二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 真種小説集〜それぞれの物語〜
- 日時: 2011/03/13 09:34
- 名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)
始めまして、真種です^^
ここでは初めて小説を書かせて頂きます
何分、至らぬ点がありますが、よろしくお願いします
さて、このタイトルを見て、皆さんは「これ夢小説!?」などと思いましたでしょうか?
もちろん、これは列記とした夢小説です
〜それぞれの物語り〜というのは、様々な作品の夢小説を書くからです
・デュラララ!!
・ひぐらしのなく頃に
・夏目友人帳
・ルミナスアーク 今計画しているのはこの4つですが、その内、多分5つとかになります
……ああぁあ!堅苦しい挨拶だなぁ!
まあ、大雑把な性格なので、文章も大雑把になりかねませんが、こんな私をよろしくお願いします!
では、まずはデュラララ!!からです
- Re: 真種小説集〜それぞれの物語〜 ( No.16 )
- 日時: 2011/03/24 13:13
- 名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)
麻衣さん>>
麻衣さん! 来てくれましたか! ヤッホーイ!(うっさい
いえいえ凄くないですよw 全然駄目ですw
センスないんですよ、特にギャグセンスが;
こんなクソつまらない話見せてしまって本当にすみません;
本当、堅苦しい文章だよな……(直せよ;
頑張ります^^お互い頑張りましょう^^
- 消えない命 ( No.17 )
- 日時: 2011/03/25 09:26
- 名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)
時を遡ること、約2年前——6月24日 深夜2時
「……うぅ……」
私は目を覚ました。……これで6度目だ。
今日は何だか寝付けない。
昼寝はしていない。勿論、居眠りも。
むしろすごく疲れていた。
テスト10日前で、沢山勉強をしていて、これ以上は字が見れないと言うほどに疲れていたのだ。
それなのに、眠れない。
「風邪でも引いた……?」
そんなことはない。ましてや、熱だってない。
だって、私は丈夫だと言うことが取得だから。
「……水でも飲——」
ぎゃあああぁあぁあぁぁぁあっ!
「え——!?」
一階から、ものすごい悲鳴が聞こえた。
幻聴じゃない。ましてや、空耳でもなかった。
これはあの2人の声だ——
ぐああぁぁあああぁぁあぁあっ!
再び、2人の悲鳴が聞こえる。
私は部屋を飛び出した。
そこにずっと居たなら、あんなことにはならなかったのかもしれないのに——
一階は、何かのにおいが充満していた。
これは……鉄……鉄錆のにおい……?
「う……ぇ……」
気分が悪くなる。
同時に、嫌な予感がした。
「父さん……母さん……」
私は鼻と口を押さえながら、2人の寝室へと向かった。
寝室のドアを、ゆっくり開ける。
廊下よりきつい鉄錆のにおいと、生暖かい空気が、ぬるっと私の体に纏わり付いた。
「と……父さん……母さ————え……」
そこにあったものは、
真っ赤な花を体中に咲かせて倒れている、2人。
……父と、母だった————
「え……ちょっと……何……」
私は、そこに立ち尽くす。
それ以外にやることが、何も思いつかなかった。
「父さん、母さん……? 何……な、に……」
ようやく、一歩、二歩と踏み出し、父と母に近づく。
体をゆすろうと、父の体に触れた——瞬間だった。
「え……っ!」
ねっとりと、ぬるっと、
赤い液体が手を濡らした。
鉄錆のにおいを放つ、赤黒い液体——
「嘘……血が……! 何で? 何で!?」
父と母の体を見る。
至る所に刺し傷があり、喉を集中的に刺されていた。
「うぁ……うあああぁぁあぁあぁあっ! 嫌ぁああぁぁあぁあぁああぁあっ!」
私は思いっきり叫んだ。
喉がイカれる位、声が出なくなる位に叫んだ。
「ああぁぁあぁっ! ッ……はぁ……はぁ……」
そして、息を切らして、その場にへたり込む。
ポタポタと涙が血の上に落ち、色を薄めていった。
どうしてこんなことが……?
普通に暮らしてただけなのに、ただ幸せに暮らしてただけなのに!
殺す……こんな絶望の果てに送り込んだ奴を殺す! 絶対!
そんな風に、殺意を感じているときだった————
ドスッ
え……?
何……なに、が……。
ドスッ
「うぐっ!」
腹部に激痛が走る。
そこからはどす黒いものが大量に溢れ出た。
熱い……痛い……何が起こった……?
……あれ?貧血……?
目の前が……白くなって……。
あ、そうか、わかった。
私——死ぬんだ……。
誰かに刺されて……死ぬんだ……。
殺したかった相手に殺されるなんて……あはは、神様ってのは意地悪だな……。
……嫌だ。
まだ、そっちには逝かない。逝けない。
あいつを……この手で始末するまでは……逝かない。
霊体でも構わない……だから——————
ここに、残る————————
- 消えない命 ( No.18 )
- 日時: 2011/03/26 08:22
- 名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)
美咲のアパート
「夏目君はさ……知ってたんだよね? 私が死んでるって……霊体だって……」
「……うん」
「そっか……」
その言葉を聞いて、私は苦笑した。
ポンタは相変わらずお茶請けのお菓子を食べていた。
この一人と一匹は、私が霊体だということを黙っていた。
最初は腹立たしくも感じた。だけど、自分の過去を話している途中で気づいた。
夏目君たちを責め立てて、何の意味がある?
