二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

少年陰陽師〜女陰陽師現る〜 9話更新
日時: 2010/07/29 16:48
名前: 愛花 (ID: PWqPGq9p)

初めまして、少年陰陽師が大好きな愛花です。
あまり知識が広くないため、でたらめな小説になってしまいますが、そういうときは優しく教えてください><

〜注意事項〜
1 荒らし、中傷分の書き込みはおやめください
2 チェーンメールは受け付けていません
3 コメントください
4 文章がはちゃめちゃです
5 一部平安時代の言葉ではなく、現代の言葉で書いているものがあります。作者は知識がないので、そういうときは 教えてくれると大変助かります

〜登場人物〜

名前【霧都 月夜(きりみやこの つきよ)】
:いきなり安倍の邸に来て、陰陽師だと告げる

名前【安倍 昌浩】
:14歳の半人前の陰陽師。嫌いな言葉は「あの安倍晴明の孫!?」

名前【もっくん(紅蓮)】
:昌浩の相棒。姿は物の怪だが、その正体は十二神将

名前【彰子(藤原 彰子)】
:左大臣道長の一の姫。ある理由で半永久的に、安倍の邸に滞在中

名前【じい様(安倍 晴明)】
:昌浩の祖父。昌浩いわく「狸じじい」。大陰陽師で、離魂術で二十代の姿をとることも

Page:1 2 3 4 5 6



Re: 少年陰陽師〜女陰陽師現る〜 ( No.5 )
日時: 2010/06/29 20:56
名前: 愛花 ◆2q.Yl4xWoM (ID: PWqPGq9p)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

〜弐〜 大事な客人

「あ〜今日も疲れた…」
「なに言ってるんだ。今日の夜警行くのか?」
「うん、行く」
「じゃあ、疲れたなんて言ってられないじゃないか」
ここは陰陽寮。昌浩のような陰陽師がここで集まっている。今はちょうど辰の刻あたり。春のそよ風が吹いている。西の空には赤い夕日が沈みかかっている。
「あ、もっくんの目の色と同じだね」
「…そうだな」
二人(一人と一匹)はたわいもない話をしながら、安倍の邸に戻っていった。

「お帰りなさい、昌浩。もっくん」
「うん、ただいま」
「おう!」
帰邸した昌浩を出迎えたのは、藤原彰子。その正体は藤原道長の一の姫。ある理由で半永久的に、安倍の邸に滞在しているのだ。
「あ、そういえば晴明様が、昌浩が帰ってきたら自分の部屋に来るようにって言ってたわ」
「え?じい様の部屋に?」
少し驚いた昌浩に、物の怪が言う。
「おいおい、朝晴明が言っていた客人じゃないのか?」
「あ、そっか」
昌浩は納得したおような顔で、彰子に笑いかけた。
「じゃあ俺行ってくるよ」
「あ、うん」
そう言うと、昌浩は烏帽子と髷をとき、無造作に背中で髪をくくった。

「じい様、お呼びですか?」
「おお、昌浩か。入れ」
「失礼します」
昌浩が晴明の部屋に行くと、部屋の中央に一人の老人と一人の少女がいた。
晴明は昌浩を自分の横に手招きして座らせると、二人の客人を紹介した。
「昌浩、こちらがじい様の古い友人。大朝雲仙(おおともの うんぜん)じゃ。そしてこちらの少女が霧都月夜。月夜殿は昌浩と同じ年だよ」
「あ…初めまして……」
晴明に紹介されて、ぎくしゃくと挨拶をする昌浩。
「雲仙。これがわしの孫じゃよ」
「あ、初めまして。昌浩です」
「おお、お前の孫か。いや〜大きくなったな〜」
「はあ……」
その言いぐさからすると、以前に会ったことがあるみたいだが、昌浩は全然思い出せない。
昌浩が首をひねっていると、そばに座っていた物の怪が口を開いた。
「…昌浩が小さいときに、何度か顔を合わせていたな、雲仙」
「さよう。だが覚えていないようじゃな」
老人はくしゃくしゃの顔をにこりとさらにゆがませた。そして、その顔を物の怪に向けた。
「騰蛇殿もお久しぶりだな」
「ああ、昌浩が三つのときだな。最後にあったのは」
「ええ!?あの、雲仙殿はもっくんが見えるんですか?」
二人のやりとりを見ていた昌浩が、驚きの声をあげた。
「なんじゃ昌浩。言ってなかったか?」
「…なにも言われてません」
「雲仙は陰陽師じゃ。それもかなりの見鬼の才を持っている」
「…え?」
「ついでに言うと月夜殿もじゃ。おお、そうだった。本題に入らねばな。それで雲仙。用というのは何じゃ?」
晴明は昌浩を無視して、雲仙に話しかけた。
「…実は、この月夜を預かってほしいのじゃ」
「…理由は?」
「…いや、この子がわしのところに来たところから話そうかのぉ」
そう言うと、雲仙は手元にあったお茶を一口飲んだ

