ダーク・ファンタジー小説
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- Trick-トリック-【参照200越!ありがとうございます】
- 日時: 2012/10/28 18:02
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: j4S7OPQG)
何故彼女は死んだのかー……
誰に殺されたのかー…
答えを知る者は いない…
全ては彼等の仕掛けたTrick
クリックありがとうございます!
全読者様に大感謝です!
推理小説です。
一部流血表現などがあるので、苦手な方はUターンどうぞ。
はるくといいます。
ます。二次創作(映像)で2作書かせてもらっています。
もう一度言いますが、苦手な方はUターンどうぞ、((
更新、遅い方かもしれません…
誤字脱字がかなり多いです。
なので修正とかをよくしますね…((
それでもいい方、ゆっくり見ていってください!
それでは宜しくお願いします、
お客様
バチカ様>>11
リク依頼・相談掲示板で知り合いました^^
毎回本当にありがとうございます!!
Trick-トリック-目次
・Brack(現在連載) >>2
★8/12 スレ誕生です
★8/31 祝!参照100突破!!>>9
★10/28 祝!参照200突破!!>>19
- Trick-トリック- ( No.14 )
- 日時: 2012/09/13 22:25
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: woIwgEBx)
「分かったのならいいけど…」
母は溜め息まじりにそうこたえた。
そして、最後にまた、同じように一言告げた。
「先祖様は何らかの理由でこの家をそんな家系にしたのよ。占いを外すだけでも例外だわ。 それなのにあなたが、占い師という仕事をさぼってばかりいたら、ここの評判は落ち、今までの先祖様の努力も水の泡よ。」
占いを外すな、なんて言われても難しい話だ。
一生『評判の占い師』をとおし続けるつもりなのだろうか、そんなこと出来るはずない…
「いい?これからのためには、あなたも頑張らないといけないの。分かったわね? さ、今日は公園で仕事があるんだから、さっさと行くわよ。」
そう言うと母は黒い何かを私に放り投げた。
母が私に投げた黒いもの…
魔女の羽織るマントのようにも見えるそれは『ローブ』だった。
どうにも占い師には必要だとか。
二次元の世界なら「魔力が上がるアイテムよ♪」という理由で着るような物だが、この現実でそんなことが起こるわけもない。
気になった私は一度、母親に聞いてみたことがあった。
答えはこう、「雰囲気づくりよ、」。
そんな理由でいちいち着るのが鬱陶しい…
他から見ればどう考えても『魔女っ子コス』としか見られないだろう。
しかし私にそんな趣味はない。
私は毎回嫌々ローブを着るハメになるのだ。
「はぁ………」
大きな溜め息を一つつくと、私はローブを羽織って公園へと向かった。
- Re: Trick-トリック- ( No.15 )
- 日時: 2012/09/15 08:43
- 名前: バチカ (ID: LuHX0g2z)
- 参照: 今日は短いですよー。
占い師、か。親に歯向かうとまたごたくを並べられて話がgdgd面倒くさいというのはわかるような…。
視点が変わりましたね^^
- Trick-トリック- ( No.16 )
- 日時: 2012/09/29 18:37
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: /..WfHud)
- 参照: 遅くなってすいません…><
「はい、ここ座って。」
公園に着くなり母は占い用の小さな机(元々用意していたのか…)の前にもう一つ椅子を置き、私をそこに座らせた。
「いい?ちゃんと見ておいて。暇があればあなたにも………あ、早速お客さんよ。」
見ると、20代にいくかいかないかほどの青年が立っていた。「この歳でまだ占いなんて信じるのか、そんなことやってないで現実を見ろ」なんて言葉が喉まで上がってきたが、仮にも占い師の家系にいる私がそんなことを言うわけにもいかない。
「今日はどんな御用でしょうか…?」
初対面なのに「今日は」なんて、また来るかどうかもわからない人に言うのもおかしいんじゃないか……そんなことを思いながらも、とりあえず私は母の占いを見ていることにした。
「そうですね……何かもう、この先僕がまともに将来やってけるかってことに不安が…ね……。頼る人も居ないし、此処へ……」
「まあ、そうですか。でも貴方の周りにも、力になってくれる人は必ず居ますよ。私には分かります。」
母は少し顔に笑みを浮かべてそう言った。青年は「そうですか…」と、少し緊張ぎみになって言った。
- Trick-トリック- ( No.17 )
- 日時: 2012/09/29 18:49
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: /..WfHud)
そうそう、その例として私が入ったり……w
はい、ミルさん(w)視点になります←
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「それでは占いに入っていきますが……」
母は机の下から薄く輝く水晶玉を取り出すと、静かに机に置いた。
「どんな未来もうけとめること。そして貴方は強くなる……」
母は早急の言葉に続けて言った。
その声は、厳しく、そして優しく、相手の胸に響いた。
青年の顔は、すこし強ばっているように見えた。
「まあ、全てが悪いことばかりではないですし、実際そんな人見たこともありませんから、安心してくださいね。」
まるで心を見透かされたかのように、青年は体を跳ね上がらせた。その顔に早急の強ばりはなく、わずかな希望をもとめて生きる真剣な顔だった。
「それでは、本題に入りますね…」
「あ、宜しく…お願いします………」
母は被っていたローブをさらに深く被ると、真っ白な手を水晶にかざした。
- Trick-トリック- ( No.18 )
- 日時: 2012/10/28 17:42
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: j4S7OPQG)
- 参照: 遅くなりました、中間終わったので更新します←←
私達の家系には、とある能力がある。つまを私達はその能力を活かして占い師をやっているということだ。
しかし、この能力は長い間放っておくと衰え、最終的には使えなくなってしまうのだ。だから私達は特訓しろなどと言われるわけなのだが…
「私はあなたの未来を見ることが出来ます。その未来はあなたにとって良いことだけだとは限らない、勿論良くないことかもしれない。」
青年はか細い声で「はい」と呟くように言った。
そう、私達の能力、それは『未来を見る』ということだ。しかし占い師は未来を見るだけでは務まらない。
なので占い師についての特訓も受けるのだ。それがまた面倒なことで…
「でも、未来はあなた次第で変えることもできる。」
母はそう言って、水晶玉の上にかざしていた手を少しずつ開いた。
ついでに言っておくが、この水晶玉には何の力もない。「水晶玉に未来が映るんじゃないの?」と思うだろうが、これもただの雰囲気づくりだ。水晶玉なんか無くても見えるものは見える。