責めたって、両親が還ってくる訳でも、ましてや私が生き返ることも無い。
誰かを責めても、結局、私たちが死んだという事実は変わらないのだ。
「黙っててご——」
「私は——」
夏目君の謝罪の言葉を遮って、私は言葉を紡ぎ続ける。
だって、夏目君は何も悪くないから、謝ってもらう義理は無いから。
「……霊体はさ、この世に未練があるから残る」
「え……?」
「私には、未練がある。私たちを殺した奴を殺す。その為に、私はここに残ったから……」
そう。私はあの時、強く念じた。
『あいつをこの手で始末するまでは、逝かない』と。
だからこの世に残った。……霊体として。
「だけど……ちょっと皮肉なんだけど、その犯人が解らないんだよね……あははは」
「だから、それは社神と言うておろうが」
「え!?」
ポンタは犯人をあっさりと言った。
……『言うておろうが』とか言って、聞いてないのは私だけか……?
「それ本当か、先生」
「間違えない。奴は理性が飛んで以来、2年前に一度しか殺しをしていないのだからな」
「それって……私たちってこと!?」
ポンタはうんと頷いた。
「お前、誕生日の日に殺されたのだろう? その日からではないのか? 妖が見えるようになって、誰からも無視されるようになったのは」
「そうよ……? それは私が『妖怪に近い存在』になったからでしょ?」
ポンタはお菓子に手を伸ばしながら、うんと言った。
そのお菓子を、私は取り上げた。
「にゃにをする!」
「五月蝿い、それ以上食うとウシ猫になるぞブタ猫」
……冗談はさて置き、私は夏目君に向き直った。
「私だけでは、あの社神は倒せない。だから……夏目君……いや、夏目様と斑様にご協力して頂きたいのです。お願い出来ますでしょうか、夏目様?」
なぜ夏目君とポンタを「夏目様」、「斑様」と呼んだかは解らない。
……やっぱり、私は妖怪に近いということか……。
返事が無い。
……やっぱり……私のような弱い者が頼むなんて……無理だったかな。
そう諦めかけた時だった————
「いいよ」
そう、夏目君は言った。
私は耳を疑う。空耳ではないか? 幻聴ではないか?
しかし、頭の奥で、誰かが『間違エナク、イイヨッテ言ッタヨ』と言った。
「あ……有難う御座います、夏目様」
私は頭を下げる。
溢れ出そうな涙を、私はぐっと堪えた。
やっぱり、私はこの人を信じてよかったと思う。
きっと私は、この人に一生忠誠を誓えるだろう。
しかし、そんなことは出来ない。
だって、未練が無くなれば、私は消えるから……。
そう考えると、少し寂しく感じるのだった————
- 消えない命 ( No.19 )
- 日時: 2011/03/27 10:26
- 名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)
アパート裏の林
ガサガサ……
シンと静まり返った林に、その音がポツリと鳴った。
よし……掛かった!
私は足元の鉄パイプと大きな鉈をぎゅっと握り締めた。
「夏目様。奴が来ました」
私とポンタの前で白い布をかぶっている夏目君は、首を小さく縦に振った。
これは、社神を誘き出すための、実にシンプルな作戦だ。
奴——社神は、妖力の強い人間に寄ってくる。
それを利用した作戦だ。
妖力の強い人間である夏目君を囮にし、奴を誘う。
そして、奴が夏目君に手を触れようとした、まさにその瞬間、トラップ「落とし穴」が発動し、その上に大量の泥が降ってくると言う仕組みだ。
勿論、これはただの挑発。
こっちがこうまですれば、奴は十中八九怒るだろう。しかも、かなり激しく。
だけど、私も本気で戦う訳だ。そっちだって本気で掛かって来なければ、復習の意味がない。
だから私は、自らこんなトラップまで仕掛けたのだ。
ガサガサ……
「これは……人間の……強い妖力を持った人間のにおい……!」
社神の声だ。
これだけ何を言ってるか解るのだから、奴はもう近くに居るだろう。
奥歯がカチカチと震える。
怖くない、絶対に。怖くない怖くない怖くない……。
「居た! あいつだ……強い妖力の持ち主!」
ガサガサというものすごい音を立てて、社神は夏目君に近づいてきた。
トラップまで、あと5m……!
