二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ・デュラララ・
- 日時: 2010/08/06 13:04
- 名前: MIKED (ID: tcDaiqqk)
お初です^^
これから書きしていきたいと
思ってます!
腐向け、BL要素などは
一切ありませんので
誠実に書いていきますよ〜〜
どうぞよろしくです*
- Re: ・デュラララ・ ( No.28 )
- 日時: 2010/08/14 09:11
- 名前: MIKED (ID: tcDaiqqk)
第4章・ポーカーフェイス・
「先輩!!どうしたんっすか!?」
梨那の頭の包帯を見て
紀田正臣が猛ダッシュしてきた
「あぁ、なんでもないの、平気平気」
「こういうときこそ学校を休むべきだと思うンすけど」
「いやー休んでる場合じゃないんだよね、留年2回目かかってるし」
「まぁ俺としては先輩と同じクラスになれるのも全ッ然悪くないんですけど、っと…遅いぞ帝人ぉ〜」
「まっ正臣が急に走るから…」
ふいに梨那と帝人の眼が合う
その眼をそらし、
「あ、じゃあ私先生のとこいかなくちゃ」
足早にそこから去る
この動悸はなんなのだろう
人に対して
私は嫌気を発するたび
この動悸にかられる
違う!!
私は人間が嫌い!!
ただそれだけだ
{ドンッ!!}
眼をギュッとつぶりながら
歩いていたため
人にぶつかる
「きゃっ」
小さな悲鳴を上げ
一人の少女が
よろける
「あ、ごめっ…大丈夫?」
「いえ、私もよそ見をしていたので…ごめんなさい」
その眼鏡の少女は
梨那を見ると眼を丸くする
「…?」
「あっごめんなさい!私は大丈夫なので…」
その少女のなかで
"言葉を発する"ものが
少女のなかで詠う
≪ヒカリひかり光光りあの子の光り欲しい奪うひかり≫
≪ヒカリ≫
- Re: ・デュラララ・ ( No.29 )
- 日時: 2010/08/14 10:10
- 名前: MIKED (ID: tcDaiqqk)
第4章・ポーカーフェイス・
{カシャッ}
響くシャッター音
スコープに映し出される夕焼け
カメラを握るは少女
梨那の一番好きな時間
カメラを覗くこのとき
このカメラは唯一
宝物、なんて洒落た言葉を使えるもの
町はオレンジ色に染まり
じき夜へと導かれる
人通りの多い道を嫌うために
梨那は細い路地へと足をやる
とくにこの夕方
そういえば
これが出会いでもあった
やつとの
「あれ?梨那じゃん」
げ、
イザヤ
「なに」
「冷たいなー俺は今」
イザヤが言うと同時に
ものすごい足音がこちらに近づいてくる
「い〜〜〜ざぁ〜〜〜やぁ〜〜〜〜!!!!!!!」
その声は
怨念がこめられているようでもあり
見つかれば確実に殺される気がした
「じゃあ俺は逃げなきゃやばいから、じゃね」
「え、ちょ、ちょっと!」
どうやら余裕はないらしい
だが梨那には聞き覚えのある声だった
そして曲がり角から
標識を持って現れた男の顔をみてしっかり認識する
平和島静雄を
「……あ」
その顔は何事もなかったかのように
キョトンとした表情に戻る
「お前この前の」
身長も高いだけあって
少し迫力もあり、返す言葉が見つからない
「悪かったな、あーっとその頭…大丈夫か?」
はっと我に返り
声に力が入る
「いやっ!!全然平気です!!」
「そうか。本当はちゃんと謝りたかったんだけど、仕事があってな、にしても…どっかで見たことあるんだよなー…」
たぶんそれは
高校の後輩だからだと
「じゃな、暗くなるとあぶねーぞ」
標識を持ったまま
彼はずかずかと歩いていく
ただただあっけにとられたのは
きちんとした謝罪であった
- Re: ・デュラララ・ ( No.30 )
- 日時: 2010/08/21 14:07
- 名前: MIKED (ID: tcDaiqqk)
第4章・ポーカーフェイス・
「うん。もう大丈夫だね」
「ありがとうございます色々と…」
梨那は手当てしてくれた新羅に
頭を下げる
「いやいや。秀才さんの頭が無事でよかったよ」
「そんな昔のことよく覚えてますね…」
「有名だったからね。覚えてるよそりゃあ」
15歳のときに高校へ飛び級。
学校内での噂もすごかった
実際その噂を流したのは…
「そんなの嫌がらせですよ…目立つのが嫌いな私への」
「あぁ、折原くんね、なるほど。ってじゃあもしかして、それが嫌で自分から落ちぶれたとか?」
梨那は少し気まずそうにYESの
笑みを新羅にむける
「ぇえ!?うそ!!無茶苦茶もったいないじゃん!」
「いいんですよ別に。今はちゃんとやりたいことがありますし」
そういって梨那は
首から下げられたカメラを軽くにぎる
「梨那ちゃんてさ、本当はこんなに喋るんだね」
「えっ?」
「セルティのこと信用してくれてるんでしょ」
"セルティ"と言った時の彼の顔を見て
梨那は把握する
「新羅先輩って…」
「? わかっちゃったかな。内緒だよ」
内緒といわれて
思わず梨那はこくこくと首を縦に振る
「外真っ暗だし、セルティが帰ってくるまで待ってる?」
「いえ、大丈夫です私はこれで…」
「そう?大丈夫?気をつけてね」
梨那はふかぶかと頭を下げて
その場を出た
彼女はこのあと
少し後悔するのだ
ある事件によって
- Re: ・デュラララ・ ( No.31 )
- 日時: 2010/08/21 15:38
- 名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: 3rAN7p/m)
- 参照: http://俺の名はロックオン・ストラトス
ひさしぶり!