Re: 少年陰陽師〜女陰陽師現る〜 ( No.6 )
日時: 2010/06/29 21:37
名前: 愛花 ◆2q.Yl4xWoM (ID: PWqPGq9p)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

〜参〜 謎だらけの少女

「実は月夜は…」
「待ってくださいお師匠様。…自分から話します」


私は、本当は藤原の一族と血がつながっているため、藤原性なんです。…でも私は十歳の時に母親が亡くなり、父親は私にかまってくれないため、嫌気がさして邸を飛び出し、都のひっそりとした場所で一人で暮らしていました。
そして十二歳の時、私はお師匠様の邸のまえで力尽きて倒れてしまいました。偶然外に出ていたお師匠様が私を拾ってくださり、私はお師匠様の邸の掃除などを手伝っていました。
そこで、お師匠様が私を陰陽師として育ててくださいました。


「そして、お師匠様は提案しました。……私を大陰陽師安倍晴明の邸で働きながら、陰陽道を学べと」
そこまで話すと、しゃべり疲れたのかほっとため息をついた。
「晴明、どうだ。この邸で働きながら陰陽道を学ばせてくれないか」
雲仙が頭を下げた。月夜も隣で同じように深々と頭を下げている。
「女の月夜が陰陽寮に通わせるのはどうかと思うのだが、ここなら晴明たちの身の回りのことをやりながら、学べるんだ。どうか考えてくれないか?」
雲仙が晴明を見つめて頭を下げる。
「…ふむ。いいじゃろう…。昌浩、たしか昌親の部屋が空いているな?そこを掃除して使わせてやりなさい」
「あ、はい」
昌浩が物の怪にせかされながら、部屋を出て行く。
「悪いな晴明。礼を言う」
「本当にありがとうございます」
月夜が深々と頭を下げる。
「いやいや、たいしたことはしていないぞ。それにしても、月夜殿は髪が短いですな。勾陳ぐらいじゃないか?」
晴明が後ろに控えている、十二神将土将勾陳を示した。
「陰陽道を学ぶのに邪魔だと思いまして。それに、私は髪など惜しくもありませんから」
月夜が自分の髪をうっとうしそうに払った。
「そうですか」
「あ、晴明様。私が自分でお部屋を片付けて参りますので、昌浩殿には……」
「いやいや、大丈夫ですよ。それから月夜殿にも十二神将をつけましょう。何かあったら大変ですからな」
晴明が後ろの十二神将を見ながら言ったが、月夜は部屋を掃除している昌浩のことが気になるのだろう。部屋の場所を見たまま動かない。
「…月夜、行ってきなさい」
「はい、お師匠様。それでは晴明様、失礼します」
月夜はにこりと笑うと、部屋を出て行った。
「…晴明、月夜のことを頼んだぞ」
「…分かっている。月夜殿に何かあったら困るからな。常にわしの式神をつけておく」

Re: 少年陰陽師〜女陰陽師現る〜 3話更新 ( No.7 )
日時: 2010/06/30 09:36
名前: 愛花 ◆2q.Yl4xWoM (ID: PWqPGq9p)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

〜四〜 少女が去った後の部屋

「…それで雲仙。話はそれだけではないのだろう?」
月夜が部屋を出て行った後、晴明はお茶を一口飲んで言った。
「…分かっておったのか……」
「当たり前だ。お前とわしはともに陰陽寮で学んだ仲だ。お前の隠していることなど分かる」
「ふむ…そういうものかの……。ここからの話は、月夜も知らない話じゃ。決して月夜には口が裂けてもいうでないぞ」
雲仙は真剣なまなざしを晴明に向けた。
「青龍、天后、勾陳。ちと席を外してもらえるかの?」
「…分かった」
「はい」
隠形しようとした十二神将を、雲仙が呼び止めた。
「あ、いや。実はお主たちにも聞いてもらいたいのだ……」
青龍と天后と勾陳は、晴明を見た。自分たちではどうすればいいのか、目が問いかけている。
「ふむ。じゃあ、ここにいなさい。して雲仙。話とはなんだ」
「……実は月夜は……」