3m
2m
1m……
「!?」
社神の黒い影が、一瞬にして見えなくなる。
泥の入った大きな盥につけておいたワイヤーに足をうまく引っ掛け、木の上にあった盥はひっくり返り、泥と盥が奴に命中した。
……盥まで命中するとは思わなかったが、トラップは成功した。
「夏目様、下がってください! あとは私がやります!」
「ああ!」
夏目君は茂みに隠れる。
私は落とし穴の前でパイプと鉈を構えた。
「這い上がって来ないの? 貴方ほどの妖怪なら、這い上がれるでしょう?」
それは、ただの挑発。
しかし、もう私の戦いは始まっていた。
「私はお前に殺された。死んだとき、お前をこれでもかってくらい憎んだ。殺意だって沸いた。だから……私はここでお前を殺す!」
「ほう? お前、あの時の小娘か……。なら、お前には我を討つ権利がある。だが、同時に、我にもお前を食う権利がある」
「私が負けたら……私を食っていいよ」
私は湧き上がる怒りを抑え、平静を保って言う。
妖の世界は弱肉強食。弱き敗北者が強き勝者に食われるのは当然のことだ。
「だけど……私は貴方に食ってもらう理由もないし、食われる理由もない」
「それはつまり……我を必ず殺ると……そう言いたいのか?」
「…………」
私はにやりと笑った。
そんなの、当たり前だ。
じゃなかったら、私がここに立つことなんてない。
「ハッハッハッハッ! 非力な小娘の分際で生意気なことを言うな!」
「そう……私はただの霊体。生きることも無ければ、死ぬことも無い、虚しくて愚かしい存在。だけど……立ち向かう勇気があれば、倒すだけの力もある! 魂があるから、力だってある! だから……私はお前を倒すッ!」
こうして、私の……桜田美咲、「最期の劇場」の幕が上がった————
- 消えない命 ( No.20 )
- 日時: 2011/03/29 09:12
- 名前: 真種 (ID: .jBkwSyl)
「——っ!」
社神の鋭い爪が、私の腕を掠めた。
私の体には、それと同じような傷が、幾つかある。
手には鉄パイプと大きな鉈。どちらも、対妖用のお札が貼られている。
ついさっき、ポンタに渡されて貼ったものだ。
「う……重い……」
このお札は霊体には効かないらしいけど、私は2年間この姿だったとかで、もう妖に遠くない体になっていた。
だから、この武器が少々重く感じ、動きも鈍り、疲れるのが早かった。
「うわっ!」
再び奴の爪が空を裂く。
私はその攻撃を避けたつもりだったが、頬に当たり、少量の血が滴り落ちた。
「もうやめろって! その傷じゃ……」
後ろの茂みで、夏目君が言った。
……確かに、このまま長時間やったら、確実に死ぬな……って、もう死んでたか。あはは……。
心配してくれてるのは嬉しいけど————
「私は、この時のために、あの世に逝くのを拒みました。そのためだけに、ここに居るのですから、傷とか疲労とか……そんな悠長なことは言えません。……夏目様、斑様。絶対に、何があっても、その茂みからは出て来てはいけませんよ。私がもしも敗れたら……即逃げてください。」
「でも——」
その時。
私の中で、何かがプッチンと切れた。
「あー……ったく! 五月蝿いなこのマッチ棒は! 私の心配するより、自分の心配したら!? 絶対にその茂みからは出てきちゃ駄目。ポンタ、あんたそいつの用心棒でしょ? だったら、その飼い主、ちゃんと守りなさいよ」
「お主に言われなくてもわかっとるわ、この小娘!」
「猫に小娘扱いされたくないわよ! このブタ猫——って、うわぁっ!?」
背後を取られたことに気付き、社神の左側へ避けた。
そして、右手に握り締めた鉈を、奴の手首に向かって振り下ろした——
「がああぁぁあっ!」
武器が重かっただけに、結構深く刃が入った。
……しかし、そのお陰で鉈が抜けなくなってしまった。
くそ、この鉈買ったとこの店長のとこに化けて出てやる……。
しかし、これは有難いことでもあった。
対妖用のお札を貼ったため、社神も鉈を抜くことが出来なかった。
「あまり腕を動かさないほうがいいと思う。じゃないと——」
言ってるそばから。
私の予感は的中した。
鉈は結構深く入った。しかも、それは抜けていない。
そのままの状態で腕を動かしすぎたら——腕が落ちる。
そして、それは目の前の社神が証明してくれた。
「言わんこっちゃない……」
私は呆れ混じりでそう呟いた。
「おのれ……よくも……」
今ので相当怒ったのか、妖力が強くなった。
しかし、妖力が増大してる間も、私は攻撃をやめない。
奴が動かないことをいいことに、鉄パイプを奴の腹に刺した。
「ぎゃああぁあっ!」
「ここ……かなり痛いでしょ?」
そう、ここは私が刺されたところ。
痛かった、熱かった、苦しかった。
鉄パイプを抜き、もう一度奴の腹に刺す。
そして、そのままかき回すように抉った。
抜いては刺し、抜いては刺し、そして抉る。
抜く、刺す、抜く、刺す、抉る。
奴の悲鳴なんて、私に耳には届かなかった。
落ちている鉈を拾い、構える。
今度は両親が集中的にやられた部分——首に鉈を入れた。
「チッ……ここまでやってるのに、こいつまだ生きてるよ……」
私は鉈とパイプを社神の身体から抜いた。
私の目は——本当に人の目か——?
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