ダーク・ファンタジー小説

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サウンドオブアポカリプス!
日時: 2022/10/03 18:42
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

こんにちは、もしくは初めまして。ぷれです。
SF系が書きたくなるお年頃なので、書こうと思います。
よろしくお願いします。
リク依頼板にてオリキャラを募っております。ご応募お待ちしております

『使徒モドキ』によって、何人もの命が奪われた世界。
それでも必死に闘う6人の大学生。魔術を使い、自らの肉体を使い、守るべき者を死守する。
天使の力を使い、天使の皮を被った『何か』と闘う。

人物紹介>>1 >>6
プロローグ>>2

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.14 )
日時: 2022/09/06 19:48
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

少しでも反応が遅れれば吹き飛んでいた。
「あっ、あっぶねー...」
「いっつ...先輩大丈夫ですか?」
「俺はね...」
近くにいたアオイとソラネも起き上がり、俺も立とうとして手に全体重をかける。
違和感。生暖かくて、少しだけ粘性を帯びている。後から、肉の焼けるような臭いが鼻腔を刺激する。
ようやく、何が起きたのか理解できた。
「何だよ、これ...」
人の形をした肉塊が血を流し、あちこちに散乱している。内容物が散乱しているもの、四肢がちぎれてなくまっているもの。
「なに...?何なのぉぉぉぉ!?」
すでにソラネは錯乱状態だった。発狂までも響く。
この惨状を生み出した元凶は、そこにいた。
「使徒モドキ...!」
肌は赤く滾り、頭には金色の輪が浮いている。綺麗な人形をしているものの、異形の頭をしている。
「ケルビムクラス...アオイ、ユキ。やれるか?」
「ああ...!リョウタさんやヤマトさんが居なくとも...」
「私たちは、これ以上被害を出さない義務がある!」
全く、自分で期待しておいてどうかと思うが、根拠の無い自信が湧き出ている。
俺も、アドレナリンが沸々と湧き出る。
「...作戦開始。ソラネを守りつつ、短時間で殲滅!敵は爆発系の攻撃だ、接近戦はなるべく避けろ」
「「了解!」」
俺の指示が終わったあと、二人はすぐさま戦闘を開始した。アオイとユキは、距離をとり『ヨハネのボウガン』という、特殊魔術で応戦していた。
____戦え。
「ぐっ...!」
体が勝手に動こうとする。
『抑えろ!この声はあの使徒モドキからだ、ペースに呑まれれば死ぬぞ!』
抑えろ、と言われてもすでに痛みに耐えるだけで精一杯なのに。
「カエデ、そっちに!」

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.15 )
日時: 2022/09/06 21:46
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

「...術式展開、ホーリーアサルト』
目の前にピンク色の魔術陣が展開される。
ホーリーアサルト。上位魔術で、使える人物はそう多くはない。
魔術陣から光の槍が高速で飛ばされる。
「キシャアアアアアア!!!??」
使徒モドキは、悲鳴を上げて突撃をしてきた。
俺の体はなぜか勝手に動くが、気にしている暇はない。
「術式変換、セラフィムレイン」
セラフィムレインは、上から爆発する光の粉を降らせる。

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.16 )
日時: 2022/09/09 18:04
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

爆発音とともに、使徒モドキは形状崩壊した。
「カエデ、なのか...?」
「ボクはゼルエル。彼の能力を司る天使さ』

ーー
「お前ら大丈夫か!?」
「ええ...ソラネは寝ちゃってますが」
何とか無事に帰れた。
大惨事だったが、今は生還できたことに感謝しよう。
「そうか...。被害は?」
「生存者は、居ません」
そう。あの爆発に巻き込まれた職員、というか全職員は死亡。俺たちの殲滅作戦は、被害をこれ以上出さないためでしかなかった。
「...そうか」
リョウタさんは、顔を伏せてそうとだけ言った。
今回ばかりは、どうしようもない事故だ。だが、こんなことも予測できなかった俺にも非はある。
「すいません、俺の判断が遅かったばかりに...」
「仕方ない、としか私からは言えない。だけど、お前たちの殲滅作戦は無駄じゃないよ」
ヤマトさんはそう言ってくれるけど、死者が出たのは事実。荷が重かったとしても、責任を感じずにはいられなかった。

ーー
「ん?なんじゃこりゃ」
ある日、部屋の掃除をしているとものすごい厚みを帯びたファイルが出てきた。
「うっ...重っ...。」
重さにして推定4kgほど。
それを机の上に置くだけで、ものすごい労力を使った。
「一体何が...」
興味本意でファイルを開いてみたが、あまり面白そうなものはない。

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.17 )
日時: 2022/09/10 19:57
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

「...これ、母子手帳か?」
ファイルを無心で読んでいると、母子手帳のようなものが出てきた。
開いてみると、俺の生年月日や体重などが書いてあった。
「...え?」
読み進めて5分ほどで、問題のページを見つけてしまった。
そこには、殴り書きで『カエデは人間なんかではない。純粋種の化け物だ』と書かれてあった。
さらに、時間が経ってオレンジがかった血痕がついている。
「なんだよ、これ...」
背中に嫌な冷たさが走る。
そして、一つの結論が生まれた。
「俺が、父さんと、母さんを殺した...?」
まさか。自分で言っておいてあれだが、流石に殺したというより、死んだことはないだろう。
母子手帳から、紙が一枚落ちてきた。
「『必ず、迎えに行く』...は?」
これだけビビらせておいて、終いにはこのコメントだ。きっと、誰かのイタズラだろう。
しかし、イタズラなんかではなかった。ガラスが割れ、見知らぬ人物が家に侵入してきた。
「阿賀野カエデ。貴様を回収しにきた」
「...っざけんなよ。何者なんだよ、お前は!」
この状況下で、キレるなという方が無理だろう。
「俺は教会の者だ。貴様を回収する任務で来たにすぎない」
「回収って...何の為なんだよ!」
「悪いが、それを話している時間はない。大人しく指示に従え、あまり手荒な真似はしたくない」
ふざけてる。こんなことになるなんて、どうして俺が狙われなきゃいけないんだ。
でも、女神はまだ俺に微笑んでいた。
「やあ、私の後輩に何か用でも?」
「ヤマトさん...!?」
「こうもタイミングが良いと、余計に血が滾る」
すると、男はヤマトさんに向かって近接魔法『ブラッドヴェノム』を仕掛けた。
だが、そんなものは通用しない。彼女は、パイオニアだから。
「なんだと...!?」
「悪いけど、私は力の保有者だからさ。この程度じゃ、どうにもならないんだよね!?行くよ、バルディエル!」
「ぐあっ!?っ...パイオニア相手では厳しいか。ここは撤退する」
男は、窓から逃げていった。
「...ふぅ。疲れた」

Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.18 )
日時: 2022/09/26 17:00
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

「ヤマトさん、どうして俺の家に」
「その前に、言うことがあるでしょ?」
「うっ...あざっす」
素直じゃないなーと言いながら、ヤマトさんは俺の頭を撫で回す。
「しっかし、このままじゃカエデが本当に殺されるかも」
「?どういうことっすか?」
知りたい?と、いたずらな笑みを浮かべたあと低いトーンで話し始めた。
「恐らく、教会のやつらはカエデを利用してアポカリプティックサウンドを引き起こそうとしている。人類という穢れた生物から神へ成り上がらせれば、浄化できると考えているから」


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