」
「あんたってさ、
続きます。短くてごめんなさい。
また今日中にあげます!

Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.22 )
日時: 2019/07/31 22:02
名前: 月菜ゆあ (ID: qrMs7cjz)

「あんたってさ、歩夢の携帯何で持ってるの?」
「そりゃあ君の言う歩夢とは犬猿の仲だからさ、言い換えると中が悪すぎてお互い縁を切ってたから。」
「そんなに歩夢を馬鹿にしないで、じゃないと住所特定して位置情報ゲットして今から戦いに行くよ?」
「別にいいけど、こっちにはもちろん最強で君の大敵の溌葉花乃が居るからさ、花乃とは結構仲がいいんだよ、恋愛までは行かないけどね」
「ますます戦いたくなってくるじゃん。まあでもその情報が渡ってるなら嘘ではなさそうね。溌葉花乃とはいずれ決着を付ける。必ず、そして負けないから。宣戦布告でもしといた方がいい?」
「しなくていいよ、どうせこっちが勝つから。そしてなんと言っても通話料がかかるし、無料じゃないんだからね!??非通知にするのも結構お金がかかるし……。」
「あのさ、あんたそんなこと話してる暇あるならさっさと切れば?」
そう言って直ぐに切った。
でもどっちにしろ崚央霧斗和が溌葉花乃と知り合いなのは信じれる。
でもな……。一つだけ引っかかる。
歩夢とは犬猿の仲。でも歩夢の携帯からかかってきた。それにしても通話料やら非通知やら、変な気がしてくる。
多分向こうはそれに気付かせようとしてる。
そして私にこの謎を解けと、私に同じ所まで来いと、
ということは向こうは宣戦布告してるな……。
戦いする間は長くはない。そんなことが分かった気がする。
向こうもよく教えてくれるよね……私なら教える前に戦う気がするな……。
まあ、戦うしかないよね、
とりあえず遥の元へ向かおう。やっぱり遥が頼りだ。
続きます!これからも頑張って書くのでよろしくお願いします!


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