ダーク・ファンタジー小説
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- サウンドオブアポカリプス!
- 日時: 2022/10/03 18:42
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
こんにちは、もしくは初めまして。ぷれです。
SF系が書きたくなるお年頃なので、書こうと思います。
よろしくお願いします。
リク依頼板にてオリキャラを募っております。ご応募お待ちしております
『使徒モドキ』によって、何人もの命が奪われた世界。
それでも必死に闘う6人の大学生。魔術を使い、自らの肉体を使い、守るべき者を死守する。
天使の力を使い、天使の皮を被った『何か』と闘う。
人物紹介>>1 >>6
プロローグ>>2
- Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.9 )
- 日時: 2022/09/04 20:51
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
ーー
「...」
次に目を覚ますと、救急車の中だった。思えば、人生で初めて乗った気がする。
「よ、カエデ。目、覚めた」
「俺、確か使徒モドキを倒して...」
「そう。君はあのあと、いきなり気絶した」
そうだ。俺は倒れたんだった。
「君の力が解放されたんだ。君は劣化なんかじゃなかった」
「?一体どういう...?」
「恐らく、君の能力が解放されたときに暴走とも思われる力を発揮した」
アオイが何を言おうとしているのか、全く分からない。暴走?劣化なんかじゃない?
「君は、純粋種である可能性が極めて高い」
「俺が、純粋種...?」
アオイはこくりと頷き、続ける。
「セラフィムクラスがここに突然来たのは偶然じゃない。最初から、君の暴走____もとい能力の覚醒をさせるためのトリガーだった。そうすれば、王の復活は果たされ、この街に使徒モドキが寄ってくる。」
「お前は、一体何を...?」
「ようは君が、その王だよ」
救急車が病院へ着く。
- Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.10 )
- 日時: 2022/09/03 17:35
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
コラムオブアポカリプス!
王
選ばれし純粋種だけがなれる、天使の頂点。
実際のところ、アポカリプティックサウンドを発生させるためのトリガーにすぎないので、役目が終われば王はオブジェクトと化す。
個人的なキャラの声優
カエデCV:花江夏樹さん
アオイCV:宮野真守さん
リョウタCV:中村悠一さん
ユキCV:タニベユミさん
ヤマトCV:坂本真綾さん
ソラネCV:雨宮天さん
って感じ。みなさんはどうですか?
P.S.名前間違ってたらごめんなさい
- Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.11 )
- 日時: 2022/09/03 22:32
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
病院での検査を受けたが、特に何も無かった。
リョウタさんは、損傷が激しく3日ほど入院するそうだ。
「なあアオイ、救急車でのこと」
「メディカルチェックのこと?」
「いや、純粋種がどうのこうのって話」
「だから、何の話?」
どうなっている。確かに、純粋種うんたらこんたらって話はしたはずだ。それなのになぜ覚えていない。
アオイは本当に困惑しているようだった。
「とぼけないでくれ!」
「落ち着け!僕はずっと、そんな話はしなかった。さっきも言った通り、メディカルチェックをしていただけだ」
「一体...?悪かったな、ちょっと取り乱しただけだから。俺、帰るよ」
一体何がどうなっている。俺だけが覚えている?それとも...。
「いや、考えるな。任務に支障が出れば迷惑をかけるぞ」
自己暗示で、気をまぎらわせる。今の俺に必要な常套手段だ。
ーー
「ただいま~」
そんなこと、言ったって返事なんて返ってこないのに。
パソコンを起動させて、いつもの作業を実行する。
____戦え。
「っ!」
またこの声だ。
頭が割れるような強烈な痛みに加え、吐血。
「っああああ!げほっ、かはっ、っぁ!?」
意識を手放そうとする体を根性でねじ伏せる。口のなかいっぱいに鉄錆び味が広がり、とてつもなく不快だ。
「俺は...!」
____逃げちゃえば良いのに。どうせ、何も出来ないんだから。
「黙れ...!」
____ボクはキミのなかの天使なんだ。切っても切り離せない。
「!?お前は、一体...誰だ!?」
____ボクはゼルエル。キミの力そのものさ。
体が耐えられなかった。だから、気絶した。
- Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.12 )
- 日時: 2022/09/04 19:26
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
「...いっ!?」
意識が戻ったのは良いけれども、頭は依然として痛む。鉄錆び味の液体もそのまま床に滴っていた。
『やあ、やっとお目覚めかい?』
「っ!?誰だ!」
短髪で、身長は140cmぐらい。顔はボーイッシュな感じの、幼女が立っていた。
...ん?幼女?
「...うあああああ!?やっちまったぁぁぁ!!ついにロリを誘拐してきてしまったのかぁぁ!?」
『誰がロリだって...?ボクはキミよりも長く生きている。何千年とね』
「中二病ロリ...?」
『...これだから人間は...』
目の前のロr...少女は呆れた顔で頭を抱えていた。
『ボクはゼルエル。力の天使ゼルエルさ。ぶっちゃけ今見えているのは実体じゃない、キミの想像さ。見る者によって、ボクの姿は変わる』
「じゃあ、俺は...ロリコン!?」
ヤバい、殺される...!違う、断じて違う。
『まあ、そういうことになるね。ボクもう眠いから、おやすみ~』
そのままゼルエルは光の粒子となって消えた。
一体なんだったんだ、と思いつつ、ロリコンじゃないと否定し続けた。
ーー
「なんでやろなー。なんでロリコンなんやろなー...」
「ねえリョウタ、あいつどうしたの?」
「見るな、そして聞くな」
俺がロリコンだとか、もうそんなことはどうだって良い。
「カエデ、ロリコンなら私も...」
「やめてくれ、ソラネに手を出したくないし、手は出さない」
「ちぇ...」
何を俺に求めているんだこいつは。
俺は、政府に提出する被害報告書を打つ手を、再び動かした。事務所内に、キーボードを叩く音が響く。
「先輩、コーヒーです」
「ああ、ありがとう」
やっぱり、持つべきものは後輩だな。
- Re: サウンドオブアポカリプス! ( No.13 )
- 日時: 2022/09/05 06:40
- 名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)
「うし、かんs___」
パリーン!
「うはぁ!?」
なんというタイミングの良さだろう。報告書を書き終わったタイミングで、事務所の窓が割れたのだ。
慌てて体を伏せる。デスクの上にガラスの破片と、弾頭らしきものが転がっていた。
「カエデ!大丈夫かい?」
「ああ...アオイ、これ」
俺は、弾頭らしきものをアオイに渡した。
「これ...対物ライフルの弾丸じゃないか!」
「ウソだろ!」
「良かったな、死ななくて」
や だ こ の ハ ー フ 。
じゃない、何でこんなものが...。
「ん?なんだこれ『阿賀野カエデは我々が回収する』だって...。メールで送んなよ」
「モテて良かったじゃないカエデ」
「そんなモテかた期待してないですヤマトさん。殺されかけてんのになんだと思ってんですか」
「それだけ愛があるんだろ」
「重いわ!」
だがしかし、こんな悪趣味が許されるわけがない。
さっさと報告書を提出しなければ。
「カエデ、僕もついていくよ」
「じゃあ私も」
「じゃあ私も行きます」
まあ、流石に命を狙われている身なのでアオイ、ソラネ、ユキが着いてきてくれることに。
ーー
「確かにお受け取りしました」
「ありがとうございます。それでは」
毎回、政府の建物に入るときは変に力が入ってしまう。
「よし、帰るk___」
ものすごい爆発音が耳に突き刺さる。