「あ、昌浩殿」
「ん?あ、月夜殿」
月夜は昌浩たちが居る部屋へ向かうと、すぐに掃除を手伝った。
「それにしても月夜はどうして陰陽師になろうとしたんだ?」
物の怪が聞いた。昌浩はもっくんの声が聞こえてるのかと心配したが、月夜には見鬼の才があると思い直し、月夜を見た。
「はい。…実は私は昔から妖や異形のものが見えてしまい、とてもいやでした。でも、お師匠様に会って、人に役立つ陰陽師になろうと決意しました」
「へ〜」
月夜はその間も、柱を磨くのをやめない。
「それに、お師匠様は私には言わないけど、多分私と見鬼の才が強いのには、訳があるみたいなんです。だから、それを知りたくて」
「そっか」
「それから、私のことは月夜でいいですよ。『殿』をつけられるのはあまり慣れていなくて」
「あ、じゃあ俺のことは昌浩でいいよ。あ、彰子!」
昌浩は褥のところに、彰子がいるのを確認すると、こっちに来るようにうながした。
「昌浩、誰?」
「ああ、この人は……」
「霧都月夜です。初めまして」
「あ、初めまして。私は彰子といいます。よろしく」
彰子と月夜はすっかり仲良くなっている。
「それで、月夜様はどうしてここに?」
「実は、今日から住み込みで安倍の邸のお世話をするとともに、陰陽道を学ばせていただくことになりました」
「そうなの」
彰子と月夜は笑いながらたわいもない話をしている。
「ねえもっくん。月夜に彰子のことを話さなくていいの?」
「う〜ん、それは今俺も考え中。話しても良いと思うんだが……」
すると、突然月夜と彰子の声が大きくなった。
「まあ、それじゃあ彰子様は藤原道長様の……」
「ええ。本当は入内するはずだったんだけど、ある理由でこちらにお世話になっているのよ」
「そうなんですか……」
「あちゃ〜……。彰子自分から話しているよ」
「まあいいんじゃないか?久しぶりに同い年の少女と友達になったんだ。うれしいと思うぜ?」
物の怪が二人の許へ行く。
「なあ、彰子。実は月夜も藤原の性なんだぜ?」
「まあ、そうなの」
「ええ。いろいろとわけがありまして。今は陰陽師を目指しています」
すっかり意気投合して、少女二人と物の怪が話している。
「けっきょく俺一人で掃除かよ」
残された少年は、むなしく一人で掃除をするのだった。

Re: 少年陰陽師〜女陰陽師現る〜 3話更新 ( No.8 )
日時: 2010/06/30 15:08
名前: 愛花 ◆2q.Yl4xWoM (ID: PWqPGq9p)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

〜五〜 少女の力

「これぐらいでいいかしら」
「そうだね」
あれから一刻半掃除をした。彰子も加わり、埃だらけだった部屋がとてもきれいになった。
「二人とも顔が埃だらけよ。今手拭いを持ってくるわね」
彰子が手拭いを取りに行った。部屋に残ったのは昌浩と月夜と物の怪。
「そうだわ。物の怪殿のことは、騰蛇殿と呼べばいいのかしら」
「へ?月夜、もっくんが騰蛇ってこと知ってるの?」
「ええ。お師匠様から聞いているわ」
月夜がにこやかに言った。
「じゃあ、そうしてくれ。あ〜、でも彰子のまえではあまりな……」
「…彰子は知らないのですか?」
「ああ。彰子は強い見鬼の才の持ち主でな。俺みたいな神気が強いと、すぐに怖がるだろう?」
物の怪が昌浩の肩に乗った。
「分かりました。では物の怪殿と呼ばせてもらいます」
「おう!すまね〜な」
「はい、手拭い」
「あ、ありがとう」
話が一段落したところで、ちょうど彰子が手拭いを持ってやってきた。
「そうだわ、月夜。今から市に行ってくるけど、どうする?」
「今からですか。…悪いけど私、安倍の方たちにまだご挨拶していないから」
「そう…。分かったわ」
そう言うと、彰子は出て行った。
「挨拶って?」
昌浩は、彰子が出て行ったのを見送ると月夜に問いかけた。
「はい。いくら晴明様が私をここに置いてくれるといっても、まだ知らない方がいますので、挨拶をと……」
「うむ。感心感心」

保留

Re: 少年陰陽師〜女陰陽師現る〜 4話更新 ( No.9 )
日時: 2010/06/30 15:56
名前: 愛花 ◆2q.Yl4xWoM (ID: PWqPGq9p)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

【お願い】

ただいま、平安時代や陰陽師や日本の神様のことなどを調べています。
皆様の中で、そのような本やサイトを知っている方がいらっしゃいましたら、教えてください。
今後の参考にしたいと思います。
勝手なお願いで申し訳ございません。
                                              作者


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。