静ちゃんは標識持ってて、凄いなぁ…いつも思うけど……
- Re: ・デュラララ・ ( No.32 )
- 日時: 2010/08/21 15:58
- 名前: MIKED (ID: tcDaiqqk)
第4章・ポーカーフェイス・
突如後ろから悲鳴が聞こえる
だがその悲鳴の主は
何かが切れる鈍い音とともに
そのばに倒れていた
振り返ったその時には
彼女に返り血が飛んでいた
「は…?」
そして彼女は一瞬にして理解する
"ヤバイ"
ヤバイことに巻き込まれいる
前方にいる赤い目の物体をみて
そう思ったのだ
手には刃物
そして梨那はある最近の事件を思い出す
「斬り裂き魔…?」
問いかけたつもりはない
だがこの状況にどう対応するかが
分からない
「ヒか…リ…」
「は……?」
じりじりと近寄ってくる相手に対し
梨那も後ずさりする
「光り…あなた……キル。斬る。斬らせて」
そういうと相手は
梨那に斬りかかってきた
「ちょっ!?」
梨那はその振り下ろされた刃物を避けると同時に
地面に倒れこむ
「いったぁ……ん?」
暗くてよくわからないが彼女には
わかった
カメラに傷がついていることを
「………」
{ブチッ}
彼女の中で
何かが切れる音がした
「光り…ひかりぃい」
「ふざ…けん…なぁあああ!!!」
{バキィッ}
彼女の鉄拳が相手の頬に直撃する
それと同時に彼女は我に返る
「あっ。斬り裂き魔殴っちゃった…」
とりあえず逃げなければ
今度はどうなるかわからない
相手がひるんでいるうちに
梨那はその場を後にした
———————
「なにその血。どうしたの」
淡々とした態度の折原臨也に少し
苛立つものの今彼女に余裕はない。
走って逃げたあかつきにたどり着いた
この男の仕事場で
彼女はまだ息を切らしている
「私…ッ…さぁ…なんか光ってる…?」
「は?」
「なんか…光がどうとかなんとかっ…て…切り裂き魔がっ…」
「切り裂き魔?へぇ、どうやって逃げたの」
「…殴った。」
「嘘ぉ。シズちゃんじゃあるまいし」
「…!!そうだカメラ!!」
梨那はカメラについた傷を見て
落胆する
「最悪だ…」
「別に動くじゃん。その程度の傷なら」
「動くとか動かないとかの問題じゃない。」
傷が付いてしまった
あの人がくれたものに
「でさぁ、まずいんじゃないかな。」
「なにが」
「そんなのより、自分の命を心配するべきだと思うなぁ。斬り裂き魔がどーして君を狙ったのかは知らないけど」
こいつが知らない、という時は
疑いをかける時
こいつは
そういう情報屋なのだから
「家に帰ってがっちり鍵かけとく。それならまだ…」
彼女はかばんの中身に
鍵がないことに気付く
「え、うそ…いや、うそだ…」
切り裂き魔に襲われたときに
彼女は落してしまったのだ
鍵を
焦りながらかばんをあさる梨那を
頬杖をつきながら
楽しそうに臨也は眺める
「………」
彼女は今最悪な状況に置かれていることを
理解する
よりによって今そばにいる人間が
悪魔だということだ
「俺は帰るけど、どうするの?」
「は!?」
「24時間仕事場にいるわけじゃないんだけどねぇ」
「ちょっと待ってよ」
「いつもポーカーフェイスの君が随分焦ってるじゃん」
「そりゃあ訳の分からないやつに訳のわからないこと言われて斬りかかられて…」
まず光りってなんだ
とりあえず
こんなことで死んでられない
「あんたんとこ泊まる。」
これは賭けだ
「俺は別にかまわないけど?」
賭けだ
〜・ポーカーフェイス・終了〜
この掲示板は過去ログ化されています。