ダーク・ファンタジー小説
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- 苦く切なく君を好きになる。
- 日時: 2019/06/06 22:51
- 名前: 月菜ゆあ (ID: Lx/DculX)
私、草波智夏はあるアルバイトをしています。
そのアルバイトとは・・・。執事です。
しかも雇い主の黒臺歩夢に弱みを握られてしまって・・・?
- Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.8 )
- 日時: 2019/07/01 21:58
- 名前: 月菜ゆあ (ID: 5ht6gS3d)
「でも、俺、本当に好きだから」
「は?そんなの・・・」
私は歩夢にしか恋してない。他の人を好きになるなんてそんなのありえない。
「俺さ、昔溌葉花乃ってやつの告白断ったの。そしたら急にそいつ、反撃してきて、殺されかけた。でも俺、振られてもそいつの気持ちわかんねぇ。振られても振られても諦めないし、ずっと好きだから」
「ちょ、、、」
ヤバいやつに好きになられた気が・・・。
「とにかく、溌葉花乃って言う人が住んでる、玄白夜宮殿に行くんだけど貴方も行く?、てか名前は?」
「俺の名前は、玄白夜遥」
「玄白夜の兄弟??」
「違う。いとこなんだ。」
「いとこに復讐したいってこと?」
「あぁ。どうしても許せないんだ。あの事だけじゃない。その他にもっと潰された。」
え??
「溌葉花乃と何があったのか詳しく教えて・・・」
もしかしたら、何か重大な秘密を握っているのかもしれない。
- Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.9 )
- 日時: 2019/07/03 20:45
- 名前: 月菜ゆあ (ID: BSNeBYwh)
「智夏は知らない方がいい、この事に智夏は関係あるけど、アイツに撃たれたら大変だから。」
「何で私も関わってるの?」
「智夏は……、、溌葉花乃の父さんの愛人の娘だよ。」
「は?どういう事?」
「溌葉花乃はママっ子で、幸せに暮らしたかったんだ。でも、夫婦の仲は悪くなり、ついに溌葉花乃はお父さんの不倫現場まで見てしまったんだ。その愛人にはたった1人の娘がいた。それが智夏だよ。」
「じゃあ私のお母さんは居たの?」
よみがえるあの時の記憶……。
「お父さん。私にはお母さんは居ないの?」「智夏、智夏にはお母さんは居ないんだ。」その時は多分まだその意味を分かってなかったと思う。
「私には居ないの?何でなの?」
「それは・・・元からだよ。お母さんも居る子も居れば居ない子もいるんだ。」
それを13年間信じきっていた。お母さんは死んでるって。たった一人のお父さんの言葉を、その言葉だけを信じていたのに。
「お母さんは生きてるよ。死んでなんかいない。」
頭が真っ白でこの言葉を言った記憶はなかった。
「私、お母さんに会いたい。会って話して昔に何があったのか知りたい。」
「それは危険だけど。やるしかない。」
「お父さんは嘘ついてたんだ。」
何故か溢れだしてくる何粒のも涙。私がただ1人ずっと信じていた人に裏切られた悲しさ。ただ、頭がいっぱいでずっとずっと泣いていた。
- Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.10 )
- 日時: 2019/07/06 22:39
- 名前: 月菜ゆあ (ID: BSNeBYwh)
続き明日出します!!
えっと今回は予告です!!
次回のポイント1、溌葉花乃と智夏がとある事件であってしまい……??智夏の悲しい過去を全て知っている花乃が……。両親兄弟の秘密も全てを知ってしまう。智夏はやっとこれだけの事で精一杯なのに・・・。そんな中遥は・・・???
ポイント2、玄白夜宮殿の女帝的存在、溌葉花乃と初対面!&初バトル!
次回は初づくしです❤
あと、閲覧が50超えました!!凄く嬉しいです!少しずつですが私、月菜も成長していってるかなと思います!!
これからは閲覧100目指します!
改めてこの作品を見てくれてる皆様、誠にありがとうございます┏○ペコ
これからもよろしくお願いします!
- Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.11 )
- 日時: 2019/07/07 18:57
- 名前: 月菜ゆあ (ID: BSNeBYwh)
遥がそっと聞く。
「もう落ち着いた?」
「ありがとう……。ごめん。変な事言ったりしちゃったよね。」
「全然、気持ち分かるから。あとこれから溌葉花乃がこっちに来るらしい。だから智夏はもう、ここから去った方がいい。」
「分かった。じゃあまた、」
「貴方が草波智夏?」
女の子にしては割と低い声。落ち着いたトーンで聞いてきたのは、溌葉花乃だ。
急いで後ろを振り返り、銃を握り締めた。
「私が草波智夏だけど、何するつもり?」
「そこまで警戒しなくていいでしょ。ただ遥に会いに来ただけだし。貴方を潰すのはもう少し先だから。」
「コイツに何かするのも、周りの人に危害を与えるのも辞めて。私はアンタをここで潰すつもりだけど?」
「相変わらず突発的な人ね。子供の頃からずっと憎んでるわ。今ここで潰される訳にはいかない。」
「いとことして悪いけど俺も智夏と一緒にいつかは花乃を潰すつもりだ。」
「そんなの噂で聞いた。玄白夜宮殿の威力を知らない人なんか初めて見た。あと、手加減なんかしないから。」
バンッ!
急に銃声が響いた。
「私も手加減しないよ?急に撃って当っちゃってもいいよね?」
「今回は戦う為に来たんじゃないけどね。今回は、アンタの過去についてよ。」
「それはもう、知ってる。」
「私は貴方の親が、どういう関係だったかも知ってるけど。」
「じゃあ、避けながら言ってみてよ。避けられるのも困るんだけどね。」
もう、何を言われても迷うのは嫌だ。
次回に続きます。
- Re: 苦く切なく君を好きになる。 ( No.12 )
- 日時: 2019/07/08 21:40
- 名前: 月菜ゆあ (ID: BSNeBYwh)
「草波家、一人っ子って言われてたけど本当は長女と長男が居たの。それが草波真桜と草波晴空。2人とも、アンタが1歳の時に死んだ。このことは知ってる?」
「知らないけど、ぶっちゃけそんな事どうでもいい。」
「自分の兄弟に興味も無いってこと?」
「知ってるか知らないかで争うの面倒臭いから。それよりも早く撃ち倒す。」
銃声が連続で聞こえる。
「ここに、アンタのボディガードも居ない。守れるのは自分自身だけだけど、本当に手加減無しでいいの??」
すると、花乃は遥をナイフで刺した。
グサッ!!
「何すんの!!??アンタ!!」
「私の事殺そうとしてる奴が言わないで。別にいとこだからって殺してどうって事ない。元々嫌いだし。」
そうすると、私は隙を狙い花乃が持っているナイフを取り上げた。
「今日だけ、特別に逃がしてあげようか?アンタはもう武器も何も無いでしょ。」
「アンタって、私を殺そうとしてる割には意外と優しいのね。今日は降参する。でも、次はちゃんと味方もつけて戦いになる戦いにするから。楽しみに待ってて。」
「嫌だ。会う前に殺すわ。」
そう言って見逃した、でも理由はアイツの為じゃない。遥の為だ。ナイフで容赦なく刺されたから、心配だった。
「救急車呼ぶから。安静にしてて。」
「智夏、、花乃を逃がしたの俺の為?」
「は?そんなんじゃないし、てかさっき気付いて、銃の弾が無くなったから。」
「ベストタイミングだな。」
「うん。……」
本当の事なんか言えない。言ったらどうせ気を使われるから、でも私、それだけ遥の事大切に思ってるんだな……。
「好きだよ、やっぱり大好きだ。」
「なんて言った?」
「なんでもない。」
今更、遥にあの事言ったってもう遅いよね……。遥を傷付けるのなら言わないでおこう。
私は遥の言った言葉が聞こえなかったけどいつの間にか大切な存在になっていた。
その事は今、私も知